「言葉遣い」と「言葉使い」の違いは?英語表現やビジネスマナーまで

言葉遣いの意味とは ビジネス用語

「言葉遣い(ことばづかい)」は 「言葉の選び方・使い方」という意味です。

同じ読み方で「言葉使い(ことばづかい)」もあり、こちらも正しい表現です。

ネット上では意見が分かれているようですが、 どちらを使っても間違いではありません

しかし、「どちらを使ってもいいよ」と言われると「結局どっちなの?」と迷ってしまいますよね。

そんなあなたのために、この記事では「言葉遣い」と「言葉使い」の違いや、どちらを使えばいいのかについて詳しく解説します。

さらに、英語表現やビジネスで最低限押さえておきたいマナーも紹介するので参考にしてみてください。

1.「言葉遣い」の意味

「言葉の選び方・使い方」という意味

言葉遣い

読み:ことばづかい

言葉の選び方・使い方

「言葉遣い」は 「言葉の使い方・選び方」という意味を表します。

例えば「言葉遣いが美しい人」という場合は、「言葉の選び方、使い方が美しい人」ということです。

例えば以下のように使います。

<例文>

  • 会社で丁寧言葉遣いをしようと緊張しすぎて、「書類はこちらでござる」と言ってしまった。
  • 子どもの言葉遣いが乱れないように、普段から「ヤバイ」「マジで?」などは使わないようにしている。
  • 言葉遣いがきれいな人は、内面も美しく見える。
  • 彼女は美人だが、言葉遣いが悪いのでモテないらしい。
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  • 2.「言葉遣い」と「言葉使い」の違い

     「言葉遣い」も「言葉使い」もどちらも正しいですが、ネット上では意見が分かれています

    さまざま意見がありますが、まとめると次の2つの意見が大半です。

    1. 「遣」は相手への配慮あり、「使」は自分の目的のために使う→配慮するので「言葉遣い」が正しい
    2. 「遣」は名詞、「使」は動詞→名詞なら「言葉遣い」が正しい

    では①と②の意見について詳しく見ていきます。

    2-1.「遣」は相手への配慮あり、「使」は自分のために使う

    「言葉遣い」の方が一般的に正しいと言われていますが、実は「言葉使い」も間違いではありません。

    そもそもなぜ「言葉遣い」が一般的に正しいと言われているかというと、 明治期に出版された辞書の多くが「言葉遣い」という表記をしていたからです。

    そのため、「言葉遣い」が正しくて「言葉使い」は間違いという認識が広がりました。

    細かい違いを確認するために、漢字を分解して確認してみましょう。

    「遣い」と「使い」の動詞である、「遣う」と「使う」の意味は下記の通りです。

    • 遣う:相手のために送り出す(派遣する)、十分に働かせる
    • 使う:自分の行動のために使う、人や物を使う

    「遣い」という漢字には 相手のために言葉を送り出すという意味が含まれています。

    例えば、心遣い、気遣いなどは、代表的な相手のために行う行動ですね。

    一方、「言葉使い」は単に コミュニケーションの手段として「言葉を使う」ことです。

    相手に対して配慮するニュアンスは含まれていません。

    例えば、道具を使う、頭を使う、体力を使う、などは全て自発的な行動で、相手のためにという意味はありません。

    このことから、相手に不快な思いをさせないようにという、 配慮の意味が含まれている「言葉遣い」が正しいという意見もあります。

    <例文>

    • 言葉遣いは相手へのおもいやりの心そのものだ(相手への配慮)
    • 言葉使いが巧みだ(単なる手段)
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  • 2-2.「遣」は名詞、「使」は動詞

    他にも、「遣」は名詞で「使」は動詞で使うという分け方もあります。

    メディアの文章を書く人の参考書である「記者ハンドブック(共同通信社)」によると、以下のように説明されています。

    • 〜つかい(名詞):遣い
      (例:言葉遣い、金遣い、指遣い)
    • 〜をつかう(動詞):使う
      (例:言葉を使う、金を使う、指を使う)

    この原則からいくと、 名詞として「言葉づかい」と書く場合は「言葉遣い」が正しいということになります。

    ただし、無理にこの原則に当てはめるとおかしくなることもあります。

    例えば「剣術使い」「忍術使い」「魔法使い」「猛獣使い」などは名詞ですが、「使い」という漢字が使われます。

    例外だけ覚えておいて、基本は「遣」が名詞、「使」が動詞と覚えておくといいでしょう。

    <例文>

    • おかしな言葉遣い(名詞)をする
    • おかしな言葉を使う(動詞)

