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ANA(ANAホールディングス)の平均年収は、「有価証券報告書」(2020年3月31日現在)によれば、約737万円です。
しかしながら、高給と噂されるパイロットや華やかなCA(客室乗務員)、グランドスタッフなど、職種によって年収に違いがあります。
この記事では、ANAの平均年収だけでなく、職種ごとに大きく異なる年収や年代別年収などについて解説します。
また、コロナによる給料への影響や、競合であるJALとの比較も行いますので、航空業界に興味のある方はぜひ参考にしてください。
1.過去の年収よりも低い?ANAの平均年収は736.5万円
ANA(ANAホールディングス)の平均年収は、2020年3月期の「有価証券報告書」によれば、約737万円です。
国税庁の「民間給与実態統計調査結果」によると、日本の平均年収は436万円のため、300万円ほど高い数値です。
しかし、ANAの中でも職種によって年収に大きな差があるため、平均年収はあくまで目安として考えてください。
この章では、ANAの年収推移などを解説します。
職種別の年収に関して「2.パイロット・CA・グランドスタッフなどANAの職種別年収」をご覧ください。
毎年平均年収が600万円台〜800万円台と上下
ANAホールディングスの「有価証券報告」によると、近年、平均年収は以下のように推移しています。
年度 | 平均年収 |
---|---|
2013年度 | 684.8万円 |
2014年度 | 789.6万円 |
2015年度 | 853.6万円 |
2016年度 | 818.4万円 |
2017年度 | 761.6万円 |
2018年度 | 776.6万円 |
2019年度 | 736.5万円 |
(参考:有価証券報告|ANAホールディングス)
年度によって年収にばらつきがあるのは、燃料代や景気に左右されやすいためです。
事実、上記の684.8万円~853.6万円と開きがあります。
そのため、今後も年収は多少変動すると考えられます。
2013年に人件費削減のためホールディングス制に移行
ANAは現在ホールディングス制となっており、航空業務を扱う「全日本空輸」は、ANAホールディングスの子会社の位置づけとなっています。
人件費の安い子会社に業務を振り分け、人件費を削減しようという狙いが見られます。
一方で、2014年からは客室乗務員の契約社員採用を廃止し、正社員採用のみになっています。
つまり、ANA本社の年収は高い一方、子会社の場合は本社と同じ業務をしていても年収に大きな差がつくことになる可能性があるので、関連会社への就職を考えている場合は、その点を考慮しておきましょう。
(参考:会社沿革(ANAホールディングス株式会社)|ANA)
2.パイロット・CA・グランドスタッフなどANAの職種別年収
ANAの平均年収は、CAやパイロットなど職種によって大きく異なります。
この章では、ANAの職種別平均年収について詳しく紹介します。
※2022年度入社の新卒採用において、一部職種は募集しておりません。詳細は、「全日本空輸株式会社 2022年度入社の新卒採用について」をご確認ください。
パイロット(運航乗務職):1,000万円以上
ANAのパイロット(運航乗務職)は、年収1,000万円以上を見込めます。
飛行機の安全な運航に対して大きな責任を負い、技術だけでなく健康が何より重視される少数精鋭の職種のため、年収がとても高く設定されています。
口コミサイト「カンパニー通信」には、30代後半の男性で年収1,000〜1,199万円という回答があり、2013年3月期の「有価証券報告書」には、平均年収1,934万円という記載もあります。
厚生労働省による令和元年の「賃金構造基本統計調査」では、パイロット全体の平均年収が1,695万円となっているため、この数値前後は目指せると予想できるでしょう。
ANAのパイロットの初任給
ANAのパイロットの初任給(2019年度)は、国内の平均値と同程度です。
– | 院卒 | 大卒 |
---|---|---|
ANAのパイロットの初任給 | 227,346円 | 219,444円 |
国内平均の初任給 | 238,900円 (修士課程修了の場合) |
210,200円 |
(参考:募集要項|ANA)
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給|厚生労働省)
ANAのパイロットの場合、住宅手当や家族手当などが支給されるだけではなく、年1回の昇給、年2回のボーナスもあります。
CA(客室乗務員):400~600万円程度
ANAのCA(客室乗務員)の年収は、400~600万円程度が見込まれます。
口コミサイト「カンパニー通信」による年齢ごとの客室乗務員の年収は、以下の通りです。
年齢 | 年収 |
---|---|
20代 | 400~599万円 |
30代 | 500~699万円 |
(参考:カンパニー通信|2021年4月2日)
※口コミによる結果のため、実際の年収とは異なります
2013年3月期の「有価証券報告書」には、ANAの客室乗務員の平均年収は約449万円という記載があります。
また、厚生労働省による令和元年の「賃金構造基本統計調査」では、キャビンアテンダント全体の平均年収が496万円となっているため、この数値前後は目指せると言えるでしょう。
ANAのCAの口コミも、ぜひ参考にしてください。
ANAのCAの初任給
ANAのCAの初任給(2019年度)は、国内の平均値よりも低いです。
