「往々にして」とは?正しい意味と使い方を例文でわかりやすく解説

往々にしての意味とは ビジネス用語

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「往々にして」は、物事が「よくある」「ひんぱんにある」ということを言う意味の言葉です。

職場ではプレゼンなどのあらたまった場や企画書などの文章によく使われる言葉ですね。

ただし、「往々にして」はネガティブな意味合いを含んで使われることが多いので、 使い方を間違えると相手に誤解を与える恐れがあります。

上司や取引先に対して使うことが多い言葉ですので、正しい意味と使い方を覚えて間違いのないようにしておきましょう。

「往往にして」
一覧表

忙しい人のために、内容が一目でわかる一覧表を用意しました。

▼各項目をクリックすると詳しい解説を読むことができます。

意味 物事がひんぱんに起こる傾向がある
使い方 月曜日は往々にして遅刻者が多い
類語 たびたび
よく(ある)
ひんぱんに
時々
時として
英語表現 often
まとめ

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1.「往々にして」の正しい読み方と意味

「往々にして」は「おうおうにして」と読みます。

物事がひんぱんに起こる傾向があることを表す副詞で、「よく(ある)」「たびたび」などと同じ意味で使われます。

「往々にして」は、物事が「ひんぱんにある」という場合から「たまにある」という場合まで、幅広く使える言です。

このように、「往々にして」は使う人によってどのくらいの頻度を表しているかの違いが出てくるので、使用する時には誤解がないように注意しなければなりません。

また、「往々にして」は良い事柄に対して使っても間違いではありませんが、好ましくないことが起こる場合に対して使われるのが一般的です。

1‐1.「往々にして」の語源や漢字の意味

「往々にして」の語源は諸説ありますが、 「往」の字が持つ2つの意味を合わせて使うようになったのが始まりではないかと言われています。

「往」という漢字には、次の2つの意味があります。

  • 目的地に向かって行く。(例:往復・往路)
  • 過ぎ去った時間を表す。(例:往年・往時)

つまり、「往」の字を2度使うことで「行く先行く先」「あの時もこの時も」ということを表し、「ひんぱんに」あるということを指す言葉として使われるようになったのではないかと言われています。

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2.「往々にして」の正しい使い方と例文

往往にしての使い方

では「往々にして」は実際にどう使ったらいいのでしょうか?

ここからは、「往々にして」を使うのに適した場面や実際に使用した例文を紹介していきます。

実際にビジネス文書で使える短文も用意したので、ぜひ活用してみてください。

2‐1.どんな場面で使うのがふさわしい?

「往々にして」はあらたまった場所で使われることが多い言葉です。

具体的には、以下の場面で使われることが多いです。

  • 会社で上司に報告のメールを送る時
  • 企画書・報告書などの文章を書く時

会話では、 会議やプレゼンなどの場、上司や取引先などに対してよく使われます

特にお客や目上の相手に丁寧に伝えたい場合には、「往々にしてございます」と言います。

「往々にして」は敬語とは違いますが、社会人であればビジネス用語として思えておきたい言葉のひとつです。

2‐2.「往々にして」の例文や短文

では、「往々にして」を使った例文を紹介していきます。

  1. ラッシュ時は往々にして電車が遅れる(ラッシュ時にはたびたび電車が遅れるものだ)。
  2. 月曜日は往々にして遅刻者が多い。(月曜日はひんぱんに遅刻者が多くなる)。
  3. 人は往々にして間違いを犯すものだ(人は時々は間違いを犯すものだ)。

ここから紹介するのは、実際にビジネスで使える短文です。

上手く使うと賢い印象になるので、「ひんぱんに」をつかう場面があったら、以下のように言い換えてみてください。

  1. こういったケースでは往々にして失敗しやすく、事前に対策を講じる必要があります。
  2. 集客には往々にして時間がかかり、そのための対策は必須となります
  3. 日曜日は大変混雑しますので、お待ちいただくことが往々にしてございます。

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3.「往々にして」の間違った使い方

往往にしての間違った使い方

「往々にして」は使い方によっては人に誤解を与えるので注意が必要です。

また、「往々にしてある」と「往々にある」はよく聞きますが、どちらの使い方が正しいのでしょうか?

大切な場面で恥をかかないように、正しい使い方をしっかり覚えましょう。

3‐1.「往々にして」はポジティブな話には使わない

「往々にして」は、相手に誤解を与える恐れがあるので、ポジティブな話には使わないようにします。

良い事柄に使っても間違いではないのですが、悪い事や好ましくない事に対して使われることが多い言葉なので、 ネガティブな意味合いを含む言葉としてのイメージが定着しています。

例えば、次のような使い方は好ましくありません。

  1. 努力した人は往々にして成功する
  2. 苦労した人は往々にして報われる

ポジティブな内容の話に使うと、相手によっては良いことが起こるのを望んでいないというように受け取られる可能性があるので注意してください。

3‐2.「往々にしてある」と「往々にある」はどっちが正しい?

