最終更新日:2020/12/06
年齢・地域・職業ごとの年収分布を知って、自分が低収入層なのか、恵まれているのかという疑問を解決してみませんか。
「日本全体の平均年収より高ければ、高給取りといえるのでは?」という人もいますが、一概にそうとはいえません。
なぜなら、性別・年齢・職種などによって平均年収は違ってきますし、一見高給取りの人でも、労働時間が長すぎるため実質的には最低時給を下回っている場合があるからです。
この記事では「年齢」「性別」「職種」などさまざまな視点から年収の分布を分析・考察しました。
最後まで読んでいただけば、あなたの年収が高いのか低いのか、あなたの会社の待遇が良いのか悪いのかが明確になるでしょう。
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1.年収分布を知る前に!日本全体の平均年収・中央値を確認
年齢や職種ごとの年収分布状況を知る前に、日本全体の平均年収や、中央値を把握しておきたいですよね。
この章では、現在の日本の平均年収・中央値と、平均年収を上回っている場合でも気をつけたほうが良いポイントを解説します。
平均年収は441万円!中央値は約360万円!
2018年「民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は下記のとおりです。
男性 | 女性 | 全体 |
---|---|---|
約545万円 | 約293万円 | 約441万円 |
『引用:「国税庁|民間給与実態統計調査」』
また、2018年「民間給与実態統計調査」によると、年収中央値は下記の通りです。
中央値は算出方法の特性上、一部のハイキャリア層の数字の影響を受けないため、より庶民の感覚に近い年収数値を把握できます。
男性 | 女性 | 全体 |
---|---|---|
約460万円 | 約250万円 | 約360万円 |
『引用:「国税庁|民間給与実態統計調査・給与階級別給与所得者数・構成比」より計算』
この数値を見て、「日本の年収中央値は思っていたより低かった」と感じる方も多いのではないでしょうか。
一昔前は「年収300万円はワーキングプア」という考えもありましたが、現在は年収300万円は中間層と考えることができるでしょう。
平均年収より上でも最低時給を割る場合は注意!
先述の平均収入や収入中央値より数値が上なら、高収入であるかといえば、そうとも限りません。
なぜなら、サービス残業や拘束時間が多いために、実質は最低時給以下の待遇で働かされている場合もあるからです。
サービス残業が横行しているようなブラック企業の場合、最悪の結末として鬱病や過労死を誘発してしまう可能性もあるでしょう。
もし「自分の会社は何かがおかしい」と感じているなら、下記の記事を参考にして対策をとるのがおすすめです。
2.色々な視点から年収分布状況を分析
この章では、年齢・学歴・地域などあらゆる視点から、平均年収の分布状況を紹介します。
それぞれの情報を分析すれば、自分の年収が高いのか・そうではないのかを明確にすることができるでしょう。
世帯別の年収分布は50代が最も高い
まず、男女別・年代別の年収分布は下記の通りです。
(▼画像を拡大する)
『引用:「 国税庁|平成30年分民間給料実態統計調査(P18)」』
男性は定年退職をする60代までは、徐々に年収が上がる傾向にあります。
50代になると役職につく人が多くなり、収入のピークを迎える人が多いでしょう。
女性は結婚・妊娠・出産などのライフイベントにより退職をしたり時短勤務をしたりする女性が増えるため、年収の増減にはバラつきがあります。
次に、世帯別の年収分布状況を見てみましょう。
日本の世帯別平均年収は約550万円といわれていますが、下記のグラフを見ればわかるとおり、半数以上の世帯が平均以下の年収というのが実情です。
(▼画像を拡大する)
『引用:「厚生労働省:「平成30年国民生活基礎調査の概況」』
なお、最も世帯年収が高くなるのは、男性の収入がピークを迎える50代です。
定年退職を迎える60歳以降は収入が一気に下がる可能性があるので、それまでに子どもの大学費用や老後資金などを計画的に貯めておく必要があります。
学歴別の年収分布は大学・大学院卒がトップ
厚生労働省の2019年「賃金構造基本統計調査」によると、学歴別の年収分布は以下の通りです。
大学・大学院卒 | 高専・短大卒 | 高校卒 | |
---|---|---|---|
男性 | 約401万円 | 約315万円 | 約293万円 |
