「あくまでも」の3つの意味!使い方や類語、英語表現も解説

あくまでもの意味とは ビジネス用語

「あくまでも」には、 「~に限定している」「どこまでも徹底的に」「とどまることなく続く」という3つの意味があります。

「あくまでも仮定です」などという表現は多くの人が頻繁に使っていますよね。

しかし、「あくまでも諦めません。」というフレーズを聞いて、正しいニュアンスで意味が分かる人は少ないのではないでしょうか?

そこで、今回は「あくまでも」の意外な意味や使い方、類語や英語表現を詳しく解説していきます。

今まで1つの意味でしか「あくまでも」を知らなかった人は、ぜひ参考にしてみましょう。

1.「あくまでも」の意味

「あくまでも」の漢字表記と意味を説明します。

あくまでも

漢字表記:飽く迄も

飽きるほど言われている事・飽きるほど分かりきっている事に念を押す

  1. 「~に限定しています」のような限定の意味
  2. 「どこまでも徹底的に」のような断定意思
  3. 「とどまることなく続く」のような継続

これだけではよく分からないと思うので、それぞれの意味について具体的に見ていきましょう。

1-2.「~に限定しています」という意味

「あくまでも」には限定的な意味があります。

例えば「あくまでも仮定の話です」などという時は、仮定の話に限定しています」「仮定の話にすぎません」という意味になります。

その話には「仮定」の他に「事実」などもあるけれど、その中でも仮定の話に限定しているという意味合いです。

これが日常的に最も頻繁に使われている「あくまでも」ではないでしょうか。

限定の意味での「あくまでも」を使った例文を以下で紹介します。

<例文>

  • それは、あくまでも去年の話だろう。
  • あくまでも参考までに、ということです。

それでは、「あくまでも」の他の2つの意味も確認していきましょう。

1-2.「どこまでも徹底的に」という意味

「あくまでも」の2つ目の意味は、 「どこまでも徹底的に」です。

これは、以下の2つのニュアンスがあります。

  1. 強い意思表示
  2. 断定的な表現

それぞれの意味合いを含んだ以下の例文を見てみましょう。

<例文>

  • あくまでもこれは終わらせる。⇒徹底的にこれは終わらせる
  • あくまでも他人だ。⇒(徹底的に断言するが)他人だ。

例文1の場合、何があっても徹底的にやりきるぞという意思の強い印象が与えられます。

また例文2では、「誤解のないように」「徹底的に断言するけど」という意味合いで、断定的な印象です。

1-3.「とどまることなく続く」という意味

「あくまでも」には 「とどまることなく続く」「どこまでも変わらない」という継続的な意味もあります。

あまりフォーマルな場面で使われることは少ないですが、以下の例文のフレーズは「とどまることなく続く」という意味の「あくまでも」です。

「とどまることなく続く」という意味では、以下の例文のように使われます。

<例文>

  • あくまでも広い海。
  • あくまでも青い空。

2.「あくまでも」の意味と使い方

「あくまでも」には3つの意味があり、それぞれ日常的なシーンからビジネスのようなフォーマルシーンまで活用できます。

それでは、さらに理解できるよう、3つそれぞれの意味ごとに、詳しい使い方や例文を確認していきましょう。

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  • 2-1.「~に限定しています」の使い方

    限定的な「あくまでも」は、日常的な会話でもビジネスでもよく使います。

    例えば日常会話では以下のようなフレーズで使うことが多いですね。

    • あくまでも私個人としての意見だからそんなに怒らなくても。(私個人としての限定した意見だからそんなに怒らなくても。)
    • それはあくまでも参考資料だから、マネしなくてもいいんだよ。(参考としての限定した資料だから、マネしなくてもいいんだよ。)

    他にも多数の意見や提案がある中で、自分1人の意見や1つの提案に限定していることを示していますね。

    ビジネスシーンでの使い方

    ビジネスで使われる際は、 不確実なことを提示した際の言い逃れのような印象も受けます。

    以下の例文でニュアンスを確認してみましょう。

    • 前回の企画資料はあくまでも参考のためのものです。(前回の企画資料は参考にするのに限定したものです。)
    • そのコスト案は、あくまでも去年のものです。(そのコスト案は、去年に限定したものです。)

    例えば、「企画資料がまとまってなかった」などと指摘された際に、「あれはあくまでも参考用です」と答える場面を想像してください。

    やや言い逃れに感じる表現ですね。

    2-2.「どこまでも徹底的に」の使い方

    「徹底的に」という断定的な「あくまでも」は、 強い意志表示です。

    同時に「最低ここまでは達成する(が、その上に行けるかは分からない)」という意味もあります。

    日常会話では以下のような使われ方をすることがあります。

    • あくまでも自分の範囲は終わらせてよね。(徹底的に自分の範囲は終わらせてよね。)
    • あくまでも自分の夢は叶えたい。(どこまでも徹底的に自分の夢は叶えたい。)

