「阿吽の呼吸」の意味は?英語表現や由来、使い方まで解説

阿吽の呼吸の意味とは ビジネス用語

阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)の意味は「息がぴたりと合うこと」です。

スポーツや、長年連れ添った夫婦などに対して使います。

なんとなくニュアンスは分かっても、正確な意味や由来は分からないものですよね。

今回は、「阿吽の呼吸」の意味や英語表現、由来、類語や対語、使い方までを解説します。

ぜひ、正確な意味や由来をマスターして、会話の表現の幅を広げてみてくださいね。

1.「阿吽の呼吸」の意味:息がぴたりと合うこと

阿吽の呼吸

読み:あうんのこきゅう

二人以上で一緒に物事を行うときの、互いの微妙な気持ち。また、それが一致すること。

「阿吽の呼吸」は、お互いの息がぴったり合うことです。二人以上で何かをする時に使います。

「阿」は口を開いて発音することから「吐く息」という意味で、「吽」は口を閉じて発音することから「吸う息」という意味です。

また、阿吽とは、仏教の真言(仏の真実の言葉)の1つです。詳しく説明をしますね。

1-1.「阿吽」の意味は「万物の初めと終わり」

「阿」は口を開いて最初に出す音、「吽」は口を閉じて出す最後の音であり、そこから、それぞれ万物の始まりと終わりを表す言葉とされました。

また「阿」が万物の誕生前の根源を指しており、「吽」が悟りに至った境地を指しています。

つまり「阿吽」は、この世に生まれ出て、最後に悟りの境地に至るまでの道のりです。

現代風に言い換えれば、 「阿吽の呼吸」は、何も言わずとも相手のことをすべて分かった上でのチームワークのようなものですね。

「阿吽」は仏教の真言の1つ

真言とは、仏の真実の言葉、秘密の言葉という意味です。

仏教では、真実の教えは不立文字(ふりゅうもんじ)と言って、「悟りの内容は文字や言説で伝えられるものではない」とされています。

しかし、一般的にもわかるように、 我々が使用している文字や言語を借りて、真実の教えを説明したものと言われます。

「阿吽」はサンスクリット語

お釈迦のいた時代、 サンスクリット語は、公の機関が作成する文書に使われていました。

サンスクリット語は、インドなど南アジアおよび東南アジアにおいて用いられた古代語で、現代インドの22の公用語の1つでもあります。

なお、日本で梵語(ぼんご)と言われているのは、サンスクリット語の異称ですので、同じ意味です。

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  • 1-2.「阿吽の呼吸」の金剛力士像や狛犬は、「阿吽」の相を表した像

    神社や社殿前にある狛犬や金剛力士像を、見かけたことがあると思います。

    金剛力士像は、敵が寺院内に入ることを防ぐ、仏法の守護神のことです。

    この像の一対は、 一方が口を開けた「阿形」、もう一方が口を閉じた「吽形」で、これが「阿吽」を表しています。

    同じ役割を持つものとして、神社や寺院の入り口に置かれる狛犬や、沖縄で魔除けとして建物の門や屋根の上に設置されるシーサーなどがあります。

    2.「阿吽の呼吸」の使い方と例文:息が合ったシーンで使う

    「阿吽の呼吸」は、主に2人の息が合った行動に使います。どんなシーンで、どのように使えるか例文を紹介します。

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  • 例文1.2人競技のスポーツ

    例えば、バドミントンのダブルスの例文です。

    <例文>
    女子バドミントン、流れるような攻守の入れ替え、まさに阿吽の呼吸です。

    まるで、何も言わなくても、 お互いがお互いの動きを理解しているように、動いていますよね。

    このようなスポーツのシーンに使います。

    例文2.長年連れ添った夫婦

    長年連れ添った夫婦でないと、お互いに何をして欲しいかはわからないものですよね。そんな例文です。

    <例文>
    旦那さんが奥さんをちらっと見て、すぐに茶菓子が出てきた。長年連れ添った夫婦だからこその、阿吽の呼吸だね。

    「おい、あれ持ってきて」と言われても、すぐに相手の欲しいものがわかる。

    これは長年連れ添った夫婦でないと、分からないものです。

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  • 例文3.ベテランの漫才師

    2人の息が合うといえば、お笑いのコンビ漫才もそうです。

    <例文>
    これはスベっただろと思ったボケの発言を、ツッコミがおかしく拾う。阿吽の呼吸でお互いに分かってやっているんだろうな。

    互いのことを、互いに理解しあえているという意味を含んで「阿吽の呼吸」を使ってます。

    例文4.営業マンと営業サポートの連携

    ビジネスシーンでも、阿吽の呼吸が当てはまることがあります。例えば、営業マンと営業サポートの商談のシーンです。

    <例文>
    商談で先方から難しい要求がきたが、先輩と営業サポートの鈴木さんが目を合わせてすぐ資料を出した。これぞ阿吽の呼吸だ。

    こうした商談のピリピリした場面で阿吽の呼吸が行われると、先方からの評価も高くなりますね。

    これもお互いの考えが分かっているからこそ、できるものです

    続いては、「阿吽の呼吸」の類語と例文を説明します。

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  • 3.「阿吽の呼吸」の類語と例文

    阿吽の呼吸には、どのような類義語があるのでしょうか?

