「忌憚のない意見」や「忌憚なく」の「忌憚」の意味とは?語源・例文紹介

忌憚の意味とは ビジネス用語

「忌憚」は、「遠慮」「いみはばかること」という意味を指す言葉です。

主に「忌憚なく」「忌憚のない意見」など、打ち消しの言葉を用いて使われるため、 「遠慮なく」「遠慮のない意見」と言い換えることができます。

しかし、この「忌憚」という言葉は目上の人に使う場合に注意が必要です。

本記事では、正しい使い方から類語・対義語・英語表現まで解説していきます。

1.「忌憚」の意味

1-1.遠慮、いみはばかること

忌憚

読み方:きたん

意味:遠慮。いみはばかること。

「忌憚」は「きたん」と読み、 「遠慮」「いみはばかること」といった意味を指します。

「はばかる」は「ためらう」「遠慮」「差し控える」という意味です。

「忌憚」の漢字を1文字ずつ見ていきましょう。

「忌」

  • ねたむ、にくむ
  • けがれを避けて慎む
  • 死や不浄をはばかる
  • 恐れはばかる
  • 人が亡くなった後、一定期間慎むことを指す

このような意味がありますが、読み方は「き」「い(み)」「いむ」「いま(わしい)」などがあります。

5つ目の意味では忌中という、人が亡くなってから四十九日間を指す言葉もありますが、「忌憚」での「忌」の意味は、はばかることを指します。

「憚」

  • 気兼ねする
  • ためらう
  • 遠慮する
  • 恐れはばかる
  • いばる
  • はびこる

「憚」では、「たん」「はばか(る)」という読み方があります。

はびこるには「幅をきかす、広げる」という意味がありますが、「忌憚」の「憚」では、はばかる・遠慮するという意味を指します。

「忌憚」のどちらの意味を取り上げてもはばかる・遠慮するという意味があることがお分かりいただけたと思います。

次に、「忌憚」の使い方について見ていきましょう。

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  • 2.「忌憚」の使い方・例文

    「忌憚」は「忌憚なく」や「忌憚のない意見」という意味になり、打ち消しの言葉をつけて主に使います。

    2-1.「忌憚のない意見」と使える

    「忌憚のない意見」は、「遠慮のない意見」といったように、相手に失礼な内容だったとしても遠慮することのない意見という意味に当たります。

    ビジネスシーンでもよく耳にし、上役や進行役の方は会議の場などでよく使用する言葉です。

    「忌憚のない意見」の例文を見てみましょう。

    使い方・例文

    • サービス向上のためにもご忌憚のない意見をお聞かせ下さい
    • 会議で決定する事項は重要事項なため、みんなの忌憚のない意見が必要だ
    • 始めて小説を書いてみたので小説家の君に見てほしい。ぜひ忌憚のない意見を聞かせてくれ。
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  • 2-2.「忌憚なく」と使える

    「忌憚なく」の使い方も、「忌憚のない意見」と同じようにビジネスシーンにおいても度々使われます。

    「遠慮なく」と置き換えると分かりやすいですが、「遠慮なく」と使うより「忌憚なく」と使う方が相手を敬う気持ちが表れるでしょう。

    使い方・例文

    • 忌憚なく申し上げますと、先ほどの提案より最初の提案の方に賛成です。
    • 彼は誰に対しても忌憚なくものを言うとろこがある。
    • 会議で何か意見を言う時は忌憚なく言うようにしている。

