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「お心遣い」は、思いやりや配慮などを意味する言葉です。
「自分を思いやってくれている」「配慮してくれている」と思ったとき、「お心遣いありがとうございます」と言えば感謝の気持ちを表現することができます。
本記事では、「お心遣い」の意味や使い方、例文や類語などをご紹介します。
ビジネスシーンでよく使われる言葉なので、ぜひこの機会に使い方をマスターしておきましょう!
1.「お心遣い」の意味
「お心遣い」という言葉の意味は、自分よりも目上の人からの配慮のことです。
ただし、「お心遣い」という言葉には、言葉そのものの意味とは別に、お金を意味する場合もあります。
「お心遣い」の例文と、お金を意味するケースについて順番に見ていきましょう。
「お心遣い」の例文
「お心遣い」は相手が自分のことを思って何かしてくれたときに使う尊敬語なので、 目上の人に対して使うことが多い言葉です。
シーン別の例文についてもご紹介します。
- (出産祝いをいただいたお礼)
⇒このたびはお心遣いありがとうございました。さっそく使わせて頂いております。 - (会社からの入院のお見舞いに対して)
⇒この度は温かいお心遣いありがとうございました。 - (いつもフォローしてくれる上司に対して)
⇒いつもお心遣いありがとうございます。
相手からの配慮や優しい気持ちを受けたときに、感謝の気持ちを表現できます。
心のこもったやり取りをすることが可能なので、円滑な人間関係を築くためにぜひ使ってみましょう。
「お金(祝儀・不祝儀)」の意味もある
「お心遣い」には、お金(祝儀・不祝儀)の意味もあります。
日本では「お金」という言葉を使いづらいシーンが多いため、金品のことを「心」と表す場合があります。
たとえば、「ほんの心ばかりですが……」などと言いながら、金品を渡すこともあるでしょう。
結婚式やお祝い事はもちろん、葬儀の場においても「お金」や「物(品)」をもらったときに、「お心遣い」という言葉を使う場合があるので覚えておいてください。
お金や物を意味する場合の例文
- このたびは、お心遣いをいただきまして心からお礼を申し上げます。
- こんなにたくさんのお心遣いをいただいて。身に余る喜びです。
- 上司からたくさんのお心遣いをいただいた。
2.「お心遣い」と「お気遣い」の違いは?
「お心遣い」と似た言葉に、「お気遣い」があります。
混同してしまうことが多い言葉ですが、違いについて解説します。
まずは、「お気遣い」の意味から見ていきましょう。
お気遣い
読み:おきづかい
- 「気遣い」に丁寧の「お」をつけた表現。
- 配慮や細やかな心遣いなどを意味する表現。
- 相手に対して、自分のためを思って思案することを感謝する表現として用いられる。
(引用:weblio辞書)
「お気遣い」という言葉は、おもに相手の気持ちに対して感謝する際の表現です。
「それなら、お心遣いと同じでは?」と感じる人もいることでしょう。
以下に、「お心遣い」と「お気遣い」の違いを比較してみましたので、ご確認ください。
何に対して使うか | 例 | |
---|---|---|
お心遣い | (お気遣いの気持ちから出た)行動 | ご祝儀や見舞金などをもらったとき |
お気遣い | 気持ち(心配、配慮) | 体調を気にかけてもらったとき |
「お気遣い」は気持ちに対して感謝する言葉
「お気遣い」は、相手が自分に配慮や心配をしてくれたときに使う言葉です。
思いやってくれた、気にかけてくれたという気持ちに対して感謝するときに使います。
お気遣いの例文
- 相手:体調はいかがでしょうか?
- 自分:お気遣いありがとうございます。おかげさまでだいぶ良くなってきました。
「お気遣い」はビジネスメールなどでも使用することが多く、相手に感謝を伝えるときに便利です。
「心配してくれてありがとう」という気持ちを伝えたいときに、ぜひ使ってみてください。
また、「心配しなくて大丈夫です」というときに、「どうかお気遣いなく」という使い方もできます。
「お心遣い」は行動に対して感謝する言葉
「お気遣い」と「お心遣い」は似た意味の言葉ですが、違いとしては「気持ち」と「行動」どちらに対して感謝するのか、によって異なります。
「お気遣い」は、前述の通り「気持ちに感謝する言葉」です。
それに対して「お心遣い」は、相手が自分に思いやりのある行為をしてくれたときに感謝する言葉です。
- お気遣い:相手からの「配慮や心配」に対して感謝するときに使う
- お心遣い:相手からの「気遣い+行動」に対して感謝するときに使う
たとえば、体調を崩したときに言葉だけではなく、お見舞いに来てくれたり、お見舞いの品をくれたりしたときは、「お心遣い」を使うのがふさわしいでしょう。
例文
3.「お心遣い」の使い方
ここでは「お心遣い」をの使い方をご紹介します。
お心遣いいただく
「お心遣いいただく」は 思いやりある行動に対して、「してもらった」とへり下る表現です。
謙譲語のいただくをつけると相手の心配りに対してへり下った表現になるので、より丁寧な印象を与えることができます。
単に「お心遣いありがとうございます」だと失礼な大物上司のような方に使う場合は、「お心遣いいただきありがとうございます」と伝えると良いでしょう。
例文
- (取引先がこちらの事情を汲み取ってくれたお礼)
⇒お心遣いいただけるとのこと、誠にありがとうございます。 - (目上の人からお土産をもらったお礼)
⇒このようなお心遣いをいただき恐縮です。 - (取引先からのお中元へのお礼メール)
⇒○○様には、いつも何かとお世話になり、その上このようなお心遣いまでいただきまして大変恐縮しております。
