「待てば海路の日和あり」の意味は?同じ意味を持つ言葉や反対語は?

待てば海路の日和ありの意味とは ビジネス用語

「待てば海路の日和あり」とは、「 今は辛く厳しい時かもしれないが、荒れた海が時間が経てばおだやかになるように、またいい時期が巡ってくる」という意味のことわざです。

学校で習ったり、テレビのテロップで見たことはあるけれど、どういった意味なのかは聞かれても説明できない、思い出せない、ということも多いですよね。

「待てば海路の日和あり」とは、どういった意味があり、またどんな時に使われる言葉なのでしょうか。

今回は会話などで使う時の例文と共に、「待てば海路の日和あり」と同じような意味を持つ類語や、逆の意味の反対語についても分かりやすく解説していきます。

1.「待てば海路の日和あり」の意味:辛抱強く待っていれば状況は改善する

待てば海路の日和あり

読み方:まてばかいろのひよりあり

意味:今は海が荒れていても、待っていれば出航できる状況が必ずやってくる。辛抱強く待っていれば状況は改善する

「海の天候が悪くて、今は出航できなくてもあせることはない」、ということから、「 辛抱強く待っていれば状況は改善する」という意味を表すことわざとして使われています。

1-1.元々は中国の「待てば甘露(かんろ)の日和あり」ということわざが由来

「待てば海路の日和あり」は、元々中国のことわざである「待てば甘露の日和あり」という言葉が、日本に伝わった時に変化したものです。

あまり聞き慣れない言葉ですが、「甘露」には以下のような意味があります。

甘露

読み方:かんろ

意味:

  1. 天上の神々が飲む霊液で、飲むと不死を得られる。サンスクリット語では「アムリタ」。
  2. カエデやエノキなどの樹液からしたたる甘い樹汁のこと。
  3. 中国に伝わる伝説で、天子が仁政を施すと天がそれを感じて降らす甘い雨のこと。

このことから、「今は状況が悪くても、待っていれば甘露が降ってくるような日和がやってくる」という意味を持つ、「待てば甘露の日和あり」ということわざが生まれました。

日本では「甘露」という言葉にあまりなじみがなかったことから、 分かりやすい「海路」に例えられたと考えられています。

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  • 1-2.「待つこと」が大切だが「何もしない」のは間違い

    ただし「待てば海路の日和あり」は、 何もしないでただ待っていればいい、という意味ではありません

    「待てば海路の日和あり」とは、「状況が悪い今は何をしても悪いことにしかならない」ために、「状況が変わるまで待ちなさい」と人を励ましたり、自分を奮い立たせる意味でも使われます。

    昔の船乗りの人が、天気が回復するまで道具の手入れや船の修繕をしたように、今できること、つまり「最善を尽くして」待つことが大切だという教えが込められています。

    「待っていれば誰かが何とかしてくれる」という意味ではありませんので、注意しましょう。

    2.「待てば海路の日和あり」の使い方

    「待てば海路の日和あり」が 前向きに物事を考える励ましの意味があることから、実際にどんな時に使うのか、実際の例文と共にご紹介します。

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  • 2-1.「待てば海路の日和あり」を使った例文

    「待てば海路の日和あり」はどんな風に使うのか、例文をご紹介します。

    <例文>

    • 今は不景気で先が見通せないが、待てば海路の日和ありという言葉もある。事業を着実に進めていきましょう。
    • 待てば海路の日和あり」っていうだろう、失敗であきらめるのではなくチャレンジを続けよう。
    • 苦しい時であっても待てば海路の日和ありという言葉を自分に言い聞かせてきたからこそ、今の自分がある。

    相手が「いつも努力していることを知っている」からこそ、励ましの意味が強調されます。

    「待てば海路の日和あり」で 「あきらめてはいけない」という気持ちを伝えましょう。

    続いては、「待てば海路の日和あり」と同じ意味を持つ言葉を解説します。

    3.「待てば海路の日和あり」と同じ意味を持つ言葉

    「待てば海路の日和あり」という言葉は、相手を励ます言葉です。

    ただ少し固い言葉なので、分かりやすい表現も覚えておきましょう。

    相手に分かりやすく伝えることができる、「待てば海路の日和あり」と同じような意味を持つことわざについて、今回は、5つのことわざをご紹介します。

    1. 果報は寝て待て
    2. 石の上にも三年
    3. 急いては事をし損じる
    4. 嵐の後には凪が来る
    5. 急がば回れ

    それぞれことわざの意味と共に、実際にどんな時に使うことができるのか例文と共にご紹介します。

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  • 3-1.「果報は寝て待て」

    果報は寝て待て

    読み方:かほうはねてまて

    意味:運というものは人の力ではどうすることもできないものであるから、あせらず時機を待つほうがよい。

    果報とは、「よい運を授かること」という意味です。

    また仏教の教えで、「前世でおこなったことの結果として、現世で受ける報い(むくい)」という意味もあります。

    そのことから、「 すべきことをしていれば、必ず運を授かることはできるから、いつも通りに過ごしなさい」というアドバイスが含まれているのです。

    「待てば海路の日和あり」と同じように、「やるべきことをすれば、必ず時機が来る」という励ましにも使えます。

    分かりやすく例文をご紹介しましょう。

    <例文>

    • できることは全てやったのだから、合格発表の日まで「果報は寝て待て」という心意気でいよう。
    • 果報は寝て待て」という言葉もある。あせらずいつも通りに練習を続けなさい。

