誤用に注意!「琴線に触れる」の本来の意味とは?使い方・類語紹介

琴線に触れるの正しい使い方と意味 ビジネス用語

「琴線に触れる(きんせんにふれる)」とは、良いものや素晴らしいものに触れて感動・共鳴すること、という意味があり、 心の琴線に触れるといった使い方をします。

「琴線に触れる」という言葉は、小説などでは見かけますが、あまり日常では見慣れない言葉で意味を知らない人も多いです。

また、「琴線に触れる」を「怒りを買った」と間違った意味として捉えられていることもあります。

そこで今回は、「琴線に触れる」の本来の意味から例文・類語・対義語・英語まで紹介するので、正しい使い方をマスターしましょう。

1.「琴線に触れる 」の意味

1-1.良いものや素晴らしいものに触れて感動・共鳴すること

琴線に触れる

読み方:きんせんにふれる

意味:良いものや素晴らしいものに触れて感動・共鳴すること

「琴線に触れる」は、日々の小さな驚きや喜びではなく、 心の奥から深く感動・共鳴をするといった意味があります。

聞きなれない言葉なので、間違った意味に受け取っている人も多い言葉です。

しっかり語源からチェックしておきましょう。

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  • 1-2. 「琴線に触れる」の語源

    「琴線に触れる」の 琴線(きんせん)とは、物事に感動しやすい心を「琴の糸」に例えたものです。

    「琴(こと)」とは、糸に触れることで美しい音を奏でる日本の伝統楽器です。

    「琴線に触れるだけで人々を感動させるような美しい音色を発する」という意味が派生して、「心の奥深くにある物事に感動し共鳴した」という意味になったと言われています。

    1-3. 「怒りを買う」は誤用

    語源から調べていくと、「琴線に触れる」には、怒りを買うという意味はないことが分かります。

    しかし、かなり多くの人が怒りの意味があると間違った理解をしているようです。

    文化庁が発表した「国語に関する世論調査(2015年)」では、「感動や共鳴を与えること」と、「怒りを買ってしまうこと」の、どちらの意味だと思うかを尋ねる調査をしました。

    すると、約半数が「怒りを買ってしまうこと」と回答したという結果が出ました。

    「琴線に触れる」の 本来の意味は「感動や共鳴を与えること」であり、怒りなどのネガティブな意味はありません。

    誤用している原因として考えられるのは、「逆鱗(げきりん)に触れる」という言葉と混同しているケースです。

    同じ「触れる」という言葉ですが、「逆鱗に触れる」の「逆鱗」は竜の鱗を意味しており、「竜の鱗に触れる」=「竜を怒らせる」といった意味があります。

    ここからも分かるとおり、「琴線に触れる」とは全く逆の言葉なので、混同しないように気を付けましょう。

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  • 2.「琴線に触れる 」の使い方と例文

    「琴線に触れる」の例文を紹介していきます。

    • 彼女はオペラを鑑賞して、心の琴線に触れる体験をした
    • 彼のある一言は、彼女の心の琴線に触れた
    • 著者自身の壮絶な半生を書き記したその本は、読者の心の琴線に触れた
    • ある映画の一言が、私の琴線に触れ涙が溢れてきた。

    「琴線に触れる」 は、心が震えるほどの感動を意味しており、大きな感動や共鳴が起こった時に使います。

    感動や共鳴することであれば、誰かの発言・言動や、映画・本・音楽・舞台などの芸術などどんな物事にも使える言葉です。

    うまく使えると「感受性のある人」「語彙力のある人」と思われるでしょう。

    3.「琴線に触れる」の類語・対義語

    琴線に触れるの類語

    「琴線にふれる」の類語・対義語を紹介していきます。

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  • 3‐1.「琴線に触れる」の類語

    類語は以下の通りです。

    1. 感動する(かんどうする):深く心を動かすこと
    2. 感銘を受ける(かんめいをうける):心に刻み込まれるほど深く感動すること
    3. 心に響く(こころにひびく):心に感ずること、感動すること
    4. 胸を打つ(むねをうつ):強く感動させられること
    5. 心を揺さぶられる(こころをゆさぶられる):強く感銘を受けること

    心を深く動かされること、深く感動することが類語になります。

    日常でも使い分けられる言葉なので、「琴線に触れる」と合わせて覚えておくと便利ですね。

    各類語の例文も紹介します。

    • 彼の素晴らしいスピーチでみんな感動した
    • 今年見た映画の中で1番といってよいほど、感銘を受ける
    • 昨日コンサートで聞いた曲はとても心に響く曲だった
    • 彼の勇敢な姿に胸を打った
    • 彼女の魅力的な性格に心を揺さぶられる

    3₋2.「琴線に触れる」対義語

    「琴線に触れる」の対義語は以下の通りです。

    1. 無感動(むかんどう):感動しないこと
    2. 無関心(むかんしん):興味がないこと、感じるものがないこと
    3. 飽きる(あきる)十分になってもうたくさんなこと
    4. 馬鹿馬鹿しい(ばかばかしい):無意味でくだらなく見えること

    感じるものがない、無意味と感じることが、大きな感動という意味の「琴線に触れる」の反対語になります。

    また、「飽きる」という言葉も、「(十分になって)心が動かないこと」の意味なので、併せて覚えておくと良いでしょう。

    各対義語の例文を紹介します。

    • 無感動な日々は退屈でしかない
    • 趣味の話をしているのだが、みんな無関心のようだ
    • 繰り返し見ていた映画がついに飽きてしまった
    • 彼の無駄な提案に馬鹿馬鹿しくて付き合いきれない
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  • 4.「琴線に触れる」の英語表記は?

    琴線に触れるの英語表現

    「琴線に触れる」の英語表記は、「 touch the heartstrings of ~」と表現します。

    heartstringsは直訳すると、「心の琴線」という意味で、touchは「触れる」と訳します。

    <例文>

    • That story touched the heartstrings of me.

    (あの話は私の心の琴線に触れた。)

    また、「touch the heartstrings of me」をシンプルにして、touch my heart」と表現することもあります。

    <例文>

    • That movie touched my heart.

    (あの映画は私の心の琴線に触れた。)

    さらに、類語としてimpressは「感動させる、感銘させる」という意味の単語があります。

    impressを「感動した」という意味にするには、「 be impressed with ~ 」と受動態として使うようにしましょう。

    <例文>

    • I am deeply impressed with that stage.

    (私はあの舞台に深く感動をした)

    まとめ

    「琴線に触れる」は 心の奥から感動し共鳴するといった意味があります。

    注意してほしいのは、「怒りを買う」という間違った意味に取らないことです。

    また、「感動する」「感銘する」など、言い換えて使うと日常でも使えるので、ぜひこの記事を参考にして語彙力を高めてくださいね。

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