獣医師の年収は590万円!平均月収・仕事内容を紹介

獣医の平均年収 平均年収

「医師」という職業は、高収入のイメージがありますよね。

動物の医師である「獣医師」の平均年収は約590万円です

本記事では、年代別・男女別の平均年収や、獣医師になるための道などについて解説します。

独立開業する場合の設備投資費用などにも触れていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

※後半では「自分の推定年収を測定できるサービス」も紹介しているので、自分の市場価値と獣医師の平均年収を比較するのにぜひお役立てください。

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1.【男女別・年齢別】獣医師(勤務医)の平均年収

獣医師の平均年収は、約590万円。

日本のビジネスパーソンの平均年収は約430万円なので、獣医師の平均年収はやや高いと言えるでしょう

年収が590万円とすると、少なく見積もって、月給は約40万円になります。

男女別・年齢別平均年収

厚生労働省「2018年賃金構造基本統計調査」を元に集計した獣医師の男女別の平均年収は、以下の通りです。

※ 調査母数の少ないデータが存在しているので、必ずしも正確な数値とは限りません。

獣医師の男女・年齢別平均年収

【男性】

年齢 決まって支給する現金給与額 ボーナス 平均年収
20〜24歳 29.93万円 0万円 359.16万円
25〜29歳 37.21万円 56.53万円 503.05万円
30〜34歳 41.27万円 65.38万円 560.62万円
35〜39歳 51.45万円 121.98万円 739.38万円
40〜44歳 51.79万円 101.27万円 722.75万円
45〜49歳 59.95万円 181.99万円 901.39万円
50〜54歳 47.76万円 154.63万円 727.75万円
55〜59歳 55.88万円 161.71万円 832.27万円
60〜64歳 46.88万円 155.41万円 717.97万円

【女性】

年齢 決まって支給する現金給与額 ボーナス 平均年収
20〜24歳 27.52万円 0万円 330.24万円
25〜29歳 32.92万円 55.92万円 450.96万円
30〜34歳 41.13万円 98.71万円 592.27万円
35〜39歳 40.86万円 89.74万円 580.06万円
40〜44歳 37.12万円 98.27万円 543.71万円
45〜49歳 43.67万円 129.16万円 653.2万円
50〜54歳
55〜59歳
60〜64歳
  • 2.獣医師の業種別平均年収

    獣医師 平均年収

    この章では、獣医師の勤務先別の平均年収について解説していきます。

    【獣医師|勤務先別平均年収】

    それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。

    動物病院(勤務医):平均年収約300~350万円

    獣医大学などを卒業後、まず現場での実績を積むため、約半数の獣医師のたまご達は、動物病院へ勤務することが多いです。

    動物病院の勤務医の平均月収は約24万円なので、決して多くはありません

    月収は約24万円として計算すると、年収はおおよそ約300~350万円くらいです。

    獣医師全体の平均年収は約590万円なので、勤務医の平均年収300~350万円はかなり低いと言えます。

    ただし、動物病院の勤務医は年齢が若い獣医師が多いので、平均年収は低くなります。

    平均的な就労時間は、一日12時間労働になることもあり激務です。

    休日は、勤務先の病院によって異なり、シフト制のところもあります。

  • 各種施設:平均年収約400~450万円

    水族館や動物園などの施設で、あらゆる動物を相手に活躍する獣医師の平均月収は、約29万円です。

    月収を約29万円として計算すると、年収はおおよそ約400~450万円となります。

    また、雇用の面では、ほとんどの施設で獣医師を外部委託にしているので、専属の獣医師としての雇用は少ないです。

    超過労働時間も多いため、やりがい第一で携われる人でないと勤まらないかもしれません。

    休日は、各種施設の休園日に合わせることもできますが、動物たちの状況に臨機応変に対応せざるを得ないでしょう。

    JRA:平均年収約650~1,200万円

    JRA(日本中央競馬会)は、農林水産大臣の監督下にあり、日本政府が資本金の全額を出資している特殊法人です。

    JRA職員の年収の推移は、最低でも650万円、最高では1,200万円なので、かなり高い年収を得ることができます

    尚、2017年度4月の初任給実績は約25万円であり、賞与は年2回の支給でした。

    採用実績は、2016~2018年の3年間を見てみると、いずれも5名ずつの採用なので、人気も倍率も非常に高く狭き門ということが分かります。

    以下は、JRAよりプレスリリースされている平成29年度「職種別支給状況」より、獣医職種の年間支給額を表にまとめたものです。

    人員 平均年齢 平成29年度 年間給与額(平均)
    総額 うち所定内 うち通勤手当 うち賞与
    119名 42.2歳 10,550(千円) 7,512(千円) 98(千円) 3,038(千円)
  • 製薬会社など民間企業:平均年収約600~800万円

