
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収は、20~24歳で267万円、25~29歳で370万円と公表されています。
一般的なサラリーマンの平均年収は約441万円なので、仕事に就いたばかりの方が多い20代では、平均と比べると年収は低めです。
とはいえ、20代でも業種や学歴、企業規模、給与形態などによって、年収に大きな差が出てきます。
本記事では、20代の年収事情を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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1.20代の平均年収は?
(参考:平成30年分|民間給与実態統計調査)
まずは、20代全体の平均年収を紹介します。
20代全体の平均年収は、318万円です。
年齢別に見ると、20代前半は267万円、20代後半は370万円なので、年齢が上がるに連れて平均年収が高くなります。
(参考:平成30年分|民間給与実態統計調査)
なお、上記データの調査の対象は、非正規雇用を含める「民間の事業所」の給与所得者です。
公務員や日雇い労働者などは調査の対象に含まれていないので、ご注意ください。
ここからは、20代の給与について、下記の項目に分けて詳しく解説していきます。
年収の定義を確認しておこう!
記事を読み進める前に、「年収の定義」を確認しておきましょう。
年収とは、源泉徴収税や社会保険料などが差し引かれる前の「1年間の給与総額」です。
会社から支払われる全ての金額が対象となるため、年収にボーナスも含まれます。
年収の呼び方は、「年収」だけでなく「税込年収」や「額面年収」とも呼ばれます。
20代の平均年収分布
20代の平均年収は318万円とお伝えしましたが、年収の分布はどのように分かれているのかを紹介します。
20代の年収分布を確認すると、300~400万円未満が最も多く、次いで300万円未満が多いです。
(▼クリックで拡大します)
(参考:平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】|doda)
割合を見ると、年収400万円未満の方が、全体の約70%を占めています。
なかには、全体の2%未満ですが、20代にして年収700万円以上の方もいるようです。
20代の平均年収を詳しく知るために、次の章からは20代前半・後半に分けて見ていきましょう。
20代前半の平均年収|267万円
20歳~24歳までの20代前半の平均年収は、267万円。
一般的なサラリーマンの平均年収は約441円であるため、20代前半の年収は平均よりも174万円低いです。
また、20代全体の平均年収は318万円なので、同年代と比較しても51万円低いです。
20代前半の年収分布
20代前半の年収分布を紹介します。
20代前半の平均年収では、男女ともに200~300万円未満が最も多く、次いで100~200万円未満が多いです。
(▼クリックで拡大します)
(参考:賃金の分布|厚生労働省大臣官房統計情報部|平成30年度)
全体の割合を見ると、100~300万円未満の方が全体の90%以上を占めています。
一方で平均年収300万円を超える方は、全体の4%もいません。
そのため、20代前半のほとんどが年収300万円未満であることが読み取れます。
20代後半の平均年収|370万円
25歳~29歳までの20代後半の平均年収は、370万円です。
サラリーマンの平均年収は441万円なので、20代後半の年収は、平均よりも71万円低いです。
ただ、20代前半と比較すると、年収は103万円もアップしています。
20代後半の年収分布
20代後半では、平均年収200~300万円未満が全体の約60%を占めています。
(▼クリックで拡します)
(参考:賃金の分布|厚生労働省大臣官房統計情報部|平成30年度)
20代前半では、年収100~300万円未満の方が90%以上でした。
しかし20代後半になると、年収200万円を超える割合が増加する上、僅かではありますが400万円以上の方も存在します。
20代後半の年収が、20代前半よりも高いのはなぜ?
20代前半では、大学を卒業して新卒で入社する方が多く、仕事を覚えることから始まるため、高年収は期待できません。
しかし20代後半になると、責任の重い仕事を任されたり、役職を持つ人も増えてくるので、能力に応じた年収を受け取れるようになります。
また、「成果主義」を採用する企業は増えているものの、日本では「年功序列」が根強く残っているため、勤続年数が長いほど年収がアップする傾向があります。
20代の手取り額|約21万2,000円
20代の手取り額は、月換算で約21万2,000円です。
そもそも「手取り額」とは、総支給金額から以下を差し引いた金額を指します。
一般的に年収600万円以下であれば、手取り額は総支給金額の75%~85%になると言われています。
ただし、高所得者であれば累進課税が適用されたり、扶養家族の有無によって保険料は異なるため、手取り額の割合は変動するので注意が必要です。
20代の平均年収は318万円なので、今回は全体の80%を手取りと仮定し、以下の計算式を用いて算出しました。
【手取り額の計算方法】
318万円(20代の平均年収)× 0.8 ÷ 12(12ヶ月)= 21万2,000円
20代の手取り額は、月換算で約21万2,000円、年間では約254万円です。
20代前半の手取り額|約17万7,500円
次に、20代前半の手取り額も確認しておきましょう。
総支給額の80%を「手取り」として計算した場合、20代前半の手取り額は、約213万円です。
これを月換算すると毎月の手取りは、約17万7,500円。
学生時代のアルバイトで「月15万円程度稼いでいた」という人であれば、20代前半の給与は「バイトの頃とあまり変わらない…」と感じるかもしれません。
20代後半の手取り額|約24万6,600円
総支給額の80%を手取りとして計算した場合、20代後半の手取り額は、約296万円。
月換算すると毎月の手取りは、約24万6,600円です。
20代後半の手取りは、20代前半よりも83万円多く、20代全体の平均よりも3万4,000円多い金額です。
なお、税金の仕組みや年収別の手取り額について詳しく知りたい方は、下記の関連記事も併せてご覧ください。
