敬語「拝借」の意味・使い方・類語・反対語・英語表現をまとめて解説

拝借の意味とは ビジネス用語

「拝借」とは「はいしゃく」と読み、つつしんで借りるを意味する敬語です。

「拝借」は主に目上の方やお客に対して頻繁に用いますが、使い方に注意が必要です。

本記事では、そんな「拝借」の意味や正しい使い方・例文・類語・反対語・英語表現をまとめて解説します。

記事を読んで、「拝借」を正しく使えるようになりましょう!

1.「拝借」の意味

1-1.意味は「つつしんで借りる」を表す敬語表現

拝借

読み:はいしゃく

意味:つつしんで借りるを表す敬語表現

「拝借」とは「はいしゃく」と読み、つつしんで借りるを表す敬語表現です。

敬語の種類のなかでは、謙譲語にあたります。 謙譲語は自分の立場を下げることで、相手の立場を上げて敬う敬語表現のことです。

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  • 1-2.「拝借」の語源

    「拝借」の「拝(はい)」は、「頭を下げて礼をする」「あがめる」「ありがたく受ける」を意味する言葉です。

    「借(しゃく)」は、「かりる」「ゆるす」を意味しています。

    2.「拝借」の正しい使い方

    「拝借」の正しい使い方のポイントは以下です。

    それでは、「拝借」の正しい使い方についてご説明していきます。

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  • 2-1.借りる動作をへりくだって伝えたい時に使う

    基本的に「拝借」は、物を借りる動作に対して用いられます。

    先ほどご説明したように謙譲語ですので、相手に対して借りる動作をへりくだって伝えたいときに適している表現です。

    2-2.意見を伺いたい時にも使える

    「拝借」は「ご意見を拝借したいです」のように、相手の意見を伺いたい際にも用いることができます。

    後ほどご説明いたしますが「お知恵を拝借」も、同じ意味で使われている言葉です。

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  • 2-3.相手の動作に対しては使えない

    「拝借」はあくまで自分の行為を相手に対してへりくだって表現する言葉です。

    目上の方やお客様に限らず、 相手の動作に対して「こちらを拝借ください」のように使うのは不適切な表現です。

    「こちらを拝借ください」ではなく「こちらをご使用ください」「こちらをご利用ください」などの表現を使うようにしましょう。

    2-4.二重敬語「ご拝借」は誤った表現

    「拝借」は先ほどご説明したように謙譲語にあたります。

    「ご拝借」の「ご」も相手に対してへりくだる謙譲の意味をもつため、二重敬語となり誤った表現です。

    つい丁寧に表現しようと「ご拝借」と使ってしまいがちですが、間違った言葉遣いですので、気をつけるようにしましょう。

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  • 3.「拝借」の例文

    それでは、「拝借」を用いた例文をご説明いたします。

    上記6つの「拝借」を使った言葉の例文をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

    3-1.拝借します

    「拝借します」は「拝借」に、尊敬の助動詞「す」の連用形「せ」と助動詞「ます」が組み合わさった言葉です。

    以下が「拝借します」の例文です。

    <例文>

    • お腹が痛いので大変恐縮ですが、お手洗いを拝借します
    • ◯◯様のお言葉に甘えて、仕事道具を御社から拝借します
    • 今週は会議資料を上司から拝借しますが、来週からは必ず自分で準備するようにしてくださいね。
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  • 3-2.拝借いたします

    「拝借いたします」は「拝借」に、「する」の謙譲語である「いたす」と丁寧語の「ます」が組み合わさった言葉です。

    以下が「拝借いたします」の例文です。

    <例文>

    3-3.拝借させていただけませんでしょうか

    「拝借させていただけませんでしょうか」は、相手により丁寧に物や意見・考えを借りることを伺う言い回しです。

    以下が「拝借させていただけませんでしょうか」の例文です。

    <例文>

    • 30分だけでよいので、会議室Aを拝借させていただけませんでしょうか
    • 資料をすぐに印刷しなければならないので、先にコピー機を拝借させていただけませんでしょうか
    • 社長の誕生日をサプライズで祝いたいので、10分ほどお時間を拝借させていただけませんでしょうか

