「平素より」の意味・ビジネス文書での正しい使い方・例文・英語を解説

平素よりの意味とは ビジネス用語

「平素より」は「へいそより」と読み、「いつも(過去から現在に至るまで)」を意味します。

ビジネスでは挨拶文で使用される「平素より」ですが、意味や使い方が分からないのではないでしょうか。

「平素より」を挨拶文で用いることで、丁寧なイメージを与えられますよ。

本記事では「平素より」の意味やビジネス文書での正しい使い方、例文や類語、英語表現をまとめて解説します。

記事を通じて「平素より」の意味や使い方をマスターし、普段の仕事でスマートに使えるようになりましょう!

1.「平素より」の意味

1-1.意味は「いつも(過去から現在に至るまで)」

平素より

読み:へいそより

意味:いつも(過去から現在に至るまで)

「平素より」とは、いつも(過去から現在に至るまで)を意味する言葉です。

ビジネスシーンでは、主にメールや文書、挨拶文の冒頭で使用されます。

普段よりも、少しかしこまったニュアンスで相手に伝えたい場合に用いられます。

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  • 1-2.「平素より」の語源

    「平素」を構成する「平」は、「何事もなく安らかなこと」や「高低のないこと」「普段」などを意味します。

    「素」は「初め」や「常に同じであること」「日頃」などを意味しています。

    これらの漢字で構成される「平素」は、「常日頃・普段・いつも」という意味をもつ言葉として使われることになったのです。

    1-3.「平素は」との違い

    「平素より」と似た言葉に、「平素は」があります。

    しかし、「平素より」と「平素は」は意味が異なるので、使用する際は注意が必要です。

    「平素は」は時制的に過去にあったことを指しています。

    一方で 「平素より」は過去から現在に至るまでを指す表現ですので、正しく使い分けを行なうようにしましょう。

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  • 2.「平素より」の正しい使い方

    日常会話では使うことの少ない「平素より」には、以下のような注意点があります。

    1. 初対面の人に対しては使わない
    2. あとに続く文章の雰囲気を統一させる
    3. さらに丁寧に伝えたい場合は「拝啓」「敬具」をつける

    ここでは、 「平素より」の正しい使い方についてご説明します。

    2-1.初対面の人に対しては使わない

    「平素より」は「いつも(過去から現在に至るまで)」という意味なので、初対面の人・面識のない人に使うことはできません。

    メールや挨拶文で用いる際は、必ずこれまでに面識のある方に対して使うようにしましょう。

    また、新規オープンの店舗などでお客にご挨拶する際にも、誤って「平素より」を使わないように気をつけましょう。

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  • 2-2.あとに続く文章の雰囲気を統一させる

    「平素より」は、「いつもお世話になっております」などのニュアンスで使われることが一般的です。

    「いつも」という表現よりも、丁寧で少し固い印象を相手に与える表現といえます。

    そのため、「平素より」を挨拶文で使用する場合は、文章全体のトーンを違和感ないように丁寧にまとめるように心がけましょう。

    2-3.さらに丁寧に伝えたい場合は「拝啓」「敬具」をつける

    「平素より」を使ってより一層、丁寧な印象の文章にしたい場合は「拝啓・敬具」をつけましょう。

    「拝啓」とは文面上の挨拶を意味し、文章の一番はじめに記します。

    「敬具」は敬意を表して文を結ぶという意味があります。

    文章の末尾に記すことで、締めの効果をもたらします。

    「拝啓」と「敬具」はセットで使うのが一般的なので、使う際は両方とも忘れずに記入するようにしましょう。

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  • 3.「平素より」がよく使われるシーン

    「平素より」は正しいシーンで使用しないと、相手に誤ったニュアンスで伝わってしまったり、誤解を与えてしまいます。

    「平素より」は主に以下のようなシーンで使われます。

    1. 挨拶文として使われる
    2. 顧客に誠意を伝えたい時に使われる
    3. 時間や日程変更の告知で使われる

    「平素より」を使う正しい場面を理解して、質の高い文章を作成しましょう。

    それでは、以下に「平素より」がよく使われるシーンを解説します。

    3-1.挨拶文として使われる

    「平素より」は手紙やお礼状、顧客や取引先への挨拶文で使われます。

    例えば、「部署異動の挨拶」や「新サービス・商品の案内」「サービス停止やお詫びのお知らせ」などのシーンです。

    会社としてかしこまって正式なご挨拶を行ないたい場合に用いるようにしましょう。