お心遣いくださる
お心遣いくださるは思いやりある行動に対して「〜してくれた」と相手を敬う敬語表現です。
「お心遣いいただく」も「お心遣いくださる」もどちらも同じようなシーンで使うことができます。
ただし、「いただく」は自分が主語である謙譲表現なのに対し、「くださる」は相手が主語である尊敬表現なので使い分けられるようにしておきましょう。
意味 | 敬語 | 主語 | |
---|---|---|---|
お心遣い いただく | 心遣いをしてもらう | 謙譲語 | 自分 |
お心遣い くださる | 心遣いをしてくれる | 尊敬語 | 相手 |
例文
- (研修のお礼)
⇒お心遣いくださり、とても感謝いたしております。次回の研修でもまたお世話になりますので、どうぞよろしくお願い致します。 - (いつも気にかけてくれる上司に対して)
⇒いつもお心遣いくださいましてありがとうございます。
お心遣い痛み入ります
「お心遣い痛み入ります」の場合、「お心遣いいただき(くださり)痛み入ります」が正式な使い方です。
一般的には「いただき(くださり)」は省略するので、「お心遣い痛み入ります」となります。
お(接頭辞)+心遣い(心を配る)+( ①いただきor②くださり)+痛み入る(相手からの親切や好意に対して恐縮する)
- 意味①:お心遣い いただき痛み入ります:(自分が)気配りをしていただき恐縮です
- 意味②:お心遣い くださり痛み入ります:(相手が)気配りをしてくださり恐縮です
痛み入るをつけると「私のようなものに気を配っていただいて申し訳ない」というかなり低姿勢なニュアンスが含まれます。
そのため、 かしこまったシーンで使うと良いでしょう。
使い方は、以下の例文を参考にしてみてください。
例文
- (取引先へのお土産のお礼)
⇒先日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございました。また、たいそうなお品までいただき、お心遣い痛み入ります。 - (急な申し出へのお礼)
⇒この度は突然の申し出にもかかわらずご快諾いただき有難うございます。皆様のお心遣い痛み入ります。
お心遣いを賜り
「お心遣いを賜り」は 「お心遣いいただき(心配りをしてもらったの謙譲表現)」をより丁寧に表現した言葉で、気を配っていただきのさらに丁寧な謙譲表現となります。
以下の例文のように使います。
例文
- (出席と贈り物へのお礼)
⇒この度はお忙しい中出席してくださった上、贈り物などたいそうなお心遣いを賜りまして感謝申し上げます。 - (目上の人から気を使っていただいた場合に)
⇒過分なお心遣いを賜りまして恐縮です。
5.「お心遣い」の言い換え表現(類語)
「お心遣い」の言い換え表現として、ここでは5つ紹介します。
ご配慮
「ご配慮」とは「配慮」を丁寧にした表現で、相手の気配りを指す言葉です(参考:weblio辞書)。
相手の気配りや配慮に対して、感謝を述べるときに使います。
より丁寧にしたいなら、「ご配慮賜り」や「ご配慮いただき」などをつけると良いでしょう。
「ご配慮」の例文
- いつもながら温かいご配慮をいただき、誠にありがとうございます。
- この度は格別のご配慮を賜り、感謝申し上げます。
ご高配
「高配(こうはい)」とは、相手の配慮や気遣いなどを敬った言い方です(参考:weblio辞書)。
気配りや心配りを意味する言葉で、 「配慮」と同じ意味で使われます。
ビジネスメールの挨拶文で「いつもありがとうございます」という意味で使われる定型文なので、覚えておくと便利でしょう。
「ご高配」の例文
- 旧年は格別のご高配を賜り、誠に感謝しております。
- これも皆様のご支援、ご高配のおかげです。
ご深慮
「ご深慮(しんりょ)」とは深い考えという意味で、相手の考えや思慮を敬った言葉です(参考:weblio辞書)。
使い方としては、「深く考えてありがとうございます」という意味で、「ご深慮ありがとうございます」と言います。
「ご深慮」の例文
- 弊社の提案につきまして、格別のご深慮ありがとうございます。
- ◯◯様には格別のご深慮を賜りまして、ここに厚く御礼申し上げます。
ご配意
「ご配意」とは、相手の配慮を敬って言う表現です(参考:weblio辞書)。
気配りするという意味なので、「配慮」と同じです。
ビジネス上では、「ご配慮」のほうが良く使われます。
「ご配意」はあまり一般的な表現ではないので、「お心遣い」の類語として使うなら「ご配慮」のほうが無難です。
「ご配意」の例文
- この度はご配意(ご配慮、お心遣い)いただきありがとうございました。
- 本件に関しまして、温かいご配意(ご配慮、お心遣い)をいただきまして誠にありがとうございます。
「お心遣い」「ご配意」「ご配慮」は、相手に気を遣ってもらいたいときに使うことも可能です。
相手にお願いする場合には、「お心遣い(ご配意、ご配慮)いただきたく〜」などと表現します。
お願いするときの例文
- ご面倒をおかけしますが、ご配意(ご配慮、お心遣い)賜りたくお願い申し上げます。
- 何卒ご配意(ご配慮、お心遣い)のほど、よろしくお願い申し上げます。
ただし、相手に「心配り」をお願いする表現は、使う相手やタイミングよっては「厚かましい」と受け取られるので注意してください。
まとめ
「お心遣い」という言葉には、おもに2パターンの使い方があります。
1つは「相手からの心配りに感謝するとき」、もう1つは「お金や品をもらったとき」です。
相手から心のこもった心遣いに対してお礼を述べる際、「お心遣いありがとうございます」と言えば感謝の気持ちをスマートに伝えることができます。
心のこもった丁寧な言葉でもあるので、上司や取引先、目上の人などに使えるようにしておきましょう。