「お含みおきください」の意味とは?目上の人に失礼にならない使い方

お含みおきくださいの意味とは ビジネス用語

「お含みおきください」とは、「心に留めておいてください」という意味です。

取引先とのメールのやり取りや、お店のポスターなどでよく目にすることの多い「お含みおきください」という言葉ですが、あまり会話では使うことはありません。

実は「お含みおきください」は、基本的に文書でだけ使う言葉です。

とはいえ、会話で使われることもあります。その場合、会話の流れによっては相手を不快にさせることもあるため、注意が必要となります

そこで今回は、「お含みおきください」の使い方と、注意点、同じ意味を持つ類語についてご紹介します。

1.「お含みおきください」の意味:お願いの「心に留めておいてください」

お含みおきください

読み方:おふくみおきください

意味:相手に対し、事情をよく理解して心に留めて欲しいときに、相手を敬って言う言葉。

「お含みおきください」とは、相手にこちらの事情を理解してもらい、心に留めておいて欲しいときに相手を敬って使います。

「含む」は、「成分や内容が含まれる」や「口にものを含む」といった意味でも使われますが、丁寧な言い方をする場合には「心に留める」という意味です。

2.「お含みおきください」のビジネスでの使い方

「お含みおきください」はビジネスの場で多く使われますが、丁寧な言い方だと考えて使っていると、相手を不快な気持ちにさせることもあります。

ビジネスの場での「お含みおきください」の3つの使い方を詳しくご紹介します。

  1. 敬語として目上の方に使う
  2. 文書やメールだけで使う
  3. 「お願いします」でさらに丁寧にする
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  • 2-1.敬語として目上の方に使う

    「お含みおきください」は、「含み置く」の尊敬語です。

    「含み置く」とは、「事情をよく理解し、事前に了解する」という意味です。

    「お含みおきください」は尊敬表現なので、目上の方や上司などに対して使います。

    2-2.文書やメールでだけ使う

    「お含みおきください」は口語表現です。

    口語表現とは、一般には書き言葉とも呼ばれますが、文書やメールなどで使われる表現のことです。

    「お含みおきください」は硬い言い方なので、会話ではあまり使わない表現ということを覚えておきましょう。

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  • 2-3.「お願い申し上げます」でさらに丁寧にする

    「お含みおきください」には「ください」で相手を敬う表現になっています。

    ただし配慮してください」と相手に気を遣わせる表現でもあるため、「お願い申し上げます」を付け加えるとより丁寧さが伝わります。

    「お含みおきください」の後につけて、「お含みおきくださいますよう、お願い申し上げます」と使います。

    続いては、「お含みおきください」を使う場合に注意する点をご紹介します。

    3.「お含みおきください」を使う場合の2つの注意点

    「お含みおきください」は、相手を敬う丁寧な言い方ですが、使う状況によっては相手に失礼になることもあります。

    そこで「お含みおきください」を使う場合に、注意したい2つのポイントを解説します。

    1. 謝罪の文章には使わない
    2. 「内密」「秘密事項」の話には使わない
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  • 注意点1.謝罪の文章には使わない

    「お含みおきください」は謝罪する場合には使いません。

    これは「お含みおきください」が相手に「知っておいて欲しい、理解して欲しい」という意味で、発言する側に落ち度や悪い点があり、お詫びをする場合には使わないためです。

    ただし、何か事前に相手に知っておいて欲しいことがある時には「知っておいてください」という意味で使うことがあります。

    例えば、取引先から電話があったけれど、担当者が休みのときに、以下のように「お含みおきください」を使います。

    <例文>

    「こちらの都合で申し訳ないのですが、担当の◯◯は不在のため、私が代わりに対応させていただきますお含みおきください

    ただしこちらの相手に対する配慮の気持ちが伝わるよう、「お含みおきください」を使うことが大切です。

    注意点2.「内密」「秘密事項」の話には使わない

    丁寧な言い方である「お含みおきください」ですが、話の流れや内容によっては相手を不快な気持ちにさせてしまうこともあります。

    内容が「内密」や「秘密事項」の場合、「だめです」「注意してください」と相手に念押しをしたり嫌味と受け止められることがあります。

    例えば以下のようなケースです。

    <例文>

    この話は内密にお願いします。お含みおきください

    マイナスイメージを相手に感じさせるような話題には、使わないようにしましょう。

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  • 4.「お含みおきください」の類語7つ

    「お含みおきください」は、目上の方や上司に対して使うことができる丁寧な言い方です。

    ただし 状況や相手によっては、別の表現をした方がいいこともあります。

    そこで、「お含みおきください」と同じ意味の類語を7つご紹介します。

    1. ご理解ください
    2. ご了承ください
    3. ご容赦ください
    4. お知りおきください
    5. お留め置きください
    6. ご承知おきください
    7. 覚えておいてください