20代の平均月収|約26万5,000円
20代の平均月収は、約26万5,000円です。
月収は、以下の通り年収を12分割することで求められます。
【平均月収の計算方法】
318万円(20代の平均年収)÷ 12(12ヶ月)= 26万5,000円
また月収は、基本給・固定手当・変動手当の合計金額とも言い換えられます。
変動手当には「残業手当」や「インセンティブ」などが含まれるので、企業や個人の能力によってもらえる額が変動することを覚えておきましょう。
20代のボーナス|約60万円
20代の平均賞与は、年間約60万円です。
平成30年分の国税庁「民間給与実態統計調査」によると、平均賞与の割合は18.8%と明記されています。
このことから、20代の平均賞与を求める計算式は下記の通りです。
【賞与・ボーナスの計算方法】
318万円(20代の平均年収)×18.8%(平均賞与の割合)=60万円(年間)
また、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、25歳~29歳の年間賞与額は、67万6,400円です。
20代全体の賞与よりも、20代後半の方が約8万円多いことから、年齢が上がるに連れて賞与も上がる傾向があると言えるでしょう。
【年齢×男女別】20代の平均年収
(参考:年代別・年齢別 平均年収情報【最新版(2019年)】|doda)
ここでは、20歳から29歳までの男女の平均年収を紹介します。
年齢 | 男性の平均年収 | 女性の平均年収 | 全体の平均年収 |
---|---|---|---|
20歳 | 300万円 | 263万円 | 279万円 |
21歳 | 302万円 | 258万円 | 277万円 |
22歳 | 293万円 | 268万円 | 280万円 |
23歳 | 309万円 | 279万円 | 294万円 |
24歳 | 339万円 | 305万円 | 322万円 |
25歳 | 362万円 | 324万円 | 344万円 |
26歳 | 384万円 | 339万円 | 363万円 |
27歳 | 401万円 | 348万円 | 378万円 |
28歳 | 415万円 | 354万円 | 390万円 |
29歳 | 427万円 | 361万円 | 402万円 |
(参考:年代別・年齢別 平均年収情報【最新版(2019年)】|doda)
上の表を確認すると、20歳と29歳とでは金額に大きな差が見られます。
また、20歳~29歳の男女では、女性よりも男性の方が年収が高いです。
平均年収の男女差|55万5,000円
20代における平均年収の男女差は、約555,000円です。
20代における男女別の平均年収は以下の表の通りで、どの年代においても女性よりも男性の方が年収が高いです。
男性 | 女性 | 男女差 | |
---|---|---|---|
20~24歳 | 279万円 | 243万円 | 36万円 |
25~29歳 | 393万円 | 318万円 | 75万円 |
平均 | 336万円 | 280万円 | 55.5万円 |
(参考:民間給与実態統計調査|国税庁)
なぜ、男性の年収は女性よりも高い傾向があるのかを解説します。
この理由は、以下の通り様々な理由が挙げられます。
【男女の年収に差が出る理由】
- 女性は男性よりも勤続年数が短い
- 非正規雇用になる女性が多い
- 付加価値の低い仕事が女性に多い
結婚・出産・子育てのライフスタイルに合わせて、女性は退職したり育休を取得するため、男性よりも働き方が変化しやすい傾向があります。
しかし、正規雇用よりも非正規雇用の方が年収は低く、年功序列を採用している企業であれば、勤務年数が短いほど年収が低いのが現状です。
現在では、女性が働きやすい環境を求める「女性活躍推進法」が掲げられ、性別関係なく責任の重い仕事を任されるようになりつつありますが、性別における年収差は未だ大きく開いています。
【雇用形態別】20代の平均給与
(参考:労働統計要覧)
ここでは、正社員・非正社員といった雇用形態別に20代の平均給与を紹介します。
参考データは、2018年に国税庁が公表した「労働統計要覧」です。
尚、月給に含まれる「各種手当(残業代・地域手当等)」や「ボーナス」は、企業や職種によって異なります。
そのため、年収に換算すると金額が変わる可能性がありますのでご注意ください。
20代正社員の平均給与|約22万8,000円
(参考:平成30年労働統計要覧26|国税庁)
2018年における20代正社員の平均給与は、約22万8,000円です。
男性の給与は233,550円、女性は223,600円なので、性別における平均給与の差は約1万円とほとんどないようです。
【20代正社員の平均給与】
男性 | 女性 | 男女の平均 | |
---|---|---|---|
20代前半 | 215,200円 | 210,900円 | 213,050円 |
20代後半 | 251,900円 | 236,300円 | 244,100円 |
全体の平均 | 233,550円 | 223,600円 | 228,575円 |
(参考:平成30年労働統計要覧26|国税庁)
ただし、年齢による給与の差は広がっており、20代前半よりも20代後半の方が31,050円多いです。
20代の正社員では、性別による給与差はあまり見られない一方で、勤続年数による給与差は広がっていました。
20代非正社員の平均給与|約19万円
(参考:平成30年労働統計要覧26|国税庁)
非正社員とは、パートタイム労働者や派遣労働者、有期雇用労働者を指します。
20代の非正規社員の平均給与は、約19万円です。
同年代における正社員の平均給与が約22万8,000円なので、非正規社員の方が、正社員と比べて約38,000円低い結果となりました。
【20代非正社員の平均給与】
男性 | 女性 | 男女の平均 | |
---|---|---|---|
20代前半 | 188,500円 | 176,900円 | 182,700円 |
20代後半 | 206,300円 | 191,300円 | 198,800円 |
全体の平均 | 197,400円 | 184,100円 | 190,750円 |
(参考:平成30年労働統計要覧26|国税
また、20代の非正規社員は、男女ともに月の給与が20万円を満たしていません。
非正社員の給与が正社員よりも低いのはなぜ?
