「確信犯」の意味・誤用とは?類語・対義語・英語表現まで徹底解説!

確信犯の意味とは ビジネス用語

「確信犯」は「道徳・宗教・政治的な信念に基づき、法を犯すこと」を意味する言葉です。

「悪いと分かっていてやること」の意で使われることが多いですが、厳密には誤用表現なので、この機会に直しましょう。

そこで今回は、「確信犯」の意味・使い方を説明し、誤用表現・類語・対義語・英語表現も解説していきます。

1.「確信犯」の本当の意味

信念に基づき、法を犯すこと

確信犯

読み:かくしんはん

意味:道徳・宗教・政治的な信念に基づき、法を犯すこと。

「確信犯」は「道徳・宗教・政治的な信念に基づき、法を犯すこと」を意味し、「確信犯だ」「確信犯の犯行」などと使用されます。

例えば、「人助けのために法を破ること」は、道徳的には許されますが、法的に処罰の対象になるでしょう。

確信犯と言われる当人は、悪いことだと思っていないのが特徴です。

例文

  • 政治家は国のためだと言って、どんな手を使っても自分が這い上がろうとする確信犯が多い。
  • この間、外国であったテロリストの犯行理由は世界のためという確信犯だった。
  • 一昔前にあった学生運動による校舎の破壊は、完璧な確信犯だ。
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  • 「確信犯」の誤用表現:悪いと自覚して行動すること

    「確信犯」を「悪いと自覚して行動すること」の意で使用するのは、誤用表現です。

    「確信犯」は「信念」に基づく行為であって、「悪意」に基づくものではありません。

    「悪意」に基づく「確信犯」として使うケースが多いですが、フォーマルな場所での使用は控えた方がいいでしょう。

    2.「確信犯」の使い方と例文

    「確信犯」は、本来の意味と誤用表現の意味では全く異なる使い方をします。

    日々のニュースでも使用される言葉なので、社会人としてしっかり使い分けられるようになりましょう。

    「確信犯」の使い方を、以下の2つの意味に分けて説明していきます。

    それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。

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  • 「信念に基づき、法を犯すこと」の場合

    「確信犯」は「信念に基づき、法を犯すこと」を意味し、「悪意のない犯行」を指します。

    ただし、「確信犯」には「良心・道徳の信念」「政治・宗教の信念」の2種類いますが、それぞれ印象が異なるので文脈に気をつけましょう。

    例文

    • 人助けのために犯した罪のため、情状酌量の余地がある確信犯として扱われた。
    • 彼がいさぎよく捕まったのは、確信犯としてなんら悪気がなかったからだろう。
    • たくさんの罪を犯した彼は、一つも悪いと思っていない確信犯だった。

    「悪いと自覚して、行動すること」の場合

    本来は誤用である「確信犯」は「悪いと自覚して、行動すること」を意味し、「悪意のある犯行」を指します。

    具体的に言うと、ルール・マナー違反によって、他者に迷惑をかけることを理解していながら犯行に及ぶことです。

    例文

    • 煽り運転による事故は、偶発的な事故ではなく確信犯によるものだ。
    • 記録が残っていないため、不正を隠すための確信犯だと疑われた
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  • 3.「確信犯」の類語と例文

    確信犯の類語

    「確信犯」は誤用表現の方が多く広まっているため、相手によっては誤解を招く可能性があります。

    その場合に備えて、分かりやすい「確信犯」の類語を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

    「確信犯」の類語は、以下の通りです。

    それぞれ類語について、例文を紹介してきます。

    類語1.故意犯(こいはん)

    故意犯

    読み:こいはん

    意味:自分の行為の犯罪性を自覚した上で行動すること。

    「故意犯」は「自分の行為の犯罪性を自覚した上で行動すること」を意味し、「故意犯として」「故意犯の犯行」などと使用される言葉です。

    誤用表現である「確信犯」と同じ意味ですが、「故意犯」を使用したほうが誤解を招かずに意図を伝えられます。

    例文

    彼は人に傷害を負わせたため、故意犯として警察署に連行された。

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  • 類語2.意図的(いとてき)

    意図的

    読み:いとてき

    意味:目的や考えがあり、わざと行うこと。

    「意図的」は「目的や考えがあり、わざと行うこと」を意味し、「意図的に」「意図的な行動」などと使用される言葉です。

    「確信犯」と異なり、「意図的」は「個人の目的・考え・感情」を対象にとることができます。

    例文

    彼は高額な商品を高齢者に売ろうと、意図的に不都合な情報を隠した。

    4.「確信犯」の対義語と例文

    確信犯の対義語

    「確信犯」の対義語は、信念を持っていない」という様子を表わす言葉です。

    否定的な言葉を紹介しますので、相手に使われた時のことを考えて、必ずチェックして置きましょう。

    「確信犯」の対義語は、以下の2つです。

    それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

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  • 対義語1.愉快犯(ゆかいはん)

    愉快犯

    読み:ゆかいはん

    意味:世間を騒がせ、快楽を得ることを目的に法を犯すこと。

    「愉快犯」は「世間を騒がせ、快楽を得ることを目的に法を犯すこと」を意味し、「愉快犯として」「愉快犯の犯行」などと使用される言葉です。

    「愉快犯」は、自分のルールではなく他者の感情に従って行動するので、「確信犯」の対義語を指します。

    例文

    ツイッター上に、業務違反の動画をアップロードする愉快犯が増えている。

    対義語2.恣意的(しいてき)

    恣意的

    読み:しいてき

    意味:その時々に、自分勝手な判断をする様子。

    「恣意的」は「その時々に対応し、自分勝手な様子」を意味し、「恣意的な判断」「恣意的な選択」などと使用される言葉です。

    事前に決めてあるルールや信念に基づくのではなく、その場で自由に判断したり、決定したりすることを指します。

    例文

    今回のオーディションは、公正なルールではなく審査員の恣意的な判断によって選ばれた。

    5.「確信犯」の英語表現と例文

    確信犯の英語表現

    「確信犯」は「信念のある犯行」を指すので、純粋な悪意とは別の言葉が必要です。

    すぐにイメージするのが難しい言葉ですので、この機会に英語表現も確認しておきましょう。

    「確信犯」の英語表現は、以下の2つです。

    それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。

    よく使用されるのは「crime of conscience」

    「crime of conscience」は「確信犯」を意味し、直訳で「良心の罪」を指す言葉です。

    良心・道義心にもどづいた行動をした結果、法的に罪を犯すことになる場合に使用されます。

    例文

    She committed a crime of conscience.
    (彼女は確信犯を犯した。)

    「terrorism」は政治的な犯罪に限定して使用される

    「terrorism」は「確信犯・政治犯」を意味し、「政治的な目的を達成するために暴力・脅迫を用いること」を指します。

    「terrorism」の語源は「恐怖」を意味する「terror」のため、道徳・良心に対する信念ではありません。

    例文

    You shouldn’t support an act of terrorism.
    (テロ行為に加担すべきではない。)

    まとめ

    「確信犯」は「道徳・宗教・政治的な信念に基づき、法を犯すこと」を意味する言葉です。

    「悪いと自覚して、行動すること」は誤用表現なので、本来の意味をしっかり覚えましょう。

    「故意犯」「愉快犯」などニュースでよく使用される表現ですので、混同しないように気を付けてください。