最終更新日:2020/06/26
職場で「ローンチ」という用語は聞いたことがあるでしょうか?
元々はIT業界で使用されていた用語ですが、現在は様々な業界で使用されています。
意味を知っている方は少ないのですが、職場などで「あれのローンチどうなっている?」と言われる可能性もあります。
ビジネスシーンにおいて「ローンチ」は重要な意味を持つため、覚えておく必要があるでしょう。
今回は「ローンチ」の意味と使い方を類義語・対義語や英語表現を交えながら解説したいと思います。
1.「ローンチ」の意味
「ローンチ」には、 世の中に送り出す・公開する・新商品を発表する…といった意味があります。
つまり、「あれのローンチはどうなっている?」には「新商品の発表の件はどうなっている?」と解釈することが可能です。
ビジネスシーンでは、新商品の開発時は発表時によく使用される用語だと覚えておきましょう。
また、金融業界では、市場に有価証券を発行する…という意味で使用され、業界によって意味が変わることもあります。
2.「ローンチ」の類義語・対義語
「ローンチ」にも類義語や対義語が存在します。
「ローンチ」を別の言葉で言い換えられるように、類義語も覚えておくとよいでしょう。
また、対義語も合わせて解説するので、「ローンチ」の理解を深めるために、参考にしてください。
2-1.「ローンチ」の類義語
「ローンチ」は以下の類義語で言い換えることができます。
では、それぞれの類語について使用例などを確認していきましょう。
① リリース
「リリース」には、 解き放つ・解放する・公開する…といった意味があります。
公開するという意味で「ローンチ」とは共通しているため、類義語と言えます。
ローンチよりも使割れることが多いので、ビジネス用語に詳しくない相手と話すときは、なるべく「リリース」を使うようにしましょう。
② 公開
「公開」には、 世間・公衆などに解放すること・使用を許可すること…といった意味があります。
普段から使用されている言葉なので、一般の方などに説明する場合には「ローンチ」ではなく「公開」を使用する方が良いでしょう。
③ 発売
「発売」には、 商品を売り出すこと…といった意味があります。
商品を解禁するという意味で「ローンチ」や「リリース」の代わりに使用することが可能です。
商品や製品を売る際には「発売」を使用した方が分かりやすいでしょう。
2-2.「ローンチ」の対義語
「ローンチ」の対義語には、以下の言葉があてはまります。
こちらも、詳しい意味と使い方を確認していきましょう。
① 非公開
「非公開」には、 一般には解放しないこと・使用を認めない,,,といった意味があります。
「非公開な情報」や「非公開手続き」など、一般には公表しない・できない場合に使用することが多いです。
同じような表現に「未公開」がありますが、「未公開」は今後公開される可能性があるのに対し「非公開」は決して公表されることが無い場合に使用されます。
② 秘密
「秘密」には、 他人に知られないようにすること・一般には知られていないこと・公開されていないこと…といった意味があります。
知られていない・公開されていないといった意味から、「ローンチ」の対義語として使用することが可能です。
3.「ローンチ」を使った例文
ここからは、「ローンチ」を使用した例文を紹介します。
正しい使い方がわからない人は、例文を見て使い方を確認してください。
3-1.「〇〇社が新製品をローンチした」
〇〇社が新製品の 情報を公開した・製品の発表を行った…という意味の例文です。
主に社内で聞くことが多い表現になります。
上司などがこのようなことを言った場合には、情報公開をしたという解釈をすると分かりやすいでしょう。
言い換える場合には、「〇〇社が新商品を発表した」が最適です。
3-2.「新製品のローンチ予定は〜日です」
新製品の情報公開・発表の予定は〜日です…といった意味になります。
こちらも、社内の打ち合わせや会議などで使用される可能性があり、〜日に情報を解禁するという解釈をづるのが妥当です。
自分が発言する場合には「新製品の公開日は〜日です」と言い換えると分かりやすくて良いでしょう。
4.「ローンチ」を使用した用語
「ローンチ」と別の用語を組み合わせた用語も存在します。
例えば、以下のような言葉を聞いたことはありませんか?
日常生活ではあまり聞かないですが、新聞やニュースではよく見る言葉なので、覚えておくと便利です。
4-1.「ローンチタイトル」
「ローンチタイトル」とは、主にゲーム業界で使用される用語であり、 新製品のゲーム機の発売と同時に発売されるゲームソフトのことを指します。
例えば、「PlayStation 4」の場合は「KNACK」というゲームソフトが、「Wii U」の場合は「New スーパーマリオブラザーズ U」がローンチタイトルになります。
新しいゲーム機の性能を活かすための重要なタイトルが多く、ローンチタイトルの売り上げでゲーム機の売り上げが決まってくることが多いです。
そのため、ローンチタイトルは今後の経営を大きく左右すると言えるでしょう。
4-2.「ローンチカスタマー」
「ローンチカスタマー」とは、主に航空業界で使用される用語であり、 航空機の新規開発の際に後ろ盾となる航空会社のことを指します。
航空機の新規開発には、決して欠陥を残してはならないリスクと多大なコストがかかります。
そのため、航空会社が全面的なバックアップをし、新規航空機の需要を生み出すためにローンチカスタマーになるというわけです。
4-3.「ローンチコントロール」
「ローンチコントロール」とは、自動車制御技術の一種であり、 停止している車をスムーズに発進させるための技術のことです。
発進の際にエンジンの回転数が上がりすぎるとタイヤが空転を起こしまったり、逆に回転数が下がりすぎるとエンストを起こしてしまします。
ローンチコントロールには回転数を制御する働きがあり、現代の自動車技術には欠かせないものとなっています。
5.「ローンチ」の英語表現
「ローンチ」は英語で 「launch」となります。
発音は「ロンチ」「ラウンチ」などがありますが、「ローンチ」でも十分通じます。
「launch」には発売するといった意味もありますが、元々の意味は「発射する」「進水させる」です。
そこから派生し、「公開する」といった意味が加わりました。
5-1.「launch」を使用した表現
ここでは、「launch」を使用した英語表現を紹介します。
汎用用語として使用できるため、ぜひ覚えておきましょう。
①「抗議する」
「抗議する」を「launch」を使って表記すると、 「to launch the protest」となります。
「launch」が使用されているため、公に抗議する…と言ったニュアンスも含まれているのが特徴です。
②「サービスの開始」
「サービスの開始」を「launch」を使って表記すると、 「the launch of the service」となります。
「service」の部分を別の単語に変えれば、「〜の開始」という表現に変えることが可能です。
ビジネスシーンではよく使用する表現なので、覚えておきたいところです。
6.まとめ
今回の内容で覚えてもらいたいのは、以下の5つになります。
- 「ローンチ」には、世の中に送り出す・公開する・新商品を発表する…といった意味がある
- 「ローンチ」の類義語には「リリース」「公開」「発売」などがあり、対義語には「非公開」「秘密」などがある
- 自分が「ローンチ」を使用したい場合には、類義おなどを使用して言い換えることも必要である
- 「ローンチ」を使用した用語は様々な業界に存在する
- 「ローンチ」の英語表現は「launch」であり、元の意味は「発射する」「進水させる」である
「ローンチ」を使用する場合には、これらを意識しておきましょう。