【社会人必見】「能ある鷹は爪を隠す」の意味と正しい使い方とは?

能ある鷹は爪を隠すの意味とは ビジネス用語

上司が「あいつは『能ある鷹は爪を隠す』タイプの人間だ」と言っていたのを聞いて意味が分からなかった経験はありませんか?

「能ある鷹は爪を隠す」とは「本当の実力者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしない」という意味です。

ビジネスシーンでも、ここぞという時に力を発揮する社員に使われることが多いです。

しかし、この言葉は正しい使い方を理解していないと失礼に当たる可能性があります。

今回はそんな「能ある鷹は爪を隠す」の意味と正しい使い方について解説していきますね。

1. 「能ある鷹は爪を隠す」の意味は?

「本当の実力者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしない」

「能ある鷹は爪を隠す」の意味と読み方を紹介します。

能ある鷹は爪を隠す

読み:のうあるたかはつめをかくす

意味:本当の実力者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしない

「能ある鷹は爪を隠す」とは本当の実力を見せないけれども、いざという時に力を発揮する人のことを指しています。

会社でも、普段はあまり目立たない人がプロジェクトにおいてピンチになった時、周りをスマートに助けることはよくあることです。

このような人たちはまさに「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人であり、また意図せずに隠れてしまっている人が多いのです。

ビジネスシーンでは原則として上司が部下に、もしくは同僚相手に「本当は実力のある社員」の意味合いで使うため、褒め言葉の部類に入ります。

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  • 語源は「北条氏直時分諺留(ほうじょううじなおじぶんことわざとめ)」という書物から

    「能ある鷹は爪を隠す」の語源は、古いことわざ集の「北条氏直時分諺留(ほうじょううじなおじぶんことわざとめ)」という書物からきています。

    この中で「鷹」という動物の性質について書かれています。

    鷹が獲物を捕らえるために使用するのは「鋭い爪」「相手を見る鋭い目」「獲物にたどり着くまでのスピード」の3つです。

    しかし、鷹が獲物を捕らえるために使う本当の武器は「爪」であり、爪は普段隠しています。

    鷹は獲物を捕らえるその瞬間にだけ使用することから、普段は実力を見せない鳥と言われていました。

    以上より、鷹が自身の本当の武器を隠しているというニュアンスから、本当の実力者は新の実力を軽々しく見せつけないという意味になったのです。

    2.「能ある鷹は爪を隠す」の使い方と例文

    「能ある鷹は爪を隠す」にはビジネスシーンでもプライベートでも誉め言葉として使われます。

    会社にはあまり目立たない人が「実は隠れた実力者かもしれない」という噂が立ったり、「本当はある分野においてすごい力を持っている」と言われることがありますよね。

    そんな人に対し上司や先輩から「あいつは実力を普段見せない人だが、やるときはやる」と信頼されるときに使われるのです。

    プライベートでも学力試験や試合の本番に強いはずなのに、普段はそれを見せない人が「あいつは能ある鷹は爪を隠すタイプ」と言われることがあります。

    どちらのシーンでも「能ある鷹は爪を隠す」は誉め言葉として使われることが多いのです。

    「能ある鷹は爪を隠す」は以下の例文のように使われます。

    <例文>

    • あの子窮地に追いやられると真の実力を出す子です、まさに能ある鷹は爪を隠すタイプの子なんです
    • 能ある鷹は爪を隠すタイプの人は、普段の実力を見せびからせないところに好感がもてる
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  • 3.「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人の特徴

    「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人にはいくつか特徴があります。

    その特徴とは以下です。

    1. 言動に嫌味がない
    2. ギャップがある

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    特徴① 言動に嫌味がない

    「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人には言動に嫌味がありません。

    「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人は、自分でも気づかないうちに才能を隠していることが多いため、言動も嫌味が含まれていないのです。

    もしわざと能力を隠している人がいた場合は、自分の能力を自慢するような言動があるため、違いははっきりわかるでしょう。

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  • 特徴② ギャップがある

    「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人は、実力を出しているときとそうでないときのギャップが激しいことも特徴です。

    実力を出していないときは温和ですが、隠している実力を発揮している時は、いつも以上に集中した顔になります。

    普段は発言をしない人も、真価を発揮しているときは的を得た正確なアドバイスや提案をすることも「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人には見られるのです。

    例えば普段はぼーっとしているように見える人が、てきぱきと動いて問題を解決する、ズバッと本質を言い当てるなどというケースです。

    以上のように、「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人は、真価を発揮しているときとしていないときとでは、言動にギャップがあります。

    4.自ら「能ある鷹は爪を隠す」ときは注意!

