最終更新日:2020/09/02
大学教員の階級のひとつである准教授。
「准教授の年収はどのくらいなんだろう?」と疑問に思っていませんか?
准教授の年収は867万円程度。
ただし、大学によって、年収に差があります。
本記事では准教授の詳しい年収や、仕事内容について解説します。
収入を増やす方法や准教授になる方法もチェックするので、ぜひ最後までご覧ください。
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1.准教授の年収は867万円程度
厚生労働省の「2018年賃金構造基本統計調査 」によると、准教授の年収は867万円程度です。
ただし、これはあくまで平均なので、ここではさらに詳しく准教授の年収について紹介します。
平均すると867万円程度
准教授の年収は867万円程度。
男性は879万円、女性833万円です。
日本人の平均年収は420万円程度なので、 准教授の年収は男女とも平均よりかなり高いといえるでしょう。
また、ボーナスを年間215万円ほどで、月給は約54万円。
社会保険や税金を引いた手取りは、43万円ほどです。
私立・公立・国立で収入差がある
准教授の平均年収は、私立・公立・国立で差があります。
- 私立大学:私人が設立・運営している大学
- 公立大学:地方公共団体が設立・運営している大学
- 国立大学:国が設立・運営している大学
各大学によって差があるので一概には言えませんが、3つの中で もっとも准教授の年収が高いのは私立大学で、700~800万円が相場です。
そのほか公立・国立大学は、600~700万円程度となっています。
もっとも年収が高いのは大学病院の准教授
日本にはさまざまな学問を専攻する大学がありますが、もっとも年収が高いのは大学病院の准教授です。
大学病院に勤めている准教授の年収は、850万円程度が相場。
中には、900万円~1,000万円を稼ぐ准教授もいます。
各大学の准教授の平均年収一覧
各大学が公表している資料をもとに、それぞれの大学の准教授の平均年収をまとめました。
- 東京大学:約950万円
(参考:国立大学法人東京大学の役職員の報酬・給与等について) - 京都大学:約890万円
(参考:国立大学法人京都大学の役職員の報酬・給与等について) - 岡山大学:約820万円
(参考:国立大学法人岡山大学の役職員の報酬・給与等について) - 東北大学:約820万円
(参考:国立大学法人東北大学の役職員の報酬・給与等について)
平均である867万円と同じくらいの水準となっていますね。
2.准教授とは?
この章では、准教授がどのような職業なのか解説します。
教授の下の階級
准教授という言葉には、準ずるという意味をもつ「准」という漢字が使用されています。
言葉どおり、 准教授は「教授に準ずるもの」。
つまり、教授の下の階級です。
大学教員の階級一覧
大学教員の階級は、以下の通りとなっています。
- 教授
- 准教授
- 講師
- 助教
准教授はかつて「助教授」だった
ここまで准教授についてチェックしてきましたが、「准教授って助教授とは別もの?同じでは?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
結論からお伝えすると、今「准教授」と呼ばれている立場の人々は、かつて「助教授」と呼ばれていました。
助教授とは、2007年以前の学校教育法において定められていた職位のこと。
2007年4月1日に学校教育法が施行されてからは「助教授」という職位は廃止され、新たに「准教授」という職位が定められました。
「助教授」廃止の背景
「助教授」という職位が廃止となった背景には、助教授の職務が関係しています。
2007年以前に定められていた「助教授」の職務は、教授を助けること。
しかし、実際には教授の補佐より自分の研究をメインにしていた助教授も多く、助教授に定められている本来の職務と実態がかけ離れていました。
本来の職務と実態を統一させるため、 教授の補佐がメインの職務である「助教授」を廃止し、学生の教育や研究をメインの職務とする「准教授」を新規に定めたのです。
また、国際的に「教授に準ずるものがもっとも優先すべきは研究である」としていたことも、助教授廃止の一因になったようです。
准教授の年齢は40代が多い
准教授は40代の方が多く、平均すると48歳くらいです。