    「阿吽の呼吸」には類語表現がいくつかあります。

    ここでは、その中でも知識として持っておいた方が良い3つの言葉を厳選して紹介していきます。

    • 息が合う
    • 以心伝心(いしんでんしん)
    • 呼応(こおう)

    では、順番に解説していきます。

    類語1.「息が合う(いきがあう)」

    息が合う

    読み:いきがあう

    物事を行う調子や気分がぴったり合うこと

    「息が合う」とは、「調子が合う」「気分が合う」という意味です。

    ビジネスでも、日常会話でも頻繁に使われる言葉ですね。

    「阿吽の呼吸」の方が、時間を重ねて互いの全てを知っているような意味で使うなら、 「息が合う」は、性格や気分が一致しているという、偶然の意味でも使えます。

    例えば以下のように使います。

    例:あの2人で商談に行くと、息が合って契約が決まりやすい。

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  • 類語2.「以心伝心(いしんでんしん)」

    以心伝心

    読み:いしんでんしん

    文字やことばを使わずに互いの心と心で通じ合うこと

    「以心伝心」とは、ことばに言い表せない仏教の教えを、師匠の心から弟子の心へと伝えてきたことです。

    それが転じて、 一般的には「無言でも互いの心が通じ合うこと」を言います。

    阿吽の呼吸は二人の行動が揃っている必要がありますが、以心伝心は、行動がなくても心だけ通じ合っていれば使用することに問題ありません。

    例えば以下のように使います。

    例:小さい頃から一緒にいたから、彼とは以心伝心で分かり合えている気がする

    類語3.「呼応(こおう)」

    呼応

    読み:こおう

    互いに気脈を通じて物事を行うこと。示し合わせること。

    「呼応」とは、一方が呼びかけ、または話しかけ、相手がそれに答えることです。

    そのさまから、 互いが互いの間を読んで、行動するという意味につながっています。

    阿吽の呼吸は、互いの関係性に対して評価することに使いますが、呼応は間を読んで行動をするという、動作に対して使います。

    例:営業部と開発部で呼応して、ユーザビリティーの高い新商品を作った

    4.「阿吽の呼吸」の対語と例文

    「阿吽の呼吸」の対義語には、どのようなものがあるでしょうか?

    「阿吽の呼吸」の対義語は、以下の3つです。

    • 同床異夢(どうしょういむ)
    • 蛙のつらに水
    • 隔靴掻痒(かっかそうよう)

    「同床異夢」「蛙のつらに水」は「息が合う」ことへの対語。「隔靴掻痒」は「物事がスムーズに進む」ことへの対語です。

    では、順に説明します。

    対義語1.「同床異夢」

    同床異夢

    読み:どうしょういむ

    行動をともにしながら、違う考えを持つこと

    「同床異夢」とは、「同じ床で枕を敷いて寝ていても、異なる夢を見ている」という例えから、 同じ事を行いながら、考えや思惑が異なることを言います。

    阿吽のような、息の合った状態とは対の意味ですね。

    以下の例文のように使います。

    例:この会社にいる理由も、次へのステップアップを望む人もいるし、ずっと会社に骨を埋める覚悟の人もいる。まさに同床異夢だ。

    対義語2.「蛙のつらに水」

    蛙のつらに水

    読み:かえるのつらにみず

    どんな仕打ちをされても、全く平気でいること。

    「蛙のつらに水」とは、蛙の顔に水をかけたとしても、平気でいるさまから、 どんなことをされても、しゃあしゃあとしていることをいいます。

    阿吽の呼吸のように、相手が何かを行動したらもう一方が反応するといったこととは、対の意味になります。

    例えば以下のように使います。

    例:彼はどんなに叱っても褒めても、今まで以上に動く様子がない。蛙のつらに水とはこのことだ。

    対義語3.「隔靴掻痒」

    隔靴掻痒

    読み:かっかそうよう

    物事が思うようにいかず、もどかしいこと。

    「隔靴掻痒」とは、靴を履いたまま痒いところを掻くという意味から、 「物事が思い通りにいかず、もどかしいこと」を意味します。

    「阿吽の呼吸」には物事がうまくいくという意味もあるので、その意味で反対の言葉です。

    例えば以下のように使います。

    例:一刻も早く解決しないといけない仕事なのに、策が無くて隔靴掻痒の感がある。

    続いては、「阿吽の呼吸」の英語表現を説明します。

    5.「阿吽の呼吸」の英語表現

    「阿吽の呼吸」の英語表現を見てみましょう。

    息が合う、ウマが合う、といった意味合いで表現できます。

    ウマが合うは、英語で「get along well with〜」と言います。

    <例文>

    • They are getting along very well with each other.(彼らはとってもウマが合っているね)
    • Their minds work the same way(彼らの心が通い合っている)

    まとめ

    「阿吽の呼吸」とは「息がぴたりと合うこと」という意味です。

    ビジネスやスポーツなど、息が合ったシーンで使います。

    ぜひ、「阿吽の呼吸」の意味を理解して、表現の幅を広げてみてくださいね。

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