看護師の年収はどれくらい?働き方による年収の違いやと収入を上げる方法も解説!

看護師の年収 平均年収

看護師全体の平均年収は約450~500万円ほどです

しかし、都道府県別や病院の種類別で比較をすると、年収には差があります。

今回は、看護師の年収、パターン別の年収、年収を上げるポイントについて解説。

看護師は、後期高齢化社会に向けて、ますます需要が高まる職業です。

看護師を目指す方はぜひ参考にしてみてください。

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1.看護師全体の平均年収は?

平均年収は450〜500万円

看護師全体の平均年収は450~500万円です。

「賃金構造基本統計調査」によると、全職種の平均年収は491万円、女性社会人の平均は377万円と出ています。

以上のことから看護師の平均年収は、全職種と同程度、女性社会人よりは大きく上回っていると言えるのです。

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看護師は年収に男女差があまりない

近年、男性看護師の需要や人数は増えていますが、男性と女性で年収に差はありません。

厚生労働省が発表した、平成28年度「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」では、男性看護師の人数は84,193人で、平成26年度(73,968人)より増えているのです。

しかし、平成29年賃金構造基本統計調査によると、男性看護師の年収は489万円、女性看護師の年収は477万円と、あまり差は見られません。

病院によっては男性看護師を積極的に雇用しているところもありますが、給与面に関しては、男性看護師が優遇されているとは言い難いのです。

看護師の仕事内容は年収が高いだけあってハード

看護師の年収は高いことを説明しましたが、ただ仕事は年収の割にハードです。

看護師の仕事内容は、「療養上の世話」と「診療の補助」が原則で、主に以下の業務を指しています。

  • 患者の生活の質向上に対する介助(食事、睡眠、排泄、歩行などの日常生活動作)
  • 環境整備(主に患者のベッド周り)
  • 退院に向けた看護計画の立案、実施、修正
  • 医師の処置の補助
  • 多職種連携をスムーズにするための連携と調整
  • 看護計画に則った結果の記録

