薫陶を受けるってどういう意味?「薫陶」について読み方・類似語も解説

薫陶の意味とは ビジネス用語

上司や取引先との会話のなかで「○○さんに薫陶を受けたんです」といった使い方で耳にする「薫陶」という言葉。

聞いたことはあるけれど、きちんと意味を理解していない人も多いのではないでしょうか。

今回は「薫陶」の使い方や間違えやすい類似語まで、細かくご紹介します。

「薫陶」とは、指導者の人格に影響を受け、周りの人が人格的に成長していくという意味です。

上記の2つを同じような意味だと思っている方は要注意!

この記事を読んで、「薫陶」の使い方をマスターしてくださいね。

「薫陶(くんとう)」
一覧表

忙しい人のために、内容が一目でわかる一覧表を用意しました。

▼各項目をクリックすると詳しい解説を読むことができます。

意味 ①自分の背中を見せることで、人格的な教育をおこなうこと
②指導するのではなく、指導者の徳によって周りが感化されること
使い方 ・薫陶を受ける
・薫陶を賜る
類語 ・感化(かんか)
・感銘(かんめい)
啓発(けいはつ)
習得(しゅうとく)
・学習(がくしゅう) など
英語表現 be under somebody’s tutelage

1.「薫陶」の意味とは

薫陶

読み:くんとう

  1. 自分の背中を見せることで、人格的な教育をおこなうこと
  2. 指導するのではなく、指導者の徳によって周りが感化されること

直接「こうしなさい」と伝えるのではなく、指導者の態度や徳の高さを見せることで、自然と周りの人が成長していくことを表します。

指導者の優れた人格に影響されて、周りが育っていくことを言うのです。

1-1.「薫陶」の語源とは

薫陶の語源は、陶器を作る作業から来ています。1文字ずつ見ていきましょう。

「薫」は、香を焚き込めること。いい匂いがすることを「薫る」とも言いますよね。 「陶」は、陶器のこと。陶器を作るという意味も持ってる漢字です。

「薫陶」は、香りを染み込ませた土を使って陶器を作るという意味から、指導者に影響されてじっくりと人格が形成されていくことを表しています。

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  • 2.「薫陶」の使い方と例文

    薫陶の使い方

    「薫陶」は受け身で使うのが一般的です。

    • 薫陶を受ける
    • 薫陶を賜る

    「薫陶を受ける」と「薫陶を賜る」はどちらも、良い影響を受けて自分の人格が磨かれることを表します。 「薫陶を賜る」の方が、相手に対して敬っている表現です。

    距離の近い相手のことをいうときは「薫陶を受ける」を使い、目上の人や大先輩にあたる人に使うときには「薫陶を賜る」を使うといいですね。

    受け身で使うのが基本の「薫陶」ですが、他者に対して使うときには例外になります。

    「○○さんは総務部の社員に薫陶を与えた

    誰かが他者に対して良い影響を与えた、と言いたいときは「薫陶を与えた」という表現を使います。

    しかし間違っても自分のことを「わたしは人に薫陶を与えた」などと使わないように気をつけましょう。 自分は人格者だと言っているようなもの。自己陶酔していると思われてしまいますよ。

    「薫陶」を使った例文

    • 父の薫陶を受けた
    • 薫陶を賜り、ありがとうございます。
    • 先生から薫陶を受けたおかげで、成長できました。
    • 社長は会長から薫陶を受けていた
    • ○○さんは社員に薫陶を与えた

    次は、間違えやすい「薫陶」の類似語を見ていきましょう!

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  • 3.「薫陶」の類義語

    薫陶の類語

    「薫陶」と似た言葉をいくつかご紹介していきます。

    どれも似ているようで、薫陶とは少しニュアンスが違う言葉です。

    それぞれ「薫陶」との違いについて解説していきます。

    3-1.「感化」の意味と「薫陶」との違い

    薫陶は「指導者の人格」によって相手を成長させることをいいますが、「感化」は人格に限らず影響を与えることをいいます。

    感化とは、日々の行動や言動などによって相手に影響を与えること。

    薫陶と同じように、指導者の影響を受けて自然と成長していくという意味ですが、人格面の影響だけでなく、趣味や嗜好の影響を受けたことにも使います。

    • 先輩に感化されて、新しいゲームを始めた。
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  • 3-2.「感銘」の意味と「薫陶」との違い

    薫陶と感銘は、意味がまったく違います。 薫陶は影響を受けて成長していくことを表しますが、感銘は深く感動するという意味

    ビジネスの場面では「感銘を受けた本」といった使い方で、目にすることも多いでしょう。要するに、感動した本は何ですか?という意味です。

    「感銘を受ける」という使い方が一般的。「薫陶を受ける」と似ているため間違える人も多いですが、意味はまったく違いますので注意しましょう。

    • 勧められた本を読んで、深く感銘を受けました。

    3-3.「啓発」の意味と「薫陶」との違い

    薫陶は影響されて成長するのに対し、啓発は自分で知識をつけ成長していくことです。

    啓発とは知識を身につけるという意味で、「自己啓発本」や「自己啓発セミナー」など、よく耳にする機会がありますよね。

    人から影響されるのではなく、自分で成長する努力をするという意味があるので、薫陶とはニュアンスが違います。

    • 退社後は自己啓発に励んでいる。
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  • 3-4.「習得」の意味と「薫陶」との違い

    習得とは習ったことを身につけるという意味で、影響されるという意味を持つ薫陶とは少し違います。

    「技術を習得する」といったような使い方で、教わったことを覚えることです。

    薫陶は影響されて自然と身につくことをいうので、習得とはニュアンスが違います。

    • 彼は入社から1週間で業務の進め方を習得した。

    3-5.「学習」の意味と「薫陶」との違い

    学習とは学校などで習ったことを身につけるという意味で、人から影響を受けたという意味の薫陶とは違います。

    学習は、特定の誰かの人格によって学ぶのではなく、授業などを通して勉強すること。

    指導者に影響を受けて自然と成長していくという意味の「薫陶」とは、意味がまったく違います。

    • 彼女は簿記の検定試験に向けて学習している。

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  • 4.「薫陶」の英語表現

    薫陶の英語表現

    「薫陶」を英語でいうと「be under somebody’s tutelage」になります。とても形式ばった固い表現です。

    I became a teacher because I was under the teacher’s tutelage. (わたしは先生の薫陶を受け、教師になった。)

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    まとめ

    「薫陶」について、読み方や語源、使い方などご紹介してきました。

    人格者である指導者に影響を受け、自分も人格的に成長していくことを表す「薫陶」。

    「薫陶を受ける」という受け身の形で使うのが基本です。

    「感化」や「感銘」など間違えやすい言葉もありますが、この記事を参考に正しい使い方で実践していきましょう!

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