【空海に学ぶ】密教とは何か?その教えをわかりやすく徹底解説!

密教の意味とは ビジネス用語

「密教」とは、その名のとおり「秘密の教え」です。

その「密教」の本尊である大日如来に帰依(きえ)し、教団の中で秘密の教義と儀礼を伝承によって伝えていく仏教のことをいいます。

「密教」を日本に伝えたのは、空海(弘法大師)です。

空海は、四国八十八カ所遍路で有名ですが、空海は、現代風にいえばマルチ人間で、イベントプロデューサーだったり、天才土木建設技師だったりします。

ここでは、「密教」の教えや空海のスーパーマンぶりをわかりやすく解説するとともに、現代社会と「密教」の関係についても見ていきます。

1.密教とは:大日如来が説いた秘密の教え

密教

読み方:みっきょう

意味:大日如来が説いた深遠な秘密の教え。密教系の宗派には「真言宗」と「天台宗」がある。

仏教のスタイルに「顕教(けんぎょう)」と「密教」があります。

「顕教」は、広く大衆に向かって世界観を語り、明瞭な言葉で仏教の教えを説くスタイルをとっています。

「密教」はその反対で、信者だけが非公開な教団内で修行を行い、神秘主義的、象徴主義的な教義が中心になっています。

「密教」では、真理そのものの現れとしての「大日如来」の究極の教えが、師から弟子へ厳格なルールで伝えられます。

2.密教思想の基礎

「密教」は、「顕教」を批判する観点から生まれました。

言葉や書物で表し得る「顕教」には本当の真理はない、という考え方です。

本当の真理は、お釈迦からじかに教えを受けた弟子たちから連綿と受け継がれた「何か」であり、それを修行によって獲得するとされています

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  • 2-1.二つの密教

    「密教」は、9世紀に最澄と空海によって日本に伝えられました。

    最澄と空海は、ほぼ同時期に中国へ渡っていますが、空海は約2年、最澄は数ヶ月と、滞在期間も、持ち帰ったものも異なりました。

    空海が体系化した「密教」を真言密教、最澄とその弟子たちが体系化した「密教」を天台密教といいます。

    真言密教

    空海が開いた「密教」の宗派は「真言宗」といいます。

    この 「真言」というのは、お釈迦様の真実の言葉という意味です。

    「真言」は、漢文や中国語に訳していない言葉で、もともとのインド語やサンスクリット語そのままの言葉です。

    「真言宗」の呪文のようなお経は、お釈迦様の本当の言葉とされています。

    天台密教

    最澄が中国から伝えた天台宗の一部には、「密教」の教えが含まれていました。

    「天台密教」は、最澄の弟子たちが、天台宗に「真言密教」を取り入れた形で体系化し、比叡山を中心に発展しました。

    「真言密教」が秘密主義であるのに対して、「天台密教」は比較的オープンです。

    「真言密教」が師から弟子に教えが伝えられ、師につかないと悟りを開くことが出来ないとするのに対し、 「天台密教」では、自らの信仰によって悟りを得られるとしています。

    2-2.密教の教え

    「密教」の教えの中で、重要なキーワードは、 「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」 「曼荼羅(まんだら)」です。

    この二つを理解すれば、「密教」が何であるか、かなり理解が進みます。

    即身成仏(そくしんじょうぶつ)

    「密教」と「顕教」の決定的な違いは「即身成仏」という考え方です。

    「顕教」では、「悟り」を開いてするためには、永遠の時間が必要とされていますが、「密教」では、老若男女だれでも、修行によってこの世で「悟り」を開き成仏できると説きます。

    「悟り」や「成仏」というと、我々には縁遠いことのように思われがちですが、今日では、「悟り」は「最高に幸せなこと」と解釈されています。

    「成仏」も死ぬことではなく、「何者にも依存しない、何にもわずらわされることのない、安穏(あんのん)な境地のこと」と捉えられています。

    つまり、 「即身成仏」とは、「自分が今本当に幸せであるように生きること」と解釈できます。

    曼荼羅(まんだら)

    「曼荼羅」は「悟り」の境地を絵柄で示したもので、仏様や菩薩などが模様のように描かれています。

    「曼荼羅」では、409体の仏様や菩薩などが、グループ別に12区画に分けて描かれ、中心には大日如来が鎮座しています。

    「密教」において、大日如来は全ての中心であり、スタートですから当然です。

    大日如来が座る中心付近には大きな蓮の花が描かれています。

    これは、人は誰でも仏になりうる存在で、迷いの心をかき消せば、「悟り」を求める心が花開くということを表しています。

    今日、「曼荼羅」は図柄としても評価され、曼荼羅アートとして、魔方陣のようなデザイン画が様々なシーンで見られます。

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  • 3.スーパーマン「空海」

    「真言密教」をひらいた「空海」は、平安時代に讃岐の国(今の香川県)に生まれました。

    「空海」は「真言密教」の開祖というだけでなく、多くの才能を発揮した、いわゆるマルチ人間だったといわれています。

    「空海」の考えた四国八十八カ所お遍路のシステムは、今日でいう巨大なスタンプラリーです。

    このシステムは、巡礼文化として、世界的にも高く評価されています。

    尚、「弘法大師(こうぼうだいし)」というのは、「空海」が亡くなった後に、授けられた呼び方です。

    「空海」は天才土木建設技師でもあった

    「空海」は 様々な土地で、建築・土木工事を指導しました。

    香川県に今も残る「満濃池(まんのういけ)」は、「空海」が改修したことで知られています。

    アーチ型の堤防を持つ「満濃池」は、国内最大級のため池であり、今も治水と農業用水確保に大きな役割を担っています。

    「空海」が杖をつくと、そこから水が湧き出たという逸話は、水脈を見抜く土木的スキルを持っていたことを伺わせます。

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  • 4.現代社会と密教

    「密教」の「即身成仏」は、「本当に幸せであるように生きること」を目指す考え方です。

    現代社会は「合理主義」が重要視され、理屈に合わないもの、分かりにくいものは排除されてしまいます。

    確かに、合理主義は効率的で、日常の様々な問題解決に有効です。

    しかしながら、人間は、合理性だけでは割り切れない部分を持っています。

    自分一人が幸せな気分を味わえば満足だということではなく、家族や友人などの周囲の人間みんなが幸せになることが必要になってくるのです。

    この辺りの「密教」の教えは、競争社会の中で、ストレスに囲まれて生きる現代人に、自分の生き方を見直す一つのきっかけを与えてくれます。

    まとめ

    「密教」は、「大日如来」が説いた深遠な秘密の教えです。

    「密教」は、9世紀に最澄と空海によって日本に伝えられました。

    空海が体系化した「密教」を真言密教、最澄とその弟子たちが体系化した「密教」を天台密教といいます。

    世間を騒がせた「オウム真理教」には、「密教」的教義が含まれていたとされていますが、その反社会的行為は、「密教」の本質とはかけ離れたものです。

    「密教」が説く「即身成仏」の教義や、表面的なことだけでなく本質的な真理を追究しようとする姿勢は、現代社会にも相通じるものがあります。

    「密教」に関する正しい知識を身につけ理解することは、 現代人にとっても大変重要だと言えるでしょう。

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