– | 院卒 | 大卒 | 短大・高専・専門卒 |
---|---|---|---|
ANAのCAの初任給 | 188,221円 | 180,319円 | 172,417円 |
国内平均の初任給 | 238,900円 (修士課程修了の場合) |
210,200円 | 183,900円 |
(参考:募集要項|ANA)
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給|厚生労働省)
CAの場合、給与面に関しては、以下のような不満の声も散見されています。
ただし、以下のような手当が支給されています。
- 深夜労働手当
- 土日出勤手当
- 住宅手当
- 乗務手当
- 家族手当
- 職務手当 など
(参考:募集要項|ANA)
もちろん、昇給やボーナスもあります。
CA(キャビンアテンダント)の年収情報については、以下の記事でも詳しく解説しています。
グランドスタッフ:200~400万円程度
口コミサイトのカンパニー通信による「口コミから見た、ANA成田エアポートサービスの評判は?」「口コミから見た、ANAエアポートサービスの評判は?」によれば、グランドスタッフの年収は、200~400万円程度のようです。
また、ANAエアポートサービスの「2019年度既卒採用正社員募集要項」では、26歳で基本給201,500円以上となっています。
2021年3月15日時点の「求人ボックス」によると、グランドスタッフ全体の平均年収は、314万円でした。
ANAグループという大手で腰を据えて働くことで、平均値を超えられる可能性があるでしょう。
グローバルスタッフ(事務・技術):職種による
グローバルスタッフ(事務職・技術職)の平均年収は、職種によって大きく異なります。
事務職は、運航に関するオペレーションやエアラインビジネス事業に携わったり、会社運営のコーポレート業務を担当したりする職種です。
技術職は、航空機体の整備・管理や不具合が生じた時の分析業務を担当しています。
口コミによる事務職・技術職に該当する職種の年収を見てみましょう。
職種 | 年代 | 年収 |
---|---|---|
人事 | 20代 | 300万円~ |
整備士 | 30代 | 500万円~ |
企画 | 30代前半 | 500万円~ |
営業 | 30代 | 700万円~ |
営業 | 30代 | 900万円~ |
総務部長 | 40代後半 | 900万円~ |
監査 | 50代前半 | 1,000万円~ |
(参考:口コミから見た、全日本空輸(ANA)の評判は?|カンパニー通信|2021年4月2日)
※口コミによる結果のため、実際の年収とは異なります
このように年代や職種、役職によって、年収に違いがあります。
ANAのグローバルスタッフ(事務職・技術職)の初任給
ANAのグローバルスタッフ(事務職・技術職)の初任給(2019年度)は、国内の平均値と同程度です。
– | 院卒 | 大卒 |
---|---|---|
ANAのグローバルスタッフ(事務職・技術職)の初任給 | 226,459円 | 218,557円 |
国内平均の初任給 | 238,900円 (修士課程修了の場合) |
210,200円 |
(参考:募集要項|ANA)
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給|厚生労働省)
事務職は文系理系問わない採用であり、専門的な技術職においては、理系学部に限定されています。
3.ANAの年代別年収!グループ会社の年収も解説
ANAでは、40代で600万円、50代で800万円以上を目指せます。
グループ会社込みの年代別平均年収は、次の通りです。
社名 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
---|---|---|---|---|
ANAホールディングス | 365万円 | 400万円 | 600万円 | – |
全日本空輸 | 400万円 | 450万円 | 600万円 | 840万円 |
ANA成田エアポートサービス | 300万円 | 310万円 | 500万円 | – |
ANAスカイビルサービス | 250万円 | 325万円 | 460万円 | – |
(参考:転職会議|2021年4月2日)
※口コミによる結果のため、実際の年収とは異なります
年代別の口コミも、ぜひ参考にしてください。
30代後半
貨物営業の妻
旦那の会社は毎月のお給料に加えてボーナスの様な物が年に3回あります(4月、8月、12月)。昇給のシステムもきちんとしていて、交通費もきちんと支払われますし、労働時間とお給料のバランスは家族の私から見てもちょうど良いと思います。
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4.【JALとANAの年収比較】JALの給料は高すぎなのか
航空業界に興味があると、やはり日本の2大エアラインのANAとJALの違いを知っておきたいですよね。
この章では、JALとANAの年収比較を中心に紹介します。
JALの平均年収は839.3万円
2020年3月期の「有価証券報告書」では、JALの平均年収は839.3万円です。
この年収は、航空業界1位の高さを誇っています。
航空業界の年収ランキング(2019~2020年)は、次の通りです。
社名 | 平均年収 |
---|---|
日本航空 | 839万円 |
ANAホールディングス | 736万円 |