    類語1.「ご理解ください」

    ご理解ください

    読み方:ごりかいください

    意味:相手に理解を求める場合に使う言葉。

    「ご理解ください」は、「相手に知っておいて欲しい」場合に使います。

    「知っておいてください」という表現なので、丁寧ですが相手を敬う表現ではありません。

    そのため、「お含みおきください」とは違い、目上の方や上司に対して使うのは失礼です。

    例文を見てみましょう。

    <例文>

    このたびご提案いただきましたが、ご希望には添えませんことご理解ください

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  • 類語2.「ご了承ください」

    ご了承ください

    読み方:ごりょうしょうください

    意味:相手に対して了承を求める場合に使う言葉。

    「ご了承ください」は、「一方的に相手に了承を求める」場合に使われます。

    知っておいて欲しいことを伝えると同時に、相手にとって不都合なことを伝える場合にも使われます。

    「お含みおきください」と同じく、相手に面倒や手間をかけさせることに対して、許してもらいたいことを伝える意味もあります。

    ただし目上の方や上司に対して使う場合には、「よろしくお願いします」や「お願い申し上げます」を付け加えるようにしましょう。

    例文をご紹介します。

    <例文>

    当社の受付時間は17時までとなっておりますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

    類語3.「ご容赦ください」

    ご容赦ください

    読み方:ごようしゃください

    意味:相手に許して欲しい場合に使う敬語表現。

    「ご容赦ください」は、「相手に許してもらうよう働きかける」場合に使う敬語表現です。

    「容赦」には、「相手の過ちや失敗を許す」という意味があります。

    「お含みおきください」と同じように、「知っておいて欲しい」という意味です。

    また、「相手に対する失礼や不便な思いをすることを許して欲しい」という場合にも使うことができます。

    例文を見てみましょう。

    <例文>

    せっかく問い合わせいただきましたが、担当の者が不在なため、回答は明日以降となりますこと、何卒ご容赦ください

    類語4.「お知りおきください」

    お知りおきください

    読み方:おしりおきください

    意味:「知りおく」の丁寧な言い方。

    「お知りおきください」は、「知っておく、承知しておく」の「知りおく」の丁寧な言い方です。

    「お含みおきください」と同じように「知っておいてください」という意味で使われます。

    「お知りおきください」も、「お含みおきください」と同じように目上の方や上司に対して使うことができます。

    ただし「何を知っておいて欲しいか」をきちんと説明した上で使うことが必要です。

    例文を見てみましょう。

    <例文>

    当社は○月○日に、研修のためお休みを頂きます。お取引先の皆におかれましては、何卒お知りおきくださいますようお願い申し上げます。

    類語5.「お留め置きください」

    お留め置きください

    読み方:おとめおきください

    意味:忘れてもいいが、覚えておいて欲しいという時の丁寧な言葉。

    「お留め置きください」は、「できれば覚えておいていただけますか」と相手に願う場合に使います。

    「お含みおきください」と同じく硬い表現ですが、相手を敬う表現という点で共通しています。

    「もし忘れてしまっても気にしないが、できれば心に留めておいて欲しい」という気持ちが込められています。

    例文を見ていきましょう。

    <例文>

    私の経験談につきましては、心の隅にでもお留め置きくださいますようお願い申し上げます。

    類語6.「ご承知おきください」

    ご承知おきください

    読み方:ごしょうちおきください

    意味:知っておいて欲しいとお願いすること。

    「ご承知おきください」は、「お含みおきください」と同じ「知っておいてください」という意味です。

    またすでに知っているということを相手に伝える場合にも使います。

    ただし「承知」の「承」は「うけたまわる」という自分が相手より下の立場で使う謙譲語です。

    さらに「ください」は命令する場合に使われる言葉なので、自分以外の人がすることに対して「ご承知おきください」と使うのは失礼です。

    特に目上の方や上司に対して使うのは、失礼だと考える方もいるため、「お含みおきください」を使うようにしましょう。

    例文をご紹介します。

    <例文>

    改修工事のため、2週間後に下記に移転いたします。あらかじめご承知おきください

    「ご承知おきください」を使うのは、こちらに都合があり、相手にその事情を理解して欲しい場合です。

    また事情を伝えた上で、「ご面倒おかけしますが、何卒ご承知おきください」と念を押す場合にも使うことができます。

    類語7.「覚えておいてください」

    覚えておいてください

    読み方:おぼえておいてください

    意味:相手に覚えておいて欲しいと伝える言葉。

    「覚えておいてください」は、「相手に覚えておいて欲しい」場面で使う言葉です。

    自分で覚えておく場合には「覚えておきます」となり、この2つは会話でセットで使われます。

    例文で確認してみましょう。

    <例文>

    「念のため、私の携帯番号をお伝えしておきますので、覚えておいてください
    「分かりました、覚えておきます」

    ただし「覚えておいてください」は丁寧語ですが、目上の方や上司に使う尊敬語や、自分が下の立場で相手を敬って使う謙譲語ではありません。

    尊敬語では「覚えておかれる」、謙譲語では「覚えておかせていただく」となりますが、聞き取りづらいので無理に使わず、別の表現を使います。

    「覚えておいてください」は、同僚や部下に対して使うようにしましょう。

    5.「お含みおきください」の英語表現:Please understand

    「お含みおきください」を英語で表現する場合には、「understand」(理解する)もしくは「note」(覚えておく)を使います。

    例文で見ていきましょう。

    <例文>

    • Please understand me.
      (事情をご理解ください。)
    • Please note that schedule may change in the future.
      (予定が変わるかもしれませんので覚えておいてください。)

    またもう少しくだけた表現として、以下の例文も覚えておくといいでしょう。

    <例文>

    Please keep in mind that withdrawing money.
    (手数料がかかることを覚えておいてください。)

    まとめ

    「お含みおきください」は、「心に留めておいてください」と、相手にこちらの事情を理解して欲しい時に使う敬語表現です。

    一般的には文書やメールで使いますが、会話で使われることもあります。

    さらに自分の側の都合を相手に知って欲しい時や、相手に迷惑をかけてしまう場合に理解を求める時にも使うことができます。

    ただし謝罪をする場合や、機密事項を話す時にはそぐわない表現なので、使い方に注意するようにしましょう。

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