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  • 3-2.顧客に誠意を伝えたい時に使われる

    「平素より」は「いつも」と同じ意味をもちますが、より強い誠意のニュアンスを相手に伝える効果があります。

    また、お詫びや謝罪のご連絡を行なう場合も「平素より」を用いることで、強い誠意を表現することができます。

    お詫びのご連絡を行なう際は、はじめに日頃の感謝を伝え、その後に謝罪の内容を含めるようにしましょう。

    3-3.時間や日程変更の告知で使われる

    ビジネスシーンで「平素より」は、よく営業時間や開催日程の変更などお客様への報告に使われます。

    こちらも使用する際は、まずはじめにお客様へ日頃の感謝を述べて、その後に報告内容を伝える流れが一般的です。

    4.「平素より」の例文

    それでは、「平素より」を使用した以下の例文をいくつかご紹介します。

    1. 平素より大変お世話になっております
    2. 平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます
    3. 平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます
    4. 平素より格別のお引き立て
    5. 平素よりありがとうございます

    ビジネスシーンで頻繁に用いられる表現を5種類あげておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

    4-1.平素より大変お世話になっております

    「平素より大変お世話になっております」は、もっともベーシックな「平素より」を用いた表現です。

    多くは企業間や社員間のビジネスメールで使用されます。

    以下が「平素より大変お世話になっております」を使った例文です。

    <例文>

    • 平素より大変お世話になっております。大変恐縮ではございますが、本日より5日間有給休暇をいただきます。
    • 平素より大変お世話になっております。この度、営業部からマーケティング部へと異動する運びとなりましことをご連絡申し上げます。
    • 平素より大変お世話になっております。弊社は12月30日から1月3日までの間、年末年始のため休業とさせていただきます

    4-2.平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます

    「平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます」は、手紙での挨拶文で多く用いられる表現です。

    日頃からお世話になっている旨を丁寧に取引先やお客様に伝えたい際に使います。

    平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。」という使い方もできますが、意味は過去のことを指します。

    以下が「平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます」を使った例文です。

    <例文>

    • 拝啓 平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。寒さが一段とつのって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
    • 拝啓 平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。清々しい若葉の季節となりました。◯◯様はお変わりなくお過ごしでしょうか。
    • 拝啓 平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。九月も半ばを過ぎ、ようやく秋めいて参りました。お障りなくお過ごしでいらっしゃいますか。

    4-3.平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます

    「平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます」も、多くは手紙など改まったご連絡の場面で使われます。

    「ご厚情」とは、目上の方が深い思いやりや情けをお持ちであることを意味します。

    以下が「平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます」を使った例文です。

    <例文>

    • 拝啓 平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます。早いもので初雪の便りが届く季節となりましたが、◯◯様はいかがお過ごしでしょうか。
    • 拝啓 平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます。この度、私はご縁があり結婚することになりました。
    • 平素よりご厚情をいただき、誠にありがたく存じます。この度、弊社サービスの5周年キャンペーンを開催いたしますことご連絡申し上げます。

