
「はり」や「きゅう」を使って患者さんの治療を行う「鍼灸師」の平均年収は、2021年2月3日時点の「求人ボックス」によると、369万円です。
2019年の国税庁「民間給与実態統計調査」によれば、日本の民間事業所の平均年収は436万円であり、比較すると鍼灸師の平均年収は低いです。
しかし努力次第では高年収を稼ぐことも可能ですし、国家資格のため手に職を持つことができるという点は大きなメリットでしょう。
本記事では、鍼灸師の月収・手取り・推定生涯年収の他、年代別・雇用形態別・地域別などの平均年収を解説します。
その他、鍼灸師になる方法や仕事内容、年収アップの方法も紹介します。
最後までお読みいただけば、鍼灸師になる方法や、自分がなった場合の仕事内容・収入を具体的にイメージできる他、年収をアップするにはどうしたら良いかも分かるでしょう。
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1.鍼灸師の平均年収
平均年収
369万円
月収
31万円
手取り
25万円/月
鍼灸師(正社員)の平均年収は369万円です。
この章では、鍼灸師の平均年収・月収・手取り・推定生涯年収を紹介します。
※求人ボックスによる「鍼灸師の仕事の年収・時給・給料情報」(2021年2月3日時点)を参考に作成しています
鍼灸師の平均年収は369万円
2021年2月3日時点の「求人ボックス」によると、鍼灸師(正社員)の平均年収は369万円です。
先述の通り、日本の民間事業所の平均年収と比べると低いですが、働く現場や経験によっては高年収を稼ぐことも可能です。
実際に次のような、高収入を稼ぐ事が可能な内容の求人も存在します。
鍼灸師として働きながら年収をアップする方法の詳細は、後述の「3.鍼灸師で年収をアップさせるには」で解説します。
鍼灸師の月収は約31万円
鍼灸師の平均月収は約31万円です。
【計算式】
年収369円÷12ヶ月=約31万円
1ヶ月に31万円と聞くと高収入のイメージもありますが、雇われの針灸師の場合、上記額面から下記のような税金・保険料などが差し引かれるため、31万円満額支給されるわけではありません。
- 健康保険料:健康保険に加入
- 厚生年金保険:厚生年金に加入
- 介護保険料:介護保険制度の財源として利用(40歳以上64歳以下)
- 雇用保険:雇用保険に加入
- 所得税:所得のある人が納付
- 住民税:都道府県や市区町村に支払う など
税金・保険料が差し引かれて支給される「手取り」の額については、次の項目で解説します。
鍼灸師の手取りは25万円
一般的に手取りのおおまかな金額は、額面に0.75~0.85を掛ければ求められると言われています。
ここでは、上記の真ん中の数字である0.8を掛けて、鍼灸師の手取り額を求めてみましょう。
鍼灸師のだいたいの手取り額は、約25万円です。
なお、2020年統計の総務省「家計調査」によると、1世帯当たりの1ヶ月の消費支出平均は233,568円のため、鍼灸師一本で食べていく場合は贅沢をしないほうが無難でしょう。
鍼灸師の推定生涯年収は1億6,236万円
定年は60歳というイメージが強いですが、厚生労働省の「平成30年「高年齢者の雇用状況」集計結果」によると、現在は99.8%の企業が65歳まで雇用確保措置を取っています。
そのため、新卒の22歳から65歳までの44年間鍼灸師で働いたと仮定し、推定生涯年収を計算してみましょう。
【計算式】
年収369万円×44年=1億6,236万円
鍼灸師の推定生涯年収は1億6,236万円と考えられますが、独立して生涯現役で働く鍼灸師の場合、勤続年数も長くなるので、計算上は上記より多くなると考えられます。
【年代別】鍼灸師の平均年収
「鍼灸師も一般企業と同じように、年齢が上がるにつれ年収もアップするのだろうか」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この章では、鍼灸師の初任給と年代別の平均年収について解説します。
※年代ごとの鍼灸師の平均年収は、2016年の公益社団法人東洋療法学校協会による「 あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師免許取得者の進路状況アンケート調査報告書」の、あん摩マッサージ指圧師も含めたデータを参考に作成しています