    3-4.お知恵を拝借

    「お知恵を拝借」とは、相手から意見や考えを伺いたい時にへりくだって伝える慣用句です。

    以下が「お知恵を拝借」を使った例文です。

    <例文>

    • Webメディア運営のご経験が豊富な鈴木さんから、ぜひともお知恵を拝借したいです。
    • イラストといえばこの道15年のベテラン・田中さんだから、思い切ってお知恵を拝借してみたらどう?
    • 経理には詳しくないので、山本さんにお知恵を拝借したいのだが、なかなか時間を調整することができない。

    3-5.お手を拝借

    「お手を拝借」とは、祝い事などで手締めをする際に、音頭を取る人が全員に向かっていうかけ声のことです。

    以下が「お手を拝借」を使った例文です。

    <例文>

    • お手を拝借したいと思いますので、みなさまご起立ください。
    • 忘年会を締めるためにお手を拝借したいが、盛り上がっていて誰も話を聞いてくれない。
    • 最後に全員の一本締めにて、宴会を締めさせていただければと思います。では、皆さんのお手を拝借

    3-6.御眷属拝借

    「御眷属拝借」とは「ごけんぞくはいしゃく」と読み、埼玉県秩父にある三峯神社の遣い「大神さま」をご祈祷により御神札(ごしんさつ)に収めたものをさします。

    1年間貸し出しがされ、神棚に祀る(まつる)ことで、家を守護してくれるといわれています。

    以下が「御眷属拝借」を使った例文です。

    <例文>

    • 御眷属拝借を手に入れるために、遠路はるばる三峯神社に向かった。
    • 神棚に祀って1年が経つので、御眷属拝借を三峯神社にお返しにいこう。
    • 御眷属拝借は神棚に祀ることで、家を守ってくれるといわれている。

    4.「拝借」の類語と例文

    「拝借」の類語を知っておけば、使うシーンや相手に合わせて柔軟な表現をすることができます。

    「拝借」と似たような意味をもつ類語は以下です。

    それでは「拝借」の類語を例文とあわせてご説明します。

    類語1.借り

    借り

    読み:かり

    意味:借りること。または借金・負債などの借りたもの

    「借り」は「かり」と読み、借りることや借金・負債などの借りたものを指す言葉です。

    「拝借」とは違い謙譲の意味は含まれず敬語ではありません。

    目上の方の場合、「お借りします」のように「お〜します」をつけて使用します。

    以下が「借り」を使った例文です。

    <例文>

    • 教科書を忘れてしまったから、ちょっと借りてもいい?
    • 大変ご迷惑をおかけいたしますが、30分ほどこちらのスペースをお借りいたします。

    類語2.借り入れ

    借り入れ

    読み:かりいれ

    意味:金銭や物を借りること。借金や負債

    「借り入れ」は「かりいれ」と読み、金銭や物を借りることや借金・負債のことを指す言葉です。

    こちらも「拝借」と違い、謙譲の意味は含まれず敬語ではありません。

    また、ビジネスシーンでは主に「金銭を借りること」を指す場合が多いです。

    以下が「借り入れ」を使った例文です。

    <例文>

    • スピード経営が大事だからといって、無計画に借り入れするのは大変に危険だ。
    • なんとしても今期は売上目標を達成して、借り入れを返済しなければならない。

    類語3.借用

    借用

    読み:しゃくよう

    1. 借りて使うこと
    2. 使うために借りること

    「借用」は「しゃくよう」と読み、「借りて使うこと」または「使うために借りること」を指す言葉です。

    こちらも「拝借」と違い、謙譲の意味は含まれず敬語ではありません。

    また「拝借」と違い、「使うこと」を前提とした際に用いる表現です。

    以下が「借用」を使った例文です。

    <例文>

    • いくつかの資料に記載されている情報を借用し、自分の資料に活かす。
    • 緊急でA工場から機材を借用してでも、予定通りにプロジェクトを進めていかなければならない。

