「一事が万事」意味・使い方とは?類語・反対語・英語表現も徹底解説

一事が万事の意味とは ビジネス用語

「一事が万事」の意味は、一つのことを見れば、他のことも想像できる、です。

「一事が万事」は、良くない人の言動に対して使うことの多い、マイナスイメージを持ったことわざなので、使い方には十分注意が必要です。

日常生活でも、ビジネスの場でも、いつなんどき役にたつかわからないので、知っていて損はありません。

この記事では、意味や使い方、類似のことわざ・反対のことわざ、英語表現についても例文を用いて紹介します。

読み終える頃には、ことわざの意味を知ることがおもしろくなりますよ。

1.「一事が万事」の意味

1-1.意味は「一つのことを見れば他のこともわかる」

一事が万事

読み方:いちじがばんじ

意味:一つのことを見れば他のこともわかる

「一事が万事」は、 一つの行いの様子で、その人のすべての行いが想像できるという意味のことわざです。

「一事が万事」の一事とは「一つのこと」で、万事とは「すべてのこと」を意味する言葉です。

例えば、その人の身だしなみを見てだらしないと感じたとき、きっと部屋も散らかっているんだろうと推測した場合が「一事が万事」の状況です。

通常は、目に付く良くない事柄に用いる「マイナスイメージを持つことわざ」です。

生活態度や口調などを注意するときや、皮肉を込めるときに使うことが多いので、使う相手や状況には十分注意が必要となります

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  • 1-2.「一事が万事」の由来

    古くから日本や中国では、見た目で人を判断する傾向がありました。

    「外見から見てとれる様子が、その人の全てのことに通ずる」傾向を重んじていたので、立場が上になればなるほど偉人である振る舞いを求められていました。

    そういったことから「一事が万事」の意味である、 一つのことが良ければ他の全ても良し、一つのことが悪ければ他の全ても悪し、になったのです。

    2.「一事が万事」の使い方と例文

    「一事が万事」の意味が分かったところで、実践的に使えるように使い方を見ていきましょう。

    「一事が万事」が使えるシーンは以下です。

    1. 注意を促すときに使う場合
    2. 皮肉や嫌味を言うときに使う場合

    良い意味でも悪い意味でも使える言葉です。

    しかし、 通常は「他人の行いで駄目なところを見て、他のことも駄目なんだろう」という推測に及ぶ言葉なので、マイナスイメージが濃いと言えます。

    使い方について詳しくみていきましょう。

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  • 2-1.「注意を促すとき」に使う場合

    一つの失敗に対して、それ以上悪いことを起こさないよう注意喚起するときに使います

    ビジネスの場面では、一つの失敗が信頼を大きく損なう恐れがあります。

    事実と異なることでも、一旦マイナスイメージを持たれてしまったら、好影響に転じるまでに相当な年月がかかってしまいます。

    悪いイメージを持たれないように、「一時が万事」気を引き締めて業務に取り掛かりましょう。

    日常生活でもビジネスシーンでも言われてしまう立場にないようにしたいものですね。

    注意を促すときの場合は、次の例文のように使えます。

    <例文>

    • 寝坊してひどい寝癖のまま出社したら、上司に「一事が万事だから気をつけるように」と言われてしまった。
    • 遅刻が多い彼に「一事が万事だよ、許されない場合だってあるからね」と釘を刺した。

    2-2.「皮肉や嫌味を言うとき」に使う場合

    良くない言動に対して、呆れた気持ちをこめたときに使います

    気を引き締めるように促されたと思って、言われてしまったときは自分自身の行いを見つめ直してみましょう。

    皮肉や嫌味を言うときに使う場合は、次の例文のように使えます。

    <例文>

    • 「こんなこともわからないなんて、一事が万事、資格なんて取れないぞ」
    • 夕食後、食卓から微動だにしない父親を見た子供が「一事が万事、おやじは仕事だけの男だな」ときつい一言。
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  • 3.「一事が万事」と「塞翁が馬」の繋がりとは?

