最終更新日:2020/06/30
ビジネスシーンで「ロジック」という言葉を聞き、どういった意味なのか悩んでしまうことありますよね。
「ロジック」は「論理」という意味があり、筋道を立てて考えることを指しています。
本記事では、「ロジック」の詳しい意味や使い方、「ロジック」に考えるための「ロジックツリー」について解説します。
この記事を読めば「ロジック」を使いこなすだけでなく、ビジネスで活躍するための考え方を身につけることができますよ。
記事の隅々までチェックしてくださいね。
1.「ロジック」の意味:思考の筋道や論理
「ロジック」には次のような意味があります。
ロジック
読み方:ろじっく
意味:思考の道筋、論理
もともとは 「logic」という英語が語源で、意味も変わらず「道筋」や「論理」として日本語のように使われるようになりました。
2.「ロジック」の3つの使い方と例文
「ロジック」には3つの使い方があります。
- 論理を表す
- IT用語として使用する
- 「ロジカル」と変化して使う
これらの表現や使い方を例文と合わせて解説していきます。
使い方1.論理を表す
「ロジック」は名詞で使うと「論理」という意味があります。
そのため、「論理」を表す使い方をする場合、「ロジック」単体で使ったり「〇〇のロジック」と前に詳しい説明を付けたりして使うのです。
<例文>
- ロジックに沿った企画会議を行う。
- 仕事のロジックを身につけることが大切である。
使い方2.IT用語として使用する
プログラミングの中で「ロジック」を使用する場合、 プログラム処理の内容や手順を表す言葉へと変わります。
プログラムが上手に作動する道筋を作ることから「ロジック」が使われ、「ロジック」の良し悪しがプログラムのクオリティを左右するのです。
<例文>
- 正しいロジックを組んでプログラミングを行う。
- このプログラムに最適なロジックを組み込んでください。
使い方3.「ロジカル」と変化して使う
「ロジック」は名詞ですが、「ロジカル」と変化すると形容詞として使用されます。
「ロジカル」の意味は「論理的」を表し、 「ロジカルな〇〇」といった形で表現します。
<例文>
- あの顧客にはロジカルな対応が必要です。
- ロジカルな説明が、相手へ説得力を与える
3.「ロジックツリー」を活用してみよう!
「ロジック」に物事を解決するために使用されるのが「ロジックツリー」です。
ここでは、ロジックツリーの概要からメリット、具体的な使い方までしっかりと解説していきます。
3-1.ロジックツリーとは:論理的に問題の解決を目指す方法
ロジックツリーとは、 問題の原因解明や解決策を立案するために、論理的な道筋を活用する方法です。
初めは1つの問題から始まり、そこから原因や問題が起きた要素を加えて表を分岐させていきます。
さらに、この工程を4~5回ほど繰り返すことで、表に現れにくい原因までも把握することが可能です。
そのため、改善させる部分が明確化し、可能なことから対応することで早期に問題解決ができます。
このように論理的な道筋を立てて、問題の原因究明や解決策を目指す方法が、ロジックツリーなのです。
3−2.ロジックツリーをするメリット
ロジックツリーのメリットは、 見当はずれの対策を行うことを防げることです。
ロジックツリーでは一つひとつの要素を確かめ検討しながら完成させていきます。
そのため、最初の問題と最後の解決方法がズレることが少なく、効果の高い対策を講じられるのです。
また、1つの問題に対して、複数の視点から考えることもできます。
つまり、問題の全体像を把握しながら、より多くの解決策を生み出すことができるのです。
1つの対策では解決できなくても、複数の対策を行いお互いの対策を補い合うことで、より強力な対策を講じられますよ。
3-3.ロジックツリーの使った問題解決方法
実際にロジックツリーを使用して考える場合の具体例を紹介します。
例えば、ダイエットをテーマにする場合、初めにツリーのテーマを「ダイエットが失敗する原因」と取り決めます。
次は、その原因として「食事の管理不足」「運動不足」「ダイエット方法が間違っている」ことを挙げていきましょう。
そして、「食事の管理不足」の原因として「食べるもの」「食べる時間」「間食の有無」という原因を挙げます。
このように 一つひとつの原因に対して2~3つほど要素を足し、さらにプラスした要素に新たな要素を足していくのです。
その後、最終的に書き足した要素が問題解決へのポイントとなるため、この要素をもとに解決策を考えていきます。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、一つひとつの要素をじっくり考えながらロジックツリーを作成し活用していきましょう。
3-4.1つの要素に絞ることが大切
ロジックツリーは性質上どんどん階層が増えていき、分かりづらくなってしまう場合があります。
そこで、 何を目的にするのかを考え、1つの要素に絞ることが大切です。
ロジックツリーのテーマは、「Why(原因追求)」「How(問題解決)」「What(要素分解)」の3つが一般的です。
それぞれのテーマごとに要点を絞りながら、ロジックツリーを完成させましょう。
4.「ロジック」の類語
「ロジック」の類語には次の2つの言葉が当てはまります。
- 理論
- 筋道
それぞれの意味や「ロジック」との違いを、例文と合わせて解説していきます。
類語1.理論
「ロジック」の類語として使用されるのが「理論」です。
「理論」は、 法則を説明するために筋道を立てて組み立てられた知識を指しています。
つまり、物事を道筋を立てて考える点で「ロジック」と似ているのです。
ただし、「理論」は実践的な知識であり、「ロジック」は考え方そのものを表します。
そのため、全てが同じ意味を表しているわけではありませんので、使い方には注意が必要です。
<理論>
- 理論に沿った研究を行う。
- 成果を得るための理論を作り上げる。
類語2.筋道
物事の順序や道理を意味する「筋道」も、「ロジック」の類語の1つです。
道筋を立てて考える「ロジック」の本質を表す言葉として、似た意味を持っているのです。
ただし、「筋道」だけでは「ロジック」そのものを表すことは難しいため、前後で意味を補うことが必要になります。
<例文>
- 筋道の通った考え方が大切だ。
- 問題解決までの筋道をきちんと考えよう。
5.「ロジック」の英語表現
「ロジック」はもともと英語ですので、語源となる「logic」を使用します。
また、「論理的」と表現する場合には 「logical」「logically」と形を変えて表現しましょう。
<例文>
- She is logical.「彼女は論理的だ。」
- He solve in a logical manner.「彼は論理的な方法で解決する。」
まとめ
「ロジック」は論理という意味があり、ビジネスシーンでは的確な論理に基づいて考えることが成功への近道となります。
そのため、 「ロジック」がビジネスシーンで重要視されるようになりました。
また、「ロジックツリー」を活用し考えを整理することで、「ロジカル」な対策を講じられます。
「ロジック」をもとにした対策や計画を行い、現在よりもビジネスシーンで活躍していきましょう!