※年代ごとの日本の民間事業所の平均年収は、国税庁の2019年「民間給与実態統計調査」の結果を参考にしています
新卒の初任給は約23万円
2021年2月3日の求人ボックス内「鍼灸師の仕事の年収・時給・給料情報」によると、鍼灸師の初任給の相場は23万円程度です。
同調査による、年収を比較されがちな「マッサージ師・整体師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師」の初任給データは次の通りです。
- マッサージ師…23万円
- 整体師…22万円
- 柔道整復師…23万円
- あん摩マッサージ指圧師…24万円
比較されがちな職種の初任給とそれほど差はありません。
また、厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、修士課程修了の平均初任給は238,900円、大卒の平均初任給は210,200円のため、鍼灸師の初任給相場は、低いわけではありません。
20代の平均年収
鍼灸師の20代の推定平均年収は243万円です。
それに対して、日本の民間事業所の20代前半・後半の平均年収はそれぞれ次の通りです。
- 20代前半…264万円
- 20代後半…369万円
上記の結果から考えると、鍼灸師の20代の平均年収は相対的にやや低めといえます。
30代の平均年収
鍼灸師の30代の推定平均年収は261万円です。
それに対して、日本の民間事業所の30代前半・後半の平均年収はそれぞれ下記の通りです。
- 30代前半…410万円
- 30代後半…445万円
上記の結果から考えると、鍼灸師の30代の平均年収は相対的にかなり低めといえます。
40代の平均年収
鍼灸師の40代の推定平均年収は238.8万円であり、30代より数字が下がっています。
それに対して、日本の民間事業所の40代前半・後半の平均年収はそれぞれ次の通りです。
- 40代前半…476万円
- 40代後半…499万円
鍼灸師の40代の平均年収は一般的な企業の半分ほどといえるでしょう。
仕事のモチベーションを維持するためには「患者さんが元気になる姿を見たい」「さらに技術を磨きたい」など、収入以外で仕事に対するやりがいを見つけることが大切です。
50代の平均年収
鍼灸師の50代の推定平均年収は176.4万円。
それに対して、日本の民間事業所の50代前半・後半の平均年収はそれぞれ下記の通りです。
- 50代前半…525万円
- 50代後半…518万円
鍼灸師の50代の平均年収は一般企業で働く50代よりかなり低く、若手の鍼灸師と比べて年収が下がっているという結果でした。
一般的な企業と異なり、年代が上がるにつれて年収が下がっている理由は、鍼灸師を本業ではなく副業に切り替える人も多いからだと考えられます。
実際にネット上では、副業を鍼灸師にしているという人が散見されました。
はじめまして!
凄く共感します。私も鍼灸師を副業にして、届けたい人に好きなタイミングで施術しています!— しばっち|まちづくり鍼灸師 (@HallTone) December 25, 2020
【男女別】鍼灸師の平均年収
鍼灸師は美容サロンなどを中心に、女性の働き手も多い業界のため、男女それぞれの平均年収を知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この章では、男女別に鍼灸師の平均年収を紹介します。
※鍼灸師の男女それぞれの平均月額・年収は、2016年の公益社団法人東洋療法学校協会による「 あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師免許取得者の進路状況アンケート調査報告書」の、あん摩マッサージ指圧師も含めたデータを参考に作成しています
※性別ごとの平均年収は、国税庁の2019年「民間給与実態統計調査」の結果を参考にしています
男性の平均年収は約273万円
鍼灸師の男性の平均月額は22.8万円のため、年収は次のとおりです。
【計算式】
22.8万円×12ヶ月=約273万円
上記に対して、日本人の男性の平均年収は540万円でした。
つまり男性鍼灸師の平均年収は日本の男性全体の平均年収の半分ほどです。
女性の平均年収は約201万円
鍼灸師の女性の平均月額は16.8万円のため、年収は下記のとおりです。
【計算式】
16.8万円×12ヶ月=約201万円
上記に対して、日本人の女性の平均年収は296万円。
