「甲乙丙丁」の読み方や意味は?契約書での使い方と注意点も解説!

甲乙丙丁の意味とは ビジネス用語

「甲乙丙丁」は、 「こうおつへいてい」と読み、順序をあらわす言葉です。

現在では主に、契約書で使われているため、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

とはいえ、具体的な意味や使い方を正しく理解している人は少ないようです。

そこで今回は、「甲乙丙丁」の言葉の由来から、正しい使い方や意味を解説します。

契約書の書き方や注意点もご紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!

1.「甲乙丙丁」の読み方や意味

十干(じっかん)に基づいた、序列を示すための記号

甲乙丙丁

読み:こうおつへいてい

  1. 十干(じっかん)に基づいた、序列を示すための記号。

序列を示すとありますが、具体的には 順番や等級、成績をあらわす際に使われています。

以前は学校の通信簿で、「甲、乙、丙、丁」の4段階で成績を評価していました。

「甲」が一番成績が良く、「丁」が一番悪い成績を意味しています。

現在では主に契約書などで使われており、「甲、乙」のみ、または「甲、乙、丙」の3種で使用されることが多いです。

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  • 「甲乙丙丁」の続きは?

    「甲乙丙丁」は、 十干(じっかん)の最初の4つの言葉が使われています。

    十干は10個の要素で構成されており、「甲乙丙丁」に続く言葉は以下の通りです。

    文字 音読み 訓読み
    コウ きのえ
    オツ きのと
    ヘイ ひのえ
    テイ ひのと
    つちのえ
    つちのと
    コウ かのえ
    シン かのと
    ジン みずのえ
    みずのと

    十干は、もともと古代中国から日本に伝わった言葉で、数を数えるために使われていました。

    「甲乙丙丁」の由来

    「甲乙丙丁」の由来を調べてみると、「干支(えと、かんし)」にたどり着きます。

    干支は、 十干と十二支を組み合わせたものです。

    全部で60通りの組み合わせがあり、時間や方位、暦などを表す際にも使われていました。


    干支は、十干と十二支を組み合わせたもの…?

    ということは、「干支」と「十二支」は違うのでしょうか?


    はい、ここで皆さんのよくある勘違いをご紹介しておきましょう。

    実は、 「干支」と「十二支」は違います。

    十二支は「子、丑、寅、卯、辰…」と続くもので、「今年は戌年です」などと会話に出てくるため、ご存知の人も多いですよね。

    「干支」と「十二支」は、違うということを覚えておきましょう。

    干支の組み合わせは、十干と十二支の最初の言葉から始まっています。

    たとえば「甲子(きのえね)」、「乙丑(きのとうし)」、「丙寅(ひのえとら)」、「丁卯(ひのとう)」という順番で続き、全部で60種類あるということです。

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  • 2.「甲乙丙丁」の契約書での使い方

    現在、多くの契約書で「甲」「乙」が使われています。

    賃貸契約や企業間での契約を交わす際に、「甲は」「乙は」という表記がされているため、ご存知の人も多いでしょう。

    この「甲」「乙」という表記は、いわゆる 代名詞で契約の当事者の略称です。

    もともと文字が多い契約書のなかに、正式名称をすべて記載していたら、契約書の内容が非常にわかりづらくなってしまいます。

    そのため、契約書の中身を少しでもわかりやすく、簡素化するために「甲は」「乙は」という表現をしています。

    続いて、具体的な契約書の書き方について確認していきましょう。

    2-1.「甲乙丙丁」の契約書の書き方

    契約書は主に、二者間で作成するため「甲」「乙」を使いますが、三者間で契約を取り交わす場合は「丙」を使います。

    また、四者以上になる場合は、「丁」「戌」「己」「庚」「辛」「壬」「癸」の順番で続きます。

    難しく考えず、 誰が甲なのか、誰が乙なのか、ということを意識しておきましょう。

    契約書での冒頭には、以下のような一文が記載されていることが多いです。

    • 株式会社〇〇〇(以下「甲」という)と株式会社△△△(以下「乙」という)の間で……次の通り契約を締結する(以下、本契約という)。

    この後は、株式会社〇〇〇は「甲」、株式会社△△△は「乙」として表記されていきます。

    賃貸契約や携帯電話の契約のように、ある程度、定型文と化している契約書では、冒頭の「甲は誰か、乙は誰か」という部分を変えるだけで、違う相手でも使いまわすことが可能です。

