「縁の下の力持ち」は失礼な言葉?意味と正しい使い方をレクチャー

縁の下の力持ちの意味とは ビジネス用語

「あの人はわが社の縁の下の力持ちだ」という言葉を聞いて違和感を感じたことはありませんか?

「縁の下の力持ち」の意味は「人の目につかないところで、他人のために支える苦労や努力をすること」です。

相手を称賛する場合に使うことが多い言葉で、例えば面接の自己PRのときによく使われます。

しかし、使い方によっては相手を不快にさせてしまったり、面接官に違和感を与えたりする可能性があるのです。

今回はそんな「縁の下の力持ち」の意味と具体的な使い方を解説します。

しっかりと使えるようになりましょう。

1.「縁の下の力持ち」の意味は「人の目につかないところで、他人のために支える苦労や努力をすること」

「縁の下の力持ち」の意味は以下です。

縁の下の力持ち

読み:えんのしたのちからもち

意味:人の目につかないところで、他人のために支える苦労や努力をすることのたとえ

「縁の下の力持ち」とは 表舞台に立つことはないけれども、影となり相手を支える人を称賛する意味合いで使われます。

歌舞伎や演劇でよく見る「黒子」や、部活動のマネージャーなどは「縁の下の力持ち」と呼ばれることが多いです。

ビジネスシーンでも、表舞台に誰かが立って注目を浴びている裏には、ほぼ必ず影で支えている人がいます。

そのような人たちを称賛するといったニュアンスで、「縁の下の力持ち」は使われます。

1-1.「縁の下の力持ち」の由来は「大阪の四天王寺」が関係している

「縁の下の力持ち」の「縁の下」は、大阪の四天王寺で経供養で披露された「椽(えん)の下の舞」が由来とされています。

「椽(えん)の下の舞」は昭和の初期まで公衆に披露されることはなく、演者は無観客の中この舞を踊り、練習し続けたのです。

この演者のように、誰も見ていないところで影で努力をする姿が「縁の下の力持ち」の由来になりました。

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  • 2.「縁の下の力持ち」の使い方と例文

    「縁の下の力持ち」は以下の2つのような使い方をします。

    1. 相手を称賛するとき
    2. 自己PRをするとき

    以上の使い方をするときには、注意点もあるため詳しく見てみましょう。

    2-1.相手を称賛するとき

    「縁の下の力持ち」は相手を称賛するときに使うことができます。

    ビジネスシーンでも陰の功労者に向けて使われることが多い言葉です。

    例えば全員で仕事をするときに、地味で同じことを繰り返すけれどもプロジェクト成功には欠かせない作業があったとします。

    その作業を自らの意思でコツコツとやり遂げた人は、プロジェクトを根っこから支えたことになりますよね。

    その人の影の努力がなければ、プロジェクト成功はなしえなかったといえます。

    「縁の下の力持ち」は、そんな影の功労者を称賛するときに使えるのです。

    相手を称賛するときの例文は以下です。

    <例文>

    • あなたの努力がなければこのプロジェクトの成功はありませんでした、まさに縁の下の力持ち的な存在です
    • ○○さんは縁の下の力持ちですね、なかなか他の人にできるようなことではありませんよ
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  • 2-2.自己PRをするとき

    「縁の下の力持ち」は面接の自己PRにも使えます。

    面接の自己PRでは、自分がどんな人間なのかを伝えることが重要ですよね。

    そんな時に「縁の下の力持ち」を使用すると、「影で努力をすることのたとえ」の意味から、相手に「努力できる人」という印象を与えることができます。

    しかし、1つ注意するべきことがあるのです。

    相手に自分が「縁の下の力持ち」だということを伝える場合は、具体的な内容を付け加える必要があります。

    いきなり相手に「私は縁の下の力持ち的存在です」と言われても説得力に欠けるためです。

    以下のような例文で使うと、スムーズに伝えることができるでしょう。

    <例文>

    私は大学生活で野球部のマネージャーでした。
    野球部員が野球に集中できるようにボール磨きを行なったり、スコアを正確に記入したり、脱水症状を起こさないようにドリンクの作成など、地味ではありますが4年間コツコツと努力してきました。
    野球部員からは縁の下の力持ちだねと言われています。