非正社員の給与が低い理由には、企業によってボーナスや各種手当を受けられないことが挙げられます。
2020年4月には、雇用形態に関わらず同等の待遇を確保する「同一労働同一賃金」の適用が開始となりました。
中小企業は2021年より適用となりますが、この制度により、今後は徐々に正社員と非正社員の待遇の差がなくなることが期待できるでしょう。
【業界×男女別】20代の平均年収
ここでは、業界別に20代の平均年収を紹介します。
【20代の業界別平均年収】
業界 | 男性 | 女性 | 全体 |
---|---|---|---|
建設業 | 2,884,800円 | 2,633,400円 | 2,759,100円 |
製造業 | 2,649,000円 | 2,357,400円 | 2,503,200円 |
情報通信業 | 2,987,400円 | 2,906,400円 | 2,946,900円 |
運輸業,郵便業 | 2,786,400円 | 2,578,200円 | 2,682,300円 |
卸売業,小売業 | 2,802,000円 | 2,602,800円 | 2,702,400円 |
金融業,保険業 | 3,076,800円 | 2,683,200円 | 2,880,000円 |
学術研究,専門・技術サービス業 | 2,719,200円 | 2,855,400円 | 2,787,300円 |
宿泊業,飲食サービス業 | 2,553,600円 | 2,395,200円 | 2,474,400円 |
生活関連サービス業,娯楽業 | 2,692,800円 | 2,529,000円 | 2,610,900円 |
教育,学習支援業 | 2,985,600円 | 2,679,000円 | 2,832,300円 |
医療,福祉 | 2,887,800円 | 2,806,800円 | 2,847,300円 |
サービス業(他に分類されないもの | 2,703,600円 | 2,552,400円 | 2,628,000円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
業界別の平均年収を知ることで、様々なメリットがあります。
すでに就職している方は、あなたが勤めている業界の20代の年収を知ることが可能です。
また、20代で高年収を狙える業界も分かりますので、転職・就職の際に業界研究としても役立ちます。
ここから下は、20代の前半と後半に分けて業界別の平均年収をより詳しく分析していくので、ぜひ参考にしてください。
建設業の平均年収は約276万円
建設業の20代の平均年収は256万円~311万円で、全体の平均は約276万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,653,200円 | 3,116,400円 |
女性 | 2,565,600円 | 2,701,200円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
20代全体の平均年収である318万円と比較すると、建設業の平均年収は42万円低い金額です。
建設業の中で最も高いのは、20代後半における男性の平均年収で約311万円。
一方で最低年収は、20代前半の女性の約256万円です。
この差は55万円と大きいことから、建設業界では性別や年齢により年収に差が表れることが読み取れます。
製造業の平均年収は約250万円
製造業の20代の平均年収は224万円~280万円で、全体の平均は約250万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,437,200円 | 2,860,800円 |
女性 | 2,247,600円 | 2,467,200円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
男女における年収の差は、20代前半では約19万円、20代後半では約39万円と、年齢が上がるに連れて年収は約2倍に拡大しています。
ただ、年齢や性別に関わらず、製造業の20代の平均年収は200万円台に留まっているため、20代で高年収を狙うには難しい業界のようです。
長期的に製造業に勤務したいと考えている方であれば、入社前に企業の給与制度はしっかり確認しておきましょう。
情報通信業の平均年収は約295万円
情報通信業の20代における平均年収は270万円~323万円で、全体の平均は約295万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,744,400円 | 3,230,400円 |
女性 | 2,707,200円 | 3,105,600円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
情報通信業の20代後半の平均年収は、男女ともに300万円を超えています。
20代前半では、男女間の年収の差は約4万円と、大きな違いは見られません。
20代全体の平均年収は318万円なので、男性であれば20代後半で平均以上の年収が期待できます。
また、20代女性の全体の平均年収は287万円なので、女性も同様に年収アップを狙える業界です。
運輸業・郵便業の平均年収は約268万円
運輸業・郵便業の20代の平均年収は230万円~300万円で、全体の平均は約268万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,572,800円 | 3,000,000円 |
女性 | 2,397,600円 | 2,758,800円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
20代前半の女性の平均年収は、239万円と他の業界と比較しても低い金額です。
一方で、20代後半の男性の年収は300万円台を超えており、高年収を期待できそうです。
これらのことから、運輸業・郵便業では、性別によって年収の差が大きく広がることが推測されます。
卸売業・小売業の平均年収は約270万円
卸売り業・小売業の20代の平均年収は246万円~301万円で、全体の平均は約270万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,587,200円 | 3,016,800円 |
女性 | 2,463,600円 | 2,742,000円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
卸売り業・小売業では、年齢が上がる毎に年収も大幅に伸びていることが読み取れます。
20代前半と後半の男性の年収を比較すると、約43万円もアップしています。
しかし女性の場合は、20代前半の年収よりも後半の方が28万円高いですが、男性のように大幅には増えていません。
したがって、卸売り業・小売業は男性であれば、20代でも年収アップを期待できる業界だと言えるでしょう。
金融業・保険業の平均年収は約288万円
金融業・保険業の20代の平均年収は253万円~339万円で、全体の平均は約288万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,760,000円 | 3,393,600円 |
