「憐憫」の意味と読み方とは?「自己憐憫」「憐憫の情」の使い方も解説!

憐憫の意味とは ビジネス用語

「憐憫」は、 「かわいそうに思うこと」「あわれむこと」を意味する言葉です。

小説などの文章表現ではよく使用されますが、日常会話ではあまり使用されませんので、正しい意味を知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「憐憫」の意味と読み方を説明し、「自己憐憫」や「憐憫の情」などの使い方も紹介していきます。

「憐憫」とよく似ている「不憫」の使い分けも解説しますので、ぜひ最後までご覧になってください。

1.「憐憫」の意味

1-1.かわいそうに思うこと、あわれむこと

まず最初に、「憐憫」の意味について解説していきます。

憐憫

読み:れんびん

  1. かわいそうに思うこと。
  2. あわれむこと。

「憐憫」は、「かわいそうに思うこと」「あわれむこと」の意味を持つため、 否定的な意味合いを含む言葉です。

また、「憐憫」に使われている漢字の「憐」は、「隣(りん)」という漢字とは異なります。

したがって、「憐憫」を「りんびん」と読むのは間違いであり、 「れんびん」が正しい読み方ですので気をつけてください。

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  • 1-2.「憐憫」の語源

    「憐」と「憫」には、それぞれ以下の由来があります。

    1. 憐(れん):隣人同士が抱く心
    2. 憫(びん):便りがないこと

    「憐」は、元々「隣(りん)」という漢字に由来があり、部首の「忄(りっしんべん)」は「こころ」を意味するため、「隣人同士が抱く心」という言葉になります。

    「憫」は、元々「便(びん)なし」という古語に由来があり、当て字として「便」が「憫」に変換されたため、「便りがないこと」を意味する言葉です。

    「憐」と「憫」を組み合わせると、「隣人の便りがなく、心配であること」となり、転じて 「かわいそうに思うこと」「あわれむこと」になります。

    2.「憐憫」の使い方と例文

    「憐憫」は、心情を表現する言葉のため、「憐憫する」「憐憫される」などの動詞形としては使用されず、 「憐憫の目」「自己憐憫」などのように名詞形として使用されます。

    ここでは、「憐憫」の例文を以下の3つの表現に分けて説明していきます。

    1. 憐憫の目
    2. 自己憐憫
    3. 憐憫の情

    それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。

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  • 2-1.憐憫の目

    「憐憫の目」は、 「かわいそうだと思う目」「憐れんでいる目」を意味する言葉です。

    「かわいそうだと思う感情」が目にまであふれているため、「かわいそうと思う心情」を強調することができます。

    <例文>

    • 保健所に送られていく動物達を、憐憫の目で見送った。
    • 夫が他界した彼女に対して、かける言葉が出ず、憐憫の目を向けざるを得なかった。

    2-2.自己憐憫

    「自己憐憫」は、 「自分自信をかわいそうに思うこと」「自分自身を憐れむこと」を意味する言葉です。

    「自分の中ではかわいそうである」という意味合いがあり、客観的に物事を見れていない様子を表現するため、否定的な言葉として使用されます。

    <例文>

    • 彼は、自分がなぜ選抜されなかったのか理解することができず、自己憐憫に陥っている。
    • 自己憐憫に浸りながら、彼は不幸な身の上の話を語り始めた。
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  • 2-3.憐憫の情

    「憐憫の情」は、 「かわいそうだと思う心」「憐れむ心」を意味する言葉です。

    「憐憫の情」の後には、「~を禁じえない」「~を覚える」という表現を用いることで、かわいそうだと思う心を強調して表現することができます。

    <例文>

    • 娘を事故で失った彼には、憐憫の情を禁じえない。
    • 昔、ひどい虐待を受けていたことを告白され、憐憫の情を覚えた。

    3.「憐憫」と「不憫(ふびん)」の違い

    「憐憫」と似た言葉に「不憫(ふびん)」があります。

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  • 3-1.「不憫」は名詞の他に形容動詞として使える

    「不憫」の意味は、 「気の毒だと思うこと」「憐れむこと」なので、「憐憫」と同じ意味です。

    ただし、「不憫」は以下のように形容動詞として使えるという違いがあります。

    1. 憐憫:名詞として使用する(憐憫の目、憐憫の情)
    2. 不憫:名詞のほかに形容動詞として使用できる(不憫に思う、不憫な子、不憫でならない)

    「不憫」は、「不憫な~」「不憫である」など形容動詞として使用できますが、「憐憫」は、 「憐憫である」「憐憫な~」などと使用することはできません。

    <例文>

    不憫なことに、あの子供は身よりがなく、保護施設で育ったそうだ。

    4.「憐憫」の類語

    「憐憫」と「不憫」の違いを確認したので、次からは類語を解説していきます。

    「憐憫」の類語は、以下の3つです。

    1. 同情(どうじょう)
    2. 憐情(れんじょう)
    3. 慈悲(じひ)

    それぞれの類語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

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  • 類語1.同情(どうじょう)

    「同情」は、 「他人の不幸を思いやること」「思いや心を同じにすること」を意味する言葉です。

    「憐憫」と「同情」は基本的に同じ意味ですが、「同情」の方が日常的に使用され、「同情する」など動詞としても活用することができます。

    <例文>

    嫁と姑の間で、板挟みになっている彼の境遇には、心から同情する。

    類語2.憐情(れんじょう)

    「憐情」は、 「憐れむこころ」「かわいそうに思うこころ」を意味する言葉です。

    「憐情」は、「憐憫」と同じように、名詞でしか使用することができませんので、「憐情する」という使い方は間違いになります。

    <例文>

    冤罪で何十年間も刑務所で暮らした人には、憐情を隠しえない。

    類語3.慈悲(じひ)

    慈悲」は、 「慈(いつく)しんで憐れむこころ」を意味する言葉です。

    「慈(いつく)しむ」は、「かわいがり、大切にする」という意味を持つ言葉であり、基本的に目上の人が目下の人に向けて使用する言葉です。

    そのため、目下の人が使う場合は、「ご慈悲をお願いします」など、へりくだった態度で使用する必要があります。

    <例文>

    今回のミスについては、二度と起こさないように努力しますので、何卒ご慈悲をお願いします。

    5.「憐憫」の英語表現

    最後に、「憐憫」の英語表現を紹介していきます。

    「憐憫」の英単語は、以下の2つがあります。

    1. pity:同情、あわれみ
    2. compassion:同情、あわれみ

    それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。

    英語1.pity

    「pity」は、直訳で「同情」「あわれみ」を意味する英単語です。

    「 looked on ~with pity」という表現を使用することで、「憐憫の目で~をながめる」という文章を作ることができます。

    <例文>

    She looked on poor children with pity.
    (彼女は、憐憫の目で貧しい子供たちをながめていた。)

    英語2.compassion

    「compassion」は、直訳で「同情」「あわれみ」を意味する英単語です。

    「compassion」は「pity」と同じように、「同情」「あわれみ」という意味がありますが、「なんとかしてあげたい」といった意味合いを含む英単語になります。

    <例文>

    I have a compassion for your circumstances.
    (あなたの身の上に同情します。)

    まとめ

    「憐憫」は、 「かわいそうに思うこと」「あわれむこと」を意味する言葉です。

    「自己憐憫」は、「自分をかわいそうに思うこと」であり、否定的な意味合いを持つ言葉ですので、使用には注意が必要です。

    また、「憐憫」は堅苦しい表現でもあるため、フォーマルな場所や文章表現として使用してみてください。

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