    「能ある鷹は爪を隠す」は誉め言葉として使われることが多いのですが、時にはマイナスな表現としてとらえられてしまいます。

    注意点は以下の2つです。

    1. 仕事に対してやる気がないと判断されるときがある
    2. 相手に不快な思いをさせてしまう

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

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  • 仕事に対してやる気がないと判断されるときがある

    「能ある鷹は爪を隠す」は上司によっては「やるときだけやるのは、普段の仕事に対してはやる気がないことだ」と判断されてしまうことがあります。

    もちろん「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人は、普段手を抜いているわけではありませんが、人によっては怠けている、やる気がないと思われてしまうのです。

    人に対して「能ある鷹は爪を隠す」という言葉を使うときは注意しましょう。

    相手に不快な思いをさせてしまうため、直接本人に伝えないように

    「能ある鷹は爪を隠す」はたとえ誉め言葉として使ったとしても、相手を不快にさせてしまう言葉になる可能性があります。

    自分にとっては「真の実力を大切な時に発揮できる人」という意味で使っていても、相手は「この人には普段は何もできない人だと思われている」と勘違いされてしまうことがあるのです。

    会社でいくら周りが「あの人は能ある鷹は爪を隠すタイプの人だ」と言っていたとしても、本人はその言葉をどう受け取っているかはわかりませんよね。

    そのため、本人に直接「あなたは能ある鷹は爪を隠すタイプですよね」などと伝えることは避けましょう。

    相手によっては「能ある鷹は爪を隠す」が不快な言葉になってしまいます。

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  • 5.「能ある鷹は爪を隠す」の類語と反対語

    「能ある鷹は爪を隠す」にはいくつか類語と反対語があります。

    類語と反対語は以下です。

    <類語>

    1. 大智は愚の如し
    2. 食いつく犬は吠え付かぬ
    3. 深い河は静かに流れる

    <反対語>

    • 能無しの犬の高吠え

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    類語① 大智は愚の如し

    「大智は愚の如し」は「能ある鷹は爪を隠す」の類語として扱われます。

    「大智は愚の如し」の意味は以下です。

    大智は愚の如し

    読み:だいちはぐのごとし

    意味:本当に知恵のある者は知識をひけらしたりしないため、一見すると愚かなように見えるということ

    「大智は愚のごとし」の「大智」には「優れた知恵」という意味があり、ことわざでは「優れた知恵を持つものは一見愚かに見える」という意味合いになります。

    しかし、愚かに見えるのは、知識をひけらかしていないからであるため、本当は実力があるのです。

    「能ある鷹は爪を隠す」も「大智は愚の如し」も「本当の実力者は、大事な時に実力を発揮する」という点で似ていますよね。

    そのため、「大智は愚の如し」は「能ある鷹は爪を隠す」の類語として扱われるのです。

    「大智は愚のごとし」は以下の例文のように使われます。

    <例文>

    • あの人ほど実力ある人はいないのに、なぜあんなにも評価されないのか。まさに大智は愚のごとしである
    • 大智は愚の如しというように、本当の実力者は君のように色々とひけらかしたりしないよ

    類語② 食いつく犬は吠え付かぬ

    「食いつく犬は吠え付かぬ」も「能ある鷹は爪を隠す」の類語として扱われます。

    「食いつく犬は吠え付かぬ」の意味は以下です。

    食いつく犬は吠え付かぬ

    読み:くいつくいぬはほえつかぬ

    意味:人にかみつく犬は吠え立てたりしないで行動に出るが、吠える犬は臆病でめったにかみつかないことから、真の実力と自信のある者は虚勢を張ったり、騒いだりしないことのたとえ。

