「泣いて馬謖を斬る」の意味は?使い方や例文・由来も徹底解説!

泣いて馬謖を斬るの意味とは ビジネス用語

「泣いて馬謖を斬る」とは、「 全体の規律を守るためには、たとえ愛するものであっても私情を捨て、涙を飲んで処分する」ということです。

読み方は「ないてばしょくをきる」で、三国志の武将である馬謖のエピソードが由来です。

ビジネスでも、優秀で可愛がられていた社員が処分される場合などに使う機会があります。

本記事では「泣いて馬謖を斬る」の意味や使い方、例文、類語、英語表現などを解説します。

この記事を読んでいただければ、「泣いて馬謖を斬る」をビジネスシーンでも使うこなすことができますよ。

ぜひ、最後までご覧ください。

1.「泣いて馬謖を斬る」の意味

1-1.「規律を保つために愛するものであっても処分すること」

泣いて馬謖を斬る

読み:ないてばしょくをきる

全体の規律を守るためには、たとえ愛するものであっても私情を捨て、涙を飲んで処分すること。

「泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる)」は、「 全体の規律を守るためには、たとえ愛するものであっても私情を捨て、涙を飲んで処分する」という意味です。

ちなみに、「馬謖(ばしょく)」とは三国志の武将の名前です。

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  • 1-1.「泣いて馬謖を斬る」の中国語訳と三国志の由来

    「泣いて馬謖を斬る」は、 三国志に登場する「馬謖(ばしょく)」という武将のエピソードが由来です。

    228年に起きた「街亭の戦い(がいていのたたかい)」で、馬謖は上官である諸葛亮(しょかつりょう)から重要な役割を命じられます。

    しかし、馬謖はその命令を無視した結果、敵に囲まれて孤立してしまうことになります。

    諸葛亮にとって馬謖は愛弟子でしたが、命令に背いて大失態を演じてしまったことから、規律を保つために涙を流して処刑しました。

    このエピソードから「泣いて馬謖を斬る」ということわざができました。

    「泣いて馬謖を斬る」の中国語は「 揮淚斬馬謖」です。

    2.「泣いて馬謖を斬る」の使い方と例文

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  • 2-1.「組織の中」の人に対して使われるので、ビジネスシーンでも使う

    「泣いて馬謖を斬る」は、「 組織の中で可愛がられていた人が、大きな失敗を犯した時に、渋々ながら処分される」場合に使われます。

    ビジネスシーンであれば、会社で可愛がられていた優秀な社員が大きな失敗をした時に、降格人事などの処分が下った時に使うことができます。

    例えば以下のように使われます。

    <例文>

    • 優秀だがスタンドプレーが目立っていた社員が失敗し、会社に大きな損害を出してしまったため、経営陣は泣いて馬謖を斬る決断をした。
    • 彼は大事にしていた社員だったが、個人情報流出で会社の信用に傷をつけてしまったので、泣いて馬謖を斬る思いで解雇することにした。
    • 彼は親の会社を継いだが、世間知らずだったため会社の金を騙し取られしまい、役員会議では泣いて馬謖を斬ると前置きした上で彼を解任した。

    3.「泣いて馬謖を斬る」と似ている3つのことわざ

    「泣いて馬謖を斬る」と似ていることわざとして以下の3つを解説します。

    1. 可愛い子には旅させよ(かわいいこにはたびさせよ)
    2. 心を鬼にする(こころをおににする)
    3. 獅子の子落とし(ししのこおとし)

    それぞれ見ていきましょう。

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  • 3-1.可愛い子には旅させよ(かわいいこにはたびさせよ)

    「可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)」は「 自分の子供が可愛いなら、甘やかすよりも、社会の辛さや厳しさを経験させた方がよい」という意味です。

