「豚に真珠」の意味・由来は?「猫に小判」との違いや類語も解説!

豚に真珠の意味とは ビジネス用語

「豚に真珠」は、「値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄であること」を意味することわざです。

「豚に真珠」と「猫に小判」は、どちらも「値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄であること」を意味するので、使い分けが難しいことわざですよね。

そこで今回は、「豚に真珠」の意味・由来を説明し、「猫に小判」などの類語や英語も解説していきます。

「豚に真珠」は「似合わない」の意味ではないので、間違って覚えている人は、この機会に直しましょう。

1.「豚に真珠」の意味・読み方・語源とは

豚に真珠

読み:ぶたにしんじゅ

値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄であること。

「豚に真珠」には、「値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄であること」という意味があるため、 否定的な意味を持つことわざです。

そのため、目下の者が目上の方に向かって使用するのは失礼に当たるので、使用は控えた方がよいでしょう。

1-1.「豚に真珠」の語源・由来は「聖書」

「豚に真珠」は、『新約聖書、マタイ伝7章』に語源・由来があります。

原文では、「Cast not pearls before swine.」と表記され、 「真珠を豚に投げ与えてはならない」という意味です。

その理由は、新約聖書において、「豚」は「愚かな動物・不浄な動物」として扱われているため、「真珠を与えても無駄な存在」として描かれているからです。

  • スポンサーリンク

  • 2.「豚に真珠」の使い方と例文

    「豚に真珠」の意味について確認したので、次は具体的な使い方と例文を紹介していきます。

    意味が分かっていても、どんな場面でどのように使っていいか分からないですよね。

    「豚に真珠」の使い方は以下3つのシーンに分けて使うことができます。

    1. 「プレゼントを贈る」
    2. 「芸術品・歴史を閲覧する」
    3. 「モノを上手く使いこなせずにいる」

    「プレゼントを贈る」時に「豚に真珠」を使う場合は、 「高価なもの」と「平凡な人」を比較して文章を構成するとよいでしょう。

    また、電子機器については、「高価なものほど性能が良い」ことが多いため、「モノを上手く使いこなせずにいる様子」を「豚に真珠」と表現することができるのです。

    それぞれの例文を紹介していきます。

    2-1.「プレゼントを贈る」

    「豚に真珠」は、 「プレゼントを贈る」際に使用することができます。

    「価値のあるもの・高価なもの」をプレゼントしても、理解を得られずに、あまり喜んでもらえないことってありますよね。

    その際に、「無駄であること」を「豚に真珠」という表現を用いて、例えることができるのです。

    <例文>

    • 小学生にパソコンを買い与えても、ゲームしかしないのだから豚に真珠だよ。
    • 彼女はスマートフォンで時間を確認しているため、高価な時計をプレゼントしても、豚に真珠だ。
  • スポンサーリンク

  • 2-2.「芸術品をおすすめする」場合

    「豚に真珠」は、 「芸術品・歴史品を閲覧する」場合に使用することができます。

    「芸術的・歴史的に価値があるもの」は、何が素晴らしいのか分からないことってありますよね。

    専門的な知識がないと「価値があるか分からない物」に触れたとき、一般の人にとっては「豚に真珠」なこともあるのです。

    <例文>

    • マンガしか読まない人に、美術の素晴らしさを説明しても、豚に真珠だ。
    • せっかく京都に行ったのにもかかわらず、彼は食べ物にばかり夢中で、豚に真珠もいいところだ。

    2-3.「モノを上手くつかいこなせずにいる」場合

    「豚に真珠」は、 「モノを上手くつかいこなせずにいる」場合に使用することができます。

    例えば、高齢の方がスマートフォンを使いこなすのは、とても難しいことですよね。

    「道具をうまく使いこなせずにいる」ため、「無駄になっている様子」を「豚に真珠」と表現できるのです。

    <例文>

    • 流行に合わせて、普段から使わないものを買っても、豚に真珠だよ。
    • 通話しかしないのだから、スマートフォンに買い替えても豚に真珠だった。
  • スポンサーリンク

  • 3.「豚に真珠」の誤用表現

    具体的な使い方・例文を確認したので、ここからは「豚に真珠」の誤用表現について紹介します。

    「豚に真珠」の誤用表現は、以下の2つです。

    1. 「豚に真珠」は、「似合わない」で使用するのは間違い。
    2. 「豚に真珠」と「馬子にも衣装(まごにもいしょう)」の混同に注意。

    「豚に真珠」を、「似合わないこと」の例えで使用するのは誤用表現であり、「無駄であること」が正しい表現です。

    また、「豚に真珠」とよく混同される表現に「馬子にも衣装」があります。

    「馬子にも衣装」は、「身分が低いものにも、身なりを整えれば立派になれる」という意味を持つことわざですので、「無駄である」という意味を持つ「豚に真珠」とは全く異なります。