    「一事が万事」の意味を調べようとすると、「塞翁が馬」も検索にヒットしてきますが、繋がりは「万事」が付くという点だけです。

    「塞翁が馬」に付随する言葉は「人間万事」であって、正しいことわざは「人間万事塞翁が馬」です。

    人間万事塞翁が馬

    読み方:にんげんばんじさいおうがうま

    意味:人生においての良し悪しは変化するため予測が難しいこと。

    人間万事塞翁が馬」は、 幸せや災いは予想ができないものだ、という意味があります。

    「塞翁が馬(さいおうがうま)」は、「おじいさんの馬」という意味です。

    「座右の銘」として上げる人もいるくらい、人生の教訓が詰まったことわざです。

    故事から由来している「人間万事塞翁が馬」の話をわかりやすく解説しているので詳しく見ていきましょう。

    あるとき、おじいさんの飼っている馬が逃げ出してしまいました。

    おじいさんは悲観することなく、「このことが幸せをもたらすかもしれない」と馬が戻ってくるのを待っていました。

    しばらくして、おじいさんのところへ戻ってきた馬は、大層立派な馬を引き連れて戻ってきました。

    するとおじいさんは喜ぶことなく、「このことが災いをもたらすかもしれない」と言いました。

    この後、この立派な馬に乗っていたおじいさんの息子が、落馬して大怪我をおってしまいましたが、おじいさんは「このことが幸に転じるかもしれない」と言いました。

    やがて戦争が起きて、多くの若者が死んでしまいましたが、大怪我をおっていて戦争に参加していなかったおじいさんの息子は無事でした。

    この故事は、中国の書「淮南子(えなんじ)」の中の「人間訓(じんかんくん)」に記されている話です。

    災いだと思っていたことが幸福に転じることもあれば、幸福が災いに転じることもある、ということを示しています。

    人生の浮き沈みは予想ができない、ということですね。

    以下の例文のように使います。

    <例文>

    • 彼女へのプロポーズが保留だって?人間万事塞翁が馬だって言うし、まだわからないよ!
    • 車にキズをつけたくらいで落ち込まないの!人間万事塞翁が馬よ、とにかくケガがなくて良かったわ。

    4.「一事が万事」と似たことわざ2つ

    「一事が万事」の似たことわざとして、次の2つのことわざをご紹介します。

    1. 沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり(しずむせあればうかぶせあり)
    2. 禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)

    どのことわざを使うかは、状況や相手によって使い分けると良いでしょう。

    それぞれのことわざの持つ意味と、実際にどのような場面で使うのかを例文を用いて解説します。

    それでは詳しく見ていきましょう。

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  • 似たことわざ1.「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」

    沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり

    読み方:しずむせあればうかぶせあり

    意味:人生には浮き沈みがある

    「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」は、 長い人生の中では良いことも悪いこともある、悪いことばかりではない、という意味があります。

    「人生が安定しないこと」を例えることわざですが、「沈んだままではない、悪いことばかりが続くわけではない」というプラス思考に転ずる例えとして使われることもあります。

    「一事が万事」は、一つの良くない行いのことで他の全ての行いも悪いイメージを持たれてしまいます。

    ですが、良し悪しがあっても良い方向に向意味を持っている「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」のことわざとはニュアンスが違いますね。

    以下の例文のように使います。

    <例文>

    今がおそらく人生の底辺なんだよ、沈む瀬あれば浮かぶ瀬ありだから、これからきっと良いことあるよ!