    4-4.平素より格別のお引き立て

    「平素より格別のお引き立て」は、新年や休業のお知らせなどで用いられることの多い表現です。

    まず先に時候のご挨拶を述べてから、「平素より格別のお引き立て」を使うのが一般的です。

    平素は格別のお引き立て」という使い方もできますが、過去のことを指します。

    以下が「平素より格別のお引き立て」を使った例文です。

    <例文>

    • 時下ますますのご発展のこととお慶び申し上げます平素より格別のお引き立て賜り、誠にありがとうございます
    • 早春の候、皆さまにはますますご健勝のことと喜び申し上げます。平素より格別のお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
    • 仲春の候、ますますご壮健でご活躍の由、何よりと存じます。平素より格別のお引き立ていただき、誠にありがとうございます。

    4-5.平素よりありがとうございます

    「平素よりありがとうございます」は、比較的ラフに伝えたい際に用いられる表現です。

    これまでの「ご厚情」や「ご高配」といった表現を含めないため、堅い文面でなくとも使うことができます。

    以下が「平素よりありがとうございます」を使った例文です。

    <例文>

    • 平素よりご指導いただき、ありがとうございます。山田さんのご協力のおかげで、無事に企画書を完成させることができました。
    • 平素よりご利用いただき、誠にありがとうございます。ぜひとも、口頭でお伝えしたプランにて、進めさせていただきたく存じます
    • 平素よりご愛好いただき、誠にありがとうございます。来週開催を予定しております当社パーティーには、ぜひお客様にご参加していただきたいです。

    5.「平素より」の類語と例文

    「平素より」の類語を知っておくことで、ビジネスシーンにあわせてより多様な表現を実践することができます。

    言葉のバリエーションが増えると、周囲の評価も向上することが期待されますので、ぜひチェックしてみてください。

    「平素より」と同じような意味をもつ類語は以下の通りです。

    1. 毎度(まいど)
    2. 平生(へいぜい)
    3. 先般(せんぱん)
    4. 毎々(まいまい)
    5. 常々(つねづね)
    6. 平常(へいじょう)

    それでは「平素より」との意味の違いにも触れながら、例文をご紹介します。

    類語1.毎度(まいど)

    毎度

    読み:まいど

    意味:いつも、そのたびごと。

    「毎度」とは、「いつも、そのたびごと、同じ事が繰り返されること」を意味する言葉です。

    「平素より」と比べると、かしこまった表現ではないので、堅く丁寧なニュアンスを伝えたい際には適しません。

    「毎度」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • 毎度お世話になっております。昨日、ご依頼いただいておりましたプレゼン資料が完成しましたので、以下添付ファイルでお送りいたしますね。
    • 毎度ご利用いただき、ありがとうございます。本日13時より、当店にてキャンペーンイベントを開催いたしますので、ご都合がよろしければぜひお越しください

    類語2.平生(へいぜい)

    平生

    読み:へいぜい

    意味:ふだん、いつも。

    「平生」とは、「ふだん・いつも・常日頃」を意味する言葉です。

    「平生」の意味は「平素より」と同じですが、 「平素より」と異なりご挨拶文やお手紙で使用されることは少ないです。

    「平生」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • 仕事に取り組む姿勢は平生より同じでなければならない。
    • 平生の話の中にも、今日の彼はどこかいつもと違う雰囲気があった。
    • 平生通りの調子で仕事を進めていたが、二日酔いのため、よい成果が出せなかった。

    類語3.先般(せんぱん)

    先般

    読み:せんぱん

    意味:先ごろ、この間。

    「先般」は「先ごろ・この間」という意味をもつ言葉です。

    先ごろとは時制的に「数日から数週間ほど前、長くても1ヶ月ほど前」のことを指します。

    「先般」は「平素より」と同じニュアンスで使われ、ビジネスシーンではかしこまったご挨拶文などで用いられます。

    「先般」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • 先般の夕食会では大変お世話になりました
    • 先般の会議で決定した内容につきまして、ご質問がございます。
    • 先般申し上げた通り、誠に残念ではありますが、来週をもって既存事業は撤退いたします。

    類語4.毎々(まいまい)

