「蔑ろ」とは?意味や読み方・類語を例文付きで解説!

蔑ろの意味とは ビジネス用語

「蔑ろ」とは「ないがしろ」と読み、「あってもないもののように軽んじること」という意味です。

「蔑ろにする」「蔑ろにしている」「蔑ろにされる・蔑ろにされた」などの使い方をします。

この記事では「蔑ろ」の意味や語源の他に、類語・対義語・英語表現まで例文付きで解説していきます。

1.「蔑ろ」の意味は?

意味は「あってもないもののように軽んじること」

蔑ろ

読み方:ないがしろ

意味:他人や物事をあってもないもののように軽んじること

「蔑ろ」とは「他人や物事をあってもないかのように軽んじること「侮り冷たくあしらうこと」などを意味する言葉です。

もっと簡単に言うと、 相手を無視したり、人の話をまともに聞かなかったり、いい加減に扱った時などにも使います。

例文

  • 私は勉強も習い事も、どちらも蔑ろにしたくない
  • 一流のリーダーは目下の者を蔑ろにはしないものだ
  • 医師のアドバイス蔑ろにしてしまったせいで、再入院となった

他には「人目を気にせず無造作なようす」を表す言葉でもありますが、現在こちらの意味で使われることはほとんどありません。

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  • 「蔑ろ」の語源

    「ないがしろ」は元々は「無きが代(なきがしろ)」と言いました。

    代役や代行、代理人などというように、「代」には「(特定の人や物の)代わりになるもの」の意味があります。

    「代」が「無い」、 「代わりすらない」「代わりなど必要ない」、つまり「ないに等しい」という意味から転じて「蔑ろ」という言葉になりました。

    同じ漢字だけど意味が違う「蔑ろ」と「蔑む」

    「蔑ろ」は「あってもないもののように軽んじること」の意味だとご説明しました。

    一方、 同じ字を使う「蔑む(さげすむ)」は「自分より劣ったものとして人を見下す」ことを意味します。

    • 蔑ろ(ないがしろ):あってもないもののように軽んじること
    • 蔑む(さげすむ) :自分より劣ったものとして人を見下すこと

    このように厳密には意味の違う言葉となりますが、どうして同じ漢字なのでしょうか?

    中国からやってきた「蔑」という漢字は、目に刃物を当てて、傷ついてただれた様子を表しています。

    よく見えないことから転じて、目にも止めないことの意に用い、相手を無視する、相手をけなす、という意味となりました。

    このように「蔑」という漢字には「人を軽んじて無視する」「人を見下す・けなす」というネガティブな意味が含まれているため、同一の字を当てているのです。

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  • 2.「蔑ろ」の使い方と例文

    「蔑ろ」のよくある3つのパターンに分けて、使い方をご紹介していきます。

    それでは「蔑ろ」の使い方を例文付きで見ていきましょう。

    蔑ろにする

    「蔑ろ」に 「~する」という動詞を付けた、よく使われるパターンです。

    例文

    • 親を蔑ろにする
    • 人の命を蔑ろにする
    • 世話を蔑ろにするから、ペットが体調を崩してしまった
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  • 蔑ろにしている

    今、まさに蔑ろにしている、 現在進行形での表現です。

    英語で言うと「~ing」が付く状態ですね。

    例文

    • 彼は働くでもなく何をするでもなく、自分の人生を蔑ろにしている
    • 彼女のことを蔑ろにしているから、そのうち愛想をつかされるだろう

    蔑ろにされる・蔑ろにされた

    受動態、いわゆる 受け身と言われる使い方です。

    例文

    • 俺の考えは蔑ろにされた
    • どうせ私は蔑ろにされる
    • 国にまで蔑ろにされて、どうやって生きていけばいいのだろう
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  • 3.「蔑ろ」の類語と例文

