「具現化」の意味とは?「具体化」との違いや類語・対義語・英語も紹介

具現化の意味とは ビジネス用語

「具現化」とは、 「空想・アイディアなどに具体的な形を与え、見えるようにすること」を意味する言葉です。

「具現化」は、アニメ・小説において「具現化系」などと使用されていますが、ビジネス用語としても使用できるのをご存知でしょうか。

そこで今回は、「具現化」の意味を説明し、似た言葉である「具体化」との違いや類語・対義語・英語も解説していきます。

「具現化」を使ったシーン別の例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.「具現化」の意味・読み方・語源とは

具現化

読み:ぐげんか

空想・アイディアなどに具体的な形を与え、見えるようにすること。

「具現化」は、 「頭で考えている漠然とした物事を、実際に形にしてみる」という意味です。

そのため、「空想・アイディアなどを実現する」という意味で使用されることができ、マンガ・小説などの他、ビジネスシーンにおいて活用されます。

1-1.「具現化」の語源

「具」、「現」、「化」には、それぞれ以下の意味があります。

  1. 「具」とは、「そなえる」「整(ととの)う」「うつわ」
  2. 「現」とは、「見える形にする」「あらわれる」
  3. 「化」とは、「変わる」「ばける」

「具」は、「子安貝(こやすがい)」と「人の両手」から出来た象形文字であり、「貝をお供えしている様子」から 「そなえる」という意味を指します。

また、「現」は、「3つの玉を紐で貫く様子」と「大きな目と人」からできた象形文字であり、「玉の光を見ていること」から「見える形にする」という意味です。

続けて、「化」は、「点対象に、横から見た人の字が2つある様子」からできた象形文字であり、「人が変わっている様子」から「変わる」を指します。

したがって、「具現化」とは 、「見える形にそなえ、変える」という意味になるのです。

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  • 2.「具現化」の使い方と例文

    具現化の使い方

    「具現化」の意味について確認したので、次は具体的な使い方と例文を紹介していきます。

    2-1.「具現化」の使い方

    「具現化」の主な使い方は、「~を具現化する」「具現化した~」「具現化系」などが挙げられます。

    「~を具現化する」「具現化した~」では、理想・空想・アイディア・夢・イメージなど、「まだ形が現実に表れていない物事」を対象に取るのです。

    また、「具現化系」はハンターハンターという漫画で登場し、「イメージを物質化する能力」として取り扱われています。

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  • 2-2.「具現化」シーン別の例文

    「具現化」の例文を、以下の3つのシーンに分けて説明していきます。

    それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。

    「頭でイメージするのではなく、実際に行動する必要がある時」

    「具現化」は、 「頭でイメージするのではなく、実際に行動する必要がある時」に使用することができます。

    アイディアや理想などは、頭の中で考えるだけでは実現しません。

    頭の中で考えたことを、「実際の行動に移し、形にしなければいけない」という時に、「アイディアを具現化してみよう」と表現することができるのです。

    <例文>

    • 新商品に関するアイディアは出そろったので、本当に実行可能かどうか、具現化してみよう
    • イメージトレーニングの後は、自分の動きがイメージ通りに具現化しているか、鏡の前で確かめてみよう。

    「悪い夢やイメージが、現実になってしまった時」

    「具現化」は、 「悪い夢やイメージが、現実になってしまった時」に使用することができます。

    例えば、「忘れ物をする・事故に巻き込まれる」など、悪い出来事を夢で見たり、想像したりしてしまうことがありますよね。

    自分が想像する「悪い出来事などが現実化した時」に、「夢やイメージが具現化した」と表現することができるのです。

    <例文>

    • 今朝、彼女と別れる夢を見たが、本当に具現化するとは思いもよらなかった。
    • 猛スピードで車が通り抜けたため、事故を起こさないか心配していたところ、案の定具現化したようだ。

    「絵画・小説などの芸術作品に触れた時」

    「具現化」は、 「絵画・小説などの芸術作品に触れた時」に使用することができます。

    芸術作品に触れた時、「著者の人生観・物事の考え方」などを、発見・追体験することがありますよね。

    「体験・理想・思想」などが、芸術作品に反映されていることを説明する際、「理想・思想が具現化している」と表現することができるのです。

    <例文>

    • あの絵画には、戦争を経験した著者の苦悩が、具現化しているように見える。
    • あの小説は、日本社会を覆っている暗黙のルールを、具現化して見せるものだった。

    3.「具現化」と「具体化」の違い

    「具現化」には、似たような言葉に「具体化」がありますので、違いを解説していきます。

    「具現化」と「具体化」の違いは、以下の通りです。

    1. 「具現化」 = 「何もないところから、物事を見えるようにすること」
    2. 「具体化」 = 「すでにある物事を整理し、明確にすること」

    「具現化」と「具体化」の違いは、文字通り 「現実にする」と「体系にする」の違いにあります。

    「体系にする」とは、「多様な物事を、一定のルールに従って分類化する」という意味です。

    例えば、「アイディアを具現化する」は、「アイディアを現実化する、実現する」を意味します。

    一方で、「アイディアを具体化する」は、「アイディア実現のために整理して、明確にする」という意味を指すのです。

    「具現化」と「具体化」の使い分けに悩んだ時は、「現実にする」と「体系にする」の違いに注目しましょう。

     

