最終更新日:2020/06/25
相見積もり(あいみつもり)とは、複数の業者から見積もりを出してもらい価格やサービス内容を比較する事です。
会社で上司から「例の件、相見積もり取っておいてくれ」と言われて、何の事か分からず焦った経験がある方も少なく無いのではないでしょうか?
相見積もりはビジネス・プライベート問わず、使用する機会が多い言葉なので、一般常識としても押さえておきたい言葉です。
今回は幅広いシーンで用いられる相見積もりの意味やマナーを紹介します。
1.相見積もりの意味
相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取る事です。
商品の購入や工事の依頼を行う際、1社から見積もりを取っただけでは、その価格が安いのか高いのか分かりませんよね。
つまり、複数の業者から見積もりを出してもらうことで、価格やサービス内容を比較をするのです。
ビジネスの場合では、工事や制作物の依頼を行う際に行います。
また一般家庭では、住宅リフォームや引越しの際に相見積もりを行います。
2.相見積もりを取る際のマナー・ルール
相見積もりを取る際には特有のマナーやルールがあります。
マナーやルールを守らないと相手に不快な思いをさせるだけでなく、迷惑をかける可能性もあるので注意が必要です。
ここでは押さえておきたいマナーやルールを紹介します。
2-1.条件を合わせて依頼を行う
相見積もりは価格や納期などの条件を比較する目的で行います。
その為、条件が異なっていては正しい比較が行えません。
相見積もりを行う際は条件を合わせて依頼を行うのが鉄則です。
納期や最低発注数量などチェックしておくべき内容が含まれていないと、再見積もりを取る必要性も出てきます。
相見積もりを取る際の条件設定はしっかりと行いましょう。
2-2.相見積もりである事を知らせる
相見積もりを行う際には、 事前に相手に対して、相見積もりである旨を伝えるのがマナーです。
相見積もりである旨を伏せた状態で進めてしまうと、相手は自社に決まったものだと判断して受注に向けた準備を進めてしまいトラブルになりかねません。
また、他社にも相見積もりが出されている事を知らず、他社に決まった事を外部から知らされたら良い気持ちはしませんよね。
その為、依頼の電話やメールを送る際には「複数社に見積もりを依頼しております」と一言添えるのがマナーです。
2-3.予算や納期・提出期限を明確に伝える
相見積もりを取る際には 予算や納期・提出期限を明確に伝える事が大切です。
相手にも事情があるので、希望する予算や納期ではそもそも、対応出来ないケースがありえます。
相手に予算や納期を知らせずに見積もり依頼を行ってしまうと、結果的に無駄な労力だけをかけてしまう事になりかねません。
相手の時間を占有している事を念頭において、スムーズにやり取りが出来る様に心掛けましょう。
3.相見積もりを取る際にチェックすべきポイント
ここでは相見積もりを取る際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
経費削減やトラブル防止にも繋がるので非常に重要です。
それでは、詳しく解説していきます。
3-1.金額と内訳
1つ目のポイントは、「金額とその内訳」をチェックする事です。
相見積もりにおいて、見積り金額は最もトラブルになりやすいポイントの1つと言えます。
商談を進めていった後になって、追加料金が発生してしまいトラブルになるケースが少なくありません。
内訳までチェックする事で過不足のチェックが出来ます。
例えば、引っ越し業者に見積もり依頼する場合、段ボールを無料で提供してくれる業者もあればオプションとしている業者もありますよね。
仮に自前で段ボールを用意する事が出来れば、オプション部分はカット出来ます。
削れる部分があるかも見積もりの内訳から見えてくるので、しっかりとチェックしましょう。
3-2.各種条件
見積書を確認する際、金額にばかり目が行ってしまいますが、 各種条件も必ずチェックしましょう。
各種条件の代表的なものとしては、支払い方法や納入期限、発注側で行わなければならない点などが挙げられます。
ビジネス・プライベート問わず、条件面の確認不足が原因でトラブルに繋がるケースは少なくありません。
ビジネスシーンであれば会社の信用問題にも繋がる可能性があるので、特に注意が必要です。
トラブルを未然に防ぐ為にも、しっかりと条件面のチェックをする様にしましょう。
3-3.有効期限
見積もりには 有効期限が設けられているのが一般的です。
経済情勢の変化や仕入れ原価の高騰などによる、価格変動の可能性があります。
また、見積もりの有効期限が短めに設定されている場合には注意が必要です。
社内の決済を取るのに時間がかかると、有効期限切れになる可能性があります。
相見積もりを取る際には、注意して下さいね。
4.相見積もりの断り方
相見積もりを行う際に注意したいのが断り方です。
断り方を間違えると相手を不快にさせてしまいかねません。
特にビジネスの場合は 信用問題やブランドイメージにも影響するので注意が必要です。
ここでは断り方のポイントを紹介します。
4-1.必ず断りの連絡を入れる
相見積もりを行った際に 放置をするのはマナー違反です。
依頼をする・しないに関わらず連絡は取る様にしましょう。
受注に備えて商品の確保を行っていたり、人員の確保を行っている可能性があるからです。
4-2.断りの理由を伝える
相見積もりを断る際には、理由も合わせて伝えましょう。
理由が分かっていない状況で単に断られると、不信感を持ってしまいます。
せっかく時間をかけて見積りを作ってくれた相手に対しては、誠意を持って対応しましょう。
納期や金額が折り合わなかったなど、理由さえ分かれば相手側も納得が出来ます。
4-3.感謝の意を示す
相見積もりを断る際には、見積り対応をしてもらった事への感謝を示す事が重要です。
特にビジネスの場合、今回は依頼できなくても、今後も付き合いが続く可能性があります。
最大限の誠意を持って対応しましょう。
まとめ
相見積もりは複数の業者の価格やサービス内容を比較して、より良いサービスや商品を選ぶ事を目的に行われます。
依頼する際のマナーやルール、断り方など留意すべき点が複数あるので、注意が必要です。
相見積もりを行う際には、今回紹介した内容をぜひ参考にしてください。