「重複」の意味と正しい読み方とは?英語表現や例文も合わせて紹介

重複の意味とは ビジネス用語

「重複」の意味は「同じことが重なり合うこと」です。

「重複」の読み方は「ちょうふく」「じゅうふく」のどちらでも通用しますが、正しい読み方は「ちょうふく」です。

この記事では、「重複」の意味と使い方、正しい読み方、類語や対義語などを例文とともに詳しく解説します。

1.「重複」の意味

重複

読み:ちょうふく・じゅうふく

意味:同じことが重なり合うこと

「重複」にはこの他に「染色体の部分的な異常」という意味もありますが、専門的で日常生活ではほとんど使わないので、ここでは「同じことが重なり合うこと」という意味の「重複」について説明します。

1-1.「重複」の意味は同じことが重なり合うこと

「重複」の意味は「同じことが重なり合うこと」です。

「重」には「重なる」、「複」には「2つ以上のものが重なっていること」という意味があり、それらを合わせることで「同じことが重なり合う」という意味を強調しています。

どちらかというとネガティブなニュアンスが込められており、「余計なもの」「無駄なもの」に対して使われることが多いです。

例えば、ビジネスシーンでは「エクセル内の重複データを削除しておいて」というように使われることがありますが、この場合は「1つあれば十分な情報が無駄に複数ある」ことを意味します。

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  • 1-2.読み方は「ちょうふく」「じゅうふく」どちらでも良い

    「重複」の読み方は、「ちょうふく」「じゅうふく」どちらでも良いです。

    どちらで読むべきか迷う人が多いようですが、辞書にはどちらの読み方も掲載されており、どちらを使っても問題ありません。

    もし「じゅうふくではなくちょうふくだよ」と指摘されることがあれば、自信を持って「どちらでも良い」ことを伝えましょう。

    ただ、指摘をした人物との関係性は考慮するべきです。目上の人間の読み方に合わせるなど、臨機応変に対応してください。

    1-3.本来は「ちょうふく」が正しい

    普段の会話では「ちょうふく」「じゅうふく」どちらでも通用しますが、本来は「ちょうふく」が正しい読み方です。

    辞書にはどちらも掲載されていると説明しましたが、実際には「ちょうふく」に詳しい意味が書かれており、「じゅうふく」には「ちょうふくに同じ」と書かれています。

    「重」には「重なる」の他に「重い」という意味があり、前者の意味を持った熟語は「ちょう」、後者の意味を持った熟語は「じゅう」と読ませるものが多いです。

    例えば「ちょう」と読ませるものには「慎重」「貴重」「重宝」、「じゅう」と読ませるものには「体重」「重力」「加重」などがあります。

    「じゅう」と読ませる熟語は、いずれ物理的な重さに関係するものです。

    「重複」は「重なる」という意味を含んでおり重さには関係がありません。そのため、本来は「ちょうふく」と読むのが正しいのです。

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  • 1-4.読み方が2つできた原因は慣用読み

    「重複」の本来の正しい読み方は「ちょうふく」ですが、それではなぜ「じゅうふく」という読み方でも良いことになったのでしょうか。

    その原因は「慣用読み」にあります。

    「慣用読み」とは、ある漢字を誤読する人が増えてそれが一般に広まったときに、誤読を間違いではないとすることです。いわゆる「言葉は生き物」の好例ですね。

    つまり、元々は「ちょうふく」が正しかったのに、「じゅうふく」と読む人が増えてそれが一般的になったため、「じゅうふく」でも良いとするようになったのです。

    2.「重複」の使い方と例文

    「重複」は主にビジネスシーンで使われる言葉です。

    「重複する」というように動詞として使われたり、「重複データ」「重複表現」のように後ろに名詞を付加して使われたりします。

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

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  • 2-1.動詞として使う

    「重複」を動詞として使う場合は、後ろに「する」「した」などを付けて使います

    例えば「重複する」「重複した表現」「このデータは重複している」などです。

    <例文>

    この表現は重複しているので、文章から削除しておくように。

    2-2.重複+名詞

    「重複+名詞」の形の熟語には、「重複データ」「重複投薬」「重複表現」「重複順列」「重複組み合わせ」などがあります。

    後の2つは数学用語であり、一般的な職場ではあまり出てこない表現だと思いますが、他の言葉と合わせて以下に例文を示します。

    <例文>

    • エクセルで重複データを抽出して削除しておいてくれ。
    • 重複投薬を防ぐためにも、患者の服用薬の一元的な管理が必要だ。
    • 「不快感を感じる」というのは誤った重複表現だ。
    • 重複順列重複組み合わせも難しすぎてわからないよ。
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  • 2-3.重複表現とは?

    「無駄に被っている」というネガティブな意味合いで使われることの多い「重複」ですが、「あえて被らせる」というポジティブな意味で使われることもあります。

    それが「重複表現」です。

    「重複表現」とは、同じ意味の言葉を重ねる表現方法で「重言(じゅうげん)」とも呼ばれます。

    似た表現をあえて重ねることで、言葉のリズムを整えたり、相手に確実に伝えるため趣旨を強調したりするときに使います。

    例えば「一番最初」「馬から落馬する」「最後の切り札」などが該当します。

    一方で「不快感を感じる」などの誤った意味での「重複表現」もあるので、使い分けには注意しましょう。

    <例文:OK>

    • この数式を一番最初に解いたのは私だ。
    • こうなったら最後の切り札だ!

