【座右の銘】「人間塞翁が馬」の意味・類義語・英語表現

人間万事塞翁が馬の意味とは ビジネス用語

「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」は、「人生の幸不幸は予測できないものだ」ということを例えたことわざです。

古代中国の『淮南子(えなんじ)』という書物の中にある故事が由来となった言葉です。

「座右の銘」として用いられることも多い言葉ですが、日常的にはあまり使われず正確な意味が分からないという方も多いでしょう。

そこで、 本記事では「人間万事塞翁が馬」の意味や読み方をはじめ、その解釈による使い方、類義語、英語表現を解説します。

是非最後までご覧になって、「人間万事塞翁が馬」ということわざをスマートに使えるようになってくださいね。

1.「人間万事塞翁が馬」の意味

意味は「人生の幸不幸は予測できないものだというたとえ」

人間万事塞翁が馬

読み方:にんげんばんじさいおうがうま

意味:人生の幸不幸は予測できないものだというたとえ

「人間万事塞翁が馬」は、「人生の幸不幸は予測できないものだというたとえ」という意味のことわざです。

「人間万事塞翁が馬」という言葉を分解すると、以下のようになります。

【人間】⇒ 中国語:世間

【万事】⇒ あらゆること

【塞翁】⇒ 塞(とりで)に住む翁、つまり老人

【が】⇒ の(「所有」を表す格助詞)

つまり、直訳すると「世間では、あらゆることが塞翁の馬のようである」という意味になります。

このことわざの由来となった「塞翁の馬」の話は後ほど解説します。

例文

  • ミスをして落ち込んでいたら、上司が「人間万事塞翁が馬だぞ。」と励ましの言葉をかけてくれた。
  • 人間万事塞翁が馬だからと言われても、こう不幸なことが続くと参ってしまう。
  • イベントのオーガナイズに失敗したからと言っても気にすることはないよ。人間万事塞翁が馬と言うじゃないか。
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  • 【読み方】「人間」は「にんげん」とも「じんかん」とも読む

    「人間万事塞翁が馬」の「人間」とは「世間」や「世の中」を意味する中国語です。

    由来となった故事は『淮南子』の『人間訓(じんかんくん)』という章の中にあります。

    そのため、 ここでの「人間」は、その由来を尊重し「じんかん」と読むべきだという説もあります。

    しかし、大抵の辞書には「にんげん」という読み方が用いられています。

    相手への伝わりやすさを考慮に入れると、「にんげんばんじさいおうがうま」と読む方が無難だと言えるでしょう。

    また、「人間万事」を省いて「塞翁が馬」という形だけで用いられることもありますが、意味は同様です。

    由来は古代中国のある老人が飼っていた馬の話

    「人間万事塞翁が馬」の由来となった故事のあらすじは以下の通りです。

    昔、中国の北方の塞(とりで)の近くに、ある老人が住んでいた。

    その老人が飼っていた馬が逃げたという不幸があったが、しばらくするとその馬が別の優れた馬を連れて帰っくるという幸福が訪れた。

    今度は、その優れた馬に乗った老人の息子が落馬して足を折るという不幸があったが、そのおかげで兵役を逃れられた。

    この話を由来とし「世の中で起こるあらゆることはまるで塞翁の馬のようだ」ということわざが生まれました

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  • 「人間万事塞翁が馬」の様々な解釈

    「人間万事塞翁が馬」は「幸不幸は容易に予想できない」という意味のことわざですが、以下のように様々な解釈があります。

    • 人間の幸不幸は繰り返していくものだ。
    • 人生において先のことは予測できないものだ。
    • 世間に起きる良いことも悪いことも予期できないため、振り回されてはいけない。
    • 幸せだからといって油断してはいけない。そして、悪いことが続いたからと言って落ち込む必要はない。
    • 幸せだと思っていたものが不幸の原因になったり、わざわいの種だと思っていたものが幸運を呼び込むこともある。

    2.「人間万事塞翁が馬」の使い方と例文

    人間万事塞翁が馬

    ここでは、「人間万事塞翁が馬」を以下の2つの場合に分けて、その使い方と例文をご紹介します。

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  • 励ましの言葉として使う場合

    「人間万事塞翁が馬」は、不運なことがあった人に対して励ましの言葉として使うことができます

    また、ビジネスシーンにおいては、上司から部下に対して贈る言葉としても使われることもあるでしょう。

    この場合は、「 仕事で学んだことはいずれ活きてくるので真摯に仕事に向き合うように」というようなメッセージが込められています。

    例文

    • 人生で経験することに無駄はありません。「人間万事塞翁が馬」という言葉の通りです。

    • 気を取り直してがんばろう。人間万事塞翁が馬というじゃないか。

    戒めの言葉として使う場合

    「人間万事塞翁が馬」は、幸せなことが続き油断している相手への戒めの言葉としても使われます

    例文

    • 人間万事塞翁が馬」というから、油断は禁物ですよ。
    • 仕事が順調なのは良いが、「人間万事塞翁が馬」という言葉もあるから、もしもの時に備えることは大切だぞ。
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  • 3.「人間万事塞翁が馬」の類義語