女性 | 2,534,400円 | 2,832,000円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
金融業・保険業の平均年収は、どの年齢においても他の業界よりも全体的に高めです。
20代後半の男性は339万円と、300万円台をはるかに超えています。
20代女性の平均年収は287万円なので、金融業・保険業における20代後半の女性は平均近い年収を得ているようです。
年齢別に見ても、年齢が上がるに連れて30万円~60万円もの増加傾向なので、継続して勤めたい方にも向いている業界です。
学術研究・専門、技術サービス業の平均年収は約279万円
学術研究・専門、技術サービス業の平均年収は263万円~329万円で、全体の平均は約279万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,733,600円 | 3,294,000円 |
女性 | 2,635,200円 | 3,075,600円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
上の表を見ると、女性でも高年収を期待できる業界のようです。
女性における20代前半と後半の年収を比較すると、約44万も増えています。
他の業界では、女性の増加額は約30万円程度でしたので、学術研究・専門、技術サービス業であれば大きな伸びを期待できるでしょう。
宿泊業・飲食サービス業の平均年収は約247万円
宿泊業・飲食サービス業の20代の平均年収は229万円~270万円で、全体の平均は約247万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,402,400円 | 2,704,800円 |
女性 | 2,295,600円 | 2,494,800円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
20代全体の平均年収は318万円なので、宿泊業・飲食サービス業における平均年収は、全体的に低めです。
特に年代毎の増加額は少なく、20代前半から後半にかけて約20万~30万円ほど増えているようです。
男女ともに年収が低い傾向があるため、高年収を狙いたいと考えている方は、就職・転職前に採用情報をしっかり確認するようにしましょう。
生活関連サービス業・娯楽業の平均年収は約261万円
生活関連サービス業・娯楽業の20代の平均年収は247万円~287万円で、全体の平均は約261万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,512,800円 | 2,872,800円 |
女性 | 2,427,600円 | 2,630,400円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
20代前半の男女における平均年収の差は、約8万5,000円と比較的差の少ない業界です。
しかし20代後半になると、男女間の年収の差は、約3倍の24万に広がります。
女性に関しては、20代全体の女性の平均年収は287万円なので、全体よりも低めです。
教育・学習支援業の平均年収は約283万円
教育・学習支援業の平均年収は250万円~330万円で、全体の平均は約283万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,666,400円 | 3,304,800円 |
女性 | 2,503,200円 | 2,854,800円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
20代全体の男性における平均年収は344万円ですから、教育・学習支援業の男性は、20代後半になると平均近い年収を得ています。
男女による年収差は見られますが、20代女性の平均年収は287万円であることから、この業界における女性の年収も高いことが読み取れます。
男女ともに、安定した年収をもらいたいという方は、教育・学習支援業への転職・就職が向いていると言えるでしょう。
医療・福祉の平均年収は約285万円
医療・福祉の20代の平均年収は266万円~311万円で、全体の平均は約285万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,662,800円 | 3,112,800円 |
女性 | 2,662,800円 | 2,950,800円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
20代前半では、男女の年収が同額となっており、差は見られません。
一方で20代後半になると、男女の年収がわずかに開きますが、どちらも300万円近い高収入となっています。
医療・福祉業界は、専門性の高い業界であるため、性別に関わりなくスキルや能力、取得資格に応じて高年収を狙える業界です。
医療・福祉業界の専門性を身に付けて、現場での活躍を目指す方であれば、高年収を期待できるかもしれません。
サービス業(他に分類されないもの)の平均年収は約263万円
サービス業の20代の平均年収は242万円~287万円で、全体の平均は約263万円です。
20代前半 | 20代後半 | |
男性 | 2,533,200円 | 2,874,000円 |
女性 | 2,420,400円 | 2,684,400円 |
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|国税庁)
他に分類されないサービス業とは、廃棄物処理業、自動車整備業・機械等修理業、職業紹介・同労者派遣業などを対象としています。(参考:総務省| 大分類R−サービス業(他に分類されないもの)総説)
この業界では、全体的に女性よりも男性の方が高年収ですが、男女間の年収差はあまり開いていません。
具体例として、20代前半における男女間の年収差は約11万円、20代後半では約19万円ほどです。
ただし、20代全体の平均年収は318万円なので、全体の平均と比較すると、年収は低めの業界のようです。
【職種別】20代の平均年収
先程までは「業界別」の年収を見てきましたが、ここからは「業種別」で20代の平均年収を確認していきましょう。
こちらの表は、2018年9月~2019年8月までの20代の職種別平均年収を、年収の高い順にまとめています。
平均年収のデータは、全ての業種において「doda」の調査を参考にしています。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
専門職(コンサルティングファーム ・専門事務所・監査法人) | 475万円 |
企画・管理系 | 391万円 |
技術系(電気・電子・機械) | 383万円 |
営業系 | 375万円 |
技術系(IT・通信) | 373万円 |
技術系(建築・土木) | 367万円 |
技術系(メディカル・化学・食品) | 347万円 |
金融系専門職 | 335万円 |
クリエイティブ系 | 318万円 |
事務・アシスタント系 | 300万円 |