    3-2.「石の上にも三年」

    石の上にも三年

    読み方:いしのうえにもさんねん

    意味:つらいことであっても、辛抱強く続けていればいつか成し遂げることができる。

    「石の上にも三年」は、冷たい石でも座り続けていれば温かくなることから、辛抱強く続けていれば結果が出る、という意味で使われます。

    この「三年」は期間としての三年ではなく、「長い間」という意味で使われている点がポイントです。

    「待てば海路の日和あり」は日頃から努力している人に向けての言葉ですが、「石の上にも三年」の場合は、 これから何かを始めようとする人に対しても使う言葉でもあります。

    使い方を例文で見てみましょう。

    <例文>

    • 新人が入社して1週間で仕事を辞めたいと言ってきた。
      「1週間じゃ自分にこの仕事が向いているか判断は難しい、石の上にも三年という言葉もある、もう少し頑張ってみなさい」と伝えた。
    • 高校に入学してから始めたテニスだったが、3年生でインターハイのレギュラーに選ばれた。石の上にも三年、やり続けたかいがあった。
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  • 3-3.「急いては事をし損じる」

    急いては事をし損じる

    読み方:せいてはことをしそんじる

    意味:あせっていると失敗しやすくなるから、急いでいる時ほど落ち着いて考えて行動しなさい。

    「急いては事をし損じる」には、急いでいる時には思わぬミスを犯しがちなので、そんな時にこそ落ち着いて行動するべきというアドバイスの意味が込められています。

    「待てば海路の日和あり」とは、「 状況が悪い時には何をしても上手くいかないので、無理はしないように」という意味で共通点があるのです。

    どういった場合に使うか、例文をご紹介します。

    <例文>

    • 仕事の締め切りばかりに気を取られてミスばかりしていたので、「急いては事をし損じる」と先輩にたしなめられた。
    • 急いては事をし損じるともいうし、ここはあせらず注意しながら前に進んでみよう。

    3-4.「嵐の後には凪が来る」

    嵐の後には凪が来る

    読み方:あらしのあとにはなぎがくる

    意味:どんな嵐でも、過ぎればいつも通りのおだやかな日が戻ってくる。

    「嵐の後には凪が来る」も、「待てば海路の日和あり」と同じように日常の経験から「 今は悪い状況でも、あせることなく待っていれば時が巡ってくる」という意味があります。

    例えば以下のように使います。

    <例文>

    • 嵐の後には凪が来る」という言葉の通り、悪い時には辛抱することも大切だ。
    • 状況は悪いが、あせらなくても嵐の後には凪が来ると信じよう。
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  • 3-5.「急がば回れ」

    急がば回れ

    読み方:いそがばまわれ

    意味:急ぐからといって危険な近道を選ぶよりは、安全で確実に辿り着ける回り道を選ぶ方がいい。

    「急がば回れ」は、「急いては事をし損じる」と同じような意味があります。

    「急いでいる時にはあわてて失敗しやすいから、落ち着いて確実な方法を選びなさい」という意味です。

    「待てば海路の日和あり」とは、「 時間がかかっても確実な方法を選ぶ(待つ)」という点が共通しています。

    どういう時に使うか、例文をご紹介します。

    <例文>

    • 急がば回れ」という言葉もあるように、あせって行動するのは危険だ。
    • 遅れを取り戻したい気持ちは分かるが、「急がば回れ」だ。

    4.「待てば海路の日和あり」の反対語

    「待てば海路の日和あり」ということわざには、「時期が来るまで待つことが肝要」という意味がありますが、反対の意味を持つことわざには何があるでしょうか。

    同じように相手にアドバイスをする意味がある「待てば海路の日和あり」の反対語について、今回は以下の4つのことわざをご紹介します。

    1. 鉄は熱いうちに打て
    2. 時は人を待たず
    3. 思い立ったが吉日
    4. 寝ていて牡丹餅は食えぬ

    それぞれ言葉の意味と共に、実際に使う時の例文も合わせて解説します。

    4-1.「鉄は熱いうちに打て」

    鉄は熱いうちに打て

    読み方:てつはあついうちにうて

    意味:鉄は熱いうちに打たないと鍛えることができないということ。

    「鉄は熱いうちに打て」とは、鉄を鍛える場合は柔らかくなっている熱いうちでないとできないということ。

    そのため「吸収しやすい若いうちに教育したほうがいい」という意味と、「物事はタイミングが大切だから、それを逃してはいけない」という意味があります。

    「待てば海路の日和あり」は「状況が良くなるまで待つ」という意味ですが、「鉄は熱いうちに打て」の場合は「 タイミングが良ければ待たずにすぐするべき」という逆の意味があるのです。

