「不躾」の意味と読み方とは?「不躾ながら」の使い方や類語も紹介!

不躾の意味とは ビジネス用語

「不躾」は、 「礼を欠き、無作法であること」「しつけができていないこと」を意味する言葉です。

目上の方に質問する際に、「不躾ながら」を頭につけることがありますが、どのような意味合いがあるのか、曖昧に覚えてはいないでしょうか。

そこで今回は、「不躾」の意味と読み方を説明し、「不躾ながら」を使った例文や類語も解説していきます。

ビジネスシーンでも使える敬語表現ですので、相手に失礼を与えないように、しっかり確認していきましょう。

1.「不躾」の意味・読み方・語源とは

不躾

読み:ぶしつけ

  1. 礼を欠き、無作法であること。
  2. しつけができていないこと。

「不躾」は、「礼を欠き、無作法であること」「しつけができていないこと」の意味があるため、 否定的な言葉です。

また、「礼を欠き、無作法であること」から、「突然に」「露骨に」など、ルールやマナーを無視する態度も含みます。

1-1.「不躾」の語源

「不」と「躾」には、それぞれ以下の意味があります。

  1. 「不(ぶ)」は、「~しない」「~ではない」
  2. 「躾(しつけ)」は、「礼儀作法を教えて身につけさせること」

「不」は、「花びらが落ちてめしべの子房だけが残っている様子」から生まれた象形文字であり、「花びらがない」という意味から「~でない」「~ではない」という意味があります。

「躾」の語源は明確ではなく、以下の3つに由来があるとされています。

  1. 武家の礼式を表す用語
  2. 「布や田んぼを整える」という意味を持つ「仕付(しつ)ける」
  3. 仏教用語で「習慣性」を意味する「習気(じっけ)」

一般的には、「武家の礼式」を表す際に、「躾」という漢字が使われたとされているのです。

上記のことから、「不躾」は「礼式がない」となり、 「礼を欠き、無作法であること」を意味します。

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  • 1-2.「不躾」と「不仕付け」は同じ意味

    「不躾」と「不仕付け」は、どちらも 「礼を欠き、無作法であること」を意味しますが、厳密には以下の違いがあります。

    1. 「不躾」は、「人」を対象にとる。
    2. 「不仕付け」は、「物」を対象にとる。

    なぜなら、「躾」という漢字は「武家の礼式」に由来があり、「仕付け」は「布や田んぼを整える」という由来があるからです。

    2.「不躾」の使い方と例文

    不躾の使い方

    「不躾」の意味について確認したので、次は具体的な使い方と例文を紹介していきます。

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  • 2-1.「不躾」の使い方

    「不躾」の主な使い方は、「不躾ながら~」「不躾な~」などが挙げられます。

    「不躾ながら~」「不躾な~」という表現は「非礼を詫びる挨拶」を意味し、文章の冒頭につけることによって、敬語の意味合いを与えることができるのです。

    「不躾ながら~」「不躾な~」の後には、「お願いする」「質問する」などの言葉がよく使用されます。

    2-2.「不躾」の例文

    「不躾」の例文を、以下の3つの表現に分けて説明していきます。

    1. 「不躾ながら~」
    2. 「不躾な質問ですが」
    3. 「不躾ではございますが」

    それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。

    「不躾ながら~」

    「不躾ながら」は、「失礼を詫びる挨拶」を意味し、文章や会話の冒頭につけることでへりくだった印象を与えることができます。

    例えば、目上の人や営業先の人などに「お願い・質問・提案」をする際に、使用されることが多いです。

    <例文>

    • 不躾ながら、今度のプロジェクトについて、もう一度確認させていただいてもよろしいでしょうか
    • 不躾ながら、先に名刺の方をいただいてもよろしいでしょうか。

    「不躾な質問ですが」

    「不躾な質問ですが」は、 「失礼な質問」「急な質問」を意味する言葉です。

    「失礼な質問」とは、「年齢や結婚」「常識的なこと」など、相手に「手間や不快感」を与える物事全般を指します。

    <例文>

    • 不躾な質問ですが、ご結婚などはされているのでしょうか。
    • 不躾な質問ですが、「コンセンサス」とは、どのような意味でしょうか。

    「不躾ではございますが」

    「不躾ではございますが」は、スピーチの 「締めの言葉」として使用することができます。

    最後に「失礼を詫びる挨拶」をすることで、スピーチ全体にへりくだった印象を与えることができるのです。

    <例文>

    • 不躾ではございますが、これで開会の挨拶とさせていただきます
    • 不躾ではございますが、以上の質問についてご回答のほどお願いします。

    続いては、「不躾」の類語と対義語について紹介していきます。

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  • 3.「不躾」の類語と対義語

    不躾の類語

    「不躾」の例文と使い方を確認したので、次からは類語と対義語を解説していきます。

    3-1.「不躾」の類語

    「不躾」の類語には、「無礼」「失礼」「無作法」などがありますが、意味合いの違いは以下の通りです。

    類語 意味
    不躾 しつけができていないこと。
    無礼 礼儀を知らず、ひどく失礼であること。
    失礼 うっかり礼を失ってしまうこと。
    無作法 作法を知らず、失礼であること。

