「餅は餅屋」の意味・由来・語源とは?使い方から類語・英語まで解説

餅は餅屋の意味とは ビジネス用語

「餅は餅屋」は、「何事においても、その道の専門家に任せるのが一番であること」を意味することわざです。

日常会話だけでなく、ビジネスシーンにおいても活躍することわざですので、正しい意味を覚えていないと、相手に不信感を与えかねません。

そこで今回は、「餅は餅屋」の意味・使い方を説明し、類語や英語表現も紹介していきます。

「餅は餅屋」と「桶は桶屋」の違いも解説しますので、ぜひ最後までご覧になってください。

1.「餅は餅屋」の意味

専門家に任せるのが一番なこと

餅は餅屋

読み:もちはもちや

意味:何事においても、その道の専門家に任せるのが一番であること

「餅は餅屋」は、「何事においても、その道の専門家に任せるのが一番であること」を意味することわざで、「餅屋は餅屋」ということもできます。

物事が難しく、自分で解決するのが不可能であるため、「専門家に頼る必要がある」時に良く使用されます。

例文

  • クーラーが動かなくなってしまったから、餅は餅屋と言うし修理を頼むことにした。
  • 自己流で車を修理しようしようとしたけれど、餅は餅屋という言葉のとおり、専門に頼もう。
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  • 2.「餅は餅屋」はなぜ餅屋?語源・由来

    「餅は餅屋」の語源・由来は、以下2つの説があります。

    なぜ「餅は餅屋」と言われるのかといった疑問にも答えていきます。

    「貸つき屋」「貸餅屋」

    「餅屋」というと、お餅を売っているお餅屋さんを想像しますが、そうでなく、「貸つき屋」「貸餅屋」とは、 「個人の代わりに家に来て餅を作ってくれる人」を指します。

    道具や材料の準備から餅をつくところまで全てを行ってくれる「貸つき屋」「貸餅屋」は、年末年始で物事が忙しい人がよく利用していました。

    餅をつくために、忙しい時間を削って材料や道具を揃えるのは一苦労です。

    そのことから、自分で餅を作るより、「貸つき屋」「貸餅屋」に頼んだ方が早いし美味しいということが広まり、専門家に頼むのが一番となったのが「餅は餅屋」と言われる所以です。

    その後、江戸時代後期の『上方(京都)いろはかるた』に収められることで、「餅は餅屋」ということわざが広く知られるようになりました。

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  • 『滑稽太閤記』『類字名所狂歌集』

    江戸時代の書物である『滑稽太閤記』に、 「 餅は餅屋がよし、指し合いのことは此方にまかせよ」。

    『類字名所狂歌集』に、「花を見て葛団子までもしられけり 餅は餅屋のよしの山哉」と記載されていることからも、江戸時代には「餅は餅屋」ということわざが使われていたのが分かります。

    3.「餅は餅屋」の使い方と例文

    「餅は餅屋」の意味を確認しましたが、実際に使用してみないと安心できませんよね。

    ことわざはたとえ話ですので、 場面に応じた使い分けをしっかり学ぶ必要があるのです。

    そこで、「餅は餅屋」の使い方を、以下の3つのシーンに分けて説明していきます。

    それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。

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  • 「意味や使い方が分からないことに直面した」場合

    「餅は餅屋」は、「意味や使い方が分からないことに直面した」場合に使用されます。

    道具の使い方が分からなかったり、難しい物事に直面した場合に、「専門家に任せた方がよい」という意味で「餅は餅屋」と表現できるのです。

    例文

    • 餅は餅屋というように、パソコンの使い方は、文系ではなく理系に任せた方が良い。
    • 法的な手続きは、後で問題が起こらないように、全て弁護士にお任せしよう。餅は餅屋とはこのことだ。

