
「アンバサダー」とは「大使」「使節」を意味する言葉です。
ビジネスシーンでは「 自社の商品の広告塔となる人」のことを指しています。
「アンバサダー」をしっかり覚えておけば、ビジネスでマーケティングの話題になった時に役に立つはずです。
そこで本記事では「アンバサダー」のビジネス用語としての使い方や例文、類語や英語表現などを解説します。
この記事を読んでいただければ、「アンバサダー」をしっかりと使いこなせるはずです。
ぜひ、最後までご覧ください。
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1.「アンバサダー」の意味:「大使、使節」「代表、代理」
アンバサダー
読み:あんばさだー
- 大使、使節
- 代表、代理
「アンバサダー」は 「大使」「使節」「代表」「代理」という意味の言葉です。
「大使」とは国のトップの代理として他国に派遣される、最上位の外交官のことです。
しかし、ビジネスシーンでは「 自社の商品の広告塔となる人」という意味になります。
1-1.「アンバサダー」は英語の「ambassador」から
「アンバサダー」は 英語の「ambassador」の読み方をカタカナにしたものです。
英語の「ambassador」には以下の2つの意味があります。
- (駐在の)大使
- (公式または非公式の)使節・代表
英語の「ambassador」は大使館の大使や、外国に派遣される使節などの意味があります。
つまり専ら広告や宣伝用語として使われる日本語の「アンバサダー」とは異なり、英語の「ambassador」は、外交用語であることがわかります。
2.「アンバサダー」を使用した5つの言葉と例文
「アンバサダー」を使用した主要な言葉には以下の5つがあります。
- アンバサダーマーケティング
- ブランドアンバサダー
- アンバサダー契約
- ディズニーアンバサダー
- ネスカフェアンバサダー
それぞれ見ていきましょう。
2-1.アンバサダーマーケティング
「アンバサダーマーケティング」とは、「 イメージキャラクターを起用することで宣伝してもらうマーケティング方法」のことです。
タレントやスポーツ選手が企業のアンバサダーとして契約し、広告塔となって宣伝することが多いです。
例えば以下のように使われます。
<例文>
- アンバサダーマーケティングで新規開拓をしよう。
- 自社の他にもアンバサダーマーケティングを取り入れている会社を探す。
- アンバサダーマーケティングで継続的に顧客を獲得する。
2-2.ブランドアンバサダー
「ブランド・アンバサダー」とは「 企業からの依頼で宣伝やPRを行う人」のことです。
企業から報酬をもらって、SNSやYoutubeで宣伝する人に使われることが多いです。
必ずしも芸能人に対してだけ使われるわけではありません。
例えば以下のように使われます。
<例文>
- 自社のブランドアンバサダーをネットで募集する。
- ブランドアンバサダーに有名なYoutuberを起用する。
- 当社では商品を使っていただく100人のブランドアンバサダーを探しています。
2-3.アンバサダー契約
「アンバサダー契約」とは「 企業の商品を宣伝するアンバサダーとして契約する」ことを意味します。
企業のイメージキャラクターとして契約する、という意味に近く、タレントやスポーツ選手もよく起用されます。
例えば以下のように使われます。
<例文>
- 卓球選手がスポーツ用品メーカーとアンバサダー契約をする。
- アンバサダー契約の報酬額を提示する。
- 海外のスポーツ選手とアンバサダー契約を締結する。
4-4.ディズニーアンバサダー
「ディズニーアンバサダー」とは、 東京ディズニーランドのホテルのことです。
単なる宿泊施設としてだけでなく、結婚式の式場としても利用されています。
例えば以下のように使われます。
<例文>
- 昨日はディズニーアンバサダーホテルに泊まった。
- 来年、ディズニーアンバサダーホテルで結婚式を挙げることになった。
- ディズニーランドに行くときはディズニーアンバサダーホテルを利用しよう。
4-5.ネスカフェアンバサダー
「ネスカフェアンバサダー」は、 家庭や職場で無料で使うことができるコーヒーマシンのことです。
ただし、マシンそのもののは無料ではあるものの、コーヒー代は毎月6,000円程度かかってしまいます。
例えば以下のように使われます。
<例文>
- ネスカフェアンバサダーでコーヒーを毎日飲んでいる。
- コーヒーをたくさん飲むなら、ネスカフェアンバサダーがお得だ。
- ネスカフェアンバサダーがあるおかげで会議が和やかになった。
3.「アンバサダーマーケティング」と「インフルエンサーマーケティング」の違い
「アンバサダーマーケティング」とよく似た言葉に「インフルエンサーマーケティング」がありますが、この2つはどう違うのでしょうか?