看護師が受け持つ患者の人数は最大7人と決められており、7人の患者に対して同じ業務を、勤務時間内に行う必要があるのです。

病院によっては、看護助手が手伝ってくれますが、基本的にほぼすべて看護師が行います。

しかも、患者のその日の様子や、体調などを観察もしなくてはいけないため、仕事内容はとてもハードであると言えるでしょう。

2.正看護師と准看護師の平均年収

正看護師と准看護師では、業務内容の幅が違うため年収にも差が出ます。

それぞれの違いと平均年収を、詳しく見ていきましょう。

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正看護師の平均年収は:478万円

平成29年度の賃金構造基本統計調査によると、全国の正看護師の平均年収は478万円となっています。

同じ年に算出された全職種の平均年収が491万ですから、正看護師は全職種の中でも平均もしくは、それよりも少し低めという位置づけになると考えられるのです。

准看護師の平均年収は:406万円

准看護師の平均年収は406万円と、正看護師よりも低い結果が出ています。

そもそも准看護師とは、医師や正看護師の指示のもとで「療養上の世話」や「診療の補助」を行ないます。

自らの判断で看護業務を行える正看護師とは違い、必ず指示を受けてからの仕事になる点が、正看護師との違いです。

また、准看護師は管理職や看護師長になることはできません。

この点も、正看護師との年収に差が出る要因といえるでしょう。

3.看護師職場別の年収

看護師は、働く病院や病棟によっても平均年収が変わります。

今回は、以下の4つの場所で働く看護師の平均年収を、詳しく見ていきましょう。

それぞれ解説しますね。

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大学病院で働く看護師の年収:平均490万円

大学病院で働く看護師の平均年収は、490万円で、他系統の病院と比べ多いことが特徴です。

理由として挙げられるのは、以下の3つがあります。

  • 看護師にもそれなりのスキルが求められるため
  • 危険な症例やが多いことから、基本給以外の手当が出るため
  • 夜勤、準夜勤、早出などのシフトがあるため

大学病院は、全国から高度な医療を受けるために患者が集まるところでもあるため、看護師のスキルもそれなりのレベルが求められます。

また、急変による手術や化学療法、放射線による被ばくなど、病棟によっては常に危険がつきまとうため、基本給以外の手当も多いのです。

さらに、クリニックや外来と違い、夜勤業務が月に4回程度あるため、その分の給与加算もあります。

仕事内容はハードですが、 スキルアップや高年収の病院で働きたい人にはおすすめです。

総合病院で働く看護師の年収:平均465万円

総合病院で働く看護師の平均年収は、465万円で、大学病院勤務の看護師よりも少し低くなります。

総合病院の特徴は、地域に密着した医療や看護を提供しているという点です。

最先端の医療を提供している大学病院と比べると、医師の数や設備、体制などで及ばない部分はあります。

そのため、症状が重い患者は大学病院へ、症状が軽い患者は総合病院へ入院することが多いのです。

この点が、総合病院と大学病院で働く看護師の年収の差であると言えます。

クリニックで働く看護師の年収:平均390万円

クリニックで働く看護師の平均年収は390万円で、大学病院や総合病院で働く看護師よりも低いのが特徴です。

理由は、クリニック看護師には夜勤、準夜勤の勤務がないためと言えます。

また、勤務時間も大きな病院で働く看護師より短く、この点も年収が低くなる理由の1つですね。

そのため、クリニックで働く看護師には主婦やシングルマザーなど、家計を支える側の人が多いです。

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介護施設で働く看護師の年収:平均350〜400万円

介護施設で働く看護師の平均年収は、350万~400万円となっています。

施設によっては夜勤がないという点や、施設の経営状況により賃金が低いなどが理由です。

また、介護施設の看護師の仕事は医療優先ではなく、利用者の生活の支援が主になります。

そのため、大学病院などで加算される基本給以外の手当なども、ほぼありません。

以上のことから、介護施設で働く看護師の年収は、病院で働く看護師よりも低いのです。

4.都道府県別看護師年収ランキング

ここでは、看護師の年収を都道府県別にランキングで紹介します。

47都道府県 看護師 年収ランキング

1位は東京、全国平均より上は24都道府県

看護師の平均年収が全国で最も高い都道府県は東京都で「499.5万円」です。

全国の平均年収を超えているのは24位の徳島までで、それ以下の都道府県の看護師は全国平均よりも年収が低くなっています。

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5.看護師の収入の内訳

看護師の給料の内訳は、大きく2つに分かれています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

所定内給与の具体的内容

所定内給与とは、「労働契約、就業規則等によって定められている給与」のことです。

以下のような項目が当てはまります。

  • 基本給
  • 家族手当
  • 役職手当
  • 住居手当
  • 資格手当
  • 通勤手当(交通費)
  • 交代勤務手当
  • 特殊勤務手当

これらは、結婚して家族が増えたときや、引っ越しをして住居が変わった時に必ず申請が必要な項目です。

変更の申請をしないと、面倒なことになるため、住居や生活スタイルが変わる場合は、必ず申請しましょう。

所定外給与の具体的内容

所定外給与とは、「所定労働時間外の勤務を行ったことに対する給与」です。

以下の項目が当てはまります。

  • 超過勤務手当(時間外手当、残業手当)
  • 休日勤務手当
  • 深夜手当(夜勤手当)
  • 宿日直手当
  • 拘束手当
  • 呼び出し手当

宿日直手当などは、入院施設が備わっている病院の看護師長がもらえる手当です。

看護師の給与は、この所定外給与の多さが魅力と言えます。

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6.看護師の年収を上げる方法

看護師の年収を上げる方法は、主に以下の4つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