    「挑戦してみたが、上手くいかなかった」場合

    「餅は餅屋」は、「挑戦してみたが、上手くいかなかった」場合に使用されます。

    とりあえず自力で解決しようと努力したけれど、なかなか上手くいかなかった経験は誰にでもありますよね。

    その時に、「専門家に聞けばよかった」「専門家に任せればよかった」という意味で、「餅は餅屋」と表現できるのです。

    例文

    • 自分で車を修理しようとしたが、問題が悪化してしまい、餅は餅屋に任せるべきだと痛感した。
    • 自己流に拘ると失敗するから、餅は餅屋に任せましょう。
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  • 「効率的に物事を進めようとする」場合

    「餅は餅屋」は「効率的に物事を進めようとする」場合に使用されます。

    ビジネスシーンにおいては、短時間で成果を出すために、チームで作業しますよね。

    素人では時間がかかることでも、「専門家に任せれば効率化できる」という場合に、「餅に餅屋」を使う機会があるのです。

    例文

    • 労働問題の対策は、人事部に一任しています。餅は餅屋というからね。
    • 餅は餅屋というように、この部門はアウトソージングを利用して、外部の労働者を雇った方が良い。

    4.「餅は餅屋」の誤用表現

    ことわざは意味をしっかりと理解していないと、間違った使い方をしてしまうことがあります。

    誤用表現を知ることで、しっかりと意味を身に付けられますので、ぜひご覧になってください。

    「餅は餅屋」の誤用表現は、以下の通りです。

    1つずつ詳しく見ていきましょう。

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  • 「桶は桶屋」ということわざは存在しない

    よくある間違いで「桶は桶屋」という表現をする人がいますが、「桶は桶屋」ということわざは存在しません。

    おそらく、 「風が吹けば桶屋は儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)」ということわざと混同してしまっているのでしょう。

