最終更新日:2020/06/26
現代では、職場や家庭などで「カテゴリー」と呼ばれる用語が頻繁に使用されています。
様々な業界で意味を変えながら使用されており、聞き慣れている単語と言えるでしょう。
しかし、「カテゴリー」という単語がどのように使用されているのかは、意外と知らない方は多いです。
仕事で「カテゴリー」という単語が出てくる場合には、覚えておかなければなりません。
今回は、「カテゴリー」の意味や使われ方などを紹介したいと思います。
1.「カテゴリー」の意味
「カテゴリー」には、 「同じ種類・性質のものが含まれている範囲・区別されたもの」と言った意味が含まれています。
例えば、自動車の中にも普通車や軽自動車、二輪車などが存在しますが、これらは全て「自動車」というカテゴリーに分類することが可能です。
カテゴリーに属することで、同じ性質を持った物や事を1つにまとめることができます。
それにより、物事を見やすくしたり探しやすくすることが可能です。
物事を管理しやすくするためにも、カテゴリー化は必要になることが分かります。
1−1.「カテゴリー」と「ジャンル」の違い
「カテゴリー」に似た用語に「ジャンル」があります。
「ジャンル」には、「部門」「種類」といった意味がありますが、 こちらは主に個人の主観によって分けられる区分を表しています。
例えば、音楽には「ジャズ」「ロック」「ヒップホップ」などの分類がされています。
ただ、ある曲を「これはポップだ!」という人もいれば「いいや、これはロックだ!」という人も出てくるように、個人の感性によって当てはめ方は変わってきますよね。
このように、人によって分類の仕方が変わるような区分のことを「ジャンル」といいます。
<一目でわかる「カテゴリー」と「ジャンル」の違い>
◆カテゴリー:誰が分けても同じように分けられるもの
例:電車、自動車、バイク、自転車・・・など
◆ジャンル:個人の感性によって分け方が変わるもの
例:ジャズ、ヒップホップ、ロック、演歌・・・など
2.「カテゴリー」の使われ方
「カテゴリー」は様々な業界や分野で使用されています。
実際はどのように使用されているのでしょうか?
ここでは、各業界での「カテゴリー」の使われ方を紹介します。
例1. 動物における「カテゴリー」
動物には「哺乳類」「爬虫類」「両生類」など、様々な種類にカテゴリー化されています。
カテゴリー化を行うことで、同じ特徴を持った動物をひとまとめにすることが可能です。
さらに、同じ哺乳類でも「有袋類」や「有胎盤類」などにカテゴリー化されることもあります。
動物の研究や図鑑の出版などに役立つため、 学術的なものにカテゴリー化は必須と言えるでしょう。
例2. 郵便物における「カテゴリー」
郵便物には郵送するものによって、第一種郵便物〜第四種郵便物などにカテゴリー化されています。
主に郵送する物の大きさや種類によって分けられ、料金などもそれに応じて変わってきます。
郵便物をカテゴリー化することで、料金の設定がしやすくなることがメリットです。
このように、 料金の設定のようなビジネス面においてもカテゴリー化は大いに役立つことが分かります。
例3. Youtubeにおける「カテゴリー」
動画サイトのYoutubeにも、カテゴリー別に動画が分けられています。
Youtubeにアップされている動画には「エンターテイメント」や「スポーツ」といったジャンル分けが行われており、これら一つ一つをカテゴリーと呼びます。
カテゴリー分けされている動画は、検索時に見つけやすくなるため再生数アップにも繋がることがメリットです。
カテゴリー分けをすることで、目的のものを探しやすくするという例です。
3.「カテゴリー」を日本語にすると?