年収を上げる方法1.管理職に就く

看護師は勤続年数が増えると、役職や管理職への道が開け、同時に給与が上がります。

役職や管理職になると、現場で実際に患者とかかわる機会は減ってしまうことが特徴です。

また、患者の退院に向けて多職種とカンファレンスを行なったり、看護師の勤務形態に携わったりとやることは多いため、決して楽とは言えません。

現場で患者とかかわる看護師を続けたい人向けではありませんが、責任が問われる仕事であるため、収入は上がるのです。

年収を上げる方法2.認定・専門看護師の資格を取る

認定・専門看護師の資格は、給与を上げる1つの方法として有効です。

「認定・専門看護師」とは、看護師の中でも、特定の分野で知識と技術に長けた看護師のことを指します。

大学病院や総合病院などで働くベテランの看護師は、「認定・専門看護師」の資格を持っている人が多いです。

この資格を取るには、決められた時間数の講習を受けるか、もしくは資格試験に合格する必要があります。

もちろん、通常のシフト業務をこなしながらの勉強になるため、合格するのは極めて困難です。

しかし、キャリアアップや給与額の上昇になる資格のため、合格を目指す看護師が多いのも、この資格の特徴と言えます。

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年収を上げる方法3.手当が多い部署へ移動する

配属先の部署によって、もらえる手当は違います。

例えば、手術室や化学療法の患者が多い部署では、「危険手当(病院によって名称は異なる)」というものがもらえる場合があるのです。

また、呼吸器外科やICU、ER(救急救命)など、超過勤務や緊急対応が多い部署も、もらえる手当が多くあります。

しかし、手当が多い分だけ危険や、拘束時間は増えるため、給料を上げたいからという理由で希望をだすのは控えた方がよいでしょう。

年収を上げる方法4.年収が高くなる病院へ転職する

大学病院や、総合病院でも地域によって給与形態や金額に差があります。

看護師の転職は、前の職場の年収を覚えておくとそれよりも高い年収で雇用をしてくれるところが多いです。

さらに、認定看護師や専門看護師、勤続年数などもアピールをすることで、年収を上げることができます。

看護師転職サイトはとても多くあります。

下記のように比較した記事があるので、そちらも参考にしてみてください。

「口コミを比較してわかった!おすすめの看護師転職サイト5選」

男性は男性看護師を募集している病院を選ぶとよい

近年、男性看護師の需要は増えています。

高齢者の増加に伴い、重労働が増え始めたことが要因の1つです。

そのため、慢性的な病気で入院している患者が多い病院や、力仕事が多い精神科病院などは、男性看護師を積極的に採用しています。

このような病院は、給与を多少上げてでも雇用したいと考えていることが多いため、給与交渉もしやすいのです。

男性看護師は、積極的に採用しているところを選びましょう。

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7.看護師になる方法とは?

看護師になる方法は大きく分けて2つあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

方法1.看護学部、もしくは看護学科のある大学に入学する

看護師になるためのもっとも標準的な方法は「大学に入学すること」です。

大学で4年間看護師の勉強をして卒業する利点としては以下の2つが挙げられます。

  1. 看護師専門学校卒の看護師よりも、初任給が高くなる可能性がある
  2. 4年目は、国家試験の勉強のみに集中できる

病院によって様々ですが、多くの病院では専門卒の看護師より大卒の看護師の初任給が高くなる傾向にあります。

また、卒業に必要な臨地実習の単位も、3年生までに終わらせるカリキュラムを組んでいるところが多いです。

そのため、最後の1年は国家試験の勉強だけに集中ができます。

方法2.看護師専門学校に入学する

看護師専門学校には4年制と3年制の2つに分かれており、それぞれ特徴があります。

<4年制の専門学校の特徴>

  • 3年制と比べて授業料や入学金が高い
  • 大学と同様、最後の1年目は国家試験の勉強に集中できる

<3年制の専門学校の特徴>

  • 4年制と比べて授業料や入学金が安い
  • 3年目で実習をこなしながら、国家試験の勉強をしなくてはならない

どちらもメリット、デメリットがあるため、学校は慎重に選ぶようにしましょう。

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【補足】卒業認定をもらわないと看護師国家試験を受験できない

厚生労働省によると、看護師国家試験の受験資格は以下のように示されています。

  • 文部科学大臣の指定した学校教育法に基づく大学において、看護師になるのに必要な学科を修めて卒業した者
  • 文部科学大臣の指定した学校において3年以上看護師になるのに必要な学科を修めた者
  • 都道府県知事の指定した看護師養成所を卒業した者
  • 学校教育法に基づく高等学校や、中等教育学校を卒業している准看護師で、指定大学、指定学校又は指定養成所で2年以上修業した者

つまり、 入学をしても卒業見込みをもらわないと受験資格が与えられないということです。

卒業見込みがもらえない場合は、「留年」という扱いになります。

留年にならないように、しっかりと丁寧に勉強をしましょう。

【補足】看護師国家試験に合格することが重要

看護師になるためには、看護師国家試験に合格することが重要です。

看護師国家試験は、毎年2月の中旬ごろに行われます。

合格率は毎年90%前後と、比較的高めですが油断は禁物。

最後まで気を抜かずに、合格を目指しましょう。

看護師になる方法については、下記にさらに詳しく記載しています。

「看護師なるには?資格の取り方や試験の内容について徹底解説!」

まとめ

看護師全体(准看護師を含む)の平均年収は、約450~500万円ほどです。

全職種の年収と比べるとのですが、女性の平均年収は大きく上回っています。

勤めている病院の種類や、都道府県によっても年収に幅があるため、年収を高くするには、病院選びが重要です。

しかし、年収の高さだけで病院を選んでしまうと、自分の体を壊しかねません。

自分の現状と希望をしっかりと折り合わせて、自分にあった病院を選びましょう。

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