「道教」とは?教えや思想、日本への影響を分かりやすく解説!

道教の意味とは ビジネス用語

「道教」は、 「中国で自然発生した多神教的宗教」です。

「道(タオ)」と「無為自然(むいしぜん)」という概念を核としています。

本記事では、分かりやすく「道教」の概念、教え、歴史を解説していきます。

1. 「道教」とは?「三清(さんせい)」「道家(どうか)」を解説

中国で自然発生した多神教的宗教

道教

  1. 中国で自然発生した多神教的宗教
  2. 「道(タオ)」と「無為自然(むいしぜん)」を核とした思想

「道教」は、 中国三大宗教(三教)の「仏教」「道教」「儒教」の1つでもあります。

  • スポンサーリンク

  • 「道教」の2つの思想

    「道教」は、易や陰陽五行説など、さまざまな要素が融合して成立した 多神教的宗教です。

    そのなかの主な思想に「神仙思想」と「老荘思想」があります。

    簡単に説明したものが、以下です。

    • 【神仙思想】不老不死の仙人がいるとし、人間が仙人になれると信じる思想
    • 【老荘思想】理想を追い求めずに、「道(タオ)」に任せて生きるとする思想

    「道(タオ)」については、下で詳しく説明していきますね。

    「三清(さんせい)」は神々のこと

    「道教」は、多神教的宗教なので、たくさんの神々が祀られています。

    その中でも、 最高神格とされているのが「三清(さんせい)」と呼ばれる神々です。

    以下で見ていきます。

    【三清と呼ばれる三柱】

    • 元始天尊(げんしてんそん)
    • 太上老君(たいじょうろうくん)
    • 太上道君(たいじょうどうくん)
  • スポンサーリンク

  • 「道教」と「道家(どうか)」の違い

    「道家」は 「老荘思想」を掲げた学者たちのグループ(学派)です。

    のちに易や神仙思想などと融合し、「道教」が成り立ちました。

    つまり、「道家」は「道教」の要素の1つということです。

    2. 「道教」の中心的な教えである「老荘思想」

    「道教」の 中心的な教えは「老荘思想」です。

    その「老荘思想」の「老子」「荘子」「道(タオ)」「無為自然」について、確認していきましょう。

  • スポンサーリンク

  • 2-1. 「老荘思想」と「道(タオ)」

    「老荘思想」は、「老子(ろうし)」と「荘子(そうし)」の2人の考え方のことです。

    「老子」は 「道(タオ)」の概念を思想の核とし、「荘子」はその思想を深めていきました。

    「道(タオ)」について、まとめたものが以下です。

    • 人間が到達することのできない境地
    • 万物の根源
    • 具体的な概念ではなく、抽象的な概念
    • 人間の口で、説明することさえできない何か
    • 日本人の「倫理道徳」の道のことではない

    2-2. 「無為自然(むいしぜん)」

    「老荘思想」の重要概念には、「道(タオ)」ともう一つ、「無為自然」があります。

    「人為的なことをしないで、道(タオ)に従って生きればいい」という意味です。

    ここで、老子の思想をまとめた書物である『老子』の言葉を見ていきましょう。

    『道(みち)は常(つね)に無為にして、而(しか)も為さざる無し。』

    (道はいつでも何事も為さないでいて、しかも全てのことを為している。)

    分かりやすく言い換えると、「自分たちが作為的に何かをするのをやめれば、おのずと良い方向に向かっていく」ということです。

    「無為自然」と聞くと、「何もしなければ、いい」という意味に勘違いする方もいますが、そうではなく「物事を無理やり動かそうとする必要はない」という意味です。

  • スポンサーリンク

  • 3. 「道教」「儒教」「仏教」「神道(しんとう)」の違い

    次に、いくつかの宗教の概念と、その違いを紹介していきます。

    3-1. 【中国三大宗教】「道教」「儒教」「仏教」の違い

    「道教」は理想を追い求めることを良しとしませんが、「儒教」では理想を追い求めて互いに学び合うことを大切にしています。

    また、「仏教」は「道教」「儒教」とは異なり、「前提として、生きることを苦とする考え方」です。

    まとめたもので確認していきます。

      概念
    「道教」 理想を追い求めずに、「道(タオ)」に任せて生きる。
    「儒教」 仁(人を愛すること)を理想とし、互いに学び合う。人々の努力で平和を保つ。
    「仏教」 生きることを苦とする。喜怒哀楽を超え、悟る。
  • スポンサーリンク

  • 3-2. 「道教」と「神道(しんとう)」の違い

    「神道」は、日本古来のもので、森などにも宿る「八百万(やおよろず、たくさん)の神」を信仰しています。

    一方、 「道教」の「神仙思想」では、存在するとされている仙人へ祈りを捧げます

    4. 「道教」の歴史

    「道教」の概念について確認したので、次に歴史を紹介していきます。

    4-1. 「道教」の一派が起こした『黄巾の乱(こうきんのらん)』

    後漢末期の184年に、 道教の源流といわれる「太平道(たいへいどう)」を引き連れ、教祖「張角(ちょうかく)」の起こした反乱が『黄巾の乱』です。

    そして、この乱は、三国志誕生のきっかけになりました。

    「道教」も歴史に大きな影響を与えています。

    4-2. 世界の道教寺院

    有名な世界の道教寺院は以下です。

    • 【セブ島】道教寺院(Taoist Temple)
      →高級住宅街ビバリーヒルズにある寺院
    • 【中国】武当山(ぶとうさん)の道教寺院群
      →ユネスコ世界遺産
    • 【マカオ】聖ポール天主堂跡近くの「ナーチャ廟(びょう)」

    5. 「道教」と日本の関係

    ここから、「道教」と日本の関係、影響について解説していきます。

    5-1. 日本への影響

    「道教」は、4世紀頃には日本に流入したとされています。

    そのままの形では広まっていませんが、 日本の信仰である「神道」に影響を与えました。

    例えば、日本の「陰陽道(おんようどう・おんみょうどう)」の源は、「道教」の「陰陽五行説」です。

    勾玉(まがたま)のマークに見覚えがある方が多いかと思います。

    そのマークのもとは、「道教」の「太極図」です。

    また、『古事記』『日本書紀』の神話伝説にも、「道教」との共通点が見られます。

    6. 「道教」の英語表現

    道教の英語表現

    「道教」は英語で、 「Taoism」と表現する

    しかし、欧米での「Taoism」は、「多神教的宗教」のことではなく「老荘思想」のみのことです。

    それを踏まえて、いくつか例文を確認していきましょう。

    • 道教は、中国三大宗教の1つである。」
      Taoism is one of the three great religions in Chinese.
    • 「私は、大学で道教を学んでいる。」
      →I study Taoism at university.
    • 「仏教と道教と儒教」
      →Buddhism,Taoism and Confucianism.

    まとめ

    「道教」は 「中国で自然発生した多神教的宗教」です。

    「道(タオ)」と「無為自然」を核としています。

    英語で表現すると、「Taoism」です。

    興味を持ったら、本で『老子』『荘子(そうじ)』を読んでみてくださいね。

    老子 (岩波文庫)
    • 老子
    • 価格   ¥ 1,243
    • 販売者 Amazon.co.jp
    今すぐチェック

     

    荘子〈1〉 (中公クラシックス)
    • 荘子
    • 価格   ¥ 1,705
    • 販売者 Amazon.co.jp
    今すぐチェック

     

  • 1. 希望の勤務地は?

    2. 現在の年収は?

    3. 転職サービス

    4. 現在の年齢は?

    5. こだわり条件

    最適度0%