辞書を引くと「往々」だけでも「ひんぱんに」といった意味は持ちますが、言葉としては 「往々に」もしくは「往々にして」の形で使うということが書かれています。

このことから、 「往々にしてある」も「往々にある」のどちらも正しい使い方といえます。

使われる頻度としては「往々にしてある」の方が多く、特に文章では「往々にしてある」を使う方が印象が良くておすすめです。

「往々にある」と「往々にしてある」を使った例文は、次のようになります。

  1. 緊張して失敗してしまうことは往々にあるものだ。
  2. 人に迷惑をかけてしまうことは往々にある
  3. 待ち時間のロスは往々にしてあるものです。

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4.「往々にして」の類語と使い分け

往往にしての類語

次にあげるように、「往々にして」の類語はたくさんあります。

  • たびたび
  • よく(ある)
  • ひんぱんに
  • 時々
  • 時として
 

上記のなかから、「往々にして」と同じようにビジネスの場や文章で使いやすい類語を3つピックアップしてご紹介します。

類語に言い換える場合には、その時の伝えたいことのニュアンスの近いものを選ぶのがコツです。

類語1. しばしば

「しばしば」は、「ひんぱんに」や「たびたび」と同じ意味になります。

単に 回数が多いことを表すのに使う言葉ですので、「往々にして」のように続く事柄の良し悪しには関係なく使えます。

「しばしば」を使って言い換えた例文は以下の通りです。

  1. この地点は交通事故が往々にしてある。
    ⇒この地点は交通事故がしばしばある。
  2. 彼は緊張すると往々にして失敗する。
    ⇒彼は緊張するとしばしば失敗する。

類語2. 得てして

「得てして」は、 ある傾向になりがちな様子を表す言葉です。「とかく」や「ややもすると」と同じ意味で使います。

「往々にして」と同じように好ましくない事柄に対して使われることが多く、類語としては一番使いやすいかもしれません。

「得てして」を使って言い換えた例文は次のようになります。

  1. 調子に乗り過ぎると往々にして失敗するものだ。 
    ⇒調子に乗り過ぎると得てして失敗するものだ。
  2. 目標が高すぎると往々にして挫折する。
    ⇒目標が高すぎると得てして挫折する。

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類語3. ややもすると

「ややもすると」は、「なにかにつけて」「どうかすると」という意味があります。

「得てして」と同じように ある状態や状況になりやすいことを表しています。

「ややもすると」は、次の例文のように使います。

  1. 往々にして予算が足りなくなる。
    ⇒ややもすると予算が足りなくなる。
  2. 彼は往々にして会議で失言する。
    ⇒彼はややもすると会議で失言する。

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5.「往々にして」の英語表現

往往にしての英語表現

「往々にして」を英語で表現したい場合には、どんな単語や言葉をつかったらいいのでしょうか?

英語での表現はいくつかあり、文脈や伝えたい意図によって使う英語も違ってきます。

例えば、「たいてい」や「たびたび」といったニュアンスであれば、以下の英語が使えます。

  • often
  • frequently
  • more often than not
 

また、「時々」や「たまに」といったニュアンスであれば、以下の英語が使えます。

  • sometimes 
  • occasionally
  • now and then

5‐1選ぶ英単語によって微妙にニュアンスが変わる

英語で「往々にして」を表現する場合の言い方は1つでなく、いくつかの単語や言い回しがあります。

「往々にして」をどういう意味で使っているかによって、どの英語を選ぶかが違ってくるからです。

英語で表現する場合には、「往々にして」を含む 文全体の意味に一番近くなるような英語を選ぶとより伝わりやすくなります。

「often」

often」は 「たびたび」「しばしば」という日本語に訳されることが多く、「多くの場合」や「よくある」といった意味があります。

単に「往々にして」を英語にするのであれば「often」の単語が一番近く、一般的です。

ただし「往々にして」とは違って、「often」は良い事柄に対しても使うことができます。

  1. He is often in a bad on Monday.(彼は月曜日には往々にして機嫌が悪い)
  2. People often make mistakes.(人は往々にして間違いを犯すものだ)

「more often than not」

「more often than not」は、日本語では 「たいてい」「通例」といった意味になります。

「often」というよりも起こる頻度が高く、よりそのことが起こる可能性が高いという場合に使われます。

「往々にして」を「たいていの場合」という意味で使うなら、「more often than not」が近いと言えます。

  1. More often than not,he fails when he is nervous.(彼は緊張すると往々にして失敗する)
  2. On Mondays the train are late more often than not.(月曜には往々にして電車が遅れる)

「some times」

「some times」は 「時々」「たまに」という意味になります。

「往々にして」を「時々はある」といった程度の意味で使っているなら、「some times」でも充分伝わります。

  1. Sometimes it is kept waiting when crowded.(混雑時は往々にして待たされることがある)
  2. Sometimes the bus is late on rainy days.(雨の日には往々にしてバスが遅れる)

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まとめ

「往々にして」は物事が頻繁に起こることを表した言葉です。

ビジネス用語のひとつとして、社会人なら使い方を覚えておくべき用語の1つと言えます。

ただし、一般的に好ましくない事柄に対して使うことが多い言葉です。

ネガティブなニュアンスを含んだ言葉でもあるので、受け手に誤解されることがないように使い方には注意が必要です。

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