女性 | 約296万円 | 約261万円 | 約215万円 |
『引用:「厚生労働省|賃金構造基本統計調査」』
このように、学歴が高い方が年収が高くなる傾向にあります。
学歴によって年収に差がある理由は下記の通りです。
- 学歴に比例して基本給が高く設定されていることが多い
- 大企業は求人で大学卒以上の学歴を求めることが多い
このように、企業側の基本給や求人票の基準で学歴による収入差が出るため、大学を出ていない人で高収入を狙いたい人は、学歴不問の会社に就職すると良いでしょう。
企業規模別の年収分布は会社によって異なる
2019年の「賃金構造基本統計調査」によると、企業規模別の年収分布は以下の通りです。
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
---|---|---|---|
男性 | 約380万円 | 約323万円 | 約297万円 |
女性 | 約271万円 | 約248万円 | 約229万円 |
『引用:「厚生労働省|賃金構造基本統計調査」』
企業規模が大きいほど平均年収も上がる傾向があります。
しかし、従業員の少ない中小企業でも、平均年収が非常に高い会社も存在します。
「東洋経済」の調査や有価証券報告書などのデータによれば、GCAや日本商業開などは、中小であっても高年収です。
高収入の仕事に就くためには、会社の規模だけを見るのではなく、平均年収をしっかり確認してから求人にエントリーするようにしましょう。
地域別の年収分布は東京一強?
平均年収は、都道府県によっても違いがあります。
2019年の「賃金構造基本統計調査」によると、平均年収が最も高い都道府県は東京で、最も低い都道府県は青森でした。
東京都は、全国的に見て人口が圧倒的に多いため、平均年収も大幅に引き上げられています。
どうしてかというと、東京には大企業が多くあるため、高年収の人が多く住んでいることと、物価が高いために地域手当が支給される人が多いからです。
他の上位に入る都道府県も、人口の多い大都市圏のある地域です。
収入を増やしたいと考えている人は、大都市圏で就職・転職活動をするというのも一つの方法でしょう。
職種別の年収分布は仕事内容によって違う
「doda」の調査によると、職種別の平均年収は下記の通りです。
職種分類 | 平均年収(万円) |
---|---|
専門職(コンサルティングファーム・監査法人など) | 574 |
企画・管理系 | 511 |
技術系(電気・電子・機械など) | 469 |
技術系(IT・通信) | 457 |
営業系 | 440 |
技術系(建築・土木) | 427 |
金融系専門職 | 410 |
技術系(メディカル・化学・食品) | 409 |
クリエイティブ系 | 377 |
事務・アシスタント系 | 329 |
販売・サービス系 | 328 |
『引用:「doda|職種別平均年収ランキング【最新版(2019年)】」』
同じ「技術系」の職種でも、メディカルや食品系よりも電子や機械系の仕事のほうが平均年収が高いことが分かります。
また、上記のデータによれば「技術系・IT」は平均年収457万円という結果ですが、同じITの仕事でもシステムアナリストという職種名に絞れば平均年収は大きく上がり、1,609万円です。(参照:「マイナビ転職」)
このように、職種による年収は仕事内容によって大きく上下します。
詳しい年収や口コミ情報を確認するには「転職会議」などの口コミサイトを活用して入社前に情報収集をすると良いでしょう。
3.年収分布から「結婚するのに必要な収入」を分析
現在の収入に不安があり、結婚を躊躇してしまう人は多いです。
どうしてかというと、ネットでは「結婚するには年収500万円が必要」などの情報が飛び交っているからです。
しかし実際は、多くの人がネットの口コミより少ない年収で結婚しています。
総務省による2017年の「就業構造基本調査」によると、年収が300万円~400万円程度であれば、未婚率が低い傾向にありました(30%未満)。
しかし近年、年収の低い男性と高年収女性の生涯未婚率は上昇傾向にあることも認識しておきましょう。
4.自分の年収や待遇に納得がいかない時の対策法4選
年齢や職種等の年収分布データと、自分の年収を照らし合わせて「あきらかに自分の年収は低い」と思った場合は、もっと収入を増やしたいと思いますよね。
ここでは、自分の年収や待遇に納得がいかない場合の具体的な対処法を紹介します。
対策法1.クラウドソーシングで副業をする