    <例文:NG>

    • あなたの言動には不快感を感じる
    • 寝不足続きで頭痛が痛いよ。

    3.「重複」の類語と例文

    重複の類語

    「重複」の主な類語や言い換え表現には、以下のものがあります。

    それぞれ詳しく説明します。

    類語1.重出(じゅうしゅつ)

    重出

    読み:じゅうしゅつ

    意味:重複していること、同じ事柄が2回以上出ること

    「重出」は「重複していること」を意味する言葉であり、「重複」とほとんど同じ意味を表します。使い方も「言葉が重出する」など、「重複」の使い方とほぼ同じです。

    ただし「重複」は「AとBが重複している」というように、お互いが重なっているという意味で、主語を2つ使うことが多いです。

    それに対して、「重出」は「ここはCと同じ表現が重出している」というように、主語が1つだけのこともあります。

    「重複」の方が「重出」よりも一般的な表現であり、「重出」はあまり日常会話では登場しません。

    <例文>

    前のページにもあった文章が重出している。

    類語2.冗語(じょうご)

    冗語

    読み:じょうご

    意味:無駄な言葉、無駄話

    「冗語」は「無駄な言葉、無駄話」を意味する言葉です。

    「意味を表すのに不必要な数の言葉を重ねる」というニュアンスがあり、例えば「頭痛が痛い」のような「重複表現」が用いられた際に、それを「冗語である」と指摘するときなどに使います。

    <例文>

    この文章から冗語を省いておいてほしい。

    類語3.反復(はんぷく)

    反復

    読み:はんぷく

    意味:同じことを何度も繰り返すこと

    「反復」は「同じことを何度も繰り返すこと」を意味する言葉です。

    「重複」には「無駄に繰り返される」というネガティブなニュアンスがありますが、「反復」には「意図して繰り返す」というポジティブなニュアンスがあります。

    「反復して聴く」「反復して数える」「反復して読む」などのように他の動作と合わせて使ったり、「反復練習」「反復横跳び」のように後ろに名詞を付加して、別の熟語として使ったりします。

    <例文>

    • セリフを覚えるために、台本を反復して読む。
    • 動きを覚えるには、反復練習あるのみ。
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  • 4.「重複」の対義語と例文

    重複の対義語

    「重複」の対義語には以下のものがあります。

    「重複」の「同じことが重なり合う」という意味に対して、どちらにも反対の「ただ1つの」というニュアンスが含まれています。

    それぞれ詳しく説明します。

    対義語1.単一(たんいつ)

    単一

    読み:たんいつ

    意味:1つだけであること

    「単一」は「1つだけであること」を意味する言葉です。「単独」と言い換えることもできます。

    使い方としては「単一の価値観」「単一な行動」「単一表現」などがあります。

    <例文>

    あのチームは単一の価値観を共有している。

    対義語2.ユニーク

    ユニーク

    意味:似たものが他に見られないこと、独特なさま

    「ユニーク」は「似たものが他に見られないこと」を意味する言葉で、一般的には「ユニークな発想」「彼はユニークだ」というように使われます。

    また、数学やITの分野では「重複」の反対の「重複しない」という意味で使われることがあります。

    例えば、ITの分野でよく登場するのは「ユニークユーザー(UU)」という言葉です。

    「ユニークユーザー」は、サイト運営に関する言葉です。サイト訪問者の数え方の1つで、同じ人間が何回サイトを訪問しても1人と数えます

    ページが表示された回数を測るページビュー(PV)に対して、訪問者の人数を正確に把握できるというメリットがあります。

    例えば、あるサイトに同じ人間が3回訪問した場合の表現は「ページビューは3回だが、ユニークユーザーは1人」です。

    <例文>

    • 芸術家の彼はユニークな発想をする。
    • 1月のユニークユーザーは1,050人でした。

    5.「重複」の英語表現と例文

    重複の英語表現

    「重複」を英語で表現する場合、以下のものがあります。

    それぞれの表現は「重複」以外の意味も含んでいますので、なるべくニュアンスの合うものを使い、誤訳や誤用に気をつけてください。

    以下に、例文と併せて解説します。

    英語1.「duplication」

    duplication」は「重複」の他に「二重・複製・複写」などの意味を持つ英語表現です。

    「重複する」という意味の形容詞「duplicate」もよく使われるので、併せて覚えておきましょう。

    <例文>

    • That duplication is wasteful.(その重複は無駄だ。)
    • This file has duplicate parts.(このファイルには重複する部分があります。)

    英語2.「overlapping」

    overlapping」は「重複」の他に「重なり・重ねる」などの意味を持つ英語表現です。

    「重複する」を意味する「overlap」の現在分詞ですが、「overlap」自体も名詞として使うことができます

    <例文>

    • There is some overlapping in this paper.(この論文にはいくつかの重複がある。)
    • There is no overlap.(重複はありません。)

    英語3.「redundant」

    redundant」は「重複した」の他に「冗長な・余分な・不必要な」などの意味を持つ英語表現です。

    形容詞なので、後に名詞をつなげて使います。例えば、「redundant sentence」は「重複した文章」です。

    <例文>

    Please avoid redundant questions.(重複した質問は避けてください。)

    まとめ

    「重複」は「同じことが重なり合うこと」を意味する言葉で、「余計に重なった」状態の物事に対して使われます。

    読み方は「ちょうふく」「じゅうふく」どちらでも良いですが、本来の正しい読み方は「ちょうふく」です。

    ビジネスシーンでは、会話相手の読み方やコミュニティ内でよく使用される方に合わせて、臨機応変に使い分けましょう。

    また、誤った「重複表現」の使用は、それによって信用を落とす可能性があるので、なるべく使わないように気をつけてください。

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