「割愛」の正しい意味と使い方を紹介!「省略」との違いもおさえよう!

割愛の意味とは ビジネス用語

「割愛」には惜しいと思いながら省くという意味があります。

「省略」と意味が似ている言葉ですが、 2つの言葉のニュアンスは微妙に異なります。

この記事では、「割愛」という言葉の意味や使い方、そして「割愛」の類義語である「省略」との違いなどを説明しています。

スポンサーリンク

1.「割愛」とは?

割愛

読み:かつあい

  1. 惜しいと思いながら省くこと
  2. 公務員が、他の自治体や大学・民間企業などへ身分を移すこと

「割愛」はビジネスシーンでよく使用される用語です。

重要な事柄に対して、時間やページ数など、やむをえない事情により惜しみながら省くことを意味しています。

「割愛」には他にも、公務員が身分を移すことと言う意味がありますが、ビジネスシーンでは①の意味で使用されることが一般的です。

1−1.「割愛」の語源・由来

現在では、「惜しみながら省くこと」という意味で使用されるようになった「割愛」ですが、その 「割愛」の語源には2つの説があります。

仏教用語から来ている説と、養蚕(ようさん)用語から来ている説です。

仏教用語から来ている説

仏教では、家を出て僧になることを出家と言います。

出家する際は家族や友人、故郷から離れなければならず、大切なものへの 「愛着の気持ちを断つこと」を「割愛」と言いました。

「愛着の気持ちを断つこと」から転じて「惜しみながら省くこと」となったのが仏教用語から来ている説です。

養蚕用語から来ている説

蚕とは、絹(シルク)を取るために育てられている虫のことです。

蚕は交尾をする際にとても強くくっついて離れなくなり、放って置くと産卵の前に弱ってしまうことがあります。

そのため、人間の手によってオスとメスの 蚕を引き離す作業を行う必要があるのですが、その作業のことを「割愛」と呼びます。

文字通り「愛を割く」行為ですが、ここから転じて「惜しみながら省くこと」となったというのが、養蚕用語から来ている説です。

  • スポンサーリンク

  • 2.「割愛」の使い方や正しい使用シーンは?

    「割愛」の使用シーンですが、プレゼンテーションや会議、商談など 人前で話したり交渉を行う場で使用されることが多いです。

    時間的な都合などのやむを得ない事情によって、本来伝えようとしていた部分を省かなければいけない場合などに使用します。

    「割愛」には、「本当は重要だけれど泣く泣く省かざるをえない」というニュアンスが含まれているため、 不要な部分を省くような場面では使用しないことに注意してください。

    また、結婚式の場などの祝電紹介を行う際にも「割愛」は使用できます。

    以下では、「割愛」の使用例をご紹介します。

    <例文>

    • 時間の関係上、こちらのページの説明は割愛させていただきます
    • その他、多数お寄せいただいた祝電のご紹介はお時間の都合上割愛いたします。

    3.「割愛」の類語

    「割愛」と似た意味の言葉は以下のとおりです。

    • 省略
    • 除外
    • 省く
    • 端折る

    この中でも、特に 「省略」は「割愛」と似ており、使い方を間違いやすい言葉です。

    ここからは、「省略」の意味と使い方、「割愛」との違いなどを説明していきます。

  • スポンサーリンク

  • 3−1.「省略」の意味

    省略とは、 簡単にするため一部を取り除くことという意味があります。

    そのため、説明や文章を簡単にするために、不要な部分を取り除くといった場面でも使える言葉です。

    3−2.「省略」の使い方

    「省略」の例文を以下にいくつか紹介します。

    <例文>

    • 以前のページと重複するため、説明を省略させていただきます。
    • この部分は重要ではないため省略いたします。

    「省略」は「割愛」と同じく会議やプレゼンテーションなどの場面で使用できる言葉です。

    ただし、次の項で後述しますが、 言葉のニュアンスが異なるため使い分けには注意しましょう。

  • スポンサーリンク

  • 3−3.「割愛」との違い

    「割愛」には、惜しみながら省くという意味があり、「重要な項目だが、やむを得ない事情で省かざるを得ない」というニュアンスが含まれます。

    一方、「省略」は簡単にするために取り除くという意味ですので、「惜しみながら」というニュアンスは含まれません。

    例えば、以下の例文の場合で見てみましょう。

    <例文>

    • 時間の関係上、こちらの説明は割愛します。
    • 時間の関係上、こちらの説明は省略します。

    「割愛」を使った例文の場合、省かれた内容は「本来必要であるものだけれど、時間の関係上省かざるをえない」というニュアンスになります。

    一方、「省略」を使った例文の場合では、省かれた内容は「不要だから省く」というニュアンスです。

    同じような文章ですが、「割愛」と「省略」では意味合いが大きく異なるのがおわかりでしょうか。

    そのため、「割愛」と「省略」の正しい使い分け方としては、上記の通り、 重要なものを省く場合には「割愛」、さほど重要でないものを省く場合は「省略」といった使い分けを行うことが大切です。

    3−4.「省略」の誤った使い方

    ここで、「省略」の誤った使い方の例もご紹介しておきます。

    以下の例は、「割愛」の例文として紹介した文章について、「省略」と置き換えたものです。

    <例文>
    その他、多数お寄せいただいた祝電のご紹介はお時間の都合上省略いたします。

    この例の場合、 「その他の祝電は不要だから飛ばします」という風に聞こえてしまい、大変失礼な印象を与えてしまう可能性があります。

    「割愛」と「省略」は似ているように見えて異なる言葉ですので、使い分けには十分注意しましょう。

  • スポンサーリンク

  • 4.「割愛」の英語表現

    「割愛」に当たる英単語には、以下の2つがあります。

    1. omit(除く、除外する)
    2. leave out(省く、除外する)

    「割愛」の英語表現について、 いくつかの例文をご紹介します。

    <例文>

    • I will omit these parts.(この部分は割愛します。)
    • We had to omit [leave out] the illustrations for want of space.(紙面の都合で挿し絵は割愛しました。)

    5.まとめ

    ここまで、「割愛」と「省略」の意味や使い方、その違いを説明してきました。

    「割愛」とは、本来重要であるものを 惜しいと思いながらも、時間などやむを得ない事情により省くことです。

    「割愛」の類語表現「省略」は、「簡単にするために省く」という不要なものを省く意味が含まれています。

    誤って使用してしまうと相手に対して失礼になってしまうため、ビジネスシーンでは「割愛」と「省略」を正しく使い分けるようにしましょう。

  • 3分で分かる!転職サービス診断

    1. 希望の勤務地は?

    2. 現在の年収は?

    3. 転職サービス


    4. こだわり条件




  • スポンサーリンク