販売・サービス系 | 296万円 |
(参考:年代別・年齢別 平均年収情報【最新版(2019年)】|doda)
20代で高年収を目指したい方は、先述の「【業界×男女別】20代の平均年収」と併用することで、効率的に希望の求人を探せる可能性が高まります。
それでは、順に平均年収を確認していきましょう。
専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)の平均年収は475万円
専門職の20代の平均年収は、475万円です。
20代全体の平均年収の318万円と比較すると、専門職の年収は157万円高い金額です。
ただし専門職ですので、仕事では収入に見合った高度な知識や技術が求められます。
業界知識を深めて仕事で役立てたいと考えているなら、専門職に就くことで20代でも高年収を狙えるチャンスを得られるでしょう。
企画・管理系の平均年収は391万円
企画・管理系の20代の平均年収は、391万円です。
企画・管理系の仕事は、研究開発や財務業務、営業業務など多岐に渡ります。
企画全体を管理するため、マネジメント業務のような責任の重い仕事を任されることが増えるため、やりがいを得られる職種でもあります。
企画・管理系の平均年収は、20代の平均年収318万円よりも73万円多いことから、高年収を期待できる職種だと言えるでしょう。
技術系(電気・電子・機械)の平均年収は383万円
技術系(電気・電子・機械)の20代の平均年収は、383万円です。
技術系の平均年収は、20代の平均年収よりも65万円高い金額です。
年収が高い理由は、電気系の技術職には専門的な技術や知識が求められることが挙げられます。
例えば、電気工事を行うには「電気工事士」の資格が必要なように、資格を必要とする仕事内容が多いです。
営業系の平均年収は375万円
営業系の20代の平均年収は、375万円です。
企業によっては、営業成績によって報酬がもらえる「成果主義」を採用しているケースも多いです。
成果主義が適用される企業であれば、年功序列のような勤務年数に応じた給与制度ではないので、20代でも高年収を狙えるでしょう。
ただし、良い成績を残せなければ給与アップや昇格は望めませんので、その分覚悟も必要です。
技術系(IT・通信)の平均年収は373万円
技術系(IT・通信)の20代の平均年収は、373万円です。
20代全体の平均年収と比較すると、55万高い年収nので、高年収を期待できる職種です。
近年スマホの普及により、アプリ開発やゲーム開発系の求人は増加傾向にあるため、転職の可能性も広がっています。
プログラミングスキルに興味がある方や、スキルをお持ちの方にとっては狙い目の職種だと言えるでしょう。
技術系(建築・土木)の平均年収は367万円
技術系(建築・土木)の20代の平均年収は、367万円。
20代の平均年収よりも、技術系の平均年収は49万円高いです。
技術系の仕事は、工事現場で重機を運転したり重い木材を運んだりと、力仕事が中心です。
また、建物だけでなく、自然災害による復興作業やダム・道路といった公共関連の工事も行います。
技術系の職種で年収アップを狙うならば、建築・土木関連の資格取得を目指しましょう。
「土木施工管理技士」「車両系建設機械技能講習」といった現場で重要視される資格を取得していれば、資格手当をもらえるケースが多いです。
技術職で役立つ資格が気になる方は、下記の記事をぜひご覧ください。
技術系(メディカル・化学・食品)の平均年収は347万円
技術系(メディカル・化学・食品)の20代の平均年収は、347万円です。
こちらは、20代全体の平均年収よりも29万円高い金額です。
メディカル・化学・食品技術系では、専門性の高い職種のため、実務経験とスキルが重要視されます。
20代では高年収が期待できなくても、勤務年数を経て実務経験を積み重ねていくことで、将来的には高年収を期待できる職種です。
ちなみに「doda」の調査によると、メディカル・化学・食品技術系の30代の平均年収は442万円、40代は504万円と、着実に年収が伸びています。
金融系専門職の平均年収は335万円
金融系専門職の20代の平均年収は、335万円です。
こちらは20代の平均年収の318万円より、17万円高い金額です。
金融系専門職は、銀行や証券会社、保険会社だけでなく、独立して金融系のコンサルタントとして活躍する人もいます。
仕事内容は、証券アナリスト、トレーダー、財務アドバイザリーと多岐に渡るため、職種によって年収は変わります。
特に、外資系の金融系専門職は高年収が望めるため、年収を上げたい方は外資系企業も視野に入れると良いでしょう。
クリエイティブ系の平均年収は318万円
クリエイティブ系の20代の平均年収は、318万円です。
クリエイティブ系とは、ゲーム・映像・デザイン・広告業界の仕事を指します。
お金に換算しにくい成果物をつくる仕事ですから、労働時間が長く激務な現場もあるようです。
実際にネット上では、下記のような口コミが散見されました。
久しぶりに出勤簿つけてみたらこないだ休憩なしで18時間労働してたじゃないか…私の次のデザイナーさん過労死せんやろか。
— フユイチ⛩️TLいない (@fuyuichi_) August 12, 2010
しかしクリエイティブ職は「好きなことを仕事にしたい」という方にとっては、とてもやりがいを感じる職種です。
クリエイターであれば、いずれは会社員から独立も可能ですので、早めの段階で将来設計を立ててみるのもおすすめです。
事務・アシスタント系の平均年収は300万円
事務・アシスタント系の20代の平均年収は、300万円です。
事務・アシスタント系の仕事は、営業のノルマや残業が少ない傾向があるため、女性に人気の仕事です。
「未経験歓迎」の求人も多いため、未経験職種への転職・就職を考えている方にもおすすめです。
ただ、20代の平均年収よりも18万円低いことから、今までご紹介してきた業界に比べると、高年収は期待できません。
販売・サービス系の平均年収は296万円
販売・サービス系の20代の平均年収は、296万円。
20代の平均年収と比較すると、22万円低い金額です。
年収が低い理由には、「キャリアアップが見込めない」「付加価値が付きにくい」などの理由が挙げられます。
年収アップを狙うには「昇格」が必要ですが、お店を任されるマネージャになるには、実績やスキルを積まなければなりません。
新入社員として入社したばかりの20代の場合、高年収を勝ち取れる人は一握りであるのが現状です。
【企業規模×男女別】20代の平均年収
ここでは、企業規模別に20代の平均年収を紹介します。
あなたが所属している企業や、転職を考えている企業の規模と、照らし合わせながら確認してみてください。
【20代の企業規模別平均年収】
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
---|---|---|---|
20代前半 | 2,637,600円 | 2,494,200円 | 2,401,800円 |
20代後半 | 3,073,800円 | 2,835,000円 | 2,705,400円 |
20代全体 | 2,855,700円 | 2,664,600円 | 2,553,600円 |
企業規模が大きいほど、20代の平均年収は高いです。
