「後悔先に立たず」の意味や使い方は?類語や対義語も併せて解説!

後悔先に立たずの意味とは ビジネス用語

「後悔先に立たず」は、 「物事が終わったあとで悔やんでも、どうすることもできない」という事を意味することわざです。

このことわざは、いろいろな場面でよく使われる言葉です。

本記事では、「後悔先に立たず」の意味、使い方を例文付きで紹介し、似た意味のことわざ、反対の意味で使う言葉、英語表現をそれぞれ分かりやすく解説していきます。

意味をしっかり理解して、正しく使えるようになりましょう。

1.「後悔先に立たず」の意味:終わった事を悔やんでも仕方がない

「後悔先に立たず」の意味は以下の通りです。

後悔先に立たず

読み:こうかいさきにたたず

すでに終わってしまったことを、後から悔やんでもどうしようもない

このことわざの中の「先」とは「未来」の事、そして「立たず」は「役に立たない」という意味です。

この事から「後悔しても将来の役には立たない」という意味になります。

したがって、このことわざは、何か良くない事が起きてしまった時に、過去の事を悔やんでも決して戻る事はできないので、 「後で後悔しないように、注意して行動しなければいけない」という意味になります。

1-1.「後悔先に立たず」の由来は「古今和歌集」

「後悔先に立たず」の由来は「古今和歌集」から来ていると言われています。

「古今和歌集」は平安時代に書かれた和歌集で、最初の勅撰(ちょくせん)和歌集としてまとめられたものです。

その中に以下のような和歌があります。

さきだたぬ、悔いのやちたびかなしさは、流るる水の帰りこぬなり

(引用:古今和歌集 巻第十六「哀傷歌」八百三十七番  閑院)

これを現代語に訳すと、「過去が決して戻ることが無いように、悔いが多い悲しみは、流れる水が帰ってこないことのようだ」という意味になります。

このような「 起こってしまった事は、後になって後悔してもどうしようもない」という考え方は、古くからのたくさんの先人たちの経験に則した教訓で、この事が「後悔先に立たず」の由来になったようです。

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  • 2.「後悔先に立たず」の使い方と例文

    「後悔先に立たず」を使うのは、一般的には以下の2つの場面です。

    1. 過去を振り返って後悔している場合
    2. 後悔しないように今の行動を戒める場合

    それぞれ、どんな場面でどのように使うのか、例文を交えながら紹介していきます。

    2-1.過去を振り返って後悔している場合

    起きてしまった事に対して「あの時こうしておけばよかった」「もっと気を付けていれば」と過去の事を後悔する場面で使われます。

    どのように使うのか例文で確認してみましょう。

    <例文>

    • 先生に「この部分は、試験に出るよ」と言われていたのに結局、問題が全然解けなかった。後悔先に立たずとはこの事だ。
    • 大事な就職面接に遅刻してしまった、「きちんと目覚ましをかけていれば…」後悔先に立たずだ。
    • 先日、お世話になった人が亡くなった、もっとこまめに連絡を取っていればと後悔したが、まさに後悔先に立たずだ。

    このように、過去の事を悔やんで「後悔先に立たず」を使う多くの場合、 文中には「こうしておけば良かった」などの反省の言葉を入れて使います。

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  • 2-2.後悔しないように今の行動を戒める場合

    「後悔先に立たず」は、後々の事を考えて「後で後悔しないように、今しっかりやっておこう」という「失敗しないための戒め」としても使われます。

    例文で確認してみましょう。

    <例文>

    • 後になって後悔先に立たずとならないように、万全の体勢で試験に臨もう。
    • 明日納品予定の商品を入念にチェックしているのは、後になって後悔先に立たずと思いたくないからだ。
    • 今のうちにしっかり親孝行しておこう。亡くなってしまってから後悔先に立たずとならないために。

    このように、後で「後悔先に立たず」と思わないように、 今出来る事をしっかりやっておこう」という戒めや、決意などを込めて使う場合もあります。

    3.「後悔先に立たず」に似た意味のことわざ

    「後悔先に立たず」に似た意味のことわざがいくつかあります。

    それが以下の4つです。

    • 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
    • 後の祭り(あとのまつり)
    • 転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
    • 油断大敵(ゆだんたいてき)

    それぞれのことわざの意味と使い方を詳しく見ていきましょう。

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  • 3-1.「覆水盆に返らず」

    「覆水盆に返らず」の意味は以下の通りです。

    覆水盆に返らず

    読み:ふくすいぼんにかえらず

    意味:

    1. 夫婦は一度別れたら、元には戻らないという事。
    2. 一度してしまったことは取り返しがつかないという事。

    一度お盆からこぼれてしまった水は、再びお盆に返る事はないという事から、「起きてしまった事が、決して元に戻らない、取り返しのつかない状態」である時に使われることわざです。

    例文で確認してみましょう。

    <例文>

    • パソコンで文書を作成していたのに、突然電源が切れてデータが消えてしまった。覆水盆に返らずだ。
    • 父があんなに大事にしていた置物を壊してしまった。もう元には戻らない。覆水盆に返らずだ。

    「後悔先に立たず」は「過去を振り返って後悔している」気持ちを表すために使われることわざです。

    それに対し「覆水盆に返らず」は、 その人の感情とは関係無く「起こった事実は決して元に戻らない、とりかえしがつかない」という客観的な事実を表す時に使うことわざです。

    3-2.「後の祭り」

    「後の祭り」の意味は以下の通りです。

    後の祭り

    読み:あとのまつり

    意味:物事が終わってしまった後で、後悔してもすでに手遅れである事。

    「やらなければいけなかった事に、今更気づいてあれこれ考えたり、あわてたりしてもしょうがない」という意味で使われる言葉です。

    例文で確認してみましょう。

    <例文>

    • 大好きなアーティストのコンサートの申し込みの期限が過ぎてしまった。今更何をしても後の祭りだ。
    • 半年前に別れた彼に、今更やり直そうと言われても、後の祭りだ。