    そのため、 文章の変更ミスや確認作業が大幅に減り、作業の効率化にもつながります。

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  • 2-2.「甲乙丙丁」を契約書で使う際の注意点

    契約書を交わす際に、「誰が甲で、誰が乙か」を決める際は注意しましょう。

    本来、「甲乙丙丁」は順番や成績を表す意味を持っていますので、もめてしまうことがあります。

    しかし実際には、契約書において「甲乙丙丁」の優先順位は関係なく、大手企業や、契約で有利な方を「甲」として契約書が作られることが多いです。

    また、相手によりどうしても気になる場合は、自分側を最初から「乙」とすることでも問題ありません。

    いずれにせよ、 安易に「甲乙丙丁」を決めるのではなく、慎重に判断して使うことが大切です。

    3.「甲乙つけがたい」の意味と使い方

    「甲乙丙丁」を使った言葉の中でよく耳にする、「甲乙つけがたい」の意味と使い方を解説します。

    まず「甲乙つけがたい」の意味は以下の通りです。

    1. 2つの物事に差がなく、どちらが優れているか判断することが難しいこと。

    「甲」は1番を表し、「乙」は2番を表す言葉です。

    そのため正しい使い方は、 どちらかに順位をつけることができないほど、どちらも優秀なときに使われます

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  • 3-1.「甲乙つけがたい」のよくある間違った使い方

    「甲乙つけがたい」は、よく使われる言葉ですが、間違った使い方をしている場面がありますのでご紹介します。

    対象が3つ以上のときは使えない

    「甲」「乙」は、対象が2つの場合に対してのみ、どちらが優れているのか決めるのが難しいという場面で使える言葉です。

    3つ以上ある場合は、「甲乙つけがたい」は使えませんので覚えておきましょう。

    3番や4番、5番などの順位を決めるときは使えない

    同じように「甲」「乙」は、1番と2番の順位を決めるのが難しいことを表す言葉です。

    たとえば複数ある中の、3番と4番を決めるといった場合には使えません。

    具体的には、以下のような使い方は間違っています。

    • 全社員の中から上位10名は、甲乙つけがたくて決められない。
    • 今回のテストで、誰が一番成績が悪いかは甲乙つけがたい

    あくまで、 対象が2つのみで、どちらが優れているかを判断できない場合に使われます。

    また、どちらも優秀なときに使われる言葉であり、「どちらが悪いかを決められない」という意味でも使えませんので、間違わないように覚えておきましょう。

    3-2.「甲乙つけがたい」の例文

    「甲乙つけがたい」を使った例文をご紹介します。

    • あの高校のA投手とB投手は、甲乙つけがたい好投手だ。
    • アメリカもイギリスも甲乙つけがたくて、どちらを旅行先にするか決められない。
    • どちらの作品も甲乙つけがたいと定評がある。
    • 彼のゴルフの才能は甲乙つけがたい
    • わたしの2人の娘は甲乙つけがたいほどの美しさだ。
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  • 4.いろいろな所で使われる「甲乙丙丁」

    「甲乙丙丁」は契約書以外でも、さまざまな所で使われています。

    それぞれの名前の由来や意味を知ることも面白いので、参考にしてみてください。

    甲子園

    高校野球や阪神タイガースでも、おなじみの甲子園。

    甲子園の名前の由来は、甲子園球場が完成した1924年(大正13年)8月1日に関わりがあります。

    この年は、「十干」と「十二支」の、それぞれ最初の「甲」と「子」が、 60年ぶりに重なる「甲子(きのえね)」の年でした。

    この年は縁起がいいことから、野球場を「甲子園球場」、野球場の付近一帯を「甲子園」と名付けたことが名前の由来です。

    焼酎甲類・焼酎乙類

    焼酎甲類と乙類の違いは、蒸留方法によるものです。

    焼酎の甲類や乙類といった呼び方は、1949年の酒税法制定のときに名付けられました。

    甲類は、連続式蒸留機(新式)で製造されるため、 製造量が多く税収も高いことから甲類と定め、単式蒸留機(旧式)で製造された焼酎を乙類と定めました。

    しかし「乙類」というと、2番目のイメージが強く残ることから、現在では「本格焼酎」とも呼ばれています。

    まとめ

    「甲乙丙丁(こうおつへいてい)」は、十干に基づいた、順番や成績を表す言葉です。

    契約書では、契約の当事者の代名詞として使われており、特に優先順位はありません。

    ただし相手によっては、自分側を「乙」、相手側を「甲」とすることにより、不必要なもめ事を回避できる場合もあります。

    よく使われる「甲乙つけがたい」という言葉は、2つの物事に差がなく、どちらが優れているか判断することが難しい場面で使う言葉だと覚えておきましょう。

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