    <例文>

    彼は全く世の中のことを知らないが、スーツを着てると一人前に見える。まさに、馬子にも衣装だ。

    「馬子にも衣装」の「馬子(まご)」は、「馬に人や荷物を乗せて運ぶ仕事をしている人」を意味し、「孫(まご)」ではないので注意してください。

    4.「豚に真珠」の類語

    「豚に真珠」と似た意味を持つ類語には微妙な違いがあるので、使い分けが難しいですよね。

    「豚に真珠」の類語には、「猫に小判」「馬の耳に念仏」がありますが、違いは以下の通りです。

    類語 意味
    豚に真珠 (聖書が由来)値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄である
    猫に小判 (いろはかるたの一つ)値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄である
    馬の耳に念仏 人の意見や話を聞かず、少しも効果がないこと。

    それぞれの類語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

  • スポンサーリンク

  • 4-1.「猫に小判(ねこにこばん)」

    猫に小判

    読み:ねこにこばん

    (いろはかるたの一つ)値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄であること。

    「猫に小判」は、 「値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄であること」を意味することわざです。

    「猫に小判」は「豚に真珠」と意味は同じですが、「豚」には否定的な意味合いが含まれているため、日常的に使用する場合は「猫に小判」の方がよいでしょう。

    <例文>

    彼女にブランド物のカバンをプレゼントしたが、猫に小判のようで、全くリアクションがなかった。

    4-2.「馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)」

    馬の耳に念仏

    読み:うまみみにねんぶつ

    人の意見や話を聞かず、少しも効果がないこと。

    「馬の耳に念仏」は、 「人の意見や話を聞かず、少しも効果がないこと。」を意味することわざです。

    ただし、「馬の耳に念仏」には「念仏のありがたさを理解できない愚かな人」という意味合いがあり、目上の方に使用するのは失礼にあたるので、注意しましょう。

    <例文>

    親がどれだけ勉強の大切さを教えても、子供には馬の耳に念仏であり、すぐ遊びに行ってしまった。

  • スポンサーリンク

  • 5.「豚に真珠」の対義語

    机上の空論」の類語を確認したので、対義語も一緒に覚えていきましょう。

    「豚に真珠」の対義語は、以下の2つです。

    1. 「鬼に金棒(おににかなぼう)」
    2. 「火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ)」

    それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

    5-1.「鬼に金棒(おににかなぼう)」

    鬼に金棒

    読み:おににかなぼう

    ただでさえ強いものが、一層強くなること。

    「鬼に金棒」は、 「ただでさえ強いものが、一層強くなること」を意味することわざです。

    「豚に真珠」は「無駄であること」の例えですが、「鬼に金棒」は「似合っていること」の例えのため、「強くなる、勢いが増す」を表現することができます。

    <例文>

    今年優勝したあのチームに、さらに海外の選手が戦力補強で加わるなんて、まさに鬼に金棒だ。

    5-2.「火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ)」

    火に油を注ぐ

    読み:ひにあぶらをそそぐ

    勢いのあるものが、さらに勢いを増していくこと。

    「火に油を注ぐ」は、 「勢いのあるものが、さらに勢いを増していくこと」を意味することわざです。

    ただし、「火に油を注ぐ」は「否定的な物事」にしか使用されませんので、注意してください。

    <例文>

    約束を破るだけでなく、それをごまかそうとするなんて、火に油を注ぐようなものだよ。

    6.「豚に真珠」の英語表現

    「豚に真珠」は以下の英語で言い表すことができます。

    1. 「Cast not pearls before swine(真珠を豚に投げ与えてはならない。)」
    2. 「It’s no use giving~(~を与えても無駄である。)」

    それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。

    6-1.「Cast not pearls before swine」

    「Cast not pearls before swine」は、 「真珠を豚に投げ与えてはならない」を意味する英語です。

    「swine」は「豚」を意味し、他にも「pig」「hog」「pork」などの同義語ありますが、違いは以下の通りです。

    同義語 意味
    swine 豚を含むイノシシ科の動物の総称、(豚のように)卑劣なやつ
    pig 子豚
    hog 成人の豚
    pork 食用の豚肉

    また、「Cast not pearls before swine」は「聖書の原文」なので、現代の英語表現として使用する際は、例文を参考にしてください。

    <例文>

    Don’t throw pearls down in front of pigs.

    (豚の前に、真珠をなげるな)

    6-2.「It’s no use giving~」

    「It’s no use giving~」は、 「~を与えても無駄であるを意味する英語です。

    「豚に真珠」は間接的な比喩表現ですので、直接的に英語構文を作る際は「It’s no use giving~」を使いましょう。

    <例文>

    It’s no use giving him work of art.

    (彼に芸術作品を与えても無駄である。)

    まとめ

    「豚に真珠」とは、 「値打ちが分からない者に、価値があるものを与えても無駄であること」を意味することわざです。

    「豚に真珠」は、「似合わない」という意味で覚えている人が多く、誤用表現が広まっているので、注意しましょう。

    言葉のとおり、相手を豚に例えた上で、皮肉を含むとわざですので、使う場所には気をつけてください。

  • 3分で分かる!転職サービス診断

    1. 希望の勤務地は?

    2. 現在の年収は?

    3. 転職サービス


    4. こだわり条件

    最適度0%