    動物を使った安全性試験には、獣医師の存在が必要不可欠です。

    研究開発に力を入れている製薬会社などの民間企業では、獣医師が非常に重宝されているので、求人も多いと言えます。

    年収は勤務先の規模や、携わる仕事内容により様々ですが、 実績や実力が認められれば、600~800万円ほどになります。

    3.獣医師になるには

    獣医師 平均年収

    どのような道を歩めば、晴れて「獣医師」になることができるのでしょうか。

    ここでは、 獣医師になるための方法を、以下の3つの項目に分けて述べていきます

    それでは、順に詳しく見ていきましょう。

  • 獣医師に向いている人とは?

    先ずは「動物に対して愛情を持っている人」が一番です。

    そして 愛情だけではなく、冷静な判断力を持ち、獣医師になってからも専門的な知識を勉強することができる人が向いています。

    動物は具合が悪くても、話すことができないので、観察力を持って様子の変化にいち早く気づけなくてはなりません。

    また、馬など大きな動物を相手にすることもあるので、体力もなければ勤まらない言えるでしょう。

    獣医学部・獣医大学へ進学する

    獣医師になるためには、6年制の大学獣医学部を卒業し、国家試験に合格すればなることができます。

    現在日本国内には、11の国公立大学、5つの私立大学があります。

    昨今、 獣医学部は非常に人気が高く、下記の表を見ると67以上の偏差値が必要となることがわかります。

    では、偏差値の高い大学順にご紹介します。

    【獣医学部|偏差値ランキング】

    偏差値 大学名称 区分 学部学科名 所在地
    80 東京大学 国立 農学部 獣医学課程 東京
    76 北海道大学 国立 獣医学部 共同獣医学課程 北海道
    73 日本大学 私立 生物資源科学部 獣医学科 神奈川
    70 日本獣医生命科学大学 私立 獣医学部 獣医学科 東京
    麻布大学 私立 獣医学部 獣医学科 神奈川
    69 北里大学 私立 獣医学部 獣医学科 青森
    東京農工大学 国立 農学部 共同獣医学科 東京
    68 帯広畜産大学 国立 畜産学科 共同獣医学課程 北海道
    酪農学園大学 私立 獣医学群 獣医学類 北海道
    岐阜大学 国立 応用生物科学部 共同獣医学科 岐阜
    大阪府立大学 公立 生命環境科学域 獣医学類 大阪
    山口大学 国立 共同獣医学部 獣医学科 山口
    鹿児島大学  国立 共同獣医学部 獣医学科 鹿児島
    67 岩手大学 国立 農学部 共同獣医学科 岩手
    鳥取大学  国立 農学部 共同獣医学科 鳥取
    宮崎大学  国立 農学部 獣医学科 宮崎
  • 獣医師国家試験を受ける

