「充分」と「十分」の違いは?正しい意味と使い方も解説!

「充分」と「十分」の正しい意味と使い方 ビジネス用語

「充分」とは、精神的に満たされて不足がないことです。

一方、 「十分」とは、物理的に満たされて不足がないことを表します。

どちらも読み方は同じ「じゅうぶん」ですが、「充分」と「十分」の使い分け、きちんとできていますか?

どう使い分けてよいのかわからず、頭を悩ませることも多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「充分」と「十分」それぞれの意味と例文、使い分けのポイントを説明します。

この記事を読むことで、「充分」と「十分」の使い分けに迷うことがなくなりますよ。

1.「充分」と「十分」の意味

「充分」と「十分」それぞれの意味について説明します。

実は、辞書で「じゅうぶん」をひいてみると「十分」と「充分」は同じ意味として載っていることがほとんどです。

しかし、 異なる漢字が使われているのはこの2つの意味するニュアンスが微妙に異なっているからです。

以下ではそれぞれのニュアンスを意識した意味を説明していきます。

1-1.「充分」は精神的に満たされて不足がないこと

充分

読み方:じゅうぶん

意味:ものごとが精神的に満たされていて、不足がない様子

「充分」は、目に見えない事象に対して精神的に満ち足りていて不足がないと感じることです。

「充」を使った熟語に「内容が満ち足りていて豊かなこと」を意味する「充実」という言葉があります。

このように「充」は「精神的に満足している」というニュアンスが含まれている言葉です。

そして「分」は、「わけ与えられたものや才能や性質」を意味する言葉になります。

この2つの言葉が合わさったのが「充分」という言葉です。

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  • 1-2.「十分」は物理的に満たされていること

    十分

    読み方:じゅうぶん

    意味:ものごとが物理的に満たされていて、不足がない様子

    「十分」は、物理的・数値的に足りていることを表す言葉です。

    「十分」はもともと「十割」を意味する言葉でした。

    お腹の満たされ度合いを表す「腹八分目」や、の咲き具合を表す「五分咲」などと言いますよね。

    同様に、「十分」という言葉も実は割合を表している言葉なのです。

    「十分」はある容量の最大値に対して「十割=100%」満たされているというニュアンスの言葉になります。

    また、「十分」の場合の「分」は、「分割・部分」を意味しています。

    2.「充分」の使い方と例文

    「充分」は、数値化できない事柄や、目で見えない物事に対して感覚的に満足していることを表す際に用いられます。

    以下で、「充分」 の例文をご紹介します。

    <例文>

    • 久しぶりの長期休暇を充分に満喫した。
    • 私から見たら彼女は充分魅力的な女性だ。
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  • 2-1.「充分」は感謝を表したい場合にも使える

    「充分」の使い方として、 感謝を表したい場合に用いることもあります。

    感謝を表す際に「十分」を使用すると儀礼的で冷たい印象を与える可能性がありますが、「充分」であれば自分が精神的に満ち足りているというニュアンスがより伝わりやすくなります。

    <例文>

    お気持ちだけで充分です、お気遣いいただきありがとうございます。

    2-2.「十分」を使用して文章がややこしくなる場合は「充分」を使う

    「10分」を漢数字にすると「十分」になるため、 文章によってはどちらの意味合いなのか判別できない場合があります。

    そういった場合は、文章がややこしくなってしまうことを避けるために以下の例文のように「充分」を使ったほうが良いでしょう。

    <誤った例文>

    彼は十分休憩をとった。

    <正しい例文>

    彼は充分休憩をとった。

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  • 3.「十分」の使い方と例文

    「十分」は基本的には数値化できる物事に対して用いられることが一般的です。

    例えば、必要最低ラインや決まっているものごとに対して、その最低ラインを満たしている場合などに用いられます。

    以下で「十分」を使用した例文をご紹介します。

    <例文>

    • テスト合格に十分なだけの点数を獲得した。
    • 今期の売上達成のために十分な成績をおさめた。

    4.「充分」と「十分」の使い分け

    「充分」と「十分」の使い分けは難しいものです。

    しかし、 「充分」と「十分」を使い分ける一つの指標として、「客観的か主観的か」を意識をするとわかりやすくなる場合があります。

    つまり、同じ事象を見た時に人によって満足度が異なる可能性があるかどうかです。

    例えば、以下のような文章があった場合、「充分」と「十分」どちらを使用するでしょうか。

    <例文>
    車のガソリンはじゅうぶんだ。

    この場合、ガソリンが満タンなことを表したいのであれば「十分」です。

    ガソリンタンクの最大容量を10とした場合、満タンまで入れたら誰がみても10割入れたことになるからですね。

    一方で、例えば休日にドライブする際に「これだけ給油すれば目的地までは足りるだろう」と感覚的に満足する分量のみ給油した際には「充分」を使用することになるでしょう。

    この場合、ガソリンタンクは必ずしも最大容量分までは給油していないかもしれません。

    個人の主観で満足しているかどうかというのは「充分」と「十分」を使い分ける目安になります。

    「充分」と「十分」を使い分けるポイント

    • 客観的・・・十分
    • 主観的・・・充分
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  • 4-1.「充分」と「十分」の使い分けに迷ったら「十分」

    客観的か主観的かを意識したとしても、どちらを使用したら良いのかわからない場合もあると思います。

    「充分」と「十分」の使い分けに迷った場合は、「十分」を使用するのが無難です。

    なぜなら「十分」は以下のような理由から文化庁が使用を推奨しているからです。

    • 「充分」はあて字であること。
    • 「十分」の「十」の字は小学校6年間で学習が必須の「教育漢字」であること。

    ただし、憲法内では「充分」が使われていることから、いずれを用いても間違いではないということは覚えておくと良いでしょう。

    5.「充分」と「十分」の英語表現

    「充分」と「十分」は辞書的には「ものごとが満たされて不足していないこと」となり同じ意味です。

    英語表現には「充分」と「十分」の日本語のニュアンスの違いを表す言葉が存在しません。

    「充分」と「十分」のいずれも以下の2つの単語で表現されます。

    • enough
    • sufficient

    enough」は、目的に対して必要最低限の量や技能があることを表す言葉です。

    sufficientもほぼ同じ意味ですが、やや固い表現になります。

    <例文>

    • What you need for your health is to get enough sleep.(健康のために必要なことは、睡眠を十分取ることだ)
    • He makes a sufficient salary.(彼は十分な給料を得ている)
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  • 6.まとめ

    「充分」とは、精神的に満たされている場合に用いられる言葉です。

    一方、「十分」は数値的や物理的に満たされている場合に用いられます。

    結論としては、 公的文書内では「十分」を使用したほうが良いですが、それ以外であればどちらを使用しても問題ないです。

    しかし、文章のニュアンスによって「充分」と「十分」をうまく使い分けることで、意図が正しく伝わりやすくなります。

    使い分けができるに越したことはありませんので、「充分」と「十分」のニュアンスの違いは覚えておくと良いでしょう。

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