「空前絶後(くうぜんぜつご)」の意味とは?使い方や例文を解説!

空前絶後の意味とは ビジネス用語

「空前絶後」とは、これまでに例がなく、これからも例がないほど珍しいという意味です。

TVや小説などで見聞きする言葉ですが、詳しい意味はよく分からないのではないでしょうか。

そこでこの記事では「空前絶後」の詳しい意味や出典、使い方や類語、また英語表現などをお伝えします。

間違った捉え方や使い方をしないためにも、これを機に理解を深めていきましょう。

1.「空前絶後」の意味:以前にもこの先にも例がないくらい珍しいこと

空前絶後

読み:くうぜんぜつご

意味:これまでに例がなく、またこれからも例としてみないくらい珍しいという例え

「空前絶後」とは、これまでに起こったことがなく、またこれから先も起こらないくらい非常に珍しいことを例える表現です。

「空前絶後の大ヒット」という表現がメディアで使われることがありますが、「かつてなく、これから先もあり得ない(くらい)もの」というように強調する言葉として使われます。

「空前絶後」とは、空前と絶後という2つの言葉が組み合わさったものなのですが、それぞれの意味についても見ていきましょう。

1-1.空前:今までに例のない

空前

読み:くうぜん

意味:これまでに例を見ないこと。今まで一度もなかったようなこと。

「空前」とは、これまでに一度も例を見ないようなことという意味です。

「この映画は空前の大ヒットだ」というように、今までに起きたことがないような物事を強調する際に使われます。

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  • 1-1.絶後:将来二度と起こらない

    絶後

    読み:ぜつご

    1. 将来二度と起こらない(ような)ということ。
    2. 息が絶えた後。

    「絶後」は、将来二度と起こらないようなことという意味と、息が絶えた後という2つの意味があります。

    「空前絶後」の絶後の意味は前者で、これまでに例がないことをさらに強調する言葉になっています。

    2.「空前絶後」の由来:中国の故事に基づく

    「空前絶後」は、中国の故事が由来とされています。

    北宋の第8代皇帝の徽宗(きそう)の著録である『宣和画譜(せんながふ)』に、唐代の画家である呉道子(ごどうし)の絵画について、次のような評価が記されています。

    「東晋の顧愷之(こがいし)の絵画はこれまでにないほど素晴らしく、後梁の張僧繇(ちょうそうよう)の絵はこの先も例を見ないほど素晴らしいというが、呉道子はその二人の才能を兼ね備えたほどの画家だ」

    参考:宣和画譜 巻二「且顧冠于前、張絶于后、而道子乃兼有之」

    呉道子という画家は、空前の出来である絵を描く顧愷之と、絶後の出来である絵を描く張僧繇の、両方の才能を兼ね備えた人物だ、という表現に「空前絶後」は基づいているとされています。

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  • 3.「空前絶後」の使い方と例文

    「空前絶後」の意味や由来を理解したところで、正しい使い方をマスターしていきましょう。

    3-1.非常に珍しいという意味で使う

    「空前絶後」は、非常に珍しいという意味で使います。

    「これまでにないくらい」「かつてないほどの」ということを強調する際や、今後もあり得ないほど確率が低いことが起きた際に使っていきましょう。

    以下、「空前絶後」の例文を紹介します。

    <例文>

    • 世界大会で16連覇もするなんて、まさに空前絶後の記録だ。
    • この映画は空前絶後の大ヒットだ。
    • 彼は空前絶後の偉業を成し遂げた。
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  • 3-2.今後も起こり得るものには使わない

    「空前絶後」は、今後も起こり得るものには使いません。

    例えば「空前絶後の凶悪事件」という言葉は、今後もそれ以上に凶悪な事件が起こる可能性があるので、使い方としては間違っています。

    また「空前絶後のおいしさ」や「空前絶後の面白さ」という表現も、おいしさや面白さは人によって感じ方が違うので、適切ではありません。

    お笑い芸人のサンシャイン池崎さんが「空前絶後の~(芸人)」というネタをしていますが、今後彼以上の芸人が出てくる可能性があるので、まじめに考えると使い方としては間違っているのですね。