    蔑ろの類語

    次は「蔑ろ」の類語を見ていきましょう。

    相手をいい加減に扱ったり、軽く見たりする意味の言葉が当てはまる類語は以下の3つです。

    それでは、一つずつご紹介していきます。

    類語1.疎か

    疎か

    読み方:おろそか

    意味:物事をいい加減にしてすませること

    「疎か」とは「不十分」という意味を持っています。

    「そっちのけで」「お構いなしに」「気にも留めず」などの意味合いで使うことができます。

    「疎か」は不注意などで、自分の意志とは関係なく適当な対応になってしまう場合にも使われますが、「不注意で蔑ろにしてしまった」ということはありません

    「疎か」と「蔑ろ」は使う状況に応じて、しっかりと使い分けてください。

    例文

    • 勉強を疎かにしてしまったせいでテストの点数が低かった
    • 彼が仕事を疎かにするはずがない
    • 右手に集中すると、左手が疎かになってしまう
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  • 類語2.のけ者

    のけ者

    読み方:のけもの

    意味:仲間外れ

    「のけ者」は「除け者」とも書き、「仲間に入れてもらえない」「周囲から距離を置かれる」などの意味となります。

    差別的に扱われ、冷遇されるイメージ となり、「蔑ろ」と同じ意味合いで使うことができます。

    例文

    • 一人だけのけ者扱いされる
    • 彼はクラスでのけ者になることはなかった
    • みんながあなたをのけ者にしようとしている

    類語3.軽視

    軽視

    読み方:けいし

    意味:物事の価値を軽く見ること

    「軽視」とは「物事の価値を軽く見ること」ですから、相手を自分より劣ったもの・程度の低いものと見ている、ということです。

    その価値や影響力を侮っているという意味になります。

    この言葉も「蔑ろ」の言い換え表現として、同じように使うことができます。

    例文

    • あの人は倫理観軽視している
    • 地方の開発は軽視されやすい
    • 自分に関係ない仕事だから軽視してはいけない

    4.「蔑ろ」の対義語と例文

    蔑ろの対義語

    続けて「蔑ろ」の対義語を見ていきましょう。

    敬ったり、大事に思ったりする言葉が対義語として使うことができます。

    それでは、「尊敬」の意味から見ていきましょう。

    対義語1.尊敬

    尊敬

    読み方:そんけい

    意味:他人の人格や行動などを優れたものとして敬うこと

    「尊敬」とは人に対して 「素晴らしい」や「偉い」といった気持ちを持つことを意味する言葉です。

    相手の行動や考え方を普通以上に好ましく思っている時などに使えます。

    例文

    • 両親を心から尊敬している
    • 彼は私の尊敬する人です
    • 尊敬の念を抱いている

    対義語2.畏怖

    畏怖

    読み方:いふ

    意味:おそれ、かしこまること

    「畏怖」とは「圧倒され、おそれおののくこと」という意味ですが、「恐怖」とは少し意味が違います。

    「畏れ」と書き、「かしこまる」「恐れ多いと思う」「謹んで承る」という意味となります。

    ピンとこないかもしれませんが、神社で「かしこみかしこみ」と使われている意味は 「(神や天皇に対して)慎みと敬いの念を持つ」ということです。

    例文

    • 神様に対して強い畏怖の念を抱く
    • 神や自然など、目に見えないものに畏怖してしまう
    • 富士山の山頂から見る朝日に感動と畏怖を覚えた

    対義語3.大切

    大切

    読み方:たいせつ

    意味:丁寧に扱うさま、大いに重要なこと

    昔は「大いに迫る」の意味を持ち、「緊急を要する」ことから「肝要なさま(重要なこと)」の意味でも使われていました。

    時代とともに意味が多様化していき、かけがえのないもの」という意味で使われるようになりました。

    日本語をポルトガル語で解説した日葡辞書では、「大切」は「愛」とも訳されています。

    例文

    • この万年筆はずっと大切にしている
    • お体を大切にしてください
    • 大切な書類だからなくさないようにしよう

    5.「蔑ろ」の英語表現と例文

    蔑ろの英語表現

    英語で「蔑ろ」を表現したい時に使える表現は以下の通りです。

    それぞれ文脈に合った単語を選びましょう。

    よく使うのは「make light of」

    make light of

    読み方:メイク ライト オブ

    意味:軽視する、甘く見る

    「舐める」「大したことではないと軽視する」といった意味合いでよく使われている表現です。

    例文

    • Don’t make light of me.
      (私を蔑ろにするな)
    • I did not mean to make light of his problems.
      (彼の問題を蔑ろにするつもりはなかった)
    • You shouldn’t make light of a headache.
      (頭痛を甘く見ない方がいい)