女性鍼灸師の年収も、日本の女性全体の平均年収よりやや低いです。
【雇用形態別】鍼灸師の平均給与
常勤
26万円/月
鍼灸師は、アルバイトやパートの求人も散見される仕事であり、正社員との待遇の違いが気になる人も多いのではないでしょうか。
この章では、雇用形態別の鍼灸師の平均給与について解説します。
※鍼灸師の常勤の月給・非常勤の時給は2017年7〜9月の「ジョブメドレー」の調査結果を参考にしています
常勤の平均月給は約26万円
常勤の鍼灸師の平均月収は約26万円です。
国税庁の2019年「民間給与実態統計調査」によると日本人の正規社員の平均年収が503万円。
つまり1ヶ月の平均月給は約42万円の計算になるため、鍼灸師の常勤の平均月給は、平均より低めといえます。
非常勤の平均時給は約1,173円
非常勤の鍼灸師の平均時給は約1,173円です。
2021年1月度のマイナビによる「アルバイト・パートの平均時給レポート」によると全国の平均時給は1,106円のため、国家資格である鍼灸師はやや高い傾向にあるといえます。
※補足※
2021年2月3日時点の「求人ボックス」によると、鍼灸師のアルバイト・パートの平均時給は1,100円でした。
【都道府県別】鍼灸師平均年収ランキング
鍼灸師の平均年収を高い順から都道府県別のランキングにすると次のとおりです。
都道府県名 | 平均年収 |
---|---|
愛媛県 | 396万円 |
大分県 | 386万円 |
岩手県・和歌山県・神奈川県 | 385万円 |
岐阜県 | 384万円 |
大阪府・兵庫県 | 380万円 |
奈良県・東京都・宮崎県 | 378万円 |
愛知県 | 377万円 |
千葉県 | 373万円 |
青森県・山形県・山梨県・山口県・茨城県・徳島県・香川県 | 371万円 |
京都府 | 367万円 |
三重県 | 364万円 |
滋賀県 | 362万円 |
鳥取県 | 361万円 |
埼玉県 | 358万円 |
福岡県 | 355万円 |
新潟県 | 354万円 |
岡山県・広島県・栃木県・長崎県 | 350万円 |
静岡県 | 349万円 |
宮城県・福島県・石川県・群馬県・佐賀県・鹿児島県 | 336万円 |
熊本県 | 333万円 |
長野県 | 329万円 |
北海道 | 328万円 |
富山県 | 326万円 |
秋田県 | 323万円 |
沖縄県 | 309万円 |
(参考:求人ボックス|2021月2日3日)
多くの職種・企業では首都である東京の年収が一番高い傾向にありますが、鍼灸師の場合、愛媛県が一番高く、沖縄県が一番低い結果となりました。
【職種別】健康・医療業界の平均年収
柔道整復師
~500万円
この章では、鍼灸師とよく比較される傾向にある「柔道整復師」「あん摩マッサージ指圧師」の平均年収を紹介します。
柔道整復師の平均年収は約350~500万円
柔道整復師の年収の相場は約350~500万円ほどですが、200万円以下の人や1,000万円を超えている人もいたりと幅が広い職種です。
年収が低い人は「家庭と両立したい」「副業として仕事をしたい」という理由でアルバイトやパートとして勤務しているからだと予想できます。
逆に高収入の人は「独立・開業している」「機能訓練指導員などの資格を取得している」といった理由が考えられます。
柔道整復師の年収や業界の実態についてさらに詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
あん摩マッサージ指圧師の平均年収は200~350万円
あん摩マッサージ指圧師の推定平均年収は約200~350万円であり、鍼灸師の年収と比べるとやや低いです。(参考:鍼灸師の給与・年収はどのくらい?|日本医学柔整鍼灸専門学校)
鍼灸師のほうが高年収の理由は、自由診療の高級美容サロンなどでニーズがあるからだと考えられます。
2.鍼灸師の仕事内容と労働時間
鍼灸師へ転職を考えている人にとって、実際の仕事内容や1日の流れも気になると思います。
従事している人からは「しんどい」「きつい」という意見もありますが、本当のところはどうなのでしょうか。
この章では、鍼灸師の仕事内容と1日のスケジュールを紹介します。
鍼灸師の仕事内容
鍼灸師の仕事内容は「はり」「きゅう」を使って患者さんの痛みを治療したり、健康の回復をサポ―トすることです。
患者さんの病状・ニーズ・年齢・性別などによって、最適な施術方法で治療をします。