    人間万事塞翁が馬の類語

    「人間万事塞翁が馬」の類義語に挙げられることわざは少なくありませんが、今回は以下の3つをご紹介します。

    それでは、ひとつずつ解説していきます。

    類義語1.楽あれば苦あり(らくあればくあり)

    楽あれば苦あり

    読み方:らくあればくあり

    意味:人生は楽なことばかり続くのでも苦しいことばかり続くのでもない

    「楽あれば苦あり」は、「人生は苦楽相伴うものだ」という意味の言葉です。

    ただし、以下のような「人間万事塞翁が馬」とは違うニュアンスを持つ場合もありますので、使う際には注意が必要です。

    • 怠けた生活をしていると、後で必ず苦労することになるという戒め
    • 今苦労をしておけば、後で楽ができる

    例文

    人生楽あれば苦ありというが、これだけ苦しい状況が長引くとさすがに堪える。

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  • 類義語2.沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり(しずむせあればうかぶせあり)

    沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり

    読み方:しずむせあればうかぶせあり

    意味:人生には浮き沈みがあるということのたとえ

    「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」は、「人生には良いことも不運なこともあり、不運なことばかりが続くわけではないから、くよくよしてはいけない」という戒めの言葉です。

    「人間万事塞翁が馬」の解釈の一つである「幸不幸に一喜一憂しない」というニュアンスに近いものがありますね。

    尚、「瀬」とは「川が浅くて徒歩で渡れるところ」を意味します。

    例文

    「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」だ。この酷い状態が永遠に続くはずはないと信じて落ち込まないことだ。

    類義語3.禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)

    禍福は糾える縄の如し

    読み方:かふくはあざなえるなわのごとし

    意味:災いと福は縄をより合わせたように表裏一体となってやってくる

    「禍福は糾える縄の如し」は、「災いと幸福は表裏一体であり、幸不幸はかわるがわるやってくるものだ」という意味のことわざです。

    「不幸だと思ったことが幸福に転じたり、また、幸福だと思っていたことが不幸に転じたりする」というニュアンスを持ちます。

    そのため、「人間万事塞翁が馬」と同様に使うことの出来ることわざと言えるでしょう。

    例文

    予想もしなかった出来事が起こったが、これをきっかけに幸運が舞い込んだ。まさに「禍福は糾える縄の如し」だ。

    上記の3つの類義語以外にも、ニュアンスは異なるがよく似たことわざとして、以下の2つが挙げられます。

    • 災いを転じて福となす

    (意味:身にふりかかった災いを上手く活用して自分に役立つものに変える)

    (意味:過失と思われたことや何気なくやった行いが予想外に良い結果になること)

    4.「人間万事塞翁が馬」の英語表現

    人間万事塞翁が馬の英語表現

    「人間万事塞翁が馬」の英語表現として、以下の2つをご紹介します。

    それでは、順に解説していきます。

    励ましの言葉「Every cloud has a silver lining.」

    「Every cloud has a silver lining.」は、直訳すると「すべて雲には光の裏地を持っている」という意味です。

    すべての雲の向こうには必ず光がある、つまり、「どんなに困難な状況でも、その先には必ず良いことが待っている」というニュアンスを含むことわざです。

    「人間万事塞翁が馬」同様に、落ち込んでいる人や頑張っている人への励ましの言葉として使うことができます。

    禍福は繰り返されることを意味する「Joy and sorrow are today and tomorrow.」

     「A joyful evening may follow a sorrowful morning.」は 悲しみの朝には喜びの夕べがつづく」という意味のことわざです。

    「人間万事塞翁が馬」の「良いことと悪いことは交互に起こる」というようなニュアンスを表す英語表現と言えます。

    また、「先のことは予測不可能であること」を表す場合は、「Inscrutable are the ways of Heaven.」を用いると良いでしょう。

    これは直訳すると「天のやり方は不可解だ」という意味です。

    まとめ

    「人間万事塞翁が馬」は、「人生の幸不幸は予測できないものだというたとえ」という意味のことわざです。

    「人間万事塞翁が馬」は、常に自分の心に留め、励ましや戒めとする「座右の銘」として使われることの多い言葉です。

    老人の馬をめぐる中国故事が由来となったこのことわざは、現在では様々な解釈がされています。

    「人間万事塞翁が馬」の意味や解釈を理解した上で、使い方や類義語を共にマスターし、ぜひ日常生活の中でも活用してくださいね。

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