    例文1のように、相手に対して使う際には、やや強めの強制したような意味合いです。

    それと同時に「最低限自分の範囲は終わらせてよね(それ以上はできるか分からないけど)」というニュアンスも受け取れます。

    一方、例文2のように自分のことに関して使う際には、頑固とした強い意志が表れていますね。

    ビジネスシーンでの使い方

    ビジネスシーンでは、相手に強制するような言い方は失礼になるのであまり使いません。

    しかし、 譲れない条件強い意志を伝えたい際には、以下のような使い方をします。

    • あくまでもこの詳細にはこだわりたいと思っています。
    • 今回のトラブルにつきましてはあくまでも解決を目指していきます。
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  • 2-3.「とどまることなく」の使い方

    とどまることなく」「どこまでもという意味の「あくまでも」は、3つの意味の中で一番使い方が難しいと思います。

    既に「あくまでも広い海(どこまでも広い海)」という表現を紹介しましたが、他にも以下のように使うことが可能です。

    弟は自分の仕業じゃないと、あくまでも言い張った。

    この場合、「どこまでも(しつこく)言い張った」と継続した意味合いが受け取れますよね。

    また、「徹底的に」といった断定的な意味で使われた「あくまでも」と共有する部分もあるので例文で確認していきましょう。

    彼はあくまでも詳細にこだわった。

    この場合、「徹底的に」詳細にこだわったという意味にも、「どこまでも変わらず」詳細にこだわったという意味にもとれます。

    文脈によってはこのように意味合いの似たフレーズもあるので、その場で判断することが必要です。

    【確認】「あくまでも」と「あくまで」は同じ意味

    「あくまでも」に似た用語に「あくまで」というのがありますが、これは両方同じ意味を持っています。

    「あくまで」を強調したい時に使うのが「あくまでも」です。

    「あくまで仮定の話です」と、「あくまでも仮定の話です」では、「あくまでも」の方がより強調した表現です。

    ビジネスシーンでは、どちらも使うことができますが、より強いニュアンスで言いたい時、より限定的に言いたい時は「あくまでも」を使うと良いでしょう。

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  • 3.「あくまでも」の類語

    あくまでもの類語

    「あくまでも」を言い換えたい時には以下のような言葉を用いることが可能です。

    それでは、それぞれの類語を詳しく見ていきましょう。

    類語1.絶対に

    「絶対に」は、「徹底的に」という断定的な意味の「あくまでも」を誰でも分かるように言い換えることができます。

    「徹底的に」という意味での「あくまでも」も「絶対に」も 強い意志を表す言葉です。

    以下に例文を紹介するので、「あくまでも」と置き換えてニュアンスを確認してみましょう。

    • 絶対にこの試合に負けない。⇒あくまでもこの試合に負けない。
    • 絶対に課題を終わらせる。⇒あくまでも課題を終わらせる。

    類語2.頑なとして

    「頑なとして」は、 意地を張って自分の意見や考えを押し通す頑固な様子です。

    これは、「どこまでも変わらず」という「あくまでも」と「徹底的に」という「あくまでも」の両方の言い換えとして使うことができます。

    以下の例文でその意味合いを確認してみましょう。

    • 父は頑なとして門限を変えようとしなかった。(父はあくまでも門限を変えようとしなかった。)
    • この問題については頑なとして諦めません。(この問題についてはあくまでも諦めません。)

    例文1も例文2も、「あくまでも」の意味を「徹底的に」や「どこまでも」に置き換えてみましょう。

    どちらでも同じような意味合いで理解ができると思います。

    類語3.何が何でも

    「何が何でも」は、 例えなにがあってもという意味の言葉です。

    この場合も文脈によっては「徹底的に」という断定的な意味、「どこまでも」という継続的な意味のどちらにも置き換えることができます。

    ただし、ビジネスシーンなどではやや子供っぽい表現ですので「あくまでも」を活用した方が良いでしょう。

    では以下の例文で「何が何でも」の意味合いを確認してみてください。

    • 何が何でもやり遂げよう。⇒あくまでもやり遂げよう。
    • 何が何でも君を許すことはできない。⇒あくまでも君を許すことはできない。

    4.「あくまでも」の英語表現

    あくまでもの英語表現

    「あくまでも」は3つの意味を持つので、その意ごとに英語表現も変わってきます。

    それぞれの意味で一番使われやすい英語は以下の通りです。

    1. 「~に限定した・~にすぎない」:just(ただ)
    2. 「徹底的に」:stick to(固着する)
    3. 「どこまでも」:persistently (永遠に)

    では、それぞれの英語のフレーズを確認していきましょう。

    • That was just a estimate.(あれはあくまでも見積もりです。)
    • He stock to follow his dream.(彼はあくまでも夢を追い続けた。)
    • The sky persistently looks blue.(空があくまでも青く見える。)
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  • まとめ

    「あくまでも」は「~にすぎない」「徹底的に」「どこまでも」という3つの意味です。

    限定的なニュアンスで「あくまでも」を使っている人は非常に多いですが、「徹底的に」や「どこまでも」という意味も使いこなせると、社会人としての表現の幅も広がりそうですね。

    しかし、「あくまでも」は意味が多い分、相手との間にすれ違いが起こってしまう可能性もあります。

    特にビジネスシーンでは相手とのコミュニケーションにズレが起こらないように、しっかりと文脈を読みとるよう心がけましょう。