    獣医学科を卒業すると、獣医師国家試験の受験資格が得られます。

    獣医師国家試験の合格率は、例年80%以上と非常に高い数値であり、平成29年度の合格率は88.3%でした。

    ※ 獣医師の国家試験について詳しく知りたい方は、農林水産省の公式サイトをご覧ください。

    4.獣医師の主な仕事

    一口に獣医師と言っても、その勤務先によって仕事内容がそれぞれ違ってきます。

    それではひとつずつ解説していきます。

    勤務先により仕事内容は多岐にわたる

    獣医師の約半数は動物病院に勤務しています

    他には、製薬会社などの民間企業、水族館、動物園、JRA、農協、家畜関連の企業など、幅広い勤務先がありますが、それぞれ仕事内容は異なります。

    動物病院に勤務した場合だと、犬や猫、小動物から大きな動物、爬虫類まで幅広く診察をすることになります。

    製薬会社に勤務した場合だと、医薬品の開発や実験用の動物の管理を任されます。

    臨床獣医師として働く場合の仕事内容

    臨床獣医師は、小動物を扱う獣医師、大動物を扱う獣医師と2つに分類されています

    小動物を扱う獣医師は、主に動物病院での、犬・猫・ウサギ・ハムスターなどの診察が仕事となります。

    動物病院によっては、特定の動物のみの診療を行っているところもありますが、あらゆる小動物の知識を持つ必要があります。

    大動物を扱う獣医師は、競馬場・水族館・動物園などでの診察が仕事となります。

    大きな動物の診察や出産などを業務とするので、知識はもちろんのこと、体力や腕力も必要です。

    国家公務員として働く場合の仕事内容

    国家公務員になると、農林水産省または厚生労働省が管轄する部署への配属となります。

    国家公務員の獣医師は、総合職と一般職に分かれています。

    国家公務員の総合職は、いわば「獣医師のエリート」と言われていて、高収入、高待遇に恵まれます。

    年収は、30代で約500万円、40代で600~700万円にもなります。

    国家公務員の総合職のエリートコースに乗れば、課長クラスで1,000万円以上、局長や事務次官クラスになると、約2,000万円以上にもなります。

    一般職の年収は、総合職の半分ほどだと言われていますが、それでも高収入です。

    ただし国家公務員の採用人数は極わずかなので、かなり狭き門であることは事実です。

    仕事内容は、主に空港や港湾での「検疫」を行うことですが、総合職と一般職でも違いがありますし、農林水産省か厚生労働省によっても違います。

    検疫(けんえき)」

    輸出入する動物が病原体に侵されていないかどうか、確認と検査をすること。

    地方公務員として働く場合の仕事内容

    地方公務員になると、各都道府県または市区町村が管轄する部署への配属となります。

    主な配属先と仕事内容については、以下の表をご覧ください。

    配属先 仕事内容
    保健所
    • 食品衛生管理
    • 狂犬病管理
    • 動物愛護管理
    屠畜場
    (とちくじょう)

    家畜の殺処分・解体・食肉加工

    家畜保健衛生所
    • 伝染病予防
    • 家畜疾病の診断
    • 飼養衛生管理指導
    畜産試験場 技術開発試験・研究
    自治体管理の動物施設 動物園や水族館などでの獣医師業務

    国家公務員とは違い、地方公務員は地方によっては定員割れしているところもあります。

    収入面は国家公務員よりも下がりますが、地方とはいえ公務員なので、超過残業が少ない、ボーナスが良いなどの好待遇を見据えると良いでしょう。

    以下は、総務省「平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果」より抜粋した表です。

    平均年齢 40.9歳
    平均年収 5,961,151円
    平均月収 376,645円
    平均ボーナス 1,443,811円
    平均退職金 22,013,000円
    平均生涯年収 232,386,100円

    5.獣医師の開業医になるには

    開業し成功すれば、年収は1,000万円を超えることも夢ではありません。

    獣医師の中では、小動物の診察を主とする臨床獣医師の人数が圧倒的に多いです。

    将来的には開業医になることを見据えて、獣医師になる人も数多くいます。

    ただし、開業するにあたっては設備投資に莫大な経費がかかります。

    ここでは、動物病院を開業するにあたってのポイントを3つ述べていきます。

    それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

    開業医になるタイミング・平均年齢

    独立して開業しようとする獣医師に多いのは30~40代の男性です

    ストレートで獣医大学を卒業すると26歳、現場で臨床の修行を5~10年積むと、ちょうどこのくらいの年齢になります。

    また、次の章で詳しく述べますが、開業時には莫大な費用がかかるため、融資が通りやすいこの年齢に開業のタイミングを合わせているのでしょう。

    開業時には設備投資に莫大な費用がかかる

    病院を開業するに当たり、必要な設備投資に莫大な費用がかかることは覚悟しなければなりません。

    概算では、 初期投資に必要な額は最低でも約3,000万円とされています。

    物件を借りるための保証金や賃貸料、診察を行う医療器具、検査を行うためのレントゲンやCTなど。

    また看護師を雇うのであれば人件費も、予算に加えなければなりません。

    開業し、順調に経営していくためには、獣医師としての腕だけではなく、経営のノウハウを学ぶことも必要となってきます。

    報酬は開業医でも収入差がある

    動物病院はの料金制は、診療の値段を自由に決められる「自由診療」です。

    よって病院が繁盛すれば、1,000万円を超えるような高収入を得ることも可能です。

    ただし、良心的な値段設定で開業している獣医師もいるので、開業獣医師の中でも収入差があることも事実です。

    安定した収入を得るためには、地域に密着し、顧客を獲得していかなければなりません。

    動物病院は飽和状態になっている地域もあるため、腕が良いだけではなく、知識が豊富で、動物や飼い主から信頼してもらえるような人柄も重要と言えるでしょう。

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    まとめ

    獣医師の平均年収は約590万円です。

    一口に獣医師と言っても、開業医と勤務医、またその勤務先によっても年収や仕事内容が異なります。

    大企業に就職する、国家公務員のエリートコースに乗る、または独立開業して成功を収めることで、更なる高年収を得られるでしょう。

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