    似たことわざ2.「禍福は糾える縄の如し」

    禍福は糾える縄の如し

    読み方:かふくはあざなえるなわのごとし

    意味:良いことと悪いことは交互に起きる。災いが転じて幸福が訪れる。

    「禍福は糾える縄の如し」の意味は、 良い出来事と悪い出来事は、複雑に絡み合っていて交互に起きるものです。

    わかりにくいので、理解を深めるために一つずつにして見ていきましょう。

    禍福(かふく)」:災いと幸福のこと

    糾える(あざなえる)」:合わせること

    」:二つの紐を合わせてできている

    如し」:○○と同じである

    何が理由で幸となるか不幸となるかわからないので、目先のことで喜び過ぎたり悲しみ過ぎたりしないように気をつけるべきだ、という意味もあります。

    「一事が万事」は、良くない行いのことで他の全ての行いも悪いイメージが付いてしまいます。

    しかし「禍福はあざなえる縄の如し」は、目先にとらわれ過ぎることのないよう、注意を怠ってはいけない、と言い切る意味を持っています。

    似ているようでも、正しい意味を知ると、少し違うことがわかりますね。

    以下の例文のように使います。

    <例文>

    仕事もうまくいっている、来春には結婚も決まった、しかし禍福は糾える如しなのではないかと不安になる。

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  • 5.「一事が万事」と反対語の意味を持つことわざ2つ

    ここでは「一事が万事」の反対の意味を持つことわざを2つ紹介します。

    1. 鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)
    2. 木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)

    どちらのことわざも、 一つの物事に集中し過ぎていて、全体が見えていない状況を意味しています。

    それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。

    反対のことわざ1.「鹿を追う者は山を見ず」

    鹿を追う者は山を見ず

    読み方:しかをおうものはやまをみず

    意味:目先の利益ばかりを考え、周りの状況に気がつかないさま。

    「鹿を追う者は山を見ず」の意味は、 目先の利益ばかりを考え、周りの状況に気がつかない、です。

    獲物である鹿ばかりに気がいってしまっていて、山全体を見ようとせず、山の険しさに目が届かない様子です。

    以下の例文のように使えます。

    <例文>

    友達は新事業の開発に失敗してしまった。鹿を追う者は山を見ずだったことが原因だ。

    反対のことわざ2.「木を見て森を見ず」

    木を見て森を見ず

    読み方:きをみてもりをみず

    意味:小さなこと、細かいことに気をとらわれ過ぎていて、全体像や本質が見えていないさま。

    「木を見て森を見ず」の意味は、 小さなこと、細かいことに気をとらわれ過ぎていて、全体像や本質が見えていないです。

    読んで字のごとく、木ばかりを見て、森全体が見えなくなってしまっている様子です。

    「木を見て森を見ず」は、一部のことばかり目がいき、全体を把握できていない状態を表しています。

    なので、「一事が万事」の意味である「一つの結果により、他の全てのことも良し悪しが決められてしまう」とは反対の意味になります。

    以下の例文のように使えます。

    <例文>

    自分の仕事のことだけ考えて会社のことは考えていない君は木を見て森を見ずだ。

    6.「一事が万事」の英語表現

    「一事が万事」ということわざの英語表現ですが、海外でも同じような意味で使われる文章がいくつかあります。

    「一事が万事」の英語表現は以下の通りです。

    <例文>

    • He who steals a pin will steal an ox. 

    ピンを盗んだ彼は牛を盗むでしょう。)

    • The rest maybe inferred. 

    (残りは推測されるかもしれません。)

    • One instance show all. 

    (一つの事実で全てが明確になります。)

    いずれの例文でも、 一つの行動をしたことで、残りの行動が判断される、ということを表現した英文です。

    「一事が万事」の直訳表現はありませんが、「always(いつも)」や「all the time(ずっと)」を用いても通じます。

    <例文>

    • He is always  like that. 
      (彼はいつもあんな調子だ。)
    • She stays at home all the time,because she jobs at home. 
      (彼女は家で仕事をしているのでいつも家にいる。)

    まとめ

    「一事が万事」には、一つの言動で全てが評価されてしまう、という意味があります。

    日常生活の中でも、ビジネスシーンの中でも、些細な出来事から「一事が万事」になる得る状況に陥ることがあります。

    良い行いを評価されるなら何も問題はありませんが、 悪い行いを一つでもしてしまったことで、マイナスイメージを持たれてしまうのです。

    「一事が万事」、大人である以上はよく考えて行動し、気を引き締めていきましょう。

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