【鍼灸師の施術法の例】
- 美容鍼灸…顔の経穴(ツボ)を刺激して顔の筋肉・細胞などを活性化する
- スポーツ鍼灸…スポーツをする人の体のコンディションを整えたり怪我の治療をする
- 高齢者鍼灸…高齢者の体の痛みの緩和や身体機能の改善を行う
- 婦人鍼灸…生理痛など、女性特有の体の悩みに関する施術を行う
- 小児鍼灸…夜泣き・疳の虫などの子供の症状に関して施術を行う など
鍼灸師の労働時間と1日のスケジュール
鍼灸師の勤務時間や1日の流れは、働く施設や環境によって違いが出てきます。
一般的な「治療院」で働く鍼灸師と、高齢の患者さんの家に訪問して治療をする「訪問診療」で働く鍼灸師の例は下記のとおりです。
【治療院で働く鍼灸師のケース】
- 8:30…出勤・着替え・清掃・施術準備
- 8:45…ミーティング・朝礼
- 9:00…午前の診療開始
- 12:00…休憩
- 14:00…午後の診療開始
- 19:00…診療終了・後片付け・清掃・ミーティング など
【高齢者向け訪問診療をしている鍼灸師のケース】
- 8:30…勤務開始
- 9:00…患者さん宅に到着・症状などのヒアリングを行い施術
- 10:30…次の患者さんのもとへ移動
- 12:00…休憩
- 14:00…提携している介護施設を訪問し施設内で施術
- 17:00…帰宅
残業時間はどれくらい?
上記のスケジュール例は残業がない日を想定していますが、治療院の閉院時間ぎりぎりに患者さんが来た場合などは残業が発生すると考えられます。
患者さん1人あたりの施術時間は30分~長くて2時間程であるため、患者さんの数が多く混み合っている日は、長時間の残業が発生すると予想されるでしょう。
3.鍼灸師で年収をアップさせるには
鍼灸師の平均年収は低い傾向にありますが、高収入を稼いでいる人もいます。
この章では、鍼灸師として高収入を稼ぐための方法を紹介します。
方法1.資格を取得する
鍼灸師がスキルアップのために取得しておくと良いおすすめの資格は次の通りです。
- 柔道整復師…手術を行わない「非観血的療法」によって、整復や固定などの治療を行う
- 推拿(すいな)…資格ではなく中国の治療医療の名前。経穴に刺激を与えて痛みや緊張を取り除ける
- あん摩マッサージ指圧師…あん摩・マッサージ・指圧などで人体の変調を改善する
- アロマセラピスト…プロのアロマセラピストとして、アロマテラピートリートメントなどを実施できる
- 健康管理士一般指導員…健康管理のスペシャリストとしての知識をつけられる
勤めている会社に資格手当の規約がある場合、上記のような資格・スキルを取得することで収入アップする可能性があります。
また、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を全て持っている人は「三寮師(さんりょうし)」と言われ、就活や転職活動の際に有利になると考えられます。
方法2.独立開業する
雇われ鍼灸師のままだと年収が頭打ちになってしまう可能性もあるため、高収入を稼ぐためには独立開業をするのも手です。
しかし、独立をした場合は倒産のリスクもあります。
治療院を繁盛させて高収入を獲得するためには、雇われのころのようにスキルや接客力を磨くだけではなく、資金繰りをしたり、営業などの経営努力も必要です。
また、独立して稼ぐためのノウハウとして、次のような書籍を参考にすると良いでしょう。
方法3.給料・福利厚生・手当が充実している施設に転職する
「スキルアップしても今の会社では給与アップの見込みがない」「倒産のリスクを犯してまで独立したくはない」このような場合は、現在より待遇の良い職場に転職をすると良いでしょう。
しかし、思い切って転職をするなら「ブラック企業へ入社してしまった」「入社してみたら求人票の待遇と違った」「人間関係が非常に険悪だった」という失敗は避けたいですよね。
スムーズな転職をするためには、プロである転職エージェントに相談をするのが近道です。
転職エージェントは、希望に沿った求人を紹介してくれる他、応募書類の添削や面接の対策などもしてくれます。
求人を出している会社についても事前に調べてくれるので、ブラック企業へ入社してしまうというリスクも減ります。
おすすめの転職エージェントの詳細は、後述の「【補足】転職で年収を上げるなら『doda』を利用しよう」をご覧ください。
4.鍼灸師になるには?