    4.「空前絶後」の類語と言い換え表現

    「空前絶後」の類語や言い換え表現を、以下5つお伝えします。

    1. 冠前絶後(かんぜんぜつご)
    2. 曠前空後(こうぜんくうご)
    3. 千載一遇(せんざいいちぐう)
    4. 前代未聞(ぜんだいみもん)
    5. 未曾有(みぞう)

    それぞれ知っておくことで、表現の幅が広がり、間違って使うこともなくなります。

    この機会に知っておきましょう。

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  • 類語1.冠前絶後(かんぜんぜつご)

    冠前絶後

    読み:かんぜんぜつご

    1. 一番優れていること。ずば抜けて優れていること。
    2. 非常に珍しいこと。

    「冠前絶後」とは、一番優れていることという意味と、非常に珍しいことという意味があります。

    「空前絶後」には「一番優れている」というニュアンスはないので、何か優れているものに対して強調したい時は「冠前絶後」を使いましょう。

    以下、「冠前絶後」を使った例文を紹介します。

    <例文>

    冠前絶後の選手が現れた。

    類語2.曠前空後(こうぜんくうご)

    曠前空後

    読み:こうぜんくうご

    意味:後にも先にもないような、極めて珍しいこと。

    「曠前空後」とは、後にも先にもないような、非常に珍しいことという意味です。

    「空前絶後」と同じ意味を持ちますが、あまり目にする機会がなく、一般的ではない言葉です。

    以下、「曠前空後」の例文を紹介します。

    <例文>

    頭も良く運動神経も高い彼は、曠前空後の逸材だ。

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  • 類語3.千載一遇(せんざいいちぐう)

    千載一遇

    読み:せんざいいちぐう

    意味:千年に1回しか遇えないくらい珍しいこと。

    「千載一遇」とは、千年に1回しか遭遇しないくらい珍しいことという意味です。

    非常に珍しいという意味では「空前絶後」と同じですが、「千載一遇」には「今後も起こらない」というニュアンスは含まれていません。

    以下、「千載一遇」を使った例文を紹介します。

    <例文>

    千載一遇の機会を惜しくも逃してしまう。

    類語4.前代未聞(ぜんだいみもん)

    前代未聞

    読み:ぜんだいみもん

    意味:これまで聞いたこともないような珍しく変わったこと

    「前代未聞」とは、これまで聞いたこともないような珍しいものという意味です。

    「いまだかつてない」という意味では「空前絶後」と同じですが、「前代未聞」には「今後も起こらない」というニュアンスは含まれていません。

    以下、「前代未聞」を使った例文を紹介します。

    <例文>

    前代未聞の怪事件が起こった。

    類語5.未曾有(みぞう)

    未曾有

    読み:みぞう

    1. 今までに一度もなかったこと
    2. きわめて珍しいこと

    「未曾有」とは、「未まだ曾つて有あらず(いまだかつてあらず)」という意味で、未だかつて起こったことがないことや、きわめて珍しいことを表現する言葉です

    例えば「未曾有の災害」といったようにネガティブなことに対しても使えますし、「未曾有の好景気」といったようにポジティブなことに対しても使えます。

    しかし現代では、ポジティブなことに対してはあまり使われません。

    「未曾有」には「これからも起こらない」というニュアンスはないので、「空前絶後」と同じ使い方をしないようにしましょう。

    以下、「未曾有」を使った例文を紹介します。

    <例文>

    未曾有の大災害が起こった。

    5.「空前絶後」の英語表現と例文

    「空前絶後」の英語表現と例文を紹介します。

    5-1.「the first and probably the last」

    「空前絶後」は、「the first and probably the last」という英語で表現することが出来ます。

    「the first」で「これまでにないという空前」を表現し、「probably the last」で「これからもない(ような)という絶後」を表現しています。

    以下、「the first and probably the last」を使った例文を紹介します。

    <例文>

    It is the first and probably the last record.
    空前絶後の記録)

    まとめ

    「空前絶後」は、それまでに例がなくて、その後も例を見ないくらい珍しいという意味です。

    あり得ないくらい起こる確率が低く、奇跡に近いほどの現象が起きたときに使うのが、空前絶後の正しい使い方です。

    現代では「いまだかつてないような」という意味を強調する場合にも使われることもあります。

    ただ「この先同じような、もしくは上回る例が起こる可能性がある」というものに対して使うのは正しくないので、その点だけ注意しましょう。

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