    2-3.「言葉遣い」が多数派

    どちらも正しいですが、「言葉遣い」の方が辞書に採用されているので、 迷ったときは「言葉遣い」を使うのがおすすめです。

    「言葉使いと書いたら文章を訂正された」「言葉使いだと漢字を知らない人だと思われる」という意見が多いからです。

    ただし、新聞やテロップなどでは文字が見づらくならないように、あえて「言葉使い」が使われることもあるので、その辺りは柔軟に使い分けましょう。

    結論としては、どちらも間違いではありませんが、 迷ったときは一般的に正しいと認識されている「言葉遣い」を使うと安心ですよ。

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  • 3.「言葉遣い」の英語表現

    言葉遣いの英語表現

    「言葉の選び方・使い方・話し方」の意味を含めて「言葉遣い」を英語で表現するなら、 「wording」「language」が自然です。

    wording」「language」

    「wording」「language」はどちらも「言葉遣い」の意味で使うことができます。

    • wording;言葉遣い、言い回し、語法
    • language:言葉、言語、言葉遣い、文体

    例えば以下のように使います。

    <例文:wording>

    • I pay attention to my boss’s wording.
      (上司に対して、言葉遣いを注意している)
    • The wording in her letter of complaint is too harsh.
      (彼女の手紙の言葉遣いはきつすぎる。)

    <例文:language>

    • Watch your language.
      言葉遣いに気をつけなさい。)
    • He use rhapsodic language.
      (彼は大げさな言葉遣いをする。)

    そのほか、 「use of words(言葉の選び方) 」や「expression(表現、言い回し)」も「言葉遣い」の英語として使えますよ。

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  • 英語の言葉遣いでは過度な敬語は使わない方がいい

    日本では「丁寧なことは正しい行為」という文化があるので、ビジネスシーンなど正式な場所では敬語使うことが推奨されています。

    しかし、 アメリカでは敬語はあまり使いません

    なぜなら、敬語を使うことで 相手と距離を取っていると感じさせてしまうため、居心地を悪くさせてしまう可能性があるからです。

    アメリカでは、あえて丁寧な英語を使わないことで「あなたと私は対等な立場ですよ」ということをアピールします。

    丁寧な英語として「Would you〜?(〜してくれますか?)」や「May I〜?(〜してもよろしいでしょうか?)」などの表現はありますが、アメリカではこういう言葉遣いはほとんどしません。

    日本のお店では「いらっしゃいませ」と丁寧にお客に話しかけますが、アメリカでは「Hi, how are you?(こんにちは、元気ですか?)」と気軽に挨拶するのが一般的です。

    ただし、フレンドリーな言葉遣いだからといって、礼儀がないわけではありません。

    日本とアメリカでは、言葉遣いに対する認識に違いがあるだけです。

    もしあなたがアメリカ人に対して話すなら、 「丁寧な言葉遣い」よりも「フレンドリーな言葉遣い」の方が歓迎されるでしょう。

    4.「言葉遣い」の類語:「言い方」「言い回し」「話し方」

    言葉遣いの類語

    「言葉遣い」の類語には、以下のような表現があります。

    それぞれの使い方と例文を以下で解説します。

    ①言い方

    言い方

    読み方:いいかた

    ものの言いよう、言葉の使い方

    言い方は言葉の使い方や、話し方の様子を意味します。

    「言葉遣い」には相手に対する配慮が含まれていますが、 「言い方」は相手への配慮は含まず、単なる言葉の使い方だけを表す時に使います。

      意味 違い
    言い方 ものの言いよう、言葉の使い方 相手への配慮なし
    言葉遣い 言葉の選び方、使い方 相手への配慮あり

    ほとんど同じですが、使い分ける場合は以下のように使います。

    <例文>

    • 正しい言葉遣いを知っていても、言い方が悪いと台無しだ。
    • プレゼンテーションは言い方で印象が決まる。

    ②言い回し

    言い回し

    読み:いいまわし

    言い表し方、表現

    言い回しは言い方に近いですが、 「相手を納得させたい」「自分に有利になるように話したい」などの目的のために、表現を工夫するところが異なります。

      意味 違い
    言い回し 言い表し方、表現 目的のために表現を工夫する
    言い方 ものの言いよう、言葉の使い方  話す態度
    言葉遣い 言葉の選び方、使い方 話し言葉の選び方、使い方

    例えば以下のように使います。

    <例文>

    • 「暗い性格」ではなく、「落ち着いた性格」という言い回しをすれば印象は良くなる。
    • 上司の言い回しによって、部下のやる気が変わってくる。

    ③話し方

    話し方

    読み:はなしかた

    話す様子、話しぶり、話す方法や技術

    話し方は、 話す様子に重点が置かれた言葉です。

    「言葉遣い」や「言い方」とほぼ同じ意味ですが、話をする時にだけ使うのが他の表現と異なります。

      意味 違い
    話し方 話す様子、話しぶり、話す方法や技術 話す方法
    言い回し 言い表し方、表現 目的のために表現を工夫する
    言い方 ものの言いよう、言葉の使い方  話す態度
    言葉遣い 言葉の選び方、使い方 話し言葉の選び方、使い方