自宅にインターネットの環境があるならば、クラウドソーシングのサイトに登録をして副業をすると良いでしょう。
なぜなら、在宅で請負うことのできる仕事がたくさん紹介されているからです。
有名なクラウドソーシングサイトの一例として「ランサーズ」や「クラウドワークス」が挙げられます。
また、受注できる仕事の例は下記の通りです。
- webメディアの記事作成
- プログラミング
- 翻訳
- テープおこし
- 動画編集
- デザイン
- ホームページ作成
クラウドソーシングのサイトには、未経験者okの仕事も散見されますので、これから副業を始めたい方は積極的に情報収集をしてみると良いでしょう。
対策法2.「テックアカデミー」でプログラミングスキルを身に付ける
いきなり副業で収入アップをしようとしても、スキルがなければ、しばらくはお小遣い程度の金額しか稼ぐことができません。
副業でもしっかり稼ぎたい場合「テックアカデミー」でプログラミングスキルを身に付けるのも手です。
「テックアカデミー」は、現役のエンジニアから指導が受けられるオンラインプログラミングスクール。
自宅にいながらオンラインで学習することができるので「仕事があるのでなかなか通学ができない」という人に特におすすめです。
実際にWebサイトを制作して、HTML/CSSをはじめとしたフロントエンドのプログラミング言語、データベースの理解など、Webシステム開発に必要な内容もひととおり勉強できます。
さらに学習から転職までトータルでサポートしてもらえる「エンジニア転職保証コース」もあります。
どんなことが学べるか不安という方は「無料体験」も行なっているので、まずはそちらを利用してみるといいでしょう。
運営会社 | キラメックス株式会社 |
---|---|
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詳しくは「テックアカデミーの解説記事」をご覧ください |
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対策法3.「リクルートエージェント」で好条件の転職先を探す
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詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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対策法4.転職して高収入を狙うなら「JACリクルートメント」
思い切って転職をするなら、高収入を目指したいですよね。
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公開求人数 | 約10,200件 (2021年3月時点) |
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料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!JACリクルートメントの悪い評判と登録前の全注意点」 |
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まとめ
日本の平均年収は441万円、年収中央値は約360万円です。
もし自分の年収が平均より上でも、サービス残業の時間を含めると最低時給を割る場合は注意が必要です。
日本の年収分布状況には以下の特徴があります。
- 世帯別の年収分布は、男性の年収がピークになる50代が最も高い
- 女性は年収の増減にバラつきある
- 学歴別の年収分布は大学・大学院卒が一番高い
- 大企業ほど平均年収が高い傾向にある
- 中小企業でも非常に高い平均年収の会社もあるため、エントリー前の情報収集が重要
- 都市圏ほど平均年収が高い
- 職種別の年収分布は仕事内容によって異なっている
自分の年収や待遇に納得がいかないときは下記の対策をとることがおすすめです。
- クラウドソーシングで副業をする
- 「テックアカデミー」でプログラミングスキルを身に付ける
- 「リクルートエージェント」や「JACリクルートメント」に登録をして転職活動をする
この記事が、自分の年収や待遇を疑問に感じている人のお役に立てば幸いです。
※賃金構造基本調査の「賃金」とは、6月分の所定内給与(残業代などを含まない給与)のことを指します。
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