それぞれの年収差は、小企業より中企業の方が11万1,000円高く、中企業より大企業の方が19万1,100円高いです。
また、全ての企業規模に言えることですが、20代前半よりも20代後半の方が年収はアップしています。
次の章からは、企業規模別に男性・女性それぞれの平均年収を見ていきましょう。
【企業規模別】男性の平均年収
まずは、企業規模別に男性の平均年収をご紹介します。
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
全世代平均 | 456万3,600円 | 387万8,400円 | 356万5,200円 |
20代前半 | 265万4,400円 | 251万8,800円 | 246万円 |
20代後半 | 319万2,000円 | 291万6,000円 | 284万4,000円 |
50代前半 | 592万800円 | 479万2,800円 | 410万1,600円 |
20代前半における男性の平均年収を見ると、この時点では大きな差は見られません。
しかし、20代後半になると、小企業より大企業の方が348,000円高い結果になります。
さらに年齢を重ねて50代男性になると、年収は約180万円の開きが出てきます。
スタート時には差が出ていなくても、長期的に見ると平均年収の差は顕著に表れていました。
【企業規模別】女性の平均年収
次は、企業規模別に女性の平均年収を見ていきましょう。
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
全世代平均 | 325万800円 | 297万7,200円 | 274万4,400円 |
20代前半 | 262万800円 | 246万9,600円 | 234万3,600円 |
20代後半 | 295万5,600円 | 275万4,000円 | 256万6,800円 |
50代前半 | 365万8,800円 | 326万6,400円 | 293万4,000円 |
女性の平均年収を見ると、男性と同様に年齢・企業規模が大きくなるに連れて、金額は高くなっています。
ただ、男性と比べると企業規模における年収の差は小さいです。
具体例として、小企業と大企業の「全世代平均」を比較すると、男性は約100万円の差が見られましたが、女性は約50万円と半分の金額です。
これにより、女性は男性ほど企業規模による年収差が開きにくいことが読み取れます。
【学歴×男女別】20代の平均年収
ここでは、以下の学歴別に20代の平均年収を紹介します。
それでは、順に見ていきましょう。
大卒・大学院卒の年収
まずは、大卒・大学院卒における20代の平均年収を紹介します。
大卒・大学院卒の20代の場合、男女間の平均年収の差は約12万円と、大きな変化は見られません。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20代前半 | 2,750,400円 | 2,697,600円 |
20代後半 | 3,196,800円 | 2,998,800円 |
20代全体 | 2,973,600円 | 2,848,200円 |
男女の平均年収は291万900円なので、300万円に近い金額です。
あわせて手取り額も確認しておきましょう。
一般的に手取り額は年収の約80%ですから、20代大卒・大学院卒の平均手取り額は232万8,720円、1か月分だと19万4,060円となります。
高専・短大卒の年収
こちらは、高専・短大卒における男女の平均年収です。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20代前半 | 2,527,200円 | 2,522,400円 |
20代後半 | 2,872,800円 | 2,788,800円 |
20代全体 | 2,700,000円 | 2,655,600円 |
20代の男女の年収差は約5万円ですので、性別による年収差は小さいです。
ただ、20代平均年収は318万円なので、全体よりも約51万円少ない金額となりました。
さらに大学・大学院卒の平均年収と比べると、約33万円少ないことからも、学歴が異なることで、年収が下がることが数値に表れています。
高専・短大卒の20代の手取り額は、年間約214万2,240円、月換算で17万8,520円です。
高卒の年収
最後に、20代高卒者の平均年収を男女別にご紹介します。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20代前半 | 2,436,000円 | 2,236,800円 |
20代後半 | 2,800,800円 | 2,379,600円 |
20代全体 | 2,618,400円 | 2,308,200円 |
男女の平均年収は246万3,300円ですので、他の学歴と比べると高卒者は最も年収が低いです。
また、20代全体の平均年収と比べると約71万円少ないです。
男女間における年収差は、20代前半では約2万円、20代後半では約4万円と、僅かではありますが年齢が上がる毎に差は広がっています。
なお、給与の80%を手取り額と仮定した場合、年間では197万640円、月換算で164万220円です。
【都道府県別】20代の平均年収
ここでは、都道府県別に20代の平均年収を見ていきましょう。
令和元年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、20代の都道府県別平均年収は下記の通りです。
【都道府県別20代の平均年収】
都道府県名 | 20代の平均年収(約~万円) |
---|---|
北海道 | 339 |
青森県 | 292 |
岩手県 | 287 |
宮城県 | 352 |
秋田県 | 298 |
山形県 | 301 |
福島県 | 327 |
茨城県 | 361 |
栃木県 | 360 |
群馬県 | 358 |
埼玉県 | 358 |
千葉県 | 368 |
東京都 | 399 |
神奈川県 | 387 |
富山県 | 345 |
石川県 | 343 |
福井県 | 340 |
山梨県 | 351 |
長野県 | 345 |
岐阜県 | 359 |
静岡県 | 351 |
愛知県 | 382 |
三重県 | 372 |
滋賀県 | 369 |
京都府 | 362 |
大阪府 | 374 |
兵庫県 | 370 |
奈良県 | 358 |
和歌山県 | 350 |
鳥取県 | 309 |
島根県 | 325 |
岡山県 | 352 |
広島県 | 355 |
山口県 | 349 |
徳島県 | 322 |
香川県 | 340 |
愛媛県 | 316 |
高知県 | 308 |
福岡県 | 344 |
佐賀県 | 317 |
長崎県 | 314 |
熊本県 | 318 |
大分県 | 335 |
宮崎県 | 306 |
鹿児島県 | 313 |
沖縄県 | 288 |
表を確認すると、最も平均年収が高いのは、東京都の約399万円でした。
この他、大阪や神奈川など、人口が多い地域ほど平均年収が高い傾向が見られます。
一方で年収300万円に満たない地域は、青森県、岩手県、秋田県、沖縄県の4県でした。
東京都の平均年収が高い理由は?