    毎々

    読み:まいまい

    意味:毎回、そのたびごと。

    「毎々」とは「毎回・そのたびごと」という意味をもつ言葉です。

    「平素より」との違いは、「毎々」は「繰り返し」のニュアンスは強く含まれている点です。

    使う場面は「平素より」と同じく挨拶文でも用いられることです。

    「毎々」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • 毎々格別のお引き立てをしていただき、誠にありがとうございます。今後とも、弊社商品をどうぞよろしくお願いいたします。
    • 毎々お世話になっております。この度、私はC社を退職する運びとなりましたことをお伝え申し上げます。

    類語5.常々(つねづね)

    常々

    読み:つねづね

    意味:ふだん、日常。

    「常々」とは「いつも・普段・日常」という意味をもつ言葉です。

    「平素より」との違いは、挨拶文の冒頭ではあまり使用されることがない点です。

    「常々」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • 鈴木さんの仕事ぶりは大変素晴らしく、常々感謝しております。
    • 先輩上司の田中さんとはもう3年のお付き合いで、常々学びあるご指導をいただいております。

    類語6.平常(へいじょう)

    平常

    読み:へいじょう

    意味:いつもと同じ、普段。

    「平常」とは「いつもと同じ、普段」という意味をもつ言葉です。

    「平素より」のように挨拶文の冒頭で使用されることは少ないです。

    また、「平常心」という言葉のように、気持ちや精神に対して用いられることが多いです。

    「平常」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • 年末年始も当店は平常通り営業させていただきます。

    • どんなに疲れていようが、平常心を保って冷静に仕事を進めていくべきだ。

    6.「平素より」の英語表現と例文

    「平素より」を英語で伝えたい場合、以下のような英語表現を使います。

    1. Thank you as always.
    2. Thanks for always being a great support.
    3. Thanks for your continued support.

    それでは、ひとつずつ例文と一緒にご説明していきます。

    英語1.Thank you as always.

    「Thank you as always.」は「いつもありがとう」という意味の英語です。

    「平素より」と比べると少しくだけた表現であり、会話でも用いることができます。

    「Thank you as always.」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • Thank you as always for using our services.
      いつも弊社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。)
    • Thank you, your business is  as always greatly appreciated.
      (いつもお取引いただき、誠にありがとうございます。)

    英語2.Thanks for always being a great support.

    Thanks for always being a great support.」は「平素よりお世話になっております」という意味の英語です。

    「Thank you as always.」と比べるとかしこまった表現です。

    Thanks for always being a great support.」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • Thanks for always being a great supportI will inform you that I am transferred to the sales department.
      (平素よりお世話になっております。私は営業部に異動となりましたことをご連絡いたします。)
    • Thanks for always being a great supportThanks to you I was able to successfully release a new service.
      (平素よりお世話になっております。おかげさまで無事に新規サービスをリリースすることができました。)

    英語3.Thanks for your continued support.

    「Thanks for your continued support.」も「平素よりお世話になっております」を意味する英語です。

    「平素より」と同じく挨拶文の冒頭で用いることができます。

    Thanks for your continued support.」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • Thanks for your continued supportI am sorry to have contacted you out of the blue, I will retire this month.
      (平素よりお世話になっております。突然のご連絡恐縮ですが、今月をもって会社を退職することとなりました。)
    • Thanks for your continued support. How have you been recently?
      (平素よりお世話になっております。最近はいかがお過ごしでしょうか。)

    まとめ

    記事でご説明したように「平素より」は「いつも(過去から現在に至るまで)」を意味する言葉です。

    ビジネスでは、お客様や取引先にご挨拶文を送る際に多く用いられます。

    過去に面識やお付き合いのある方に対しての表現ですので、初対面の方には使わないように注意してください。

    また、「平素より」は文章全体をかしこまったテイストに変えますので、後に続く文章も丁寧なかたちに統一しましょう。

    仕事をしていると「平素より」を使用するべきタイミングは必ずありますので、ぜひ記事を参考に正しく使ってみてください。

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