    「食いつく犬」が真の実力を持つものとして、「吠える犬」は実力を持たないものとして分けられています。

    この言葉では「吠える」という行為が「実力をみせつける」という意味になり、「吠えずに行動に出る犬」が「真の実力を発揮できる人」と似た表現になるのです。

    「能ある鷹は爪を隠す」タイプの人も普段は自分の実力を見せることはないため、「吠えない犬」と似ていますね。

    以上のことから「能ある鷹は爪を隠す」は「食いつく犬は吠え付かぬ」の類語として扱われるのです。

    「食いつく犬は吠え付かぬ」は以下の例文のように使われます。

    <例文>

    • 食いつく犬は吠え付かぬだ、知らないのに虚勢を張るのは良くないぞ
    • またあの人は騒いでいるのか、食いつく犬は吠え付かぬという言葉を知らないのか

    類語③ 深い河は静かに流れる

    「深い河は静かに流れる」も「能ある鷹は爪を隠す」の類語として扱われます。

    「深い河は静かに流れる」の意味は以下です。

    深い河は静かに流れる

    読み:ふかいかわはしずかにながれる

    意味:分別のある人や思慮深い人は、ゆったりとしていてやたらに騒がない、中身がある人は悠然としていて、出来ていない人ほど騒々しいものであるということ

    「深い河」というのは底が深い河のことを指し、底が深い河ほど流れが静かであるという意味です。

    「深い河」は「中身がある人、思慮深い人」という表現になり、「能ある鷹は爪を隠す」の「実力をひけらかさない本当の実力者」と似ています。

    したがって「深い河は静かに流れる」は「能ある鷹は爪を隠す」の類語として扱われています。

    「深い河は静かに流れる」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • 深い河は静かに流れるタイプの人は、あなたのように騒いだりはしない
    • 知識や大した実績もないのに騒ぐ人ほど、深い河は静かに流れるタイプの人にいざというときに論破されてしまうものだ

    反対語は「能無し犬の高吠え」 

    「能無し犬の高吠え」は「能ある鷹は爪を隠す」の反対語として扱われます。

    「能無し犬の高吠え」の意味は以下です。

    能無し犬の高吠え

    読み:のうなしいぬのたかほえ

    意味:実力のない者ほど、口先ばかり達者なこと

    「能無し犬の高吠え」の「能無し犬」は「実力のないもの」と表現されており、「高吠え」は「口先が達者である」ということを指しています。

    つまり、 実力ないものは知識や自分の実力に対して口先だけが上手くなってしまい、その光景が無様であると言えるのです。

    一方「能ある鷹は爪を隠す」は「実力のあるものは軽々しく自分の能力を見せつけない」という意味を持つため、「能無し犬の高吠え」とは反対の意味になります。

    以上のことから「能無し犬の高吠え」は「能ある鷹は爪を隠す」とは反対語になります。

    「能無し犬の高吠え」を使った例文は以下です。

    <例文>

    • この分野に知識がないのは明らかなのに、なんて能無し犬の高吠えが似合う人なんだろうか
    • 能無し犬の高吠えのようない人ほど恥ずかしいことはないから知らないことは、知らないと言ったほうが良い

    6.「能ある鷹は爪を隠す」の英語表現

    英語表現は「He who knows most,speaks least」

    「能ある鷹は爪を隠す」の英語表現は以下です。

    He who knows most,speaks least(最も知るものが最も語らない)

    英語圏では、日本とは違いどんなことでも口に出して物事や気持ちを表現することが多いため、なんでもかんでも発言することが大事だというイメージがあります。

    しかし、実力のあるものがあまり多くを語らず、いざというときに力を発揮するものであるという認識は国同士共通していることがわかりますね。

    「He who knows most,speaks least」は以下の例文のように使います。

    例文:He is a type He who knows most speaks least.
      (彼は能ある鷹は爪を隠すタイプだ。)

    まとめ

    「能ある鷹は爪を隠す」は「本当の実力者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしない」という意味です。

    ビジネスシーンでもいざという時に真価を発揮する人に使われます。

    また、この言葉は基本的に目上の人が部下に、または同僚に使う言葉なので、使い方には注意が必要です。

    さらに、直接本人に「君は能ある鷹は爪を隠すタイプの人だね」というのはやめたほうがいいです。

    本人にとっては「普段はなにもできない(していない)人」という嫌味だと思われてしまう可能性があるからです。

    うっかり本人に直接伝えたりしないように気を付けましょう。

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