東京都は「地域手当」が他の地域よりも高く支給されるため、平均年収が高いです。
実際にネット上では、「東京の地域手当が一番高い」という口コミが見られました。
俸給の調整額は地域手当加算の対象にもなります。一番地域手当が高い東京本庁で考えると、34000×1.2で月40800円となり、加算された額を基準にボーナスが計算されるため、年収換算で40800×16.5=673200円の加算があります。同期より任官が3年遅ければ、計200万円以上の差がつくことになりますね。
— SEC (@kariakauntooo) October 12, 2020
東京都の地域手当が高い理由には、家賃や食費などの物価が地方と比べて高いことが挙げられます。
「給与の高い仕事に就きたい」と考えている方は、東京をはじめとする都市部で転職・就職するというのも1つの手段だと言えるでしょう。
2.20代で年収UPするには?
これまでご紹介した20代の年収データを見て、「20代で高年収を得るのは難しそう…」と感じた方も多いかもしれません。
しかし、20代でも高年収を稼ぐ方法はあるので安心してください。
ここからは、20代で高年収を稼ぐおすすめの方法を以下の通りご紹介します。
それでは、順に見ていきましょう。
方法1.起業する
起業して会社の社長になれば、20代で年収500万~600万円、業績が軌道に乗れば年収1,000万円以上も夢ではありません。
日本政策金融公庫「2019年度起業と起業意識に関する調査」によると、年代別における企業家の割合は、以下の通り20代が最も多いです。
年齢 | 企業家の割合 |
---|---|
29歳以下 | 27.8% |
30代 | 26.6% |
40代 | 26.6% |
50代 | 13.5% |
60代 | 5.5% |
(参考:2019年度起業と起業意識に関する調査|日本政策金融公庫)
20代以降は徐々に企業家の割合が減少しており、50代を過ぎると一気に下がっています。
このように、若くして社長を目指す人が多い時代なので、経営に興味のある人ややりたいことがある人ならば、高年収を狙える「起業家」を視野に入れると良いでしょう。
方法2.転職する
年収の高い業界・職種に転職するのも1つの方法です。
高年収の求人を探したり、転職成功率を高めたい方は、転職サポートを受けられるエージェントを利用しましょう。
20代におすすめの転職エージェントは、全てのサービスを無料で利用できる「20代の転職相談所」です。
(引用:20代の転職相談所)
20代の転職相談所ならば、転職相談はじめ、求人紹介や面接対策も行ってくれるため、転職が初めての方でも心強い味方となるでしょう。
また、スマホで気軽に受けられる「無料適職診断」もあります。
「仕事が忙しくて面談に行けない」という方でも、この無料適職診断を利用すれば、自分にあった職種を簡単に知ることが可能です。
尚、転職相談をご希望の方はネットからも予約できるので、ぜひ時間を見つけてぜひ活用してみてください。
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【Q&A】20代の転職でよくある疑問
この章では、20代の転職活動で良くある質問とその答えを紹介しています。
それでは、順に見ていきましょう。
Q1.20代で手取り30万円は可能?
29歳でも、平均年収は400万円代前半でした。
年収の80%を手取り額と仮定した場合、年間の手取りは約320万円、手取り月収は約26万6,000円です。
つまり、20代で手取り30万円を稼いでいる人はあまり居ないのが実情でしょう。
しかし、高収入の仕事に就くことができれば不可能ではありません。
収入が高い仕事を知りたい場合は下記の記事が参考になりますので、あわせてご覧ください。
Q2. 20代の基本給はどれくらい?