    それぞれの類語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

    「無礼(ぶれい)」

    無礼

    読み:ぶれい、ぶらい、むらい

    礼儀を欠いており、ひどく失礼であること。

    「無礼」は、 「礼儀を欠いており、ひどく失礼であること」を意味する類語です。

    「無礼」は、言葉のとおり「礼がないこと」を直接的に表現しますので、「不躾」よりも相手に対する「失礼の程度」が大きくなります。

    「無礼」という文字を使った言葉に「無礼講(ぶれいこう)」がありますが、間違った意味合いで覚えている人が多いので、以下の2点に注意してください。

    1. 「無礼講」は、「無+礼講」であり、「無礼+講」ではありません。
    2. 「無+礼講」とは、「格式ばったルールをなくす」という意味であり、「礼儀をなくす」という意味ではありません。

    <例文>

    • 先日の取引では、ご無礼を働いてしまったことを、深くお詫び申し上げます
    • 今夜は無礼講だと、細かい挨拶や身分の差を気にせず、宴会を楽しんだ。

    「失礼(しつれい)」

    失礼

    読み:しつれい

    1. 礼をうっかり失ってしまうこと。
    2. 礼を失ってしまったことについて、許しを求めること。また、その挨拶。

    「失礼」は、 「礼をうっかり失ってしまうこと」「礼を失ってしまったことについて許しを求めること。また、その挨拶」を意味する類語です。

    そのため、「不躾ですが」と同様に、「失礼ですが」も「相手に対して許しを求める挨拶」として使用できます。

    <例文>

    • 目上の方にもタメ口を使うなんて、失礼なやつだ。

    (礼をうっかり失ってしまうこと)

    • 失礼ですが、もう一度名前の方を確認させて頂いてもよろしいでしょうか。

    (許しを求める挨拶)

    「無作法(ぶさほう)」

    無作法

    読み:ぶさほう

    作法を知らず、礼を失っていること。

    「無作法」は、「作法を知らず、礼を失っていること」を意味する同義語です。

    「作法」とは、「ルール・マナー」などを意味する言葉ですので、「躾」と同じ意味合いを持つ言葉です。

    <例文>

    彼はフランス料理を食べたことがないのか、食事のマナーがあまりにも無作法だった。

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  • 3-2.「不躾」の対義語

    「不躾」の対義語は、以下の3つです。

    1. 「礼儀正しい」
    2. 「折り目正しい」
    3. 「慇懃(いんぎん)」

    それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

    「礼儀正しい」

    礼儀正しい

    読み:れいぎただしい

    礼儀がしっかりしており、態度がきちんとしていること。

    「礼儀正しい」は、 「礼儀がしっかりしており、態度がきちんとしていること」を意味する言葉です。

    一般的に「礼儀正しい人」という場合は、「マナーが守れ、正しい作法を見つけている人」の意味で使われます。

    <例文>

    礼儀正しい人になるためには、普段の生活からマナーを意識した行動をとる必要があるだろう。

    「折り目正しい」

    折り目正しい

    読み:おりめただしい

    行儀作法をよくわきまえていること。

    「折り目正しい」は、 「行儀作法をよくわきまえていること」を意味する言葉です。

    「折り目ただしい」の語源は、「布などの端々がきちんと整っている様子」から意味が生まれた慣用句なのです。

    <例文>

    老舗の旅館に宿泊する際、女将が折り目正しく迎え入れてくれた。

    「慇懃(いんぎん)」

    慇懃

    読み:いんぎん

    1. 人に接する態度が礼儀正しいこと。
    2. 親しい交わりであること。

    「慇懃」は、 「人に接する態度が礼儀正しいこと」「親しい交わりであること」を意味する言葉です。

    「慇懃」を使った慇懃無礼(いんぎんぶれい)という四字熟語は、「言葉や態度が丁寧すぎるため、かえって無礼であること」を意味する否定的な言葉を指します。

    <例文>

    • 格式の高いコンサートホールのスタッフは、慇懃な態度で来場者に対応している。
    • お世辞や建前しか言わないならば、慇懃無礼な人と思われても仕方がないだろう。

    4.「不躾」の英語表現

    不躾の英語表現

    最後に、「不躾」の英語表現を紹介していきます。

    「不躾」は以下の英単語で言い表すことができます。

    1. rude」は、「無礼な」「失礼な」「不作法な」の意味。
    2. 「impolite」は、「不作法な」「失礼な」の意味。

    それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。

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  • 4-1.「rude」

    「rude」は、直訳で 「無礼な」「失礼な」「不作法な」を意味する英語です。

    例文で使用している「I don’t mean to be rude,but~」は、「失礼のつもりで言う訳ではありませんが」を指し、「不躾ですが」と同じ意味になります。

    <例文> 

    I don’t mean to be rude,but I’d like you to answer my question.

    (不躾ですが、私の質問に答えていただけますか。)

    4-2.「impolite」

    「impolite」は、直訳で 「不作法な」「失礼な」を意味する英語です。

    「impolite」は、「否定」を意味する「im」、「礼儀正しい」を意味する「polite」を組み合わせた言葉になります。

    <例文>

    It is impolite of you to ignore a greeting.

    (挨拶を返さないなんて、君は失礼だね。)

    まとめ

    「不躾」は、 「礼を欠き、無作法であること」「しつけができていないこと」を意味する言葉です。

    「不躾ながら」という表現は、目上の方に対して、へりくだった態度を表現することができます。

    そのため、「不躾ながら」は、ビジネスシーンなどで大活躍する表現ですので、ぜひ正しい使い方を覚え、失礼を与えないようにしましょう。

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