    5.「拝借」の反対語と例文

    「拝借」と反対の意味をもつ反対語は以下です。

    それでは「拝借」の反対語を例文とあわせてご説明していきます。

    反対語1.貸す

    貸す

    読み:かす

    意味:自分の金銭や物、能力や労力をある期間だけ他人に提供すること

    「貸す」とは「かす」と読み、自分の金銭や物、能力や労力をある期間だけ他人に提供することを意味する言葉です。

    以下が「貸す」を使った例文です。

    <例文>

    • 本日入社した新人には作業道具が準備されていないので、今日は私が貸すことになるだろう。
    • 君の会社がそんなに困っているとは思いもしなかった。ぜひとも、うちの会社の力を貸すよ。

    反対語2.貸与

    貸与

    読み:たいよ

    意味:返すことを条件として、金や物を貸し与えること

    「貸与」とは「たいよ」と読み、返すことを条件として、金や物を貸し与えることを意味する言葉です。

    「貸与」は一般的に文章内で用いられる表現であり、会話で使用すると少し堅い印象を与えてしまいます。

    以下が「貸与」を使った例文です。

    <例文>

    • 会社から貸与された作業服は、綺麗に洗濯してから返却するのがマナーである。
    • どれだけ信頼できる相手であっても、お金を貸与する場合は慎重に考えて行なうべきだ。

    反対語3.貸し出す

    貸し出す

    読み:かしだす

    意味:銀行や公共機関など特定の場所が物を貸して、一定期間持ち出すことを許可すること

    「貸し出す」とは「かしだす」と読み、銀行や公共機関など特定の場所が物を貸して、一定期間持ち出すことを許可することを意味する言葉です。

    以下が「貸し出す」を使った例文です。

    <例文>

    • この図書館では、1人につき1回に5冊まで書籍の貸し出しを行なっている。
    • お客様にリース商品の貸し出しを行なう際は、返却時のルールを明確に決めておく必要がある。

    6.「拝借」の英語表現と例文

    「拝借」を英語で伝えたい場合、以下のような英語表現を使います。

    それでは、3つの英語表現の説明と例文をご紹介します。

    6-1.「borrow」

    borrow」は「借りる」を意味する英語表現です。

    「Can I borrow 〜」「May I borrow〜」で「〜を拝借できませんか?」を表します。

    以下が「borrow」を使った例文です。

    <例文>

    • I’m sorry. Can I borrow your locker only one day today?
      (申し訳ございません。今日1日だけあなたのロッカーを拝借できませんか?)
    • I would like to borrow the company’s materials. What kind of procedure is required?
      (会社の資料を拝借したいです。どのような手続きが必要ですか?)

    6-2.「use」

    「use」は「使う」を意味する英語表現です。

    「Can I use〜」「May I use〜」で「〜を拝借できませんか?」を表します。

    以下が「use」を使った例文です。

    <例文>

    • Can I use your phone to call a taxi?
      (タクシーを呼ぶのに電話を拝借してもよろしいでしょうか?)
    • My stomachache is getting worse. May I use the toilet?
      (お腹がだんだん痛くなってきました。トイレを拝借できますか?)

    6-3.「pick」

    「pick」は「選ぶ」を意味する英語表現です。

    「Can I pick〜」「May I pick〜」で「〜を拝借できませんか?」を表します。

    以下が「pick」を使った例文です。

    <例文>

    • I can not solve the problem alone. Can I pick your brains?
      (私一人では問題を解決できません。お知恵を拝借できますでしょうか?)
    • Because there were few project members, The boss picked me to do the job.
      (プロジェクトメンバーが少なかったので、上司は私を選んでその仕事をさせた。)

    まとめ

    記事でご説明したように「拝借」とは、つつしんで借りるを意味する敬語表現です。

    借りる動作をへりくだって伝えたい場合だけでなく、相手の意見を伺いたい時にも使うことができます。

    相手の動作に対しては使えないこと、「ご拝借」は二重敬語となる点に注意しましょう。

    ビジネスシーンでは、目上の方やお客様に対して使う機会が多い言葉ですので、ぜひ仕事場でも実践してみてください!

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