「戒告」の意味は?「戒告処分」や「懲戒処分」との違いも解説

戒告の意味とは ビジネス用語

「戒告(かいこく)」には 「過失・失態・非行などを強く戒めること」「公務員への処分」「行政庁の代執行通知」の3つの意味があります。

ニュースなどでよく聞く「戒告」は「戒告処分」のことで、「公務員への処分」の意味で使われていることが多いです。

「戒告」と「戒告処分」の意味がごちゃごちゃになって意味不明になっている人は、ぜひこの記事で意味や使い方を確認してみてください。

類語、対義語、英語表現なども紹介するので、「戒告」について詳しくなってくださいね。

1.「戒告 」の意味

まず、「戒告」の読み方と意味を解説します。

戒告

読み方:かいこく

  1. 過失・失態・非行などを強く戒めること
  2. 公務員への処分
  3. 行政庁の代執行通知

この中で、 ニュースなどでよく使われる「戒告」の意味は、②の「公務員への処分」です。

しかし、他の意味も覚えておくと、いざというときに便利ですので紹介していきます。

1-1.①過失・失態・非行などを強く戒めること

「戒告」は、過失・失態・非行などを強く戒めること」を意味しています。

「戒」と「告」にはそれぞれ以下のような意味合いがあります。

  • :戒(いましめ)める→同じ過失を再び行わないように、前もって注意する
  • :告(つ)げる→言葉で伝える、知らせる

組み合わせると、「戒告」は 「言葉で過失や失態、非行を戒める、注意を伝えること」という意味になります。

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  • 1-2.②公務員への処分

    よくニュースで耳にする「戒告」は、 「国家公務員法」第82条に定められている懲戒処分(労働者が問題行動を起こした時、会社が罰を与えること)の中に定められている、戒告処分のことです。

    82条の中では、職員が以下の1〜3のいずれかに該当する場合、懲戒処分として免職、停職、減給、戒告などで処分されることが定められています。

    公務員法第82条(国家公務員の懲戒処分について)

    職員が、次の各号のいずれかに該当する場合においては、これに対し懲戒処分として、免職、停職、減給又は戒告の処分をすることができる。

    1. この法律もしくは国家公務員倫理法又はこれらの法律に基づく命令(国家公務員倫理法第5条3項の規定に基づく訓令及び同条4項の規定に基づく規則を含む)に違反
    2. 職務上の義務に違反し、又は職務を怠った
    3. 国民全体の奉仕者たるにふさわしくない非行があった

    「戒告」とは 公務員に非違行為(非法行為と違法行為)があった時に、口頭か文書で、警告としてくだされる処分のことです。

    「懲戒処分」の中で「戒告」は最も軽い処分です。

    ちなみに、他の処分については以下の通りです。

    • 免職(めんしょく):公務員の職を失わせる
    • 停職(ていしょく):職員としての身分を保有させながら、一定の期間その職務に従事させない。停職者はその間、給与を受け取ることができない
    • 減給(げんきゅう):公務員の俸給(勤務時間に対する報酬)の支給額を減らす
    • 戒告(かいこく):本人の将来を戒める内容の申し渡しをする

    「戒告」は国家公務員だけ?

    「戒告」は国家公務員だけではなく、 一般企業でも就業規則として定められています

    ただし、法律として定められているわけではないので、企業ごとに内容は異なりますが、公務員とほぼ同様です。

    処分の重さは以下のように決められています。

    (重い)懲戒解雇>論旨退職>降格>出勤停止・停職>減給> 戒告・けん責(軽い)

    「戒告」と「けん責」はほぼ同じですが、 戒告は始末書の提出が義務ではないのに対して、けん責は始末書の提出が義務です。

    戒告書とは?

    戒告書とは、「戒告処分通知書」のことで、 戒告処分が下されたときに渡される書面です。

    戒告書には、「戒告処分」となった理由や注意事項が書かれています。

    書面ではなく口頭で言い渡すこともあるので、書面がない場合もありますが、基本は「戒告書」が渡されます。

    ③行政庁の代執行通知

    「戒告」は、 行政上の義務の履行を催告する通知のことを指す場合もあります。

    こちらも、法律上で定められていますが、②の「戒告」とは全く違う意味です。

    この場合の「戒告」は「行政庁から命じられた義務を期限までに履行しなければ、行政庁自らが直々に代執行を行う」という通知のことです。

    行政庁から代執行が行われるという旨が書かれた文書が「戒告通知」として、戒告する側に届きます。

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  • 2.「戒告 」の使い方と例文

    「戒告」は、以下の使い方があります。

    <例文>

    • 私は会社より戒告処分を受けた
    • 社員の不正を知って、戒告を言い渡した
    • 素行の悪い社員に厳重に戒告する

    「戒告」は、 ほとんどの場合、国家公務員法に定められた「懲戒処分」の意味で使われます

    ただし、まれに法律的な処分ではなく「戒める行為」という意味で使われる場合もありますので、注意しましょう。

    「厳重に戒告する」という言葉でも、「ただの戒める行為」か、「法律上に定められた行為」かで分かれることになるので、場面に合わせて利用するようにしてください。

    3.「戒告 」の類義語・対義語

    法律上にはない「相手の戒める行為」という意味の「戒告」の類義語は、以下の通りです。

    <類義語>

    • 忠告(ちゅうこく):相手の欠点や過ちを、 戒め諭すこと
    • 警告(けいこく):気をつけるように注意すること
    • 訓戒(くんかい):事の善悪を教え諭し、戒めること
    • 切諌 (せっかん):強くいさめること

    どれも、 「注意をする」「戒める」「いさめる」といった意味があります。

    「戒告」の対義語には、以下のような「放っておく」「褒める」などの意味を持つ言葉があります。

    <対義語>

    • 放任(ほうにん):放っておき相手に任せること
    • 放置(ほうち):放っておくこと
    • 賞賛(しょうさん):相手を褒め称える
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  • 3-1. 「戒告 」と「訓告(くんこく)」の違いは?

    訓告(くんこく)」という言葉も、「戒告」と同様ニュースでよく耳にする言葉です。

    同じ意味として捉えられていることが多いですが、「戒告」が、「国家公務員法」に定められている処分であるのに対し、「訓告」は法律の中では定められていません。

    慣例として、 「訓告」は「戒告」よりも軽い処分になっており、戒告よりも軽い注意とみなされます

    ちなみに「訓告」よりも軽い注意は「厳重注意」となっており、こちらも法律には定められていない言葉です。

    4.「戒告 」の英語表記は?

    法律で定められた「戒告」は、英語表記で「adomonition」と訳されます。

    「戒告処分(を受ける)」という英語表記は、「 be admonished」になります。

    Because he violated the company’s employment rules, he was admonished by his company.
    (彼は会社の就業規則に違反したので、会社は彼を戒告処分にした)

    法律に定められていない、 注意や戒めとしての「戒告」は、『a warningと英訳されることが多いです。

    He gave his assistant a warning.
    (彼は彼のアシスタントに戒告した。)
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  • まとめ

    「戒告」には「過失・失態・非行などを強く戒めること」「公務員への処分」「行政庁の代執行通知」の3つの意味があります。

    このうち、ニュースなどでよく聞く戒告は国家公務員法に定められた懲戒処分のうちの一つの「戒告処分」のことです。

    「戒告」は口頭か書類で「違法行為などを戒められる」ことを意味します。

    知っておくとニュースなどの理解が深まるので、この機会に覚えておきましょう。

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