普段何気なく使っている「カテゴリー」ですが、日本語では以下の単語で言い表すことができます。
カテゴリーの意味を深く理解するために、日本語の訳も知っておくとよいでしょう。
類語その1.「分類」
「分類」とは、 同じ要素・種類・系統などに従って分ける…といった意味があります。
同じ要素を持っている場合に使用されることが多く、主に「生き物の分類」のように使用されることが多いです。
ここで言う「要素」とは、具体的に説明できる特徴を指します。
例えば「生き物を哺乳類と爬虫類に分類する」のように使用することが可能です。
類語その2.「範疇」(はんちゅう)
「範疇」とは、同じ性質・要素などが含まれている範囲…といった意味があります。
「カテゴリー」を日本語化すると、「範疇」と訳されることが多いため、「カテゴリー」の日本語は「範疇」と認識しても大丈夫です。
他の類語と違い、範囲と言う意味も含まれています。
そのため、「範疇内」や「範疇外」と言った使い方も可能です。
類語その3.「種類」
「種類」とは、性質や要素などが共通している場合に、それらを分類しまとめたもの…と言う意味があります。
最も分かりやすい表現であるため、説明する場合には「種類」を使った方がよく伝わります。
他の類語よりも、話言葉として使用するのが好ましいでしょう。
4.「カテゴリー」の英語表現
「カテゴリー」を英語化すると 「category」となります。
読みやスペルはそのままなので、比較的覚えやすいでしょう。
その他、「部門」「種類」といった意味もあるため覚えておくと役立ちます。
「category」の例文
ここでは、「category」を使用した英文を紹介します。
日本人以外の方へ説明することも十分に考えられるため、覚えておきましょう。
英文1.「It falls into this category」(この分類に入ります)
商品などの紹介したいものを説明する場合に使用することができます。
例えば、普通車を紹介する場合には、「This car falls into mid-size car category」
(この自動車は普通車に属します)と言った感じで紹介することが可能です。
「this」の部分にカテゴリー名を入れれば完成するため、覚えておくと便利になります。
英文2.「They are belong under the category」(彼らはそのカテゴリーに属する)
特定の人物をカテゴリー別に指定したり、区別したりする場合に使用することが可能です。
英文1では、「into this category」が使用されていますが、「under the category」にも同じような意味があります。
「under」には「〜内」といったニュアンスがあるため、「属する」と訳すことができるのです。
逆に「属しない」を英語表現するには「do not belong to 〜」を使用することが可能です。
5.仕事でカテゴリーを活用する
ビジネスシーンでカテゴリーを役立てるにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、カテゴリーを仕事に役立てる方法を紹介します。
自分の仕事の優先度をカテゴリー化する
働いていると、仕事の量が多くなることもあります。
そんな場合には、仕事の優先度をカテゴリー化することがおすすめです。
仕事の重要度を分類・カテゴリー化することで、効率良く仕事を進めることが可能になります。
例えば、仕事Aは優先度低、仕事Bは優先度中、仕事Cは優先度MAX…といった感じです。
カテゴリー化には、現状の整理にも便利なので試してみてください。
得られた情報を分類(カテゴリー化)する
調べ物をしていると、情報過多に陥り混乱してしまうこともあります。
このような場合にも、カテゴリー化が便利です。
まず必要な情報と一致する情報群A、少し一致する情報群B、あまり一致しない情報群C…といった感じにカテゴリー群を作成し、それらに情報を割り当てることでカテゴリー化を行います。
Aから順番に情報の吟味を行うと、スムーズに情報を得ることが可能です。
カテゴリー化は情報の整理にも役立ちます。
6.まとめ
今回の内容で覚えて欲しい事は、以下の5つの内容です。
- 「カテゴリー」には、同じ種類・性質のものが含まれた範囲・区別されたもの…といった意味がある。
- 「カテゴリー」は業界によって意味を変えながら使用されている。
- 「カテゴリー」の類語として、「種類」や「分類」・「範疇」といったものが存在する。
- 「カテゴリー」の英単語は「category」となり、「it falls into this category」(この分類に入ります)は覚えておくと便利。
- 仕事の優先度や情報の洗い出しにカテゴリー化が便利である。
「カテゴリー」を使用する場合には、これらを意識しておきましょう。