AIRDO | 641万円 |
スターフライヤー | 600万円 |
ソラシドエア | 589万円 |
(参考:有価証券報告書)
2010年に経営破綻してしまったイメージがいまだに残るJALですが、今ではANAの平均年収を抜くほど経営が復活している会社です。
ちなみに、JALの2020年3月期の「有価証券報告書」では、運航乗務員で平均年収2,000万円以上、客室乗務員・地上社員で平均年収500万円以上でした。
ANAとJALの平均年収推移比較
JALの平均年収を年度別でANAのものと比べてみましょう。
年度 | ANAの平均年収 | JALの平均年収 |
---|---|---|
2015年度 | 853.6万円 | 760.5万円 |
2016年度 | 818.4万円 | 859.4万円 |
2017年度 | 761.6万円 | 866.7万円 |
2018年度 | 776.6万円 | 827.5万円 |
2019年度 | 736.5万円 | 839.3万円 |
(参考:有価証券報告書)
上記のように、2015年まではANAの方が平均年収が高かったものの、現在はJALの方が上です。
次の項目では、平均年収に関わる各社の利益や売り上げについて解説します。
ANAの売上1.97兆円に対しJALの売上1.41兆円
2019年度のANAの売上は1.97兆円で業界1位です。
対して、JALの売上は1.41兆円となっています。
ANA | JAL | |
---|---|---|
売上高 | 19,742億円 | 14,112億円 |
営業利益 | 608億円 | 1,006億円 |
当期純利益 | 276億円 | 534億円 |
(参考:業績ハイライト|ANA)
(参考:財務・業績ハイライト|JAL)
しかし、利益に関しては、JALの方が高いです。
つまり、JALの方が高給なのは、利益が大きかったからと予測できます。
就職・転職ランキングで人気なのはANA
就職・転職ランキングにおいて、JALよりもANAの方が上位に位置している傾向にあります。
ランキング | ANA | JAL |
---|---|---|
2021年卒就職企業人気ランキング 文系学生向け |
2位 | 4位 |
2021年卒就職企業人気ランキング 文系男子学生向け |
7位 | 12位 |
2021年卒就職企業人気ランキング 文系女子学生向け |
2位 | 3位 |
2021年卒就職企業人気ランキング 理系学生向け |
30位 | 38位 |
【総合】 転職人気企業ランキング2020 |
7位 | 19位 |
【業種別】 転職人気企業ランキング2020 |
1位 | 3位 |
(参考:2021年卒版就職企業人気ランキング|マイナビ2022)
(参考:社会人が選ぶ“働きたい企業”第1位は? 転職人気企業ランキング2020<総合>|doda)
どちらの会社も就活生・社会人から人気がありますが、ANAは多くのランキングにおいてトップクラス。
結果だけを見ると、ブランドイメージはANAの方がよく、日本トップレベルだということがわかります。
5.ANAの給料はコロナの影響あり?年収カットは事実?
ANAは、2020年から続いている新型コロナウィルスの影響により、旅行客数を大幅に減らし、業績回復を急いでいます。
コロナによる業績や社員への影響は、以下の通りです。
- 5,100億円の赤字見込み(2021年3月期連結決算の最終利益)
- 賃金や一時金、賞与などの削減
- 新卒採用の取りやめ など
ANAでは、社員への年収カットが行われていることは事実です。
以下のように、2021年から年収が30%減ることに不満を覚えている口コミも、散見されます。
一方で、副業を解禁したり、自由に働ける制度を整えたり、社員に対するサポートを怠ってはいません。
またANAは、アフターコロナでも持続できる事業成長モデルを掲げています。
【新たなビジネスモデルへの変革】
- 地球、人に優しい新たなサービスを展開
- デジタル活用による成長モデルの構築
- 顧客データ活かしプラットフォーム事業を確立
- 低いコストでの運航を実現
- 第3ブランドのエアライン立ち上げ
- 地域創生事業の推進 など
(参考:新しいビジネス・モデルへの変革 |ANA)
今後、着実に事業は成長するのか、そして平均年収はアップする方向になるのか、注目すべき会社です。
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(引用:doda)
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まとめ
ANAの平均年収は736.5万円です。
その他、ANAの年収に関する特徴は、次の通りです。
- 毎年平均年収が600万円台〜800万円台と上下
- パイロット(運航乗務職):1,000万円以上
- CA(客室乗務員):400~600万円程度
- グランドスタッフ:200~400万円程度
- 40代で600万円、50代で800万円以上を目指せる
- 2019年度のANAの売上は1.97兆円で業界1位
- 就職・転職ランキングにおいて、JALよりもANAの方が上位に位置している など
20代
客室乗務職
月収は基本給とフライト手当で決まる為、月によってばらつきがあります。有給などを使用せず沢山フライトをした月には、それなりの手当が頂けるので満足しています。また、フライトが終わってからは現地で自由行動が出来る点、お給料を頂きながら世界中を周り、様々な文化に触れられることもとても有意義かと思います。(後略)