「えずく」は方言なの?意味や標準語での使い方を紹介!

えずくの意味とは ビジネス用語

「えずく」と言われて、パッと意味を答えられる人は関西出身の人ではないでしょうか?

標準語圏内で育った人は、「どういう意味?」と感じる言葉かもしれません。

「えずく」は方言で、「食べた物を吐き出す、戻す、またはそのような状態」を意味します。

聞き馴染みのない人の為にも、「えずく」の意味や漢字について、さらに「えずく」の使い方や類義語について詳しく解説していきます。

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1.「えずく」の意味とは?漢字も紹介!

食べたものを吐き出す

えずく(嘔吐く)

意味:食べた物を吐き出す、戻す、またはそのような状態

「えずく」は、体調が悪くて吐いたり、吐きそうな気分になる事をさす言葉です。

「えずきそうになった」と言われたら「吐きそうになった」と置き換えるとわかりやすくなります。

例文

  • 昨日飲みすぎて、えずきそうになった
  • 気分が悪い時はえずいてしまった方が楽になる。
  • つわりが酷くて、えずく時間が長くなって辛い。

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「えずく」は漢字で「嘔吐く」

「えずく」は漢字で「嘔吐く」と書きます。

漢字で見ると、音で聞くより意味が伝わりやすいですね。

何故なら「嘔吐(おうと)」という漢字と同じだからです。

「嘔吐(おうと)」なら、聞いたことある人も多いのではないでしょうか。

「嘔吐(おうと)」も「嘔吐く(えずく)」同じく、「胃の中の食べ物を吐いて戻す」という意味があります。

そこに「く」という送り仮名がつけば「嘔吐く」となり、「えずく」と読むことができるのです。

2.「えずく」は方言?「えづく」は間違い?

「えずく」は、方言と言われています。

京ことばや大阪弁で使われることが多いので、 京都や大阪発祥の言葉ですね。

ただ、京都・大阪以外の関西出身の人も使う表現の為、関西弁と言っても良いでしょう。

関西出身ではない人には耳馴染みがない言葉であるので、「えずく」と言うと聞き返される可能性が高いです。

「えずく」と「えづく」は「えずく」が正しい

「えずく」か「えづく」なら、書き方は「えずく」が正しく使われています。

しかし「嘔吐く」の「吐く」の漢字は、「つく」と読まれるため、「つ」に濁点を付けて読んで、「えづく」でもはっきり間違いとは言えません。

ただ、日本語は常用される方が正しいとされます。

「えずく」も同様「ず」で読まれて来た為、辞書にも「えずく」の読み仮名で掲載されているのです。

結果として 「えずく」が正しいと言えるでしょう。

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「えずく」を標準語にすると「吐く」「吐き気」になる

「えずく」は標準語にすると、「吐く」「吐き気」になります。

「えずいて体調が悪い」だと「吐いて体調が悪い」ですし、「今日はずっとえづいている」だと、「今日はずっと吐き気がしている」です。

関西に住んでいる人は、「えずく」を、「標準語だと思ってた」という人も多くいます。

ただ、関西以外で「えずく」を使うと、通じない可能性があるので、関西出身の人は注意が必要です。

3.「えずく」の使い方・例文

「えずく」の意味や、「えずく」が関西出身の人に使われる表現ということがわかってもらえたかと思います。

では実際に「えずく」を関西出身の人はどうやって使っているのでしょうか。

ここからは、「えずく」の使い方を、例文を交えて紹介します。

「えずいてしまった」「えずくような咳が出た」と表現する

「えずく」でよく見る使い方は「えずいてしまった」「えずくような咳が出た」などです。

この意味は、以下のように言い換えることができます。

  • 「吐いてしまった」
  • 「吐くような咳が出た」

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「えずく」の例文

「えずく」の使い方がわかってきたところで、さらに「えずく」を使った例文を見ていきましょう。

例文

  • 「煙を吐き出した直後に、えずくように咳せき込んだ」
  • 「子供がえずいて寝付けないので心配だ」
  • えずきが止まらず、体が痙攣していく」
  • 「二度三度、えずく音がした」
  • 「ご飯を食べるとえずいてしまうので、病院へ行くべきだろう」

「えずく」は「食べ物を吐く、戻す」だけあって、体調が悪いときに使うイメージができますよね。

「えずく」状態になった場合、安静にするか、病院へ行くことが一番です。

4.「えずく」の類語

えずくの類語

むかつき・悪阻・込み上げる・虫酸が走る

「えずく」の使い方がわかったところで、置き換えが可能な表現はあるのか見ていきましょう。

ここからは、「えずく」の類語について紹介します。

「えずく」の類語には以下のようなものがあります。

  • むかつき:吐き気がする。むかむかする状態
  • 悪阻(つわり):妊娠二、三か月ごろ、吐き気があり食欲不振を起こす状態
  • 込み上げる(こみあげる):胃の中の物が突き上げるように口の方へ出てくること
  • 虫酸が走る(むしずがはしる):吐き気がするほど不快でたまらない状態

「えずく」が「吐く」という意味なだけあって、 どの類義語も「吐く」「吐きそう」な状態を表しています。

それぞれの類義語の例文も紹介します。

例文

  • 嫌いな相手と出会って、むかつきが治らない
  • 悪阻が止まらず、ご飯が食べられなくて辛い
  • 緊張して込み上げてくる
  • ひどく罵倒されて虫酸が走った

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「えずく」と使い分けが必要なのは?

どの類義語も「えずく」と置き換えられるのかと言うと、そうではありません。

「えずく」と使い分けが必要な類義語について見ていきましょう。

「悪阻」

「悪阻」については、「妊娠している時の吐き気」を表しますので、 「普通の吐き気」の時に対しては使うことができません。

「悪阻が止まらず、ご飯が食べられなくて辛い」を「えずきが止まらず、ご飯が食べられなくて辛い」と置き換えることはできます。

反対に、「えずいた状態」が「妊娠によるもの」でない場合は、どの文章も置き換えることができないので注意が必要です。

「虫酸が走る」

「虫酸が走る」は「吐き気がするほど不快でたまらない状態」を表しますので、 「感情や気分」の時のみに使い、実際に吐き気を催すときには使えません。

「ひどく罵倒されて虫酸が走った」を「ひどく罵倒されてえずきそうなくらい不快でたまらなかった」と置き換えることはできます。

ですが、「えずいてしまったので、胃の中が空っぽだ」「虫酸が走ったので、胃の中が空っぽだ」にすると、「吐き気がするほど不快でたまらなかったので、胃の中が空っぽだ」になるので、文章として違和感が出ます。

つまり、「えずいた状態」が本当に吐いてしまっている場合は、「虫酸が走る」に置き換えることはできません。

まとめ

「えずく」について、意味や使い方をお伝えしました。

「えずく」は「食べた物を吐き出す、戻す、またはそのような状態」という意味です。

関西出身でない人は、その意味を知ってすっきりしたのではないでしょうか。

何にせよ「えずいた」と言われた時は、相手の体調が悪い時なので、安静にするか病院をすすめてあげてください。

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