「元も子もない」の意味とは?正しい使い方を例文付きで解説

元も子もないの意味とは ビジネス用語

「元も子もない」の意味は「本来の意義や当初の目的などが失われるだけでなく、失う必要のないものまで予期せず失われること」を指します。

日常生活よりもビジネスシーンで使われることが多いため、社会人なら知っておくべき言葉なのですが、使い方や意味を詳しく知らない人も多いはずです。

会社の会議などで上司が「ここで無理をすると、元も子もなくなる事態になりかねない」と発言していたことありますよね。

どれくらいの大きな事態なのか、想定できるようにはなっておきたいものです。

今回はそんな「元も子もない」という言葉の意味と正しい使い方、さらに類語の紹介、間違えやすい言葉との違いもまとめて解説をします。

1.「元も子もない」の意味とは「すべて失い何もない」状態

「元も子もない」の意味は以下の通りです。

元も子もない

読み:もともこもない

意味:本来の意義や当初の目的などが失われるだけでなく、失う必要のないものまで予期せず失われること

「元も子もない」とは自分の身の回りにあったものも含めすべて失ってしまい、どうしようもなくなという意味で使います。

何もかもなくなるのですから、あまり嬉しい言葉ではありませんね。

1-1.「元も子もない」の語源

「元も子もない」という言葉は、色々なことを欲張った結果、金銭的な損失だけではなくすべてを失ったときのたとえとして使われたものです。

また、「元も子もない」の「元」とは「元金(資本金)」のことを指し、「子」というのは「利子」のことを指しています。

「元金」と「利子」の意味は以下の通りです。

元金

読み:もときん(がんきん)

意味: 元手、資本金のこと もともと所有しているお金  利子を含まない直接貸し借りした金額

利子

読み:りし

意味:貸した金銭に対する報酬として、貸主が借主から一定の割合で定期的に受け取る金銭のこと

たとえば、銀行からお金を1000万借りて事業を立ち上げたとします。

この1000万は「元金」という扱いになり、このお金で事業拡大をし「利子」を得るという流れになります。

しかし、無理な経営をし続けた場合「利子」を得るどころか「元手」の1000万も使い果たしてしまった場合、この状況こそが「元も子もない」という状況なのです。

これらの言葉の意味から「元も子もない」とは得る予定であった利益や報酬だけでなく、もともと所有していた資本金までも失ってしまった状態をたとえるときに使われる言葉となりました。

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  • 2.「元も子もない」の使い方と例文

    「元も子もない」は以下の2通りの使い方があります。それが以下です。

    1. 自分の身の回りからなにもかもなくなった時に使う形
    2. 相手がすべてを失う状況に陥りそうな場合に忠告として使う形

    「元も子もない」状況になるのが、自分なのか相手なのかによって使い方は分けられます。

    では、それぞれみていきましょう。

    2-1.自分の身の回りからなにもかもなくなった時の使い方

    「元も子もない」は「自分」に対して「身の回りから何もかもなくなった」ことを表現する時に使います。

    「元も子もなくなった」と一言言うことで、自分がすべてを失いどうしようもない状況であることを伝えることができるのです。

    <例文>

    • 事業に失敗した。元も子もなくなった
    • まさか自分の考えが元も子もない状況まで陥いるとは、思いもしなかった
    • これでは元も子もないではないか、なんてことを自分はしでかしたのだろうか
    • 元も子もないことをしている自分に嫌気がさす

    これらの例文からわかるように、「元も子もない」を自分に使うときは 、すでに「全てを失ってしまった」という「過去の出来事」を指すように使われることがほとんです。

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  • 2-2.相手がすべてを失う状況に陥りそうなとき「忠告」としての使い方

    また「元も子もない」は、相手に忠告するというニュアンスで使うことができます。

    相手に対して取り返しのつかなくなる前に、「どうにかしろよ」とアドバイスができるのです。

    以下が例文となります

    <例文>

    • こんなことを続けていると、元も子もなくなる
    • この企画を無理に続ければ、元も子もなくなる可能性が高いがどうするつもりかね
    • 元も子もなくなってからじゃ遅いぞ

    このように 相手に対して使う場合は、忠告という意味で使われます。

    3.「元も子もない」と「本末転倒」「身も蓋もない」の違い

     

