「レッセフェール」の意味とは?考え方や類語について徹底解説!

レッセフェールの意味とは ビジネス用語

「レッセフェール」について、お調べですね。

「レッセフェール」はフランス語で「なすに任せよ」という意味です。

フランス語では「lassez-faire」と表記され、日本語では「自由放任主義」と訳されます。

政府の干渉によらずとも、自由に個人や企業の利益を追求させることで、社会全体の繁栄につながるという考え方を表すのです。

日常生活においては聞きなれない言葉かもしれませんが、経済学の用語である以上、経済新聞などでは見かけることがあるでしょう。

今回は、そんな「レッセフェール」の意味や考え方、使い方について詳しく解説していきます。 知らないことがないよう、ぜひチェックしておきましょう。

1.「レッセフェール」の意味

レッセフェール(laissez-faire)とは、フランス語で「為すがままにさせること」を意味します。

経済学でよく用いられる言葉であり、主には政府による経済活動への統制なく市場の自由競争に任せることで、国全体が繁栄するという概念を表しているのです。

また、日本語では「レッセフェール」に対訳する言葉として「自由放任主義」が使用されます。

1−1.「レッセフェール」の由来

「レッセフェール」の言葉の起源は、 18世紀後半のフランスに存在した、「重曹主義」に反対するスローガンとして用いられるようになったことからでした。

「重農主義」とは、国が繁栄するための基礎は農業にあるとする経済思想のことで、貿易などの産業を規制する重商主義に対して、経済的な自由放任を主張するものです。

16世紀から18世紀前半のフランスでは、国が繁栄するためには金銀の流入が不可欠であるとして、過度に輸出を行う「重商主義」が主流でした。

しかしながら、「重曹主義」は18世紀に経済危機を発生させる原因となります

そこで、自由放任主義を意味する「レッセフェール」という言葉が、「重商主義」に反対するスローガンとして用いられるようになったのです。

その後、アダム・スミスの著書「国富論」で体系化され、「レッセフェール」は経済学の基礎的用語となり、現在に至ります。

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  • 2.「レッセフェール」の考え方

    「レッセフェール」では、自由競争の原理に基づく資本主義経済において、政府の計画に基づいた介入は不要であることを示しています。

    なぜなら、市場が自由競争である以上、個人や企業自身が自己利益を追求するようになるからです。

    ゆえに、政府が介入せずとも、経済が発展し、国が繁栄していくことになります。

    「レッセフェール」は、自由競争の原理に基づいて、政府が経済活動に干渉しないことが経済をより発展させるという考え方なのです。

    2−1.「レッセフェール」の問題点

    「レッセフェール」という、すべてを市場にまかせるという考え方は、 結果としてさまざまな問題を引き起こすこととなります。

    「レッセフェール」の考え方を適用したことにより、過去には以下のような問題が発生しました。

    では、具体的な問題点について、さらに詳しく見ていきましょう。

    独占資本の登場

    「レッセフェール」という考え方により、独占資本という問題が生まれました。

    独占資本とは、事業活動において元手となるお金を独占しているという意味があります。

    大きな資本を持つ企業が、小さな資本しか持たない企業を吸収、あるいは合併することで、資本の集約が行われます。

    したがって、本来、自由競争であるはずの市場が大きな資本を持つ企業に独占的に支配されることになるのです。

    また独占資本は、企業間だけでなく、国家間においても適用されます。

    そのことから、独占資本は、後進国を植民地化するという帝国主義的な思想へと繋がっていきます。

    その結果、20世紀の世界大戦が勃発することとなりました。

    このことから、「レッセフェール」という考え方は、すべてを市場に任せる反面、かえって自由競争を阻害する場合があるのです。

    恐慌の発生

    「レッセフェール」という考え方は、恐慌を発生させました。

    恐慌とは、経済が急速に悪くなり、経済が破綻してしまうことを意味しています。

    「レッセフェール」の考え方では、個人や企業各々が利潤の追求を考えます。

    そして、利益を上げるためには、商品を大量に生産する必要がある一方、人件費などのコストはできる限り安く抑える必要があります。

    そのことから、商品が大量に供給される反面、消費を始めとした需要が伴わないという供給過多の状態に繋がり、結果価格の暴落が始まりました。

    結果、企業の倒産や従業員の失業など、恐慌が発生したのです。

    このことから、「レッセフェール」の考え方は、景気循環を生み出すとともに、社会を混乱へと導く恐慌が発生する可能性を秘めているのです。

    貧富の差の拡大

    「レッセフェール」の考え方は、貧富の差の拡大をもたらしました。

    なぜなら、「レッセフェール」の考え方は市場の自由競争の原理に基づくため、政府の干渉なしに経済が発展していくからです。

    そのことから、個人や企業同士が自身の利益のために競争し合わなければならなくなります。

    その結果、勝者は競争で勝てば勝つほど豊かになっていくため、勝者と敗者の格差はますます広がっていくことになりました。

    このことから「レッセフェール」の考え方は、貧富の差を広げる原因となるのです。

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  • 3.「レッセフェール」の使い方

    ここからは、「レッセフェール」の実際の使い方について、見ていきます。

    主には 「レッセフェール」の後に「の」を付けることで、後の名詞を修飾する形で使用します。

    <例文1>
    ケインズは、古典派経済学であるレッセフェールの思想を退けたことで知られる。

    <例文2>
    あの政党は、レッセフェールの伝統を引き継いでいると言われている。

    <例文3>
    新自由主義の理論には、レッセフェールの理念が含まれている。

    主には、政治や経済絡みの文章で使われることが多いでしょう。

    4.「レッセフェール」の類語表現

    レッセフェールの類語

    最後に、「レッセフェール」の類語表現について、見ていきましょう。

    「レッセフェール」の類語表現には、以下のような2つの言葉があります。

    では、さらに詳しく見ていきましょう。

    4−1.「自由放任主義(じゆうほうにんしゅぎ)」

    「自由放任主義」は、基本的に「レッセフェール」の訳語として使用される言葉です。

    政府の介入や干渉を排除し、個人や企業の自由な経済活動に任せるべきであるとする主義や思想を意味します。

    また、経済学用語以外では、一切の干渉をせず各自の自由に任せる考え方を指す場合があります。

    <例文>
    自由放任主義の経済政策は、直接的な景気刺激策には否定的な立場に立っている。

    4−2.「無干渉主義(むかんしゅうしゅぎ)」

    「無干渉主義」は、「自由放任主義」同様、「レッセフェール」の類語に含まれている言葉です。

    政府は商業的なことに干渉すべきではないという主義や思想を意味します。

    また、無干渉とは他人や他事に干渉しないという言葉であるため、他からの干渉がないという意味でも使用されます。

    <例文>
    彼女は、無干渉主義と言えるようなタイプの人間だ。
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  • まとめ

    「レッセフェール」の意味や使い方について、ご理解いただけたのではないでしょうか。

    「レッセフェール」は、「政府の干渉によらずとも、自由に個人や企業が利益を追求させることが社会全体の繁栄につながる」という考え方を表しています。

    経済学用語としては頻繁に用いられる言葉であるため、考え方や問題点を理解した上で、言葉の意味を頭に入れておくと、いざという時に役に立つことでしょう。

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