カルテルの意味と具体例をチェック!トラスト・コンツェルンとの違いとは?

カルテルの意味とは ビジネス用語

カルテルとは、 企業間で協定を結び、生産数や販売価格を調整する行為です。

協定を結ぶメーカーは、カルテルを行うことで価格競争が抑えられ、利潤の確保が行えます。

一方で、消費者側は価格が下がらないので、高い値段で商品を買わなければなりません。

カルテルは消費者が不利になるので、日本国内では独占禁止法で規制が行われています。

直接当事者としてカルテルに触れる事は無くとも、ビジネスマンとしては押さえておきたい言葉です。

今回は「カルテルの意味」と「日本における規制」、「間違いやすい言葉との違い」をご紹介します。

1.カルテルの意味

カルテルとは、 企業間で協定を結び、市場における生産数や販売価格を調整する行為です。

複数の企業が連絡を取り合い、各企業がそれぞれ決めるべき商品の価格や生産数量などを 共同で取り決めます。

協定を結ぶメーカー側は価格競争が抑えられ、利潤の確保が行えるためカルテルを行うのです。

一方で、消費者側は価格が下がらないので、高い価格設定で買わなければなりません。

結果的に消費者が不利益を被るため、不当な取引制限として禁止されています。

2.カルテルの具体例

カルテルは商品の価格や数量だけでなく、運賃や送料などサービスの価格でも行われています。

具体的な事例は以下の通りです。

  • 部材メーカー間の価格カルテル

  • 船舶会社の運賃価格に関するカルテル

  • デパートでの送料価格のカルテル

詳しく説明します。

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  • 2-1.部材メーカー間の価格カルテル

    段ボール製品を扱う会社数十社で、価格を一定に揃えるという「価格カルテル」が行われた事例があります。

    今までよりも高い価格で揃えられたため、 食品メーカーなどへ販売する段ボールの値段が上がりました。

    それでは不公平だということで、立ち入り検査が入り、「価格カルテル」に関与した会社61社に対して合計で約132億円の課徴金納付命令が出されたのです。

    2-2.船舶会社の運賃価格に関するカルテル

    カルテルは商品の価格だけでなく、サービスの価格においても行われます。

    船舶会社数社によって、 輸出の際の「船便運賃の価格」を揃えるという「価格カルテル」が行われました。

    「価格カルテル」による運賃の上昇は、輸出を依頼する企業が、直接的に影響を受けるだけではありません。

    最終的には、商品を購入する一般消費者にも影響が及びます。

    消費者の利益を損ない、健全な経済の発展を阻害する行為である為、立ち入り検査が入り関係した4社に対して課徴金納付命令が下されました。

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  • 2-3.デパートでの送料価格のカルテル

    私たちの生活に身近な存在のデパートにおいても、「価格カルテル」が行われた事例があります。

    関西の大手デパートがお中元の送料に関する「価格カルテル」を結んで、消費者負担金額を引き上げました。

    消費者の利益を損なう行為である為、立ち入り検査が入り、課徴金納付および再発防止を求める排除命令が出されています。

    3.日本におけるカルテルに対する規制

    カルテルは 不当な取引制限として、独占禁止法で禁止されている行為です。

    日本は公正取引委員会が管轄し、カルテルに対する取り締まりを行っています。

    文書などを残していない、口頭の約束も独占禁止法の規制の対象です。

    違反をすると、法律に基づいて違反行為をやめさせたり、再発防止策を取らせる排除措置命令や課徴金の支払いが命じられます。

    課徴金の額は100億円を超えるケースもあるなど、多額のペナルティが課せられるケースも少なくありません。

    金銭的な負担だけでなく、社会的な信用も失うため、大きな代償を払うことになります。

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  • 4.カルテルと間違いやすい言葉

    カルテルと間違いやすい言葉が「トラスト」と「コンツェルン」の2つです。

    それぞれの特徴を紹介します。

    4-1. トラスト

    トラストとは、 いくつかの企業が合併して、1つの大きな企業を形成する事を指す言葉です。

    同一業種に属する複数の企業が、株式の持ち株会社設立を行うことによって行われます。

    市場を独占することで、市場に対して優位な立場が取れる点が最大のメリットです。

    • カルテル・・・市場における生産数や販売価格を調整する行為
    • トラスト・・・企業が合併して、市場を独占する行為

    なお、カルテルは明確に独占禁止法で違法とされていますが、 トラストは過度な独占状態と判断されない限り、違法ではありません。

    経済行為としてのトラストは順法行為とされており、違法か否かは個別の公正取引委員会の判断に委ねられています。

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  • 4-2.コンツェルン

    コンツェルンとは、 個々の独立した企業の株式を、親会社が持ち、実質的に支配をする形態を指す言葉です。

    大きな企業集団としての存在感が高まる為、政治力や経済力を背景に、生産から販売までを統制することが可能となります

    コンツェルンの形成は戦後から規制されていましたが、1997年の独占禁止法改正で解禁されました。

    解禁の理由はコンツェルンに対する規制が、M&Aを行う際の足かせになっていたためです。

    産業界から政府に対して、規制緩和の要望が強く上げられ、解禁に至っています。

    まとめ

    カルテルとは 企業間で協定を結び、市場における生産数や販売価格を調整する行為です。

    消費者に不利益が及ぶ行為なので、日本においては独占禁止法で厳しく規制が行われています。

    一見すると、一般市民には関係のない話に感じてしまいますが、デパートの事例があるように意外に身近な話です。

    最低限の教養として、意味だけでなく間違いやすい言葉と合わせて、覚えておきましょう。

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