    「後悔先に立たず」も「後の祭り」も、今は戻る事のできない過去の事を後悔しているという意味では同じです。

    それに対して 「後の祭り」は、「時期が外れてしまった」「期限が過ぎてしまった」事に後悔を感じている場合に多く使われます。

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  • 3-3.「転ばぬ先の杖」

    「転ばぬ先の杖」の意味は以下の通りです。

    転ばぬ先の杖

    読み:ころばぬさきのつえ

    意味:失敗しないように、万が一に備えてあらかじめ十分な準備をしておくことのたとえ。

    転んでから杖を用意しても意味がないという事から、失敗しないための普段からの備えが必要だという意味のことわざです。

    実際にどのように使うのか確認してみましょう。

    <例文>

    • 先々の事を考えて、転ばぬ先の杖として、今のうちにしっかり貯金しておこう。
    • 明日のプレゼンの準備は終わったが、転ばぬ先の杖と言うし、もう一度ミスがないかどうか確認しておこう。

    このように、この先、失敗しないように、良い結果になるように、今のうちから前もって備えておくという場合に使われることわざです。

    2-2で解説した、 「後悔先に立たず」の「後悔しないように今の行動を戒める場合」の使い方と同じ使い方をしているのが分かります。

    3-4.「油断大敵」

    「油断大敵」の意味は以下の通りです。

    油断大敵

    読み:ゆだんたいてき

    意味:「たいしたことはないだろう」と侮っていると思わぬ失敗をすること。

    いつも通り行えばよい結果になる事も、気を緩めたり、油断してかかると失敗するという戒めの四字熟語です。

    実際の使い方を例文で確認してみましょう。

    <例文>

    • こんな簡単な仕事でミスをしてしまうなんて、油断大敵とはこの事だ。
    • いつもの流れで仕事を進めていけば絶対に大丈夫だが、油断大敵だから丁寧に行おう。

    このように、「油断をしてしまったから失敗した」「失敗しないように油断せず向かおう」という事を表現する時に使います。

    「油断大敵」は、普段通りの事や、自分のスキルから見てレベルが下の事を行う時に使われる言葉です。

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  • 4.「後悔先に立たず」の反対の意味のことわざ

    「後悔先に立たず」とは反対の意味のことわざも、この機会にセットで覚えておきましょう。

    以下の2つのことわざを紹介します。

    • 伸るか反るか
    • 後は野となれ山となれ

    それぞれ見ていきましょう。

    4-1.「伸るか反るか」

    「伸るか反るか」の意味は以下の通りです。

    伸るか反るか

    読み:のるかそるか

    意味:

    1. 成功するか、失敗するかは天にまかせ、思い切って物事を行う事。
    2. いちかばちか

    「伸る」は「長く伸びる」、「反る」は「反対側に反り返る」という意味で、結果はどうあれ、思い切って物事を行う時に使われる言葉です。

    以下、例文で確認してみましょう。

    <例文>

    • 今日の企画が通るかどうかは、私の仕事の中で伸るか反るかの大勝負だから、精一杯臨もう。
    • 小さい町工場だが、新商品の開発を行う事で、伸るか反るかの大勝負に出よう。

    このように、 今やるべき事を思いきり行った上で、その後の結果は運を天に任せるというニュアンスで使われる言葉です。

    やるべき事をしなかったために、後から後悔する「後悔先に立たず」とは全く違う意味で使われます。

    4-2.「後は野となれ山となれ」

    「後は野となれ山となれ」の意味は以下の通りです。

    後は野となれ山となれ

    読み:あとはのとなれやまとなれ

    意味:目先のことさえ何とか済めば、あとはどうなってもかまわない。

    「今できる事は行うが、その後の事に関しては知らない」という事を表現したい時にピッタリのことわざです。

    このことわざには「最後まで責任を持ってきっちり行う」というよりも「後の事は自分の知ったことではない」というような、開き直っているようなイメージがあります。

    例文で確認してみましょう。

    <例文>

    • プレゼンの準備はできた、後は野となれ山となれだ。
    • 明日から休みなのだから、このテストさえ終わってしまえば、後は野となれ山となれだ。

    「伸るか反るか」は「やるべき事をやった結果、良い結果になるように」と祈る気持ちで使うのに対し、「後は野となれ山となれ」は「結果は良くも悪くも何も考えない」というニュアンスで使います。

    5.英語版「後悔先に立たず」は?

    英語の表現の中にも「後悔先に立たず」と同じ意味で使われる言葉があります。

    それが以下の3つです。

    <例文>

    • what’s done is done.

       (終わった事は、終わった。)

    • It is too late to be sorry.

       (後悔するには遅すぎる。)

    • It’s no use crying.

       (こぼれたミルクを見て嘆いても無駄だ。)

    いずれも「後悔先に立たず」と同じように、「終わってしまった事を悔やんでも仕方がない」という意味で使われる英語表現です。

    あまり、普段使わない表現かもしれませんが、覚えておくといざという時に便利です。

    まとめ

    「後悔先に立たず」は、 「物事が終わった後で悔やんでもどうすることもできない」という事を意味することわざです。

    日常会話やビジネスシーンでも良く使われる言葉です。

    同じ意味で使うことわざや言葉、また反対の意味で使うことわざ等とセットで覚えておくと、便利なので、併せて覚えて上手に使いこなしましょう。

  • 1. 希望の勤務地は?

    2. 現在の年収は?

    3. 転職サービス

    4. 現在の年齢は?

    5. こだわり条件

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