基本給とは、残業手当や交通費等を含まない、正規の勤務時間に対する報酬部分のことです。
法律で最低額が定められているわけではないので、企業によって設定はバラバラです。
そのため、20代の基本給は20万円だったり、なかには10万円という設定の会社もあるでしょう。
しかし、基本給が低くても資格手当や職能給を合わせると、常識的な給与額になる場合が大半です。
そのため、残業代や交通費を抜きにした金額を知りたい場合は「基本給」ではなく「固定給」を見るようにしましょう。
なお、固定給を契約上の労働時間で割って、地域の最低時給を下回ってしまう場合はブラック企業の可能性もあるので注意が必要です。
Q3. 20代OLの平均年収は?
先述の「平均年収の男女差は55万5,000円」の通り、20代前半の女性の平均年収は249万円、20代後半の女性の平均年収は326万円です。
そのため、20代全体の女性の平均年収は287.5万円と計算できるため、20代OLの平均年収は約288万円前後と考えられるでしょう。
全年齢の女性の平均年収を知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
Q4. 独身女性の平均年収は?
2020年「カイセーツ」のインターネット調査によると、独身女性の年収分布は下記のとおりです。
(▼クリックで拡大します)
(引用:【アンケート調査】世代別で独身者の年収分布の普通を調べてみた|カイセーツ)
上記の結果から計算をすると、全世代の独身女性の平均年収は200万円台前半であることが分かります。
一人暮らしならば、200万円台前半でも贅沢をしなければ十分生活できる金額です。
ただ、シングルマザーとして子育てをしている方や結婚をして片働きの方は、厳しい家計状況になるでしょう。
Q5. 女性で手取り25万円は可能?
手取り25万円の場合、額面では30万円以上ということになります。
20代女性の平均年収から考えると難しいですが、専門的な知識や技術を身につけて、高収入の仕事に就けば不可能ではありません。
高年収を狙える代表的な職業は、下記の通りです。
- 看護師
- 薬剤師
- CA(キャビンアテンダント) など
上記の仕事についてより詳しく知りたいという方は、ぜひ下記の記事も参考にしてください。
Q6. 新卒2年目の平均年収はどれくらい?
大学卒業者と仮定した場合、新卒入社2年目の年齢は、23歳から24歳の人が多いです。
そのため、先述「20代前半の平均年収は267万円」で述べられているように、新卒2年目の平均年収は約270万円程度と考えられます。
しかし、入社2年目は住民税の天引きが始まる会社が多いため、その点は注意が必要です。
そのため2年目は大きな昇給がない限り、月々の手取りは初年度より少なくなる可能性が高いと考えておきましょう。
Q7. 手取り20万以下は少ない?
先述の「【学歴別×男女別】20代の平均年収」での調査結果によれば、月々の平均手取り額は大卒・大学院卒の方でも10万円台という結果でした。
そのため、手取り20万円以下でも少ないとは言い切れないでしょう。
ただ、手取り額が常識的に考えても低すぎる場合・給与を時給換算したら最低時給を下回るような場合は、ブラック企業である可能性があるので注意が必要です。
自分が入社した会社がブラック企業かどうかを判断したい場合は、下記の記事が参考になるでしょう。
Q8. 東大卒の平均年収はどれくらい?
2018年3月から2019年7月の「OpenWork」の調査によると、東大を卒業した人の平均年収は810万円で第1位でした(※30歳時点での年収を想定)。
また、同調査で800万円を超えている大学は他にありませんでした。
平成30年の国税庁「民間給与実態統計調査結果」による日本の平均年収は400万円台半ばであるため、東大を出ている人の多くが日本の平均年収の2倍近く稼いでいることになります。
昨今で東大は「世界ランキングを低迷している」とも言われていますが、やはり卒業できる人は非常に優秀で仕事ができる人だと考えられるためでしょう。
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運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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対象地域 | 全国・海外 |
公開求人数 | 51,802件(2020年5月時点) |
非公開求人 | 非公表 |
登録ヘッドハンター数 | 3,508人(2020年5月時点) |
利用料 | 一部有料 |
URL | https://www.bizreach.jp |
詳しくは「ビズリーチの解説記事」をご覧ください。 |
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■そもそも給料のいい仕事の定義は?
そもそも、「給料が良い」と思う基準は人によって異なります。
給料のいい仕事とはある意味で相対的に決まるもので、○○円もらえれば給料がいいと 絶対的な基準をつけることは難しいです。
例えば、20代で30万円もらえれば給料は高いようにみえますが、20代で40万円もらっている人から見れば給料が安いなと感じるでしょう。
このように、給料が良いの定義は人によって様々ですが、一つの基準として、国税庁の行った「民間給与実態調査」の結果が参考になります。
この調査によると、平成30年の給与所得者の平均は、男性で545万円、女性で293万円です。
男性 | 女性 |
545万円 | 293万円 |
(参考:国税庁|民間給与実態調査(P18))
あくまでも一つの指標ですが、もし自分の年収が、男性で545万円以上、女性ならば293万円を超えているならば、平均よりも給料が良いと判断できるでしょう。
まとめ
20代における年収のポイントは、以下の通りです。
- 20代全体の平均は318万円
- 20~24歳の平均年収は267万円
- 25~29歳の平均年収は370万円
- 高年収が期待できる職種は、情報通信業、金融保険業、教育学習支援業、建設業、医療福祉業
- 学歴、就職する都道府県、企業規模によって年収に差がつく
学歴などになると、若いうちは大した差は現れませんが、昇給の度合いがかなり違うので、50代になると人によって年間200万円以上の違いが出ます。
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※賃金構造基本調査の「賃金」とは、6月分の所定内給与(残業代などを含まない給与)のことを指します。
※賃金を12ヶ月分で換算した額を、年収として記載しております。