    例文を合わせてご紹介します。

    <例文>

    • 鉄は熱いうちに打て」という言葉もある。今のうちに多くのことを学んでおくべきだ。
    • 年を取ってから「鉄は熱いうちに打て」の心意気で過ごしてこなかったことを後悔している。

    4-2.「時は人を待たず」

    時は人を待たず

    読み方:ときはひとをまたず

    意味:時は人の営みに関係なく、あっという間に過ぎ去ってしまう。

    「時は人を待たず」は、時間はあっという間に過ぎ去ってしまうものなので、 タイミングを逃すと取り返しがつかないという意味があります。

    「待てば海路の日和あり」のように時機を待つ、というアドバイスとは逆の意味です。

    例えば以下のように使います。

    <例文>

    • 留学をするべきか考えたが、「時は人を待たず」だと思い決断した。
    • 時は人を待たず」ともいう、悩むよりも行動だ。

    4-3.「思い立ったが吉日」

    思い立ったが吉日

    読み方:おもいたったがきちじつ

    意味:何かしようと思い立ったその日こそが、物事をするのに良い日である。

    「思い立ったが吉日」には、「 何かを始める時には、日を選ぶのではなく、すぐ取りかかった方が良い」という意味があります。

    吉日は元々「縁起のいい日」という意味がありますが、「思い立ったが吉日」の場合は「物事を始めるのに良い日」という意味です。

    「待てば海路の日和あり」は「日頃から努力していれば、良い時期が巡ってくるまで落ち着いて待っていても大丈夫」という意味が込められています。

    一方「思い立ったが吉日」は、新しく物事を始めようとしている人へのアドバイスです。

    使い方を例文で見てみましょう。

    <例文>

    • 待っていても何も変わらない、「思い立ったが吉日」と決意した。
    • 思い立ったら吉日」と思い、予備校に申し込んだ。

    4-4.「寝ていて牡丹餅は食えぬ」

    寝ていて牡丹餅は食えぬ

    読み方:ねていてぼたもちはくえぬ

    意味:寝ているだけでは、戸棚から牡丹餅が落ちてきて食べるような幸運はやってこない。

    「寝ていて牡丹餅は食えぬ」は、思わぬ幸運が転がり込む「棚から牡丹餅」の逆の意味の言葉です。

    このことから「 何の努力もしないで、幸運を得ることはできない」という意味があります。

    「待てば海路の日和あり」は、普段から努力をしている人は、状況が良くなればまた運が向いてくるという励ましです。

    一方「寝ていて牡丹餅は食えぬ」は何もしないで利益を得ようとする人に注意を促しています。

    どういった使い方をするのか、例文でご紹介しましょう。

    <例文>

    • 寝ていて牡丹餅は食えぬ」ともいうが、待っているだけでは素敵な出会いはない。
    • 「何か良いことないかなあ」という息子に、「寝ていて牡丹餅は食えぬ」といっておいた。

    続いては、「待てば海路の日和あり」を英語で説明する場合の表現について解説します。

    5.「待てば海路の日和あり」の英語表現

    「待てば海路の日和あり」ということわざの英語表現ですが、海外でも似たような意味を持つことわざがいくつかありますのでご紹介します。

    英語で同じような表現は、以下のものがあります。

    • After a storm comes a calm.(嵐が過ぎ去った後には、静けさが訪れる)
    • Everything comes to him who waits.(待つ人のところへは、どんなものでもやってくる)
    • The longest night will have an end.(明けない夜はない)
    • It is a long that has no turning.(曲がり角のない道はない)

    また「待てば海路の日和あり」という言葉に近い言い方として、「Let’s wait and see.」(少し様子を見よう)という表現もあります。

    あせって行動してしまいそうな時に、「Let’s wait and see.」と言うことで、相手や自分の気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。

    まとめ

    「待てば海路の日和あり」には、「 どんなに悪い状況であっても、いつまでもそれが続くわけではない、時期が来るのを辛抱強く待とう」という意味があります。

    会話で使うことはあまりない言葉ですが、小説や新聞などではよく使われる表現です。

    自分を落ち着かせたい時や相手を励ます時に使ってみてもいいでしょう。

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