    例えば以下のように使います。

    <例文>

    • ビジネスでは「結論から」が、わかりやすい話し方のポイントだ。
    • 小学生でもわかる話し方を心がけている。
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  • 5.ビジネスマナーの「言葉遣い」

    「言葉遣い」は相手に対しての心遣いそのものです。

    ビジネスシーンでは、わかりやすさや礼儀を感じさせる言葉遣いを心がけることが、仕事相手やお客様に対してふさわしい「言葉遣い」です。

    ビジネスシーンにふさわしい「言葉遣い」といえば、敬語です。

    5-1.3つの敬語:「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」

    敬語は社会人として身につけておきたい「言葉遣い」です。

    敬語の種類は「尊敬語」「謙譲(けんじょう)語」「丁寧語」の3つがあります。

    下記の表は、でそれぞれの敬語の役割と、主語の違いを確認してみてください。

    敬語の種類 役割 主語
    尊敬語 相手の立場を高める 相手
    謙譲語 自分の立場を低めて、相手の立場を高める 自分
    丁寧語 聞き手に対して丁寧に述べる 問わない

    尊敬語は上司など、 目上の人に対して使います。相手の立場を高める役割があります。

    主語は相手です。例文を見てみましょう。

    例文:社長が来る→社長がおいでになる
    (おいでになるのは社長なので、主語は社長)

    次に、謙譲語は、 自分の立場を低めて相手の立場を高める役割があります。

    尊敬語と違い、自分の立場を低めるために使うので、主語は自分です。

    例文:社長の部屋に来る→社長の部屋にうかがう
    (うかがうのは自分なので、主語は自分)

    最後の丁寧語は、 相手の立場を高める役割はありません。あくまで聞き手に対して丁寧に述べるだけです。

    以下の例文のように、相手も自分も主語になる可能性があります。

    <例文>

    • 社長が来る→社長が来ます
    • 明日会社に来る→明日会社に来ます

    (主語は問わない)

    丁寧語は相手の立場を高める役割はないので、上司など立場が上の相手には使わないようにしましょう(社風にもよりますが)。

    それぞれの敬語の例を一覧表でまとめておきます。

    基本形 尊敬語 謙譲語 丁寧語
    する なさる、される

    いたす(自分が一方的に行う)
    させていただく(相手の許可を受けて)

    します 
    行く いらっしゃる、おいでになる うかがう、参る 行きます
    来る

    いらっしゃる、おいでになる、見える、お越しになる

    うかがう、参る 来ます
    見る ご覧になる 拝見する 見ます
    聞く お聞きになる うかがう、拝聴する 聞きます
    受け取る お受け取りになる

    賜(たまわ)る、頂戴(ちょうだい)する
    拝受(はいじゅ)する

    あげます
    会う お会いになる、会われる お目にかかる 会います
    会社

    貴社(きしゃ):文書で使う

    御社(おんしゃ)口頭で使う

    弊社(へいしゃ)
    貴店(きてん) 弊店(へいてん)

    5-2.これで一通りの会話ができる4つの「言葉遣い」

    以上のように、敬語は言葉の数だけあるので覚えるのが大変です。

    「こんなに覚えられないよ!」というビジネスパーソンのあなたは、とりあえず 以下の4つだけでも覚えておきましょう。

    1. 一人称は「わたし」「わたくし」:あたしや僕などはNG
    2. 同意したら「かしこまりました」「承知しました:「わかりました」や「了解しました」は丁寧語なので目上の人には使わない
    3. 謝るときは「申し訳ございません」:「すいません」「ごめんなさい」はNG
    4. 仕事終わりには「お疲れ様でした」:「ご苦労様でした」は上司が部下にかける労い言葉なので使わない

    5-3.「言葉遣い」が身に付くおすすめ本

    社会人として、もっと「言葉遣い」を身につけたいという方には、こちらの本を読んでみてください。

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    まとめ

    言葉遣い(ことばづかい)」は 「言葉の選び方・使い方」という意味です。

    同じ読み方で「言葉使い(ことばづかい)」もあり、どちらも正しい表現です。

    どちらも正しいのですが、「遣」は相手への配慮あり、「使」は自分の目的のために使う。「遣」は名詞、「使」は動詞という分け方もできます。

    どちらを使っても間違いではありませんが、「言葉遣い」を使う方が知的、自然という意見が多いので迷ったら「言葉遣い」を使うのがおすすめです。

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