    「元も子もない」とニュアンスが似ており、間違えやすい言葉が 「本末転倒」と「身も蓋もない」です。

    この2つの言葉は「元も子もない」とは意味も使い方も違うため、間違えないようにしましょう。

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  • ①「元も子もない」と「本末転倒」

    「本末転倒」の意味は以下です。

    本末転倒

    読み:ほんまつてんとう

    意味:物事の本質的ではない部分にこだわり、大事な部分をおろそかにしてしまうこと

    「本末転倒」の「本末」は物事の根本的な部分を指しており、「転倒」は転げ落ちてひっくり返ることを指します。

    「本末転倒」は物事の根本的な部分を取り違えたときに使われる言葉で、「元も子もない」のように、すべてを失った時に使われる言葉ではありません。

    では、例文で使い方を確認します。

    <例文>

    • そんなことを言ってしまっては本末転倒
    • 学業を怠り、アルバイトに専念するのは本末転倒
    • 参考書だけ揃えて勉強しないのは本末転倒である

    つまり、すべてを失うときに使われる「元も子もない」という言葉と、物事を取り違えた時に使われる「本末転倒」という言葉とでは意味も使い方も違うのです。

    ②「元も子もない」と「身も蓋もない」

    「身も蓋もない」もまた、同じように「元も子もない」とニュアンスが似ている言葉ですが、意味も使い方も違います。

    まずは「身も蓋もない」という言葉の意味を理解しましょう。

    身も蓋もない

    読み:みもふたもない

    意味:表現が露骨すぎて、ふくみも風情がないこと

    「身も蓋もない」の「身」とは物を入れる容器のことを指しています。

    容器も蓋もないことから、中に入れるはずだったものを隠すことができず露になっている状態がこの言葉の語源です。

    「身も蓋もない」の使い方の例文は以下になります。

    <例文>

    • 薬を水ではなくジュースで飲むのは、身も蓋もないことです
    • 言ってはい悪いといいつつも、他人の悪口を話すなんて身も蓋もないことだ
    • こんなこと言っては身も蓋もないかもしれませんが、この会議は意味がありません

    この言葉は、 前提条件を無視して、率直に意見を述べた人に対して使われる言葉です。

    他にも「そんな暴言を浴びせなくてもいいのでは?」と心配するくらい言葉がきつい人もいますよね。

    そんな風に「身も蓋もない」とは「包み隠さず、露骨である」こと指す時に使う言葉のため、「元も子もない」とは意味も使い方も違うのです。

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  • 4.「元も子もない」の類語は「台無し」「無駄になる」「無に帰する」

    「元も子もない」には3つの類語があります。それは以下です。

    1. 台無し
    2. 無駄になる
    3. 無に帰する

    それぞれ解説します。

    類語①「台無し」

    「台無し」の意味は以下です。

    台無し

    読み:だいなし

    意味:物事がだめになり、なくなること なにもかも予定通りにいかなくなること

    「ここまでやってきたのにすべて台無しになった」などと使われるように、 いままで積み重ねてきたものがなくなるという意味で使われます。

    「元も子もない」という言葉も無理に頑張りすぎた結果、元金も利子もなくすという意味なので、「台無し」が類語として使えるのです。

    「台無し」も「元も子もない」もなくなるという点で意味が似ています。

    例文は以下です。

    <例文>

    • その決断は今までの努力を台無しにするかもしれない
    • これじゃ台無しだよ
    • この収益を台無しにしないように他のリスク管理も徹底しよう
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  • 類語②「無駄になる」

    「無駄になる」の意味は以下です。

    無駄になる

    読み:むだになる

    意味:意義や効果が最後までだせずに終わる、または出せない状況のこと

    「今までの努力が無駄になった」などのように、 目的としていた効果が最後まで出せなかったときに使う言葉です。

    「元も子もない」も最後まで利子が出ない状況で終わるため、「無駄になる」が類語になるのです。

    「無駄になるの」例文は以下です

    <例文>

    • こんなに買っても使わないと無駄になるのではないか
    • 今まで努力が無駄にならないように精一杯努力しましょう
    • 今月の予算が先月を上回らないと色々と無駄になる

    類語③「無に帰する」

    「無に帰する」の意味は以下です。

    無に帰する

    読み:むにきする

    意味:再び何もない状態になる

    「長年の努力が無に帰してしまった」などのように、こちらも 今までの積み重ねがなくなったときに使われます。

    「元も子もない」も、最終的にはなにもない状態になるため、「無に帰する」が同様に使えるといえるでしょう。

    「無に帰する」の例文は以下です。

    <例文>

    • 色々議論したにも関わらず、なにも決めずに終われば、結局無に帰することになる
    • 数時間実験したが、無に帰する状態になった
    • 無に帰することが見えているなら、最初からやらな方が良い

    5.「元も子もない」の英語表現は「coming to nothing」

    「元も子もない」の英語表現は以下です。

    coming to nothing all for nothing

    「元も子もない」はすべてなくなるという状態をあらわしていることから、英語でもなくすという意味を含んだ単語が使われていますね。

    「coming to nothing」はセットで「無になる」という意味があり、「元も子もない」の「全てをなくす」の英語表現として使えるのです。

    仕事によっては外国人と会議をする人もいるでしょう。

    そのようなときに「元も子もない」という言葉を使う場面があるかもしれません。

    もし使うときは、前述したような表現をすると良いでしょう。

    まとめ

    「元も子もない」とは 「本来の意義や当初の目的などが失われるだけでなく、失う必要のないものまで予期せず失われること」という意味を持ちます。

    いままで積み重ねてきたものがなくなったときや、なくなりそうなときに使われるため、ビジネスシーンでもマイナスなイメージを含んでいる言葉です。

    「本末転倒」や「身も蓋もない」などの言葉とニュアンスは似ていますが、意味や使い方が違うため注意が必要でしょう。

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