    「contempt」を使うこともある

    contempt

    読み方:コンテンプト

    意味:さげすみ、侮り

    「contempt」も さげすみや侮りなどを意味する言葉です。

    法廷や国会に対しての侮辱行為を指す言葉でもあります。

    例文

    • He’s beneath contempt.
      (彼は軽蔑にも値しない)
    • You should not treat people with contempt.
      (人を蔑ろにするべきではない)
    • They viewed me conduct with contempt.
      (彼らは私の行為を軽蔑の目で見た)

    【補足】蔑ろにしてはいけない3つのこと

    「蔑ろ」は人や物事を見下し、ないもののように扱うことを意味しますが、それはつまり 自分を守るために他の物事を侮っているとも言えます。

    日々の生活の中でストレスから身を守るため、自分の心を守るため、そんな方法の一つとして「蔑ろにする」という行為に繋がるのです。

    心の余裕がなくなると、自分にとって優先順位の低いものを蔑ろにしてしまいがちです。

    まずは一呼吸置いて、 蔑ろにしがちだけれど、蔑ろにしてはいけない3つのことを見ていきましょう。

    それでは、1つずつ詳しく解説していきます。

    人間関係

    職場や学校、はたまた趣味の集まりなど、私たちの生活において人間関係は切っても切り離せないものです。

    家族でも恋人でも「そっとしておいてほしい」なんて時に、ついつい蔑ろな態度を取ってしまうこともありますよね。

    蔑ろな態度を取られた方はもちろんですが、蔑ろな態度を取ってしまった本人も「どうしてあんな態度を取ってしまったのだろう」と 時間が経ってから傷つき後悔してしまいます。

    他人に蔑ろな態度を取ってしまいそうな時は、声をかけられても返事をするまで3秒数えてみる、一度息を吸ってみるなどしてみてください。

    巡り巡って後悔が自分に返って来てしまわないよう、人間関係は大事にしていきましょう。

    気持ち

    怒りや悲しみはもちろん、うれしい気持ちや楽しい気持ちまで我慢してしまうことはありませんか?

    もちろん、時には我慢することも必要です。

    しかし我慢しすぎると、 気持ちを蔑ろにする癖がついてしまいます。

    自分や相手の気持ちを蔑ろにしすぎないで、時々はありのままの気持ちを叫んでみてくださいね。

    自分自身

    気付かないうちに以下のように自分を「蔑ろ」にすることはありませんか?

    • 体調が悪いけど仕事に行かないと。
    • 忙しいから食事は後回しにしよう。

    それ以外にも、こんなことはないですか?

    • 私は仲間外れになっても仕方がない。
    • 私への評価は低いに決まっている。

    自分自身を蔑ろにしすぎて、自己評価まで低くなっていないですか?

    これでは自分を守るつもりでも、余計に辛くなってしまいますよね。

    休日には自分のためにしっかりとした食事を作ってみる、自分のために花を一輪買ってみる。

    小さなところからでもいいので、自分自身を大切にしてみてください。

    蔑ろにしていいことなんて一つもない

    蔑ろにしてはいけないこととして「人間関係・気持ち・自分自身」をご紹介しました。

    他にも仕事やお金や物、約束、助言、態度などいろいろありますが、 結局は蔑ろにしていいことなんて一つもないのです。

    自分にできる範囲から少しずつ、自分や周りのものすべてを大切にしていきましょう。

    まとめ

    蔑ろは「ないがしろ」と読み、人や物事を侮辱する、見くびるなどの意味を持っています。

    例文や類語等からも分かる通り、 言われて気持ちのいい言葉ではありません。

    しっかりと意味を理解し、使うべき場面で活用してくださいね。

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