ここからは「アンバサダーマーケティング」と「インフルエンサーマーケティング」の効果の違いについて解説していきます。
3-1.「アンバサダーマーケティング」効果やメリット
「アンバサダーマーケティング」は、「 イメージキャラクターを起用することで自社の商品をアピールするマーケティング方法」のことです。
スポーツ用品メーカーのアンバサダーにスポーツ選手が起用されたりするなど、その企業のイメージにあった芸能人や有名人が選ばれます。
芸能人や有名人をアンバサダーに選ぶことで、企業のイメージアップ効果や、世間に対して商品をアピールする効果を期待できるというメリットがあります。
3-2.「インフルエンサーマーケティング」の効果やメリット
「インフルエンサーマーケティング」は、「 自社の商品に愛着を持っている人に、自発的に宣伝してもらうマーケティング方法」のことです。
「インフルエンサーマーケティング」の特徴は有名人や芸能人に限らず、SNSで影響力を持っている人に対しても使われます。
SNSで影響力のある人が宣伝してくれることで、口コミで拡散される効果があり、広告宣伝費をほとんどかけずに商品を宣伝できるというメリットがあります。
3-3.イメージアップなら「アンバサダー」、知ってもらうなら「インフルエンサー」
「アンバサダー」を使ったマーケティング方法は、どちらかといえば 有名人や芸能人を起用することで企業や商品のイメージアップをすることを目的としています。
対して、「インフルエンサー」を使ったマーケティング方法は、 SNSを利用して口コミで拡散されることで、商品のことをより多くの人に知ってもらうことを目的としています。
そのため商品の魅力を伝えたいなら「アンバサダーマーケティング」、より多くの人に知ってもらいたいなら「インフルエンサーマーケティング」と使い分けるようにしましょう。
4.「アンバサダー」の類語:「メッセンジャー」「使者」「公使」
「アンバサダー」の類語には以下の3つがあります。
- メッセンジャー
- 使者(ししゃ)
- 公使(こうし)
それぞれ見ていきましょう。
4-1.メッセンジャー
「メッセンジャー」とは「 品物や伝言などを送り届ける人」のことです。
「誰かの代理人の役割がある人」という意味では「アンバサダー」と同じです。
しかし「メッセンジャー」は品物などを送り届ける配達人の意味があるのに対し、「アンバサダー」にはそのような意味はありません。
例えば以下のように使われます。
<例文>
- 私の代わりに彼がメッセンジャーとなってくれた。
- メッセンジャーを使って品物を送り届ける。
- メッセンジャーのアルバイトに応募した。
4-2.使者(ししゃ)
「使者」とは「 依頼・命令を受けて、それを伝達する者」という意味です。
「アンバサダー」にも使節という意味があるので、「何かを伝達する者」という点では同じです。
しかし、「アンバサダー」は誰かの依頼や命令を受けるという意味はないので、その点で異なります。
例えば以下のように使われています。
<例文>
- 使者にメッセージを伝えてもらった。
- 私は、彼の使者として品物を届けた。
- 社長の使者がやってきた。
4-3.公使(こうし)
「公使」とは「 使節団のうち、大使につぐ階級」のことを意味しています。
「アンバサダー」は「大使」という意味なので、「公使」よりもひとつ上の階級を意味しています。
例えば以下のように使われます。
<例文>
- 公使が公使館で事務仕事をする。
- 彼は公使に任命された。
- 公使が特別公演を開催した。
まとめ
「アンバサダー」とは、「大使」「使節」を意味する言葉です。
ビジネスでは「 自社の商品の広告塔となる人」という意味で、マーケティング分野で使われます。
現在では SNSの普及により口コミの重要性が増しているので、「アンバサダー」はマーケティングをする上で重要なキーワードです。
自社の製品やサービスをアピールしたいときは、たくさんの人に「アンバサダー」になってもらい、口コミで広めてもらいましょう。