    続いては、「具現化」の類語と対義語について解説していきます。

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  • 4.「具現化」の類語と対義語

    具現化の類語

    「具現化」と「具体化」の違いを確認したので、次からは類語と対義語を解説していきます。

    4-1.「具現化」の類語

    「具現化」の類語は、「実体化」「具象化」などがありますが、違いは以下の通りです。

    類語 意味
    具現化(ぐげんか) 何もないところから物事を見えるようにすること
    具体化(ぐたいか) すでにある物事を整理し、明確にすること
    実体化(じったいか) (哲学用語として)観念を実物として形づくること
    具象化(ぐしょうか) 抽象的な物事を真似して、はっきりさせること

    それぞれの類語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

    「実体化(じったいか)」

    実体化

    読み:じったいか

    (哲学において)観念を実物として形作ること。

    「実体化」は、 「(哲学において)観念を実物として形作ること」を意味する言葉です。

    「実体(じったい)」という言葉は、古代ギリシアから使われている哲学用語であり、「神を実体化する」など、人の中にだけ存在する物事を取り扱うために使用されます。

    <例文>

    われわれが考える理想郷を実体化し、そのシンボルに向かって進歩していこう。

    「具象化(ぐしょうか)」

    具象化

    読み:ぐしょうか

    抽象的な物事をはっきりさせること。

    「具象化」は、 「抽象的な物事をはっきりさせること」を意味する言葉です。

    ただし、「具象」は、「あるものの形をまねして作る」という意味合いがあるため、「具現」に含まれる「目に見えるようにする」と厳密には異なります。

    <例文>

    あの絵画は、現在の政治不安をそのまま具象化したため、見る者に不快な気持ちを与えるのである。

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  • 4-2.「具現化」の対義語

    「具現化」の対義語は、以下の2つです。

    それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

    「抽象化(ちゅうしょうか)」

    抽象化

    読み:ちゅうしょうか

    注目すべきことのみ抜き出し、それ以外は排除すること。

    「抽象化」は、 「注目すべきことのみ抜き出し、それ以外は排除すること」を意味する言葉です。

    例えば、「40歳の男性会社員」という表現では、「人間であること」から「40歳」「男性」「会社員」という要素を抜き出し、それ以外を排除しています。

    <例文>

    日々流れているニュースでは、わかりやすく情報を伝えるために、抽象化して報道されている。

    「仮想化(かそうか)」

    仮想化

    読み:かそうか

    (IT用語)サーバーなどの物理的なリソースを、論理的に統合・分割することで複数化すること。

    「仮想化」は、 「サーバーなどの物理的なリソースを、論理的に統合・分割することで複数化すること」を意味する言葉です。

    簡単に言うと、「1つのパソコンに、2つ以上のシステムを内在させること」と、捉えましょう。

    <例文>

    今まで複数のサーバーで机がいっぱいだったが、仮想化することにより1つのサーバーで指示できるようになった。

    5.「具現化」の英語表現

    具現化の英語表現

    最後に、「具現化」の英語表現を紹介していきます。

    「具現化」は以下の英単語で言い表すことができます。

    1. 「embody」 = 「具現化する」「具体化する」の意味。
    2. 「shape」 = 「形」「~を形づくる」「~を具体化する」の意味。

    それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。

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  • 5-1.「embody」

    「embody」は、直訳で「具現化する」「具体化する」を意味する英語です。

    「embody the ideal of~」は、「~の理想を具現化した・具体化した」を意味する表現ですので、ぜひご活用ください。

    <例文>

    He can embody the ideal of world peace.

    (彼は世界平和という理想を具現化した。)

    5-2.「shape」

    「shape」は、直訳で「形」「~を形づくる」「~を具体化する」を意味する英語です。

    日本語では、ダイエット用語として「shape up」という表現が広まっていますが、「shape」は「考えを形にする・具体化する」という意味でも使うことができます。

    <例文>

    We need to shape a plan to work efficiently.

    (私たちは、効率よく仕事を進めるために、計画を具体化する必要がある。)

    まとめ

    「具現化」とは、 「空想・アイディアなどに具体的な形を与え、見えるようにすること」を意味する言葉です。

    「具現化」は、「何もないところから物事を見えるようにすること」ですが、「具体化」とは、「すでにある物事を整理し、明確にすること」ですので、厳密には意味合いが異なります。

    アニメ・小説だけでなく、ビジネスシーンでも利用できる言葉ですので、正しい意味を覚えて使いこなしましょう。

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