    現代の感覚だと、どこかに旅をすることは楽しいことであって、辛いことや厳しいことではないので、ことわざの意味がわかりません。

    しかし、車や列車といった交通機関が発達する前の時代では、どこかに移動することはそれだけで大変な負担を強いられることだったのです。

    だから「可愛い子には旅させよ」ということわざでは、「旅をする」ということが「社会の辛さや厳しさを経験する」ことと同じ意味で使われているのです。

    例えば以下のように使われます。

    <例文>

    • 会社を経営する彼の両親は彼を可愛がっていたが、可愛い子には旅させよのことわざ通り、すぐには社長を継がせなかった。
    • 私は自分の息子をとても愛しているので、可愛い子には旅させよの言葉通り、一度社会で厳しい経験をしてほしいと思う。
    • あの大物政治家は自分の息子をすぐには出馬させず、「可愛い子には旅させよ」と言って、一度会社員として働かせることにした。

    3-2.心を鬼にする(こころをおににする)

    「心を鬼にする(こころをおににする)」は「 かわいそうだと思いながら、厳しい態度をとる」ということです。

    「鬼」はことわざの中で使われる場合、「厳しい人」や「凶悪な人」という意味になります。

    そのため「心を鬼にする」とは、「自分の心を鬼のように厳しくする」という意味があります。

    例えば以下のように使われます。

    <例文>

    • かわいそうだと思ったが、彼のための思い、心を鬼にして事実を告げた。
    • あまり怒るのは好きではないが、心を鬼にして怒ることにした。
    • いつも甘やかしてばかりいたので、今度ばかりは心を鬼にして罰を与えることにした。
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  • 3-3.獅子の子落とし(ししのこおとし)

    「獅子の子落とし(ししのこおとし)」は「 我が子に厳しい試練を課して、その力を試すことで一人前に育てる」という意味です。

    「獅子」にはライオンの別称と、伝説上の生物の2つの意味がありますが、このことわざではライオンの別称です。

    獅子(ライオン)は、子供を深い谷に突き落として、這い上がってきた子供だけを育てるという言い伝えがことわざの由来です。

    例えば以下のように使われます。

    <例文>

    • 我が子を甘やかすのではなく、獅子の子落としのように厳しく躾けることが必要だ。
    • 息子には獅子の子落としのように一度社会に放り出して厳しい経験をさせた方がいいだろう。
    • 彼は金持ちの家に生まれたが、決して甘やかされて育ったわけではなく、獅子の子落としのような試練を潜り抜けている。

    4.「泣いて馬謖を斬る」の英語表現

    「泣いて馬謖を斬る」は英語で「 to make a costly sacrifice in course of justice」と表現します。

    例えば以下のように使われます。

    <例文>

    • The company’s management decided to make a costly sacrifice in course of justice.(会社の経営陣は泣いて馬謖を斬る決断をした)
    • His parents punished him to make a costly sacrifice in course of justice.(彼の両親は泣いて馬謖を斬るように彼を罰した)
    • Although he was an excellent employee, I dismissed with a desire to make a costly sacrifice in course of justice.(彼は優秀な社員だったが、私は泣いて馬謖を斬る思いで解雇した)
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  • まとめ

    「泣いて馬謖を斬る」は「全体の規律を守るためには、たとえ愛するものであっても私情を捨て、涙を飲んで処分する」という意味です。

    「馬謖」は三国志の武将の名前で、命令を無視して自分勝手な行動をしたため大失敗してしまったというエピソードが由来です。

    現代のビジネスシーンでも、馬謖のように手柄を立てようと焦るあまり、自分勝手な行動をして失敗してしまう人がいます。

    失敗の程度にもよりますが、大失敗をしてしまえば会社に大きな損害を与えてしまうこともあり、たとえ優秀な社員だったとしても解雇されてしまう可能性があります。

    会社などの組織では、優秀な個人よりも組織のチームプレイや全体の規律の方が重要な場合があります。

    「泣いて馬謖を斬る」の言葉を胸に留めて、組織の規律を重んじながら仕事を頑張っていきましょう。

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