鍼灸師の年収情報や1日の流れなどは分かりましたが、鍼灸師として実際に働くためにはどうすれば良いのでしょうか。
この章では、鍼灸師になるまでのステップを解説します。
鍼灸師になるには国家資格が必要
鍼灸師になるためには「はり師」と「きゅう師」の2つの国家資格が必要です。
本来は別々の資格なのですが、ほとんどの人が2つの資格を同時に取得するため、鍼灸師と呼ばれることが多いです。
資格を取るためには、鍼灸師養成施設となっている専門学校や大学を卒業する必要があります。
受験資格|養成施設で3年以上教育を受けること
「はり師」「きゅう師」の国家試験を受けるためには、高校を卒業後に鍼灸師養成施設で3年以上の教育を受けることが必要です。
高校を卒業してから鍼灸師として働き始めるまでのルート例は次の図のとおりです。
(▼クリックして拡大)
学費については、進学先が専門学校か大学かによって異なりますが、下記の通り概ね500万円前後は見積もっておくと良いでしょう。
【鍼灸師の資格を取得するまでにかかる費用一覧】
- 授業料…3年制専門学校で400万〜500万円程度・4年制大学の場合は500万円以上
- 授業料とは別の教材費や実習費…10万〜30万円
- 受験手数料…2試験で23,200円
- 国家試験合格後に名簿に登録するための申請手数料・登録免許税…2免許で28,400円
通信教育では資格を取得できない
はり師・きゅう師の資格は、通信教育で取得することはできません。
なぜなら、医療技術職のため、学校でしっかりとした技術を身に付ける必要があるからです。
資格取得後に適切な施術を行うためにも、学校に通って確実に実習経験を積むようにしましょう。
社会人から鍼灸師になる最短ルート
鍼灸師になるためには3年間学校で学ぶ必要があることは分かりましたが、昼間に働いている社会人の場合、日中に学校に通うことは難しいでしょう。
そのため、働きながら鍼灸師を目指す場合は、夜間部のある学校に通うことをおすすめします。
都内で夜間課程のある鍼灸師の専門学校は「東洋鍼灸専門学校」「日本医学柔整鍼灸専門学校」などが挙げられます。
自宅や勤め先からの距離や授業の開始時間等を考慮して、自分に合った学校を選ぶようにしましょう。
5.【補足】転職で年収を上げるなら『doda』を利用しよう
(引用:doda)
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転職エージェント「doda」とは
「doda」は、人材業界大手のパーソルキャリアが運営する転職エージェントです。
自分1人で求人を探したり、必要あればアドバイザーにサポートしてもらい、書類作成や求人探しを手伝ってもらうことも可能です。
(引用:doda)
なお、キャリアアドバイザーの相談は一切お金がかかりません。
対面・電話のどちらでも気軽に相談できますし、今の仕事に少しでも不安を感じているならば、今後のキャリアを真剣に考えるきっかけになるはずです。
転職活動を考えている人はもちろん、まだ転職に現実味がない人も、ぜひdodaを活用してみてください。
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まとめ
鍼灸師の年収・給与に関する情報の要旨は次のとおりです。
- 平均年収は369万円
- 月収は約31万円
- 手取りは約25万円
- 推定生涯年収は1億6,236万円
- 年代が上がるにつれて年収も上がるというわけではない
- 男性の平均年収は約273万円
- 女性の平均年収は約201万円
- 常勤の平均月給は約26万円
- 非常勤の平均時給は約1,173円
- 地域別の平均年収では愛媛県が一番高く、沖縄県が一番低い
収入をアップさせるためには、資格を取得する・独立開業する・転職をするという手段が有効です。
鍼灸師になるためには、高校卒業後に3年以上指定の学校で教育を受ける必要があります。
この記事が、鍼灸師の年収情報・仕事内容などに興味がある人の参考になれば幸いです。