もちろん、早い人では30代で准教授になる方もいます。
また、日本の40代の平均年収は600万ほど。
准教授の平均年収は867万円なので、 40代の准教授の場合、同世代の平均年収をはるかに上回っていることになりますね。
3.准教授の仕事内容
この章では、 准教授のおもな仕事内容について解説します。
講義
准教授の仕事の主を占めているのが、講義。
大学に在籍する学生に対し、講義やセミナーを行います。
学生が興味を惹くような講義を考えることも、重要な仕事のひとつです。
また、講義以外に、研究室に在籍する学生の教育を行うこともあります。
研究
准教授のもうひとつの需要な職務が、研究です。
大学教員はみな、学生を教育しながら自分の研究を行います。
良い研究結果を出したり、論文が評価されると研究者としてのキャリアアップにつながります。
4.准教授の収入を増やす方法
この章では、 准教授の年収を増やす方法について解説します。
教授のポストを狙う
准教授の収入を増やす方法の中で、もっとも効率的なのが職位を上げることです。
准教授の上の職位は「教授」。
教授のポストが空き、大学側に「次の教授としてふさわしい」と判断されれば、教授になることが可能です。
教授の年収は大学によって差がありますが、900~1,200万円ほど。
教授のポストにつくことで、大幅に年収をアップできます。
5.准教授になる方法
この章では、 准教授になる方法について解説します。
准教授になるために特別な教員免許など特別な資格は必要ありませんが、最初のステップとして学士・博士号を取得する必要があります。
准教授になるまでの一般的なステップは、以下の通りです。
ステップ1.学士を取得する
大学職員になるためには、 大学を卒業していることが必須条件。
まずは、4年制大学を卒業し「学士」を取得しましょう。
ステップ2.博士号を取得する
大学教員を目指す学生は、卒業後就職せずに、大学院に進むのが一般的。
勉強や研究を続けると、2年間で「博士号」を取得できます。
博士号取得後、さらに3年間勉強・研究を続け、 執筆した論文が審査に合格すると「博士号」を取得することが可能。
博士号は、専攻分野において研究能力があることの証です。
ステップ3.ポスドクとしてキャリアを積む
博士号を取得して、すぐに大学教員になれる人はほんの一握り。
ほとんどの人は、ポスドク(ポストドクター)として研究を続けキャリアを積むことになります。
ポスドクとは、 「博士研究員」のことであり、任期つきで研究をする博士号取得者を指します。
助教や講師のように常勤ではなく、非正規の雇用であるため収入は不安定。
なかなか大学職員のポストが空かずに、ポスドク期間が10年を超える人も多いです。
ポスドクの年収は200~300万円と低いので、アルバイトをかけもちしているケースも少なくありません。
ステップ4.推薦または公募で助教になる
教授を受けたり、公募に受かれば、大学職員の最初のステップである「助教」になることが可能。
助教の年収は大学によって異なりますが、400~600万円程度が相場です。
助教になったあとは、「講師」を目指し、研究を続けます。
ステップ5.ステップアップして准教授になる
助教から講師にステップアップした後は、いよいよ准教授へのステップアップを目指します。
研究が評価され「教授に準じた能力がある」と判断されれば、准教授になることが可能。
しかし、 准教授のポストがなかなか空かないケースも多く、助教や講師のまま仕事をやめる人も少なくありません。
助教・講師と順調にステップアップできたとしても、その後スムーズに准教授になるのはとても難しいことなのです。
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まとめ
准教授の年収は大学によって差がありますが、平均で867万円程度。
教授に準ずる職位であるため、年収も高めです。
ただし、大学職員になっても准教授になれるとは限りません。
学生の教育・研究と職務も多いため、 「生涯研究を続けたい」「学問を究めたい」という方に適している職業といえるでしょう。
【参考サイト】
- 厚生労働省|大学等の教員組織の整備に係る学校教育法の一部を改正する法律等の施行について(通知)
- 中央教育審議会|研究者のライフステージについて
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