最終更新日:2020/06/26
「恒常的」とは 変化が無く、いつも一定である事を指す言葉です。
「我が社の恒常的な課題は〇〇です」など社会人の方であれば「恒常的」と言う言葉に触れた事があるのでは無いでしょうか。
前後の文脈から何と無く理解をしたつもりで聞き流している方も少なくありません。
今回は「恒常的」の理解を深められる様に、意味や使い方、表現の幅を広げる類義語を紹介します。
使いこなすためにも、ぜひチェックして下さい。
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1.恒常的の意味
変化が無く、いつも一定であるという意味
恒常的
読み方:こうじょうてき
意味:変化が無く、いつも一定であるという
日常生活においては「変わらずに」や「コンスタントに」などを使うのが一般的です。
「恒常的」は日常生活では馴染みの薄い言葉ではありますが、ビジネスシーンにおいては頻繁に使われます。
口頭、メール問わず使われる表現なので、社会人であれば押さえておきたい言葉です。
2.恒常的の例文と使い方
「恒常的」を伴う表現はビジネスシーンにおいて、頻繁に使われます。
中でも、「恒常的な〇〇」や「恒常的に〇〇している」などの形で使われるのが一般的です。
「恒常的」の後に仕事や課題など、実際に恒常的な状態が発生している対象を当てはめて使われます。
例文をチェックして使い方のイメージを掴みましょう。
2-1.「恒常的な〇〇」
「恒常的」と具体的な対象を1セットにした状態で「恒常的な〇〇」として用いられます。
「恒常的な課題」や「恒常的な人手不足」などの表現が頻繁に使われるので、覚えておきましょう。
- 彼は恒常的な収入源を得る事に成功した
- アフリカにおける食糧問題は恒常的な課題となっている
- 当社の課題は恒常的な人手不足である
2-2.恒常的に〇〇している
「恒常的に〇〇している」の形も状況説明の際に頻繁に使われます。
〇〇の部分に恒常的に発生している事柄を当てはめて、「恒常的に不正が行われている」などの形で使われるのが一般的です。
- A社においては恒常的に不正が行われていた
- B社では恒常的に品不足が発生している
3.恒常的の類義語
「恒常的」には類義表現が複数あります。
微妙な意味やニュアンスの違いがあるので、表現の幅を広げる為にも押さえておきましょう。
では、順番に意味と例文を確認していきましょう。
3-1.持続的
「持続的」はある状態がそのまま続くさまを表す言葉です。
ビジネスシーンにおいてはその事業や領域が持続可能なものか否かが事業や経営判断に影響を及ぼす事が多い為、好んで使われる傾向です。
「恒常的」は人手不足などネガティブな文脈でも使われますが、「持続的」の場合は成長などポジティブな文脈で使われます。
3-2.定常的
「定常的」は 一定していて変わらない事を指す言葉です。
「恒常的」と意味は同じで「定常的な業務が多い」などビジネスシーンにおいても頻繁に使われている言葉です。
「恒常的」は会社全体の課題など広い範囲で用いられるのに対して、「定常的」は業務など狭い範囲で使われる傾向があります。
3-3.コンスタント
「コンスタント」は 常に一定している事を指す言葉です。
「恒常的」や「定常的」と意味合いは近いですが、2つと比べると、よりカジュアルに使える言葉です。
4.恒常的の対義表現
「恒常的」の対義表現としてあげられるのが「一時的」です。
「一時的」はその時限りや少しの間だけの意味をもちます。
上記の様な形で用いられ、短期的に影響が及ぶ事を表すフレーズです。
「恒常的」と同じく、ビジネスシーンでは使う頻度が高いので押さえておきたいフレーズと言えます。
まとめ
「恒常的」を使いこなせる様になると、相手に与える印象も変わってきます。
同じ説明を行うにしても「恒常的」を使う事で説得力が増すので、類義表現や対義表現と合わせて身につけて行きましょう。