    2-3.「縁の下の力持ち」を使うときの注意点

    「縁の下の力持ち」は一見プラスな表現に思えますが、実は使い方には注意が必要な場合があります。

    以下の2点の場合には使うべきではないでしょう。

    1. 相手が渋々、支えになっているとき
    2. 上司が縁の下の力持ちになっているとき

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    相手が渋々、支えになっているとき

    「縁の下の力持ち」は相手が渋々、地味な仕事をしているときには使うべきではないでしょう。

    「縁の下の力持ち」のような行動は、少なからず相手や周りに対し善意を持っている人が行なうものです。

    もし使ってしまうと「別に支えになりたくてやっているわけではない」と逆に怒られてしまう可能性があります。

    そのため、渋々行なっている人や愚痴をこぼしながら行なっている人に対して使うべきではありません。

    上司が縁の下の力持ちになっているとき

    「縁の下の力持ち」というのは、部下が上司にかける言葉として失礼にあたるでしょう。

    あなたがもし部下に「○○課長は、今回のプロジェクトの縁の下の力持ちでした」と言われたとします。

    もし、部下から上記のような言葉をかけられたとしたら、あなたは部下に自分の仕事を勝手に評価されたことになりますよね。

    仕事を評価するのは上司の役目であって、部下の役目ではありません。

    そのため、上司がもし「縁の下の力持ち」になっているときがあっても、直接伝えることはやめましょう。

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  • 3.「縁の下の力持ち」の類語や言い換え

    「縁の下の力持ち」には類語がいくつかあるのです。

    今回は3つの類語を紹介していきます。

    1. 陰の立役者(かげのたてやくしゃ)
    2. 名脇役(めいわきやく)
    3. 内助之功(ないじょのこう)

    それぞれ見ていきましょう。

    類語①「陰の立役者」

    「陰の立役者」は「縁の下の力持ち」の類語として扱われる言葉です。

    この言葉は以下のような意味があります。

    陰の立役者

    読み:かげのたてやくしゃ

    意味:物事を達成するために、裏で支えている人などを意味する語、目立つことはないが、目的達成の上での重要な人物を意味する

    「陰の立役者」の「陰」は物事の外から見えない隠れた部分を表す言葉であり、「立役者」にはある方面で活躍する人という意味があります。

    つまり 「陰の立役者」というのは、「見えない隠れた部分で活躍する人」というニュアンスになるのです。

    「縁の下の力持ち」も、見えない部分で努力をする人というニュアンスで使われることから「陰の立役者」は類語として扱われています。

    「陰の立役者」の例文は以下です。

    <例文>

    • あの人はこの一座の陰の立役者
    • このドラマの陰の立役者といえばあの人だろう
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  • 類語②「名脇役」

    「名脇役」も「縁の下の力持ち」の類語で、以下のような意味があります。

    名脇役

    読み:めいわきやく

    意味: 映画やドラマ、舞台などで、主役を引き立てながらも主役以上の存在感さえ感じさせる人、指導者ではないが組織の円滑な運営になくてはならない人

    ドラマでも主人公より印象に残ってしまう役者がいますよね。

    そのような人のことを「名脇役」と呼ぶのです。

    「縁の下の力持ち」的な人も、その分野の脇役になるという点と、脇役でも重要な人物であるという点が「名脇役」と共通しています。

    以上のことから「名脇役」も「縁の下の力持ち」の類語として扱われるのです。

    「名脇役」は以下の例文のように使われます。

    <例文>

    • このドラマの名脇役はあの人だ
    • この組織を潤滑に回している名脇役的な人はあの人だろう

    類語③「内助之功」

    「内助の功」も「縁の下の力持ち」の類語として扱われます。

    「内助の功」の意味は以下です。

    内助の功

    読み:ないじょのこう

    意味:妻が夫の外部での働きを支えること、表ではなく裏で人を支えること

    「内助の功」とは意味でもわかるように女性が男性を支えるときにも使われる言葉です。

    戦国時代に活躍した山内一豊(やまのうちかずとよ)の本妻、千代が影で支え、成功に導いたことが語源となっており、いまも夫を支える妻の様子を意味しています。

    「縁の下の力持ち」も「内助の功」も、裏で人を支えるという点が共通していますよね。

    つまり「内助の功」は「縁の下の力持ち」の類語といえるのです。

    「内助の功」は以下の例文のように使われます。

    <例文>

    • 妻として、家で内助の功を尽くす
    • 内助の功を尽くす妻を持つ夫は出世する
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  • 4.「縁の下の力持ち」の英語表現は「unsung hero(アンサンヒーロー)」

    「縁の下の力持ち」はビジネスシーンでも使われるため、英語表現も同時に覚えてしまいましょう。

    以下が「縁の下の力持ち」の英語表現です。

    <「縁の下の力持ちの英語表現」>

    unsng hero(アンサンヒーロー)

    「unsung」とは「陰」を表し、「hero」は英雄を表します。

    合わせて読むと「陰の英雄」という意味になるのです。

    「縁の下の力持ち」は陰で活躍する重要人物のことを指し、英雄というニュアンスにもなります。

    ビジネスシーンでも「unsng hero」を使用すると良いでしょう。

    「unsng hero」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • He is an unsung hero(彼は縁の下の力持ちだ)

    まとめ

    「縁の下の力持ち」は「人の目につかないところで、他人のために支える苦労や努力をすること」を意味します。

    日常生活でもビジネスシーンでも相手を称賛するときに使うことが多い言葉です。

    しかし、相手や使い方によっては失礼に当たる場合があるため、十分注意する必要があります。

    自分や相手、どちらに対して使う場合も違和感のない表現ができるようになりましょう。

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