    「風が吹けば桶屋が儲かる」は、「理由をこじつけて、無理やりな理論のこと」を意味し、全く異なることわざですので、注意してください。

    例文

    蛇の抜け殻で金運が上がるという話は、風が吹けば桶屋が儲かるというように、実証された話ではなく気分の問題だ。

    「当たり前である」と使用するのは間違い

    「餅は餅屋」に、「当たり前である」という意味はありません。

    文字通りに「餅は餅屋」を読むと、「餅は餅屋に頼むのが当たり前である」の意味で捉えてしまいがちですが、「専門家に任せるのが一番である」が正しい意味です。

    5.「餅は餅屋」の類語であることわざと例文

    相手によっては、「餅は餅屋」と表現しても、意味が伝わらない可能性があります。

    その時に備えて、「餅は餅屋」の類語を知り、多様な言い回しを覚えておきましょう。

    「餅は餅屋」の類語は、以下の通りです。

    次に、上記のなかでもよく使われる類語である「蛇の道は蛇」「海のことは漁師に問え」の意味と例文をご紹介しますので、参考にしてください。

    類語1.蛇の道は蛇

    蛇の道は蛇

    読み:じゃのみちはへび

    意味:その道の専門家は、その道のことをよく知っていること

    「蛇の道は蛇」は、「その道の専門家は、その道のことをよく知っていること」を意味することわざです。

    「餅は餅屋」と同じように使用できますが、「蛇の道は蛇」は「蛇の通り道は狭く、見つけにくいため、蛇に任せた方が良いこと」が由来になっています。

    また、最初の「蛇」は「じゃ」、最後の「蛇」は「へび」と読むことに注意しましょう。

    例文

    蛇の道は蛇というように、自分で考えず、専門家に任せた方がいいだろう。

    類語2.海のことは漁師に問え

    海のことは漁師に問え

    読み:うみのことはりょうしにとえ

    意味:その道のことは、その道の専門家に相談するのが最善であること

    「海のことは漁師に問え」は、「その道のことは、その道の専門家に相談するのが最善であること」を意味することわざです。

    「餅は餅屋」と同じように使用できますが、「任せる」ではなく「質問する・相談する」という意味合いを含みます。

    例文

    電気・ガス・水道に問題があったら、すぐに電話した方がいいよ、海のことは漁師に問えと言うからね。

    類語3.芸は道によって賢し

    芸は道によって賢し

    読み:げいはみちによってかしこし

    意味:専門家は専門とすることに他の人より抜きん出ている

    「芸は道によって賢し」は「餅は餅屋」の言い換えとしても使えることわざです。

    同義語には「芸は道によって精し」があります。

    例文

    パソコンが動かなくなって自分で修理したが直らず、やはり芸は道によって賢しというし専門家に頼もう

    類語4.馬は馬方

    馬は馬方

    読み:うまはうまかた

    意味:専門的なことは専門家に任せよ

    「馬は馬方」も「餅は餅屋」の言い換えとして使うことができます。

    「馬方」とは、馬を使って荷物や人を運ぶ人のことです。

    「馬方」は馬の扱いに慣れていることから、馬の扱いは馬方に任せよから転じて専門的なことは専門家に任せよという意味になりました。

    例文

    お気に入りの時計が動かなくなった。馬は馬方だ、時計屋に行こう。

    6.「餅は餅屋」の反対語であることわざと例文

    「餅は餅屋」の反対語は、イメージしづらいかもしれません。

    専門家に任せないと失敗することや、専門家であっても時には失敗することを指すことわざが「餅は餅屋」の反対語に当てはまります。

    「餅は餅屋」の反対語は、次にあげる2つです。

    それぞれの反対語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

    反対語1.左官の垣根

    左官の垣根

    読み:さかんのかきね

    意味:専門外の人間が仕事しても、上手くいかないこと

    「左官の垣根」は、「専門外の人間が仕事しても、上手くいかないこと」を意味することわざです。

    左官とは「壁塗りをする人」であり、左官に「壁作りをさせること」は専門外で不可能であることに由来があります。

    例文

    文系にプログラミングをやらせても、左官の垣根のようになるよ。

    反対語2.猿も木から落ちる

    猿も木から落ちる

    読み:さるもきからおちる

    意味:その道の専門家であっても、時には失敗することがある

    「猿も木から落ちる」は、「その道の専門家であっても、時には失敗することがある」を意味することわざです。

    「専門家に任せても、失敗してしまった」時には、「餅は餅屋」でも「猿も木から落ちる」という言うことができるでしょう。

    例文

    人間なんだから、プロでも失敗することはありますよ、猿も木から落ちると言いますからね。

    7.「餅は餅屋」の英語表現と例文

    「餅は餅屋」は以下の英語で言い表すことができます。

    上記2つとも、結局は 「専門とする人」に任せたほうがよいということを表現した英語です。

    それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。

    よく使うのは「There is a mystery in the meanest trade」

    「There is a mystery in the meanest trade」は、「どんなつまらない仕事にも秘訣がある」を意味する英語です。

    日本語に直訳すると、やや皮肉交じりの表現に聞こえるため、「自分が失敗してしまい、専門家に任せた方が良かった」場合に使用するといいでしょう。

    例文

    You notice from failed that there is a mystery in the meanest trade.
    (どんなつまらない仕事にも秘訣があることを、失敗してから気づく。)

    「Every man knows his own business best」を使うこともある

    「Every man knows his own business best」は、「誰もが自分の専門の事を一番よくわかっている」を意味する英語です。

    ここで使われている「business」は、「仕事」ではなく「専門的な物事」を表しています。

    例文

    I’ll leave to it to you, it says every man knows his own business best.
    (あなたに任せるよ、誰もが自分の専門の事を一番よくわかっている、と言うからね。)

    まとめ

    「餅は餅屋」は、「何事においても、その道の専門家に任せるのが一番であること」を意味することわざです。

    一般的に、「餅は餅屋」が正しい表現ですが、「餅屋は餅屋」と表現しても間違いではありません。

    専門的なことは、素人が下手に手を出すと、状況が悪化してしまうことがありますので、その時は「餅は餅屋」に任せましょう。

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