    「忌憚のない意見」や「忌憚なく」という使い方を紹介しましたが、目上の方に使っても大丈夫?と疑問に思うことがあると思います。

    次では、目上の方に使う場合の注意点について解説します。

    2-3.目上の方に使う場合は敬語を使う

    「忌憚」は基本、 中立の言葉のため、目上・目下関係なく使うことができます。

    ただし、目上の方に使う場合は注意すべきことがあるため、目上の方に使った場合に、失礼な使い方と正しい使い方について見てみましょう。

    失礼な使い方

    • 忌憚のない意見を述べます。

    ⇒遠慮なく意見を言いますよ、と相手を敬えていないため。相手側が求めてきた場合は使用できる

    • 忌憚なく意見をお聞かせ下さい。

    ⇒「ご」をつけて「ご忌憚なく」とすることで敬語になり、丁寧な表現にできる

    正しい使い方

    • 恐縮ですが、忌憚のない意見を申し上げます。
    • ご気分を害されるかもしれませんが、忌憚なく申し上げますとその意見には反対です。

    ⇒忌憚なくや忌憚のない意見の前に前置きをすることで、へりくだって使うことができる

    ちょっとした使い方で、「忌憚のない」「忌憚なく」と使っていても、相手にとって失礼になる恐れがあるため注意しましょう。

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  • 3.「忌憚」の類語表現

    「忌憚」は主に「忌憚なく」「忌憚のない」と打ち消しの言葉を用いて使用するため、ここでは「忌憚なく」「忌憚のない」の類語表現について解説します。

    「忌憚なく」の意味を分かりやすく「遠慮せず」と差し替えましたが、その他にも類義語には以下のようなものがあります。

    • 気兼ねなく(きがねなく)

    相手に気を使うことなく、遠慮することなく

    • 率直な

    ⇒隠したり飾ったりせずに自分の気持ちを素直にありのままに表すこと

    • ぶっちゃけ

    ⇒包み隠さず自分の考えていることを言うこと

    • 腹を割る

    ⇒包み隠さず、本心を打ち明けること

    • 正直

    ⇒偽り、ごまかさずに正しく素直であること

    「気兼ねなく」という言葉のみ「遠慮せず」という意味を持つため、「忌憚なく」「忌憚のない」の言い換えにも使えます。

    しかし、「率直」「腹を割る」「正直」は「飾らず、偽らない、素直に」と言ったように少しニュアンスが異なります。

    ニュアンスの違いについて理解を深めるために例文を用意しました。

    <例文>

    • 遠慮しないで率直に言って!と彼は言ってくれるけど、必ず傷つくから言えずにいる
    • 「忌憚のない意見を」と言われても、正直な話を打ち明けることはできない
    • 遠慮せずに腹を割って話そう

    「忌憚」や「遠慮」の後に上記の言葉を持ってくると意味が分かりやすいのではないでしょうか。

    また、若者言葉でもよく耳にする 「ぶっちゃけ」は、砕けた言葉のためビジネスシーン上では使わないようにしましょう。

    「忌憚」の類語とされる言葉でもちょっとした違いについて分かったところで、次は対義語の解説をします。

    4.「忌憚」の対義語

    忌憚」は遠慮を意味する言葉なので、遠慮しない様を指す言葉が対義語です。

    • 図々しい(ずうずうしい)
    • 不遠慮
    • 厚かましい

    ⇒他人の迷惑をかえりみず、遠慮がないさま

    一方、「忌憚なく・忌憚のない」は遠慮がないという意味があるので、対義語は以下のようなものがあります。

    • 謙虚

    ⇒つつましくへりくだって素直に相手の意見を聞く姿勢や態度のこと

    • 慎む

    ⇒過ちがないように気をつけ、振る舞うこと

    「忌憚」と「忌憚ない」「忌憚なく」で対義語をそれぞれ考えると、全く違う意味となり日本語の奥深さがうかがえます。

    また、「謙虚」「慎む」は打ち消しの言葉をつけない「忌憚」の類義語にもなります。

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  • 5.「忌憚」の英語表現

    「忌憚」は英単語にすると「 frank」になります。

    「忌憚なく」「忌憚のない」という使い回しをする際は、下記のような例文を参考にしてみてください。

    • frankly

    ⇒He gives his opinion frankly.(彼は忌憚なく意見を述べる)

    ⇒ speak without reserve.(忌憚なく話をする)

    • candid

    ⇒I want your candid opinion.(忌憚のないご意見ください)

    まとめ

    「忌憚」の意味や例文・類語・対義語・英語まで解説しました。

    • 「忌憚」は「遠慮」で言い換えると分かりやすい
    • 「忌憚」は主に打ち消しの言葉をつけて「忌憚なく」「忌憚のない」という使い方をする
    • 「忌憚」を目上の方に使う場合は「ご忌憚」「恐縮ですが~」などの使い方をする

    日常会話では中々使うことのない「忌憚」という言葉ですが、ビジネスシーンにおいては度々使用することがあると思います。